ロードバイクで100キロを普通に走れるようになると、それでは飽き足らず、「センチュリーライド(160キロ)を走りきりたい」と考えるようになる…のはサイクリストの性(さが)。登山やマラソンなどのスポーツもそうだけど、人間は己の限界を知りたいし、限界をストレッチさせたがる生き物なのだと思う。
さて、Global Cycling Networkで「How To Ride 100 Miles On Your Bike When You Haven't Done The Training(トレーニングなしでも160キロ走れるようになる方法)」という動画があって、体力に不安を抱えたままイベントを迎えてしまった人向けのアドバイスを紹介していた。
内容はとても参考になるものだったけど、できればトレーニング無しのまま、ぶっつけ本番で160kmライドに挑戦するのではなく、なにかしら事前に練習してから臨みたいはず。まあ、120キロ走れる体力があれば160kmは大丈夫とか、150km走れるなら200kmも行けるって話はあるんだけど、やはり目標距離を1回でも完走したことがあるって事実があると大きな自信になるはずなので。
ということで、160kmを予行演習として走ってみる場合のコツを(Global Cycling Networkの内容と一緒に)挙げてみたい。
ただでさえ体力勝負の1日になるはずだし、長距離なので時間的な余裕もないので、体力以外の不安要素は潰しておきたい。途中でトラブルあるかもって考えながらのライドは楽しくないし。
あと、Di2などの電動コンポーネントなら充電もしておこう。朝晩の暗い時間帯に走ることを想定して、ライトの充電も言わずもがな。余談だが、リアのライトをバイク本体とヘルメと(後頭部)の2箇所に装着してから心理的な安心感が増えた。夜間走行が多めの人にはダブルリアライトはオススメ。
※クリフバーは1回だけ食べたことがある(高いので続かなかった)
山間部を通過するルートであればある程度は持っておくほうがベターだが、それなりに街中を走行するのならコンビニがあるのでどっさり背負う必要はない。逆にいうと、コンビニにいつでも行ける…くらいのコースで設定したほうが安全ではある。
ちなみに自分は8年ほどウィンドブレーカーを愛用し続けていたが、2019年末からジレに切り替えた。理由は袖がなくても十分に暖かいから。しかも袖がないぶん小さく畳めるのでバックポケットに入れやすい。最近は450ml のツール缶に入れて運んでいる。バックポケットを埋めないので背中がスッキリする。なお、ウィンドブレーカー(男性Mサイズ)だとギリギリ450ml には入り切らない。
ただし、ブルベ経験者から「股擦れは超ロングライドの敵なのでシャミークリームはよく使われている」と聞かされたこともあるので、未知の領域に踏み込むときは必要になるかもしれないとは思っている。保険として塗っておくのは一つの手だろう。股間がこすれて痛くなってしまったら、体力がいくら余っていてもジ・エンドとなる。
なお、シャミークリームの塗り方だが、お尻にダイレクトに…ではなく、パッド側に刷り込むように行うそうな。
あと、パンクとかマシントラブルが起きても、協力し合えば早く復帰しやすい。
ロングライドは瞬発力的な筋力のパワー勝負っていうよりは、ガソリンタンクの容量勝負みたいな面があって、容量が残っている限り走り続けられるが、切れたらおしまい…ってかんじ。人によって持っているガソリンの量は違う。これが差となって現れる。
ロングライドの経験が増えてくるにつれて、
ということが体感でわかってくると思う。
で、クリアのタイミングで休憩を取っても構わないが、時間は短めに(5分以内が望ましい)。トイレに行って素早く補給して出発…くらいの感覚。イートインがあっても座らない。それをすると一気に20分は過ぎてしまう。
※真夏は体を冷やすために休むけど…
ちなみに自分はなぜか「35~60km間が異常に長く感じてしまう」性分である。理由はわからない。60km を超えるまでは何度もサイコンを見ては「まだ45km か…」とか考えてしまう。でも、70キロを超えると体が慣れるのか、何かが吹っ切れるのか、あっという間に100kmに到達する。「えっ、もう?」ってかんじで驚く。さらに100kmを超えると疲れを感じにくくなり、120km も150km ももはや誤差レベルとなり、淡々と走れてしまう。疲れのピークが訪れるタイミングって人それぞれなので、自分の特性を知っておくと良いと思う。
あと、もうふたつ、Global Cycling Networkでは紹介していなかったけど、個人的に付け加えたいのが下記ふたつ。
理想を言うと「中止したければいつでも中止できるコース」であればなおよし。足が売り切れたとか、マシントラブルで立ち往生したって場合を想定し、輪行で戻ってくる手段を残しておく。よって輪行バッグを持参しておく。荷物は増えるが仕方ない。
輪行バッグをリュックで背負うか、大型サドルバッグに入れるか…だが、個人的には自転車につけちゃうほうが体力的にラクなので後者を選ぶ。
◇ TOPEAKのBackloader(バックローダー) 6L でバイクパッキング!ロードバイク&ミニベロの両方で試してみたのでインプレッションします
あと、朝日が出てくるのを見ながら走るのって、気分が上がって気持ちの良い。20代の若い頃にスキーに行くとき、金曜の晩に家を出て、徹夜で深夜の高速道路を走るってことをやっていたんだけど、6時とかに朝日が差して徐々に明るくなってくる……って光景がすごく好きだった。そのぶん早起きをしなくてはならないけど、やって絶対損はしないのでオススメです。
ということで、自分は200km が未経験なので、「勝手にセルフブルベ」と称して近日中にトライしてみるつもりです。
★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!
★You Tubeチャンネルもやってます
さて、Global Cycling Networkで「How To Ride 100 Miles On Your Bike When You Haven't Done The Training(トレーニングなしでも160キロ走れるようになる方法)」という動画があって、体力に不安を抱えたままイベントを迎えてしまった人向けのアドバイスを紹介していた。
内容はとても参考になるものだったけど、できればトレーニング無しのまま、ぶっつけ本番で160kmライドに挑戦するのではなく、なにかしら事前に練習してから臨みたいはず。まあ、120キロ走れる体力があれば160kmは大丈夫とか、150km走れるなら200kmも行けるって話はあるんだけど、やはり目標距離を1回でも完走したことがあるって事実があると大きな自信になるはずなので。
ということで、160kmを予行演習として走ってみる場合のコツを(Global Cycling Networkの内容と一緒に)挙げてみたい。
目次
- 1.バイクのメンテナンスと準備
- 2.栄養と補給
- 3.服装
- 4.シャミークリーム
- 5.仲間と走る
- 6.コンサバ志向で走る
- 7.160キロを四分割する
- 8.走りやすいコースを設定する
- 9.いつもより1時間長く睡眠をとり、出発時間を早める
1.バイクのメンテナンスと準備
まあ、これは当たり前。油の切れたチェーン、汚れの付いたスプロケットやチェーンリング等は抵抗を生むし、快適に走れない。オイルを挿すとか、掃除をしておくとか、ブレーキシューやワイヤーに劣化はないかの確認はマストである。ただでさえ体力勝負の1日になるはずだし、長距離なので時間的な余裕もないので、体力以外の不安要素は潰しておきたい。途中でトラブルあるかもって考えながらのライドは楽しくないし。
あと、Di2などの電動コンポーネントなら充電もしておこう。朝晩の暗い時間帯に走ることを想定して、ライトの充電も言わずもがな。余談だが、リアのライトをバイク本体とヘルメと(後頭部)の2箇所に装着してから心理的な安心感が増えた。夜間走行が多めの人にはダブルリアライトはオススメ。
2.栄養と補給
サイクリング専用のジェルはハイカロリーだが、食べ慣れていないと胃がびっくりする。あと、ぶっちゃけ美味しくはない…超濃厚な蜂蜜を飲んでるようで個人的には苦手。食欲を満たすと言うよりは養分を摂取するって行為に近いので、空腹を満たすかんじではない。やはり、歯ごたえのある固形の食べ物(せめてエナジーバー、あるいはサンドイッチやおにぎり)を基本としたほうが良い。もちろん、保険としてジェルを1本携行しておくのは良い判断。※クリフバーは1回だけ食べたことがある(高いので続かなかった)
山間部を通過するルートであればある程度は持っておくほうがベターだが、それなりに街中を走行するのならコンビニがあるのでどっさり背負う必要はない。逆にいうと、コンビニにいつでも行ける…くらいのコースで設定したほうが安全ではある。
3.服装
適した服装をするのも当たり前。160km以上のロングに行く人はすでにサイクリングウェアを持っていて、かつ着用のコツを押さえているだろうからそこは心配はないかなと。肌寒い季節ならウィンドブレーカーかジレ(袖のないウィンドブレーカー)を1枚持っておくと心強い。ちなみに自分は8年ほどウィンドブレーカーを愛用し続けていたが、2019年末からジレに切り替えた。理由は袖がなくても十分に暖かいから。しかも袖がないぶん小さく畳めるのでバックポケットに入れやすい。最近は450ml のツール缶に入れて運んでいる。バックポケットを埋めないので背中がスッキリする。なお、ウィンドブレーカー(男性Mサイズ)だとギリギリ450ml には入り切らない。
4.シャミークリーム
自分はお尻の痛さで悩んだことがない。どんなサドルでもそこそこ合うのでメーカーやモデルのこだわりもなし。ただ、自分はレアケースだと思ってて、体感的には8割の人がサドルに思い入れやこだわりがあるものだ。ただ、自分の周りには使っている人はほぼいない。パッド付きのパンツかビブショーツで事足りている様子。ただし、ブルベ経験者から「股擦れは超ロングライドの敵なのでシャミークリームはよく使われている」と聞かされたこともあるので、未知の領域に踏み込むときは必要になるかもしれないとは思っている。保険として塗っておくのは一つの手だろう。股間がこすれて痛くなってしまったら、体力がいくら余っていてもジ・エンドとなる。
なお、シャミークリームの塗り方だが、お尻にダイレクトに…ではなく、パッド側に刷り込むように行うそうな。
5.仲間と走る
互いに風よけをしあって助け合えるって直接的メリットはもちろん、メンタル的に仲間がいると頑張れる。これはもう疑いのない事実。登山でもマラソンでもどんなスポーツでも同じですよね。いや、スポーツだけでなく、会社組織とか夫婦関係などの人間関係でも当てはまる気がする。あと、パンクとかマシントラブルが起きても、協力し合えば早く復帰しやすい。
6.コンサバ志向で走る
これはイベント当日のアドバイスになるが、自分より明らかにペースの高い人がいても頑張ってついていこうとしないこと。とくに序盤は張り切りやすく、テンションも上がっているので踏んでしまいやすい。周囲に惑わされず、自分の快適なペースを意識的に守ること。ちょっと心配性なくらいで丁度いいと思う。ロングライドは瞬発力的な筋力のパワー勝負っていうよりは、ガソリンタンクの容量勝負みたいな面があって、容量が残っている限り走り続けられるが、切れたらおしまい…ってかんじ。人によって持っているガソリンの量は違う。これが差となって現れる。
ロングライドの経験が増えてくるにつれて、
- 自分のタンクの容量がどれくらいなのか?
- 省エネで燃費良く走るにはどんな走り方をすればいいか?
- 適度にガソリン補充するベストな補給食の内容&タイミングは?
ということが体感でわかってくると思う。
7.160キロを四分割する
160km を4で割ると40km。40km を4回繰り返すって考える方が160km の1本よりも気持ち的にラクなのだ。40km なら走れそうだし、クリアするごとにプチ達成感を味わえる。バカバカしく聞こえるけど、これってメンタルにすごく優しい。なお100km を4で割ってもいいし、150km を3で分割しても構わない。で、クリアのタイミングで休憩を取っても構わないが、時間は短めに(5分以内が望ましい)。トイレに行って素早く補給して出発…くらいの感覚。イートインがあっても座らない。それをすると一気に20分は過ぎてしまう。
※真夏は体を冷やすために休むけど…
ちなみに自分はなぜか「35~60km間が異常に長く感じてしまう」性分である。理由はわからない。60km を超えるまでは何度もサイコンを見ては「まだ45km か…」とか考えてしまう。でも、70キロを超えると体が慣れるのか、何かが吹っ切れるのか、あっという間に100kmに到達する。「えっ、もう?」ってかんじで驚く。さらに100kmを超えると疲れを感じにくくなり、120km も150km ももはや誤差レベルとなり、淡々と走れてしまう。疲れのピークが訪れるタイミングって人それぞれなので、自分の特性を知っておくと良いと思う。
あと、もうふたつ、Global Cycling Networkでは紹介していなかったけど、個人的に付け加えたいのが下記ふたつ。
8.走りやすいコースを設定する
未経験の距離に挑むなら、坂道は避けておくのが賢明。平坦路メインの道で、なおかつ知っている道を選びたい。知っている道であれば路面状況、路面状態、交通量はそれなりに頭に入っているはず。交通量の多い場所は混んでいない早朝に抜けるなどの工夫をし、とにかく精神的負荷を低くできる工夫はなんでもやろう。あと、帰宅時間が夜になる可能性は高いので、「夜間走行しても安全な道か?」ということもルート選びの際は考えておきたい。理想を言うと「中止したければいつでも中止できるコース」であればなおよし。足が売り切れたとか、マシントラブルで立ち往生したって場合を想定し、輪行で戻ってくる手段を残しておく。よって輪行バッグを持参しておく。荷物は増えるが仕方ない。
輪行バッグをリュックで背負うか、大型サドルバッグに入れるか…だが、個人的には自転車につけちゃうほうが体力的にラクなので後者を選ぶ。
◇ TOPEAKのBackloader(バックローダー) 6L でバイクパッキング!ロードバイク&ミニベロの両方で試してみたのでインプレッションします
9.いつもより1時間長く睡眠をとり、出発時間を早める
いつもより1時間多めに寝る。出発時間を早朝に設定しているならそこから逆算して就寝時間を設定すること。早く出発するほど陽の出ている時間に戻れる可能性が高まるので、夜明け1時間くらい前に家を出るのがオススメ。なお、自分は時間節約のため朝飯は食べずに出発し、1~2時間走ってからコンビニで食べるのが習慣化している。あと、朝日が出てくるのを見ながら走るのって、気分が上がって気持ちの良い。20代の若い頃にスキーに行くとき、金曜の晩に家を出て、徹夜で深夜の高速道路を走るってことをやっていたんだけど、6時とかに朝日が差して徐々に明るくなってくる……って光景がすごく好きだった。そのぶん早起きをしなくてはならないけど、やって絶対損はしないのでオススメです。
ということで、自分は200km が未経験なので、「勝手にセルフブルベ」と称して近日中にトライしてみるつもりです。
★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!
★You Tubeチャンネルもやってます
コメント
コメント一覧 (10)
自分はシャミークリームの代わりにワセリンを塗ってます。
安価でドラッグストアで簡単に手に入りますよ(^^)
cyclegadget
がしました
ですが練習もしないで160kmなどと安易に書くのは良いとは思えません。
200km 〜400kmも複数回したことがないのなら書くべきではない軽薄な内容になっています。日本の全ての人が見るんですから気象条件を入れなければ基準がなさすぎる。
この時期に書く記事で練習しないで〜って人を対象にしているのに、160km以上走る人はウェアの知識もあるからとか軸がブレブレ。
2月の記事でウィンドブレーカー&ジレを携帯?ウェアの重要性を舐めてませんか?
この時期難しいのは保温と汗冷え。暖かくすれば汗だくになり体温下がる。ファイントラックのベースレイヤー入れても冬用はどうしてもアウターで汗だくにが溜まる。グローブの中にもベースレイヤーは入れるべき。
一時間早く出発? この時期の朝夕の一時間の気温差わかってます? 最近走ってるんですか?
休憩は40kmごとですよね?4回×10分=40分
仮に時速20kmで8時間。これにパンク等を考慮しても最低9時間です対象が。
最近は4時以降でぐっと気温も下がり暗くなる。初心者に対しての内容をこの時期に書くなら注意喚起はしないと。
cyclegadget
がしました
エスケープを設ける設定は絶対では良いと思います。
最近、5ch しまなみ海道スレッドで100kmを25km巡航ですって息巻いて走りに行った方が低体温で命の危険を感じて引き返したとありました。
メンタルが折れたのと、本当に無理は違いますが、チャレンジをやめる決断も大事。
ただ動画見てあらすじ書いて自分は160km走りましたよっ それでね、走り方はねって付け加えただけ。
ブルベの記事も軽薄でしたが、もっと安全を第一に考えて記事にしてください。
...
っていうか、200km走るとか走りたいって何ヵ月も前の記事に書いてませんでしたか?
いつやるの?
cyclegadget
がしました
名古屋コーチンさんの熱い気持ちが何故か自分の胸に刺さって痛いです…
cyclegadget
がしました
世の中には初心者の方が多いので次のステップに上げるための手助けになる管理人さんからの情報なら良いのになぁと毎回思うんですが...
cyclegadget
がしました
住んでる場所にもよりますが、5月~6月が日照時間が長く、気温も適当なので、なにかと 楽です。
cyclegadget
がしました
動画内容には興味があまりないのでチラ見ですが、一般的には親子でのサイクリングは良いですね。
ただお二人様ともこちらでブロガーとして情報発信されてるのなら、娘さんは3週間自転車に乗ってない。二人で行くなんて状況はこの記事の証明にもってこいだったのでは?
何時に出て何分休憩を何キロごとに取ってメインの場所を楽しんで、朝晩で服装はどうだとか、圧倒的ユーザー目線と語るなら、練習していない初心者の娘さんが160km達成したとなれば世の中の多数の初心者さんに対して勇気沸いただろうに。もったいない。
結局内容を証明すらしないうわべだけすくった記事なんですよ。
5chで200kmとあったので期待していたらたかだか100km......もう60km頑張ろうや...
cyclegadget
がしました