皆さんが自転車で1日で走った最長距離はどれくらいでしょう?
私は自宅(川口市)から軽井沢まで走った160キロです。秋だったのでさほど消耗せずに走れたんですが、補給をおろそかにしたせいか死ぬほど腹ペコになりましたね…。(ラストの碓氷峠は辛かった…)
まずは200キロの壁を近日中に破ろうとは思っていまして、そのためのコツとか注意点を「ブルベが大好きなお方」にお聞きしてきました。1000キロ走破もした経験を持つ、まあまあのクレイジーな御仁です。
まずは200キロからスタートして、300km、400km、600km、そして1000kmを走破した。始める前はブルベをする人たちのことを「クレイジーすぎるイカれた人ら」と呆れていたが、今か完全にクレイジーな人になってしまった。
2013年は怪我があったりして自転車からは離れてまして、2度目の挑戦は2014年から。1月に200km、3月に300km、5月に400km、6月に600km、(勢いで9月には1,000㎞も)全部仲間と一緒に参加しました。
2014年以降、毎年SR(1年で200km, 300km, 400km, 600kmを完走した人に与えらる称号“Super Randonner”)を取得していますが、幸いにして1回もリタイアすることなく、制限時間内に完走できています。
まあ、信号待ちや休憩があるので実際はもうちょっと速くなります。トラブルなどの余裕を見て、サイコンで見ている数字はもっぱら平均時速で、大体17㎞/h前後を目安にして走っています。
50〜70キロごとにチェックポイントはあるのでそこで補給はできますけど、その間も必要です。おなかがすかないように常にエネルギーを補給し続けることが大事で、理想は30分に1回何か口にする……羊羹でもカロリーメイトでもいいし、あとはジェルとか。
私は30分ごとに食べなくても大丈夫な体質なのですが、それでも1時間ごとになにかしら食べるようにしています。自分は、あんぱんが4~5個入ったパックをよく携帯します。
これもブルベあるあるですが、後半になって疲労がたまってくると食欲が失せるんです。なのでジェルとか飲み物でごまかす人が多いけど、本当はちゃんと固形物を食べるのが良いと思います。 私はなるべく固形物を食べる派で、コンビニ休憩時はカットフルーツ、バナナ、いなりずしなどを食べますね。
ただ……胃腸が弱ってきて食べ物を受け付けなくなるんですよね。きつくなってきたらヨーグルトにすることも。腸を整える効果も期待できます。あと、私は必ず胃腸薬を持参します。ブルベ好きにはわりと常識です。
冬場は寒いので温かいものが欲しくなるんですが、カップ麺は避けたほうがいかなと。油分が多くて消化に悪い。塩分が取れるからって理由で食べる方もいますが、私は避けています。
代わりに昼と夜の休憩時にしっかりと食事をするのを心がけます。ただの補給食でさっと済ませるのではなく、弁当とかパスタとか。「ちゃんと食事をしたぞ」って自分に言い聞かせる心理的な意味合いもありますが。
あと、体を冷やさないよう、弁当は必ず温めて食べます。あと、冬場でも思いのほか汗をかいているので、水分補給は忘れないように心がけていますね。
こうならないよう、ウォッシュレットのトイレでお尻を洗います。ウォッシュレットが無い場合もあるので、そのためにウェットティッシュも常備して、清潔に保つようにします。これをするだけでも効果てきめんですよ。
それと、400km以上のブルベだと着替えを持っていきます。ビブショーツの下に下着を履く、それを脱ぐ…ということをしながらしのいでいます。 なお、着替えの持ち運びのためにはリュックはオススメしません。身体に負荷がかかりますので。大型のサドルバッグ、あるいはフロントバッグなど、自転車に取り付けることをオススメします。
タイヤは基本的に耐パンク性能が高いもの。私はコンチネンタルのGRAND PRIX 4000が好き。サイドカットしやすい説も耳にしますが、わたしはこれで問題が起きたことはないです。やや硬いのがデメリットですが、長持ちしますしね。
でも、タイヤは人それぞれで、パナレーサーのグラベルキングを使う人もいれば、ミシュランがいいっていう人もいたり。これはご自身の好みとフィーリングで決めていいと思いますよ。
ブルべではスタートからゴールまでのルートが記されたキューシートに従って走りますが、そのキューシートの携帯方法は個人で差がつくとこでして、私は100均で売っているB5サイズのクリアファスナーケースを加工してハンドルに紐で固定しています。バックポケットに入れると都度取り出さなくてはならないので、その手間を省くためです。
あと、GPSはマストアイテム。ふつうナビ付のサイコンだとGarminのEdge(830とか1030)だと思いますが、それだと電池が持ちませんので、たいてい外付けのバッテリーも携帯します。
ブルベではGarminのe-Trexという登山用を使う人が目立ちますね。単三電池2本で約24時間持つのが支持されている理由です。あと、乾電池はコンビニですぐ買えますからね。
ちなみに私はナビ用にe-Trex、ログ収集と時速、距離などのデータを見るためにGarmin Edge 500 の2個をハンドル周りにつけています。これをしている人は多いですね。
GPSだけの人、GPSを使わないでキューシートだけで走る昔ながらの人もいますが、私は過去GPSなしで走ってミスコースしまくったリ、GPSが途中で故障した経験から、キューシートとGPSを併用しています。
尾灯は夜間走行時に自動で発光する「オートライト」タイプにしています。トンネルの出入りでいちいち切り替え操作が不要で便利。
あと、ヘルメット頭頂部に夜間キューシートやサイコンを見やすくするためのヘッドライト(Gentosを使用)を、後頭部にリアライト(Bikeguy トライスター)を1個づつつけていますよ。
できればコンビニや道の駅で休むのがいいですが、近くになければ安全な道端に行って座り込んで仮眠します。まあ、経験者は「この辺で仮眠と取ろう」と事前にコースを見て決めておきますね。計算しておけば道端で寝る羽目にはなりにくいでしょう。
あと、トンネル内での事故は最近増えているようです。ライトをつけて反射ベストを着ていても、こういうことは起こりえるので注意しないと…ですね。
私はたまたまDNFの経験はないですが、一歩手前まではいきました。夜中で雨でしかもダウンヒルで寒さで震えが止まらなくなり、なんとかたどり着いたコンビニで「もうリタイアするか…」と心が折れかけました。 が、休んで補給していたらなんだか元気が回復し、行けるとこまで行ってみようと走っているうちに雨もやみ、結果完走できました。
それとは別にひとつ、超怖い経験がありまして、1000kmに出場した時、夜中の3時、終盤の峠の下りで一瞬だけ寝落ちしまして……。ほんの1秒とかだと思うんですが、あれはヤバかった。大事故と紙一重だったはずです。
さすがに怖くなってバイクを降り、徒歩でコンビニまで歩いてそこで仮眠させてもらったことがあります。 400kmは27時間以内に走るんですが、あまり仮眠しないで走ります。
600kmは40時間以内なので、事前に「1泊2日」の意識で、途中、健康ランドやホテルで仮眠タイムを計算に入れますが、400㎞は仮眠をとるタイミングが難しく、一睡もせず走ったこともあります。なので「600より400のほうがきつい」と言われることも多いです。
初めてのコースを走るとき、事前に私がよくやるのが「Googleストリートビューで交差点を見ておく」ってのがあります。
キューシート上に交差点名や目印の記載がない曲がり角など「あー、こんな小さな交差点なんだー」「なるほど、このランドマークを覚えておけば間違えないな」ってかんじで目星をつけておくと、地図で確認する回数も減るし、間違ったコース取りをしてしまってタイムロスをすることもないですから。
それと荷物は極力コンパクトに。荷物が増える冬場より、春か秋が最初のブルベにはオススメかなと。事前の天気予報の確認も必要です。雨の中を走るのは経験と装備が必要なので、初心者のうちは、雨ならDNSする判断を。
あとは、山岳よりは平坦路多目のコースで経験を積みましょう。
経験者と一緒に参加するのも安心ですね。どうしてもソロ参加するのなら、自分の脚力と同じくらいの人について行って声をかけてみるとか。 一人よりも複数の方がトラブル時に心強いし、励まし合いながら走れるものです。
ただ、複数だと自身のペースが乱れることがあるので、そこはご注意を。 ちなみに「一人で走りたい」ってタイプの方もいらっしゃっるので、そういう空気を感じたらそっと離れるのがマナー(笑)。
あとは事前の健康管理。特に前日の寝不足は危険です。そして、辛い、やばい、と思ったら無理せずDNFする勇気を持ってください。
朝から夜中まで走り続けるブルべでは頑張っている分、夕焼けや明け方の美しさ、大自然の素晴らしい景色には癒されます。ブルベをしないと出会えない素晴らしい風景がたくさんあります。
ブルべはよく「修行」だともいわれますが、規定時間内での完走を目指すために淡々と走り続けるスポーツです。様々な苦難に立ち向かい、無心になってひたすらゴールを目指して、完走した時の達成感は何物にも代えがたい喜びです。未経験の方には、ぜひ一度体験してほしいですね
とてもクレイジーでためになるお話、ありがとうございました! まずは200キロ走破を目指します!
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私は自宅(川口市)から軽井沢まで走った160キロです。秋だったのでさほど消耗せずに走れたんですが、補給をおろそかにしたせいか死ぬほど腹ペコになりましたね…。(ラストの碓氷峠は辛かった…)
まずは200キロの壁を近日中に破ろうとは思っていまして、そのためのコツとか注意点を「ブルベが大好きなお方」にお聞きしてきました。1000キロ走破もした経験を持つ、まあまあのクレイジーな御仁です。
目次
- ブルベ大好きおじさんこと、IIさん(都内在住)について
- ブルベをやるまでの経緯を教えてください
- ブルベってどれくらいのスピードで走るんですか?
- 補給ってどれくらいの頻度で何を食べてます?
- 身体が痛くなるってことはありますか?
- 機材での工夫は何かしていますか?
- ライトの工夫はされていますか?
- 事故のリスク、その予防法は?
- 撤退ラインはどう決めていますか?ヤバかった経験は?
- ブルベで学んだ、ハックや技があれば教えてください
- ブルベ初心者へのアドバイスをお願いします
ブルベ大好きおじさんこと、IIさん(都内在住)について
もともとは、健康改善のためMTB通勤を始めたが自転車に乗り始めたきっかけ。次第に遠くに行きたくなり、ロードバイクを始めたのは44歳。ロングライド好きで、友人に誘われる形でブルベに参戦したのが46歳のとき。まずは200キロからスタートして、300km、400km、600km、そして1000kmを走破した。始める前はブルベをする人たちのことを「クレイジーすぎるイカれた人ら」と呆れていたが、今か完全にクレイジーな人になってしまった。
ブルベをやるまでの経緯を教えてください
2012年10月、誘われるままに走った初ブルベが山岳系でして、ヤビツ峠、牧馬峠、和田峠など3〜4つの峠を越えるコースでした。獲得標高は3000メートルあってハードでしたね。 時間内に完走できたのが自信になって、「自分でもできるかも!」と思いました。2013年は怪我があったりして自転車からは離れてまして、2度目の挑戦は2014年から。1月に200km、3月に300km、5月に400km、6月に600km、(勢いで9月には1,000㎞も)全部仲間と一緒に参加しました。
2014年以降、毎年SR(1年で200km, 300km, 400km, 600kmを完走した人に与えらる称号“Super Randonner”)を取得していますが、幸いにして1回もリタイアすることなく、制限時間内に完走できています。
ブルベってどれくらいのスピードで走るんですか?
ブルベでありがちな典型的な失敗は「前半に頑張りすぎて、後半に脚が売り切れる」でしょう。なるべく淡々と設定したスピード域を守って走るのがいいです。カギは「ペースを乱さない」こと。 たとえば200kmは13時間半内に走るんですけど、計算上は、15㎞/hのアベレージで走ればいい。まあ、信号待ちや休憩があるので実際はもうちょっと速くなります。トラブルなどの余裕を見て、サイコンで見ている数字はもっぱら平均時速で、大体17㎞/h前後を目安にして走っています。
補給ってどれくらいの頻度で何を食べてます?
補給は超需要。ブルベはハンガーノックになりやすいサイクルイベント(競技ではない)ですから。サイクリストは経験があるかと思いますが、あれは突然襲ってきます。 平坦路を淡々と走る分にはなりにくいですが、アップダウンを繰り返していると消耗しやすい。急に「あれ?力が出ない」ってなってしまう。50〜70キロごとにチェックポイントはあるのでそこで補給はできますけど、その間も必要です。おなかがすかないように常にエネルギーを補給し続けることが大事で、理想は30分に1回何か口にする……羊羹でもカロリーメイトでもいいし、あとはジェルとか。
私は30分ごとに食べなくても大丈夫な体質なのですが、それでも1時間ごとになにかしら食べるようにしています。自分は、あんぱんが4~5個入ったパックをよく携帯します。
これもブルベあるあるですが、後半になって疲労がたまってくると食欲が失せるんです。なのでジェルとか飲み物でごまかす人が多いけど、本当はちゃんと固形物を食べるのが良いと思います。 私はなるべく固形物を食べる派で、コンビニ休憩時はカットフルーツ、バナナ、いなりずしなどを食べますね。
ただ……胃腸が弱ってきて食べ物を受け付けなくなるんですよね。きつくなってきたらヨーグルトにすることも。腸を整える効果も期待できます。あと、私は必ず胃腸薬を持参します。ブルベ好きにはわりと常識です。
冬場は寒いので温かいものが欲しくなるんですが、カップ麺は避けたほうがいかなと。油分が多くて消化に悪い。塩分が取れるからって理由で食べる方もいますが、私は避けています。
代わりに昼と夜の休憩時にしっかりと食事をするのを心がけます。ただの補給食でさっと済ませるのではなく、弁当とかパスタとか。「ちゃんと食事をしたぞ」って自分に言い聞かせる心理的な意味合いもありますが。
あと、体を冷やさないよう、弁当は必ず温めて食べます。あと、冬場でも思いのほか汗をかいているので、水分補給は忘れないように心がけていますね。
身体が痛くなるってことはありますか?
たいてい、お尻は痛くなりますね。ロードバイクって、ふつうは「手、足、尻の3点で支える」じゃないですか。それが疲れてくるとサドルにどかっと座ってしまうので、お尻1点で支えてしまうんです。なので痛くなりやすい。 さらに汗でパッドが濡れ、皮膚との摩擦で赤くなって最悪ただれてきます。こうならないよう、ウォッシュレットのトイレでお尻を洗います。ウォッシュレットが無い場合もあるので、そのためにウェットティッシュも常備して、清潔に保つようにします。これをするだけでも効果てきめんですよ。
それと、400km以上のブルベだと着替えを持っていきます。ビブショーツの下に下着を履く、それを脱ぐ…ということをしながらしのいでいます。 なお、着替えの持ち運びのためにはリュックはオススメしません。身体に負荷がかかりますので。大型のサドルバッグ、あるいはフロントバッグなど、自転車に取り付けることをオススメします。
機材での工夫は何かしていますか?
お尻が痛くなりにくいサドルも使っていて、「セラタイタニコ アナトミカ」というものです。結構柔らかく、ハンモックに乗っているようだと評されるくらいで、ブルベ愛好家の間では有名ですね。タイヤは基本的に耐パンク性能が高いもの。私はコンチネンタルのGRAND PRIX 4000が好き。サイドカットしやすい説も耳にしますが、わたしはこれで問題が起きたことはないです。やや硬いのがデメリットですが、長持ちしますしね。
でも、タイヤは人それぞれで、パナレーサーのグラベルキングを使う人もいれば、ミシュランがいいっていう人もいたり。これはご自身の好みとフィーリングで決めていいと思いますよ。
ブルべではスタートからゴールまでのルートが記されたキューシートに従って走りますが、そのキューシートの携帯方法は個人で差がつくとこでして、私は100均で売っているB5サイズのクリアファスナーケースを加工してハンドルに紐で固定しています。バックポケットに入れると都度取り出さなくてはならないので、その手間を省くためです。
あと、GPSはマストアイテム。ふつうナビ付のサイコンだとGarminのEdge(830とか1030)だと思いますが、それだと電池が持ちませんので、たいてい外付けのバッテリーも携帯します。
ブルベではGarminのe-Trexという登山用を使う人が目立ちますね。単三電池2本で約24時間持つのが支持されている理由です。あと、乾電池はコンビニですぐ買えますからね。
ちなみに私はナビ用にe-Trex、ログ収集と時速、距離などのデータを見るためにGarmin Edge 500 の2個をハンドル周りにつけています。これをしている人は多いですね。
GPSだけの人、GPSを使わないでキューシートだけで走る昔ながらの人もいますが、私は過去GPSなしで走ってミスコースしまくったリ、GPSが途中で故障した経験から、キューシートとGPSを併用しています。
ライトの工夫はされていますか?
フロントライトは基本2個装着がマスト。どこでも買える単三電池で使えるCATEYEのエコノムフォースと、充電式のVoltシリーズを併用しています。尾灯は夜間走行時に自動で発光する「オートライト」タイプにしています。トンネルの出入りでいちいち切り替え操作が不要で便利。
あと、ヘルメット頭頂部に夜間キューシートやサイコンを見やすくするためのヘッドライト(Gentosを使用)を、後頭部にリアライト(Bikeguy トライスター)を1個づつつけていますよ。
事故のリスク、その予防法は?
ブルベでよくあるのは居眠りからの落車。あるいは追突、側道への落下ですかね。400キロ以上になると主催者側から「無理をしないように。眠気を感じたら休め」とは口すっぱく言われます。できればコンビニや道の駅で休むのがいいですが、近くになければ安全な道端に行って座り込んで仮眠します。まあ、経験者は「この辺で仮眠と取ろう」と事前にコースを見て決めておきますね。計算しておけば道端で寝る羽目にはなりにくいでしょう。
あと、トンネル内での事故は最近増えているようです。ライトをつけて反射ベストを着ていても、こういうことは起こりえるので注意しないと…ですね。
撤退ラインはどう決めていますか?ヤバかった経験は?
疲れすぎて気分が悪くなるとか、膝や腰が痛くなって怪我の手前まで来ることがありますが、そういう異変があったら勇気を出してDNFする勇気を持つのも大事。私はたまたまDNFの経験はないですが、一歩手前まではいきました。夜中で雨でしかもダウンヒルで寒さで震えが止まらなくなり、なんとかたどり着いたコンビニで「もうリタイアするか…」と心が折れかけました。 が、休んで補給していたらなんだか元気が回復し、行けるとこまで行ってみようと走っているうちに雨もやみ、結果完走できました。
それとは別にひとつ、超怖い経験がありまして、1000kmに出場した時、夜中の3時、終盤の峠の下りで一瞬だけ寝落ちしまして……。ほんの1秒とかだと思うんですが、あれはヤバかった。大事故と紙一重だったはずです。
さすがに怖くなってバイクを降り、徒歩でコンビニまで歩いてそこで仮眠させてもらったことがあります。 400kmは27時間以内に走るんですが、あまり仮眠しないで走ります。
600kmは40時間以内なので、事前に「1泊2日」の意識で、途中、健康ランドやホテルで仮眠タイムを計算に入れますが、400㎞は仮眠をとるタイミングが難しく、一睡もせず走ったこともあります。なので「600より400のほうがきつい」と言われることも多いです。
ブルベで学んだ、ハックや技があれば教えてください
冬は寒いので着込みますよね?コンビニや吉野家とかの屋内で休憩するときは上着を脱いで中の湿気を飛ばすといいです。寒いのでつい着ていたくなりますが、汗がこもって余計冷えてしまう。初めてのコースを走るとき、事前に私がよくやるのが「Googleストリートビューで交差点を見ておく」ってのがあります。
キューシート上に交差点名や目印の記載がない曲がり角など「あー、こんな小さな交差点なんだー」「なるほど、このランドマークを覚えておけば間違えないな」ってかんじで目星をつけておくと、地図で確認する回数も減るし、間違ったコース取りをしてしまってタイムロスをすることもないですから。
ブルベ初心者へのアドバイスをお願いします
ルールをしっかり読んでおくのは当然として、ブログなどで経験者の声が参考になります。ここできつかった、これはすべきではなかった、こういう準備をしておいてよかった、こういう原因でDNFしてしまったなど、経験者の声に勝るものはありません。それと荷物は極力コンパクトに。荷物が増える冬場より、春か秋が最初のブルベにはオススメかなと。事前の天気予報の確認も必要です。雨の中を走るのは経験と装備が必要なので、初心者のうちは、雨ならDNSする判断を。
あとは、山岳よりは平坦路多目のコースで経験を積みましょう。
経験者と一緒に参加するのも安心ですね。どうしてもソロ参加するのなら、自分の脚力と同じくらいの人について行って声をかけてみるとか。 一人よりも複数の方がトラブル時に心強いし、励まし合いながら走れるものです。
ただ、複数だと自身のペースが乱れることがあるので、そこはご注意を。 ちなみに「一人で走りたい」ってタイプの方もいらっしゃっるので、そういう空気を感じたらそっと離れるのがマナー(笑)。
あとは事前の健康管理。特に前日の寝不足は危険です。そして、辛い、やばい、と思ったら無理せずDNFする勇気を持ってください。
朝から夜中まで走り続けるブルべでは頑張っている分、夕焼けや明け方の美しさ、大自然の素晴らしい景色には癒されます。ブルベをしないと出会えない素晴らしい風景がたくさんあります。
ブルべはよく「修行」だともいわれますが、規定時間内での完走を目指すために淡々と走り続けるスポーツです。様々な苦難に立ち向かい、無心になってひたすらゴールを目指して、完走した時の達成感は何物にも代えがたい喜びです。未経験の方には、ぜひ一度体験してほしいですね
とてもクレイジーでためになるお話、ありがとうございました! まずは200キロ走破を目指します!
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コメント
コメント一覧 (7)
ブルベによく参加するので、今回の記事は興味深く読めました。
いつか管理人さんの参加した時のレポートを楽しみにしております。
cyclegadget
がしました
ブルべライダーの方の記事とても参考になります。
掲載ありがとうございます。
自分は9月21日に金沢を出発して2泊3日で仙台まで牛タン食べに走ってきます。
前半つっこみ過ぎない様にしまーす!(^^)!
cyclegadget
がしました
cyclegadget
がしました
先日「追い風ライダー」という小説を読んでブルベに興味を持ちましたが、1日で200㎞はまだ未知の領域です(-_-;)
ブルベされる方は自己管理と危機管理がスゴい出来てそうですね。見習いたいです。
自転車って、本当に人それぞれの様々な楽しみ方ができる乗り物ですね(^o^)/
cyclegadget
がしました
cyclegadget
がしました
過去に海外でも活躍されていた元プロレーサー三船雅彦さんが今年のパリ-ブレスト-パリを42時間26分で完走されたそうです。
詳しくは”パリ〜ブレスト〜パリ 最速の1200kmを夢見て 三船雅彦 <前編>”のキーワードで検索かけてみてください。
ちなみ世界最頂点のこのブルべ4年に一回の開催ですが、毎回70人近くの日本人が参加しているようです。日本にもお金と暇のある人が結構いるんだな~
cyclegadget
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涼しくなったら挑戦します!
Daiさん
お気をつけて!!
ヌヌさん
たしかに(^_^;)
わんバラルさん
人間の可能性ってほんと限界ないんだな~ってお話聞いてて思いました!(^o^)
まけんたさん
まあ、取材はあくまで主観で語っていただいておりますので。。(^^)
通りすがりさん
三船さんのお話はトークショーで名までお聞きしたことがありまして、本当に鬼気迫るものがありましたね・・・(^_^;)
cyclegadget
がしました