ロードバイクに乗り出した人がどこかのタイミングで考える「ビンディングシューズ」。
早い人はいきなり使い出すし、フラペで数年過ごしてからようやくトライする…ってかんじで人それぞれなので、一概にいつデビューするのがいいとは言えないのだが、始める直前はものすごく不安になるものだ。

※右のアルミホイルは防寒用の苦肉の策です…
そこで、ビンディングシューズデビューする人向けに「クリートの安全なハメ方、コケないための予防法、コケやすいシチュエーション、コケてしまったときの心構え」についてまとめてみようと思う。


ハマらなければ、2、3回ペダリングしながらハメるだけなので、焦りは無用である。
つづきまして、コケないようにする予防法です。

※ちょっと極端にバイクを左に倒してみた図
しまったと気づいたときはもう遅く、倒れ始めたら足は出ないのでコケてしまう。
なので前方に赤信号があれば、ギリギリまで待つのではなく、早めにクリートは外しておく。この心掛けだけでリスクのほとんどは消える。
危ないのは緊張感が抜けた時期。自分も初立ちゴケは鮮明に記憶していて、2週間目くらいのとき歩道でコケた。赤坂御所のそばの豊川稲荷の交差点で、車道から歩道に乗り上げて信号待ちをしようかなと考え、足元のことを忘れて停止し、あっと思ったときはすでに地面で横になっていた。車道の緊張感から解放されてホッとしてしまったんだと思う。ビンディングシューズなんて楽勝じゃん〜コケるわけなんかないやん〜と舐めていた自分をぶん殴りたい…。
完全に慣れてしまうと無意識に足をひねる癖がつくが、最初の一ヶ月ほどはくれぐれも油断しないでほしい。
なぜかわからないが、かかとを外側にひねるって動作が苦手な人は一定数いて、自分は力を入れずにひねるのができてしまうんだけど、力をいれてフンヌー!ってかんじで捻っている人も見かける(女性に多い印象)。

力点の位置と角度がズレているだけなので、「私はこんな事もできないほど筋力がないんだ…」と落ち込む必要はない(←わりと多い)。苦手な人は「お尻(太腿の付け根)で回そうとする」のだが、そうではなく、「足首をだけを捻る」意識だけでよく、太腿やふくらはぎの筋肉はほぼ使わない。
それでも外れにくいってことであれば、ペダル側のネジを最弱にしておこう。
そして、コケやすいシチュエーションです。

※こういう反射板踏むと滑る(笑)。
落車って巡航中に起きることはまずなくて、むしろ低速&車道以外の場所って状況が危ない。
ビンディングシューズに完全に慣れてくると、急ブレーキと同時にクリートもバチッと無意識に外すことができるようにはなる。
信号のない交差点を通過するときなど、もしかして…って状況ではあらかじめ左足だけ外してそーっと通過するのもアリである。

最後に、それでもコケてしまたときの対処法です。
蛇足ですが、FAQも。

あと、ミニベロとロードで別々のシューズを使い分けるのが面倒だったので、統一もしたかった。ミニベロにはゴツい見た目のLOOK は似合わない。SPDとかクランクブラザーズのような小ぶりなペダルがマッチする。やってロードもそっちに合わせた.
SPDはかれこれ7年以上使っているが、トラブルはゼロだし、一度もクリート交換をしたこともない。パナモリで使っているのがそれなのだが、快調そのもの。壊れるまで使い続けるつもりである。
コスパの良さや歩きやすさを重視する人にはSPDはうってつけだと思う。
自分は次に買うならダイヤル式のタイプにしたい。できればダイヤルひとつではなく、ふたつで固定するタイプ。足全体を包み込むようにホールドしてくれるのと、脱着がラクって部分が選ぶポイント。
ということで、ビンディングシューズで走るときはくれぐれもご注意くださいませ…。
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早い人はいきなり使い出すし、フラペで数年過ごしてからようやくトライする…ってかんじで人それぞれなので、一概にいつデビューするのがいいとは言えないのだが、始める直前はものすごく不安になるものだ。

※右のアルミホイルは防寒用の苦肉の策です…
そこで、ビンディングシューズデビューする人向けに「クリートの安全なハメ方、コケないための予防法、コケやすいシチュエーション、コケてしまったときの心構え」についてまとめてみようと思う。
目次
- 右足がハマらないときは軽くブレーキかけるとはめやすい
- 右足に体重を思い切り乗せない
- 左足が一発でハマらなくても焦らずペダリング
- 停止中は右に体重をかけない
- 信号のやや手前から左のクリートは外しておく
- 右側を外す練習もしておく
- 左足で縁石を勢いよく蹴ると滑る
- 低速で小さい旋回をするときは注意
- とっさに急停止するとコケやすい
- 手の保護のためにグローブをはめておく
- 腕で体重を支えようとしない
- 倒れたら素早く立ち上がる
- バイクに傷がつかないか心配
- どこで練習すればいい?
- どのペダルシステムがいい?
- どんなシューズがオススメ?
右足がハマらないときは軽くブレーキかけるとはめやすい
右はハメた状態でスタートするのだが、まずここで手間取ることがある。前輪がふらつくとクリートが捉えにくいので、軽くブレーキをかけてみよう。それだけでかなりハメやすくなるはず。
右足に体重を思い切り乗せない
クリートがなかなかハマらないからといって、オラッと右足で踏みつけないこと。体重が乗って右に倒れるリスクがある。自分はこれをやらかして、ハメた瞬間に立ちゴケしかけた。
左足が一発でハマらなくても焦らずペダリング
右足はハマり、左足が地面についた状態からスタート。前に漕ぎ出し、素早く左足もクリートを装着するのだが、あれ?あれ?ってかんじでなかなかはまらないことがある。そんなときは右足をもう1周させて前に進めばいい。止まってしまうとコケるが、推進していれば大丈夫なので。ハマらなければ、2、3回ペダリングしながらハメるだけなので、焦りは無用である。
つづきまして、コケないようにする予防法です。
停止中は右に体重をかけない
右(車道側)に倒れることはなんとしても避けなければならない。そのために、信号待ちとかでは左に重心を乗せておくこと。その際、バイクもやや左に倒すとより確実。あと、右足は6時の位置だと体重が乗りやすくて危険なので、自分は12〜1時あたりで待機する習慣がある。
※ちょっと極端にバイクを左に倒してみた図
信号のやや手前から左のクリートは外しておく
使い始めは緊張感もあってクリートを外すことを忘れはしないが、慣れてきた頃が一番怖い。考え事をしたり、キレイな景色だなーとか意識が別のことに向くと、左足を外すことを忘れてしまう。しまったと気づいたときはもう遅く、倒れ始めたら足は出ないのでコケてしまう。
なので前方に赤信号があれば、ギリギリまで待つのではなく、早めにクリートは外しておく。この心掛けだけでリスクのほとんどは消える。
危ないのは緊張感が抜けた時期。自分も初立ちゴケは鮮明に記憶していて、2週間目くらいのとき歩道でコケた。赤坂御所のそばの豊川稲荷の交差点で、車道から歩道に乗り上げて信号待ちをしようかなと考え、足元のことを忘れて停止し、あっと思ったときはすでに地面で横になっていた。車道の緊張感から解放されてホッとしてしまったんだと思う。ビンディングシューズなんて楽勝じゃん〜コケるわけなんかないやん〜と舐めていた自分をぶん殴りたい…。
完全に慣れてしまうと無意識に足をひねる癖がつくが、最初の一ヶ月ほどはくれぐれも油断しないでほしい。
右側を外す練習もしておく
頻度は少ないが、右足を外さねばならない瞬間もある。左足での練習しかしていないと、とっさに反応できないものなので、両足の脱着練習を欠かなさいように。なぜかわからないが、かかとを外側にひねるって動作が苦手な人は一定数いて、自分は力を入れずにひねるのができてしまうんだけど、力をいれてフンヌー!ってかんじで捻っている人も見かける(女性に多い印象)。

力点の位置と角度がズレているだけなので、「私はこんな事もできないほど筋力がないんだ…」と落ち込む必要はない(←わりと多い)。苦手な人は「お尻(太腿の付け根)で回そうとする」のだが、そうではなく、「足首をだけを捻る」意識だけでよく、太腿やふくらはぎの筋肉はほぼ使わない。
それでも外れにくいってことであれば、ペダル側のネジを最弱にしておこう。
そして、コケやすいシチュエーションです。
左足で縁石を勢いよく蹴ると滑る
ビンディングシューズの底面はスニーカーのようなグリップ力はない。信号待ちからスタートってときに左足でエイッと縁石を消し出すとズルッと滑ることがある。それで落車まではしないものの、ヒヤッとはするので右足に力をかけるのも忘れないように。
※こういう反射板踏むと滑る(笑)。
低速で小さい旋回をするときは注意
狭い路地や駐車場などで180度旋回するときは内側のクリートは外しておくのが吉。ハンドルがジャックナイフ気味に詰まって瞬間的にスピードがゼロになることがあり、そうなるとコケる。落車って巡航中に起きることはまずなくて、むしろ低速&車道以外の場所って状況が危ない。
とっさに急停止するとコケやすい
準備できていればほとんどの立ちゴケは回避できるが、咄嗟の急停車だと足が追いつかないことがある。脇道から急に子供が飛び出してきたとかって場合、止まることに全神経が行ってしまって足のことを忘れてしまいがち。ビンディングシューズに完全に慣れてくると、急ブレーキと同時にクリートもバチッと無意識に外すことができるようにはなる。
信号のない交差点を通過するときなど、もしかして…って状況ではあらかじめ左足だけ外してそーっと通過するのもアリである。

最後に、それでもコケてしまたときの対処法です。
手の保護のためにグローブをはめておく
素手だと手と指を汚しやすい。できればフルフィンガーグローブをしておこう。ヘルメット装着は言うまでもない。腕で体重を支えようとしない
なぜなら腕で倒れる体重を支えるのは不可能だから。最悪鎖骨骨折につながるので、コケるときは両腕はブラケット持ったままで。柔道の受け身のように、腰からコロンと丸まるように倒れると意外に痛くもなく、怪我もしない。痛みよりも羞恥心が先に来るだろう。倒れたら素早く立ち上がる
車道だと後続車両もいるので、素早く両足のクリートを捻って外し、さっと立ち上がろう。蛇足ですが、FAQも。
バイクに傷がつかないか心配
人の体が先に地面に触れるので、意外にバイクは無傷であることが多い。ただ、右側に倒れてしまった場合はリアディレイラーがヒットしていないか、ディレイラーハンガーが曲がっていないかのチェックはしよう。どこで練習すればいい?
車のない安全な場所がオススメ。駐車場やサイクリングロード、河川敷あたりから始めよう。いきなり車道デビューはリスクが大きすぎる。どのペダルシステムがいい?
用途によるので優劣は付けられない。自分はLOOKを半年〜1年使った後にSPDへ移った。理由はLOOKのペダル交換頻度の高さにまいったのと、足首に遊びを持たせたかったから。LOOKは面が広くて踏みやすかったのだが、膝が固定させたような印象があって窮屈に感じていたのでおさらばすることにした。
あと、ミニベロとロードで別々のシューズを使い分けるのが面倒だったので、統一もしたかった。ミニベロにはゴツい見た目のLOOK は似合わない。SPDとかクランクブラザーズのような小ぶりなペダルがマッチする。やってロードもそっちに合わせた.
SPDはかれこれ7年以上使っているが、トラブルはゼロだし、一度もクリート交換をしたこともない。パナモリで使っているのがそれなのだが、快調そのもの。壊れるまで使い続けるつもりである。
コスパの良さや歩きやすさを重視する人にはSPDはうってつけだと思う。
どんなシューズがオススメ?
これも人それぞれなので断言できないけど、個人的にはヒモタイプよりはバックルやベルクロ式がベターかなと。ヒモはしっかり縛りにくくて固定力で劣る。しっかりペダリングできることは妥協しないほうが良い。あと、解けてしまった場合にチェーンリングに絡まるリスクもゼロではない。事故の可能性はなるべく排除しておこう。自分は次に買うならダイヤル式のタイプにしたい。できればダイヤルひとつではなく、ふたつで固定するタイプ。足全体を包み込むようにホールドしてくれるのと、脱着がラクって部分が選ぶポイント。
ということで、ビンディングシューズで走るときはくれぐれもご注意くださいませ…。
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コメント
コメント一覧 (19)
そんなに頻繁に交換してたんですかw
cyclegadget
が
しました
SPDペダルは旅行の時は便利ですよね。
でもロングライドではできればSPD-SLがいいんですよね。
cyclegadget
が
しました
cyclegadget
が
しました
疑問に思うのは、右クリートを装着状態で立ちごけするときは、ほぼ「右」に倒れることになるので、むしろリスク高くないですか?という点です。
逆に、右足固定で停車する、明確なメリットがあれば、教えて下さい。
「外すと再装着が面倒」という話であれば、ペダルに乗っけてるほうのクリートの前側だけ引っ掛けておいて、少し強く漕いだら勝手にハマるような状態で待機するだけで解消します(私はそうしてます)
発進時も左右ともに、クリート前側を引っ掛けた状態で軽くペダリングしはじめて、完全に動き出してからハメるようにすれば、踏み外してスネを強打したり、静止状態で思いっきり踏んづけてハマらずに立ちごけ…みたいな事象は皆無になります。
(激坂で再発進…みたいなときは流石に無理ですけど)
cyclegadget
が
しました
cyclegadget
が
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緊急時に外れない事が少ないです。Mタイプとはマルチリリースの略称みたいで、
オプション品なので別途入手が必要ですが、街中の走行には適していますよ。
cyclegadget
が
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最初は、左を外してましたが、今は両足同時に外します。
スネ強打マンさんと同じ考えですね。
両足同時に外すようになってから立ちゴケはありません。
両足同時に外した後は、シューズのつま先の方でペダルに乗せてます。
cyclegadget
が
しました
ペダリング中に外れるなどと言う方もいらっしゃるようだが、ペダリングが普通に出来ていれば引き足等でも外れることなんかありません。
ペダリングとは異なる動きでは簡単に外れる優れものなんですよ。
ビンディングによる立ちゴケが原因で無意味に自転車から去ってゆく方々を減らしたいです。
cyclegadget
が
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どちらにグラッとしても対応できるように、というよりは、クリートの減りを均等にするためですが、確かにSPDの金属クリートはなかなか減るもんじゃないですね!
cyclegadget
が
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いいと思うけどね。フラペといってもシティサイクル等に付いてるようなモノじゃなくそれなりの
ものを使って、シューズもフラペ用のにすればしっかりグリップするので案外イケるよ。
あとストラップを使わないタイプのトゥクリップという手も。
cyclegadget
が
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立ちゴケはロードに乗り始めの頃は必ずやります。何度もやります。
しかし、徐々にロードバイクという乗り物用の筋肉がついてくると、転びそうになってもこらえることができるようになりました。
cyclegadget
が
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LOOKからSPDで、いまはすべてSPDで揃えています(^^)
うみさん
歩くのが多いときはSPDですね~
緑一色さん
おっしゃるとおりのHACKですね!無意識に私もやってました(*^^*)
スネ強打マンさん、アラフォーライダーさん
たしかにどうして右を外さないのか、、、意識したことがなかったですが単に面倒なだけなのかも。ただ、長時間の信号待ちとか、交通量多めのときはこれまた無意識に両足外してます。ご指摘ありがとうございます。
メカマニアのおっさん
マルチタイプは女性も扱いやすいそうですね(^^)
久保さん
なにげに両足外す方ってけっこう多いのかも、、と思いました。自分も意識してそうしてみようと思いました。
おやっさんさん
そうなんですね。てっきり外れやすいのかなーって思って敬遠していました。一度試してみたいです。
yoshimotoya120さん
均等ってことも考えたことなかった!まあ、あまり減ることはないのが事実ですが。あ、でもLOOKのときはヘリを意識して左右外していたような気がします。
トゥクリップ、たしかにとりあえず試したい人にはちょうどよい選択肢かも(^^)
焔星さん
私もなんとなく筋力がついてきたのか、やばいって感じたときはわりと瞬時に外せるようになってきました。反射能力かもですが^^;
cyclegadget
が
しました
cyclegadget
が
しました
cyclegadget
が
しました
私もスタンディングスティルできるようになりたいと思いつつ、できないまま(練習してないので当然)今に至ります(汗)
cyclegadget
が
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しかし、それまではフラットペダルでしたのでビンディングシューズ(SPD)もスニーカータイプを使用しており、ロードバイク初心者なのでその違いに全く気付かず、当然ながら前側しか掛からないので本来の固定は出来ません。
ですが!これが幸か不幸かビンディングデビュー者には最適の練習セットで、引き揚げ機能は維持したまま、とっさの事態でも特に意識せず外せる(外れる?)ので不安な方にはお勧めです。
cyclegadget
が
しました
なるほど、、、そんな効果を発揮したのは怪我の功名?でしたね。
最初は不安で仕方ないものですが、一旦慣れるともうなしでは乗れなくなりますよね(^^)
cyclegadget
が
しました