娘と一緒にYouTubeをやっていることもあって、ロード仲間や知り合いのメカニックさんらには「子供を自転車好きにできてよかったね~」とよく言われます。たしかに、親子で同じ趣味を持てているのは良かったと思います。
「どうやって自転車沼にハメたの?」(←言葉が悪いw)と訊かれるので、べつにハメたつもりはないんですが、思春期女子がロードに興味を持ってくれるように心がけたことをまとめてみました。
ちなみに、男女で自転車への興味関心の持ち方は大きく異なるので、そのへんについても触れてみます。
だから、自転車の話題すら自分から持ちかけたことはないです。引きずりこもうとしようものなら、バッタのごとく飛んで逃げていくに決まってます。
振り返ると、結果的にこれが功を奏したかなと。

この記事にもありますが、高2年のときに観た『トリガール』という映画が引き金だそうです。
↓
◇ ロードバイクに1ミリも興味のなかった女子高生が、「買うぞ!」と決心するにいたった理由
女子大生2人が人力飛行機サークルに入部して、鳥人間コンテスト選手権大会に出場する様子を描いた青春物語らしいですが、私は観てはいません。ちなみに芝浦工業大学がモデルだそうな。
トリガールがキッカケだったことは、ずっと後から知ったくらいです。
映画を観た
↓
ロードに興味を持った
↓
そういや父が自転車好きだった
↓
相談してみっか
という流れ。
完全な偶然の産物です。
しかし、気負いすぎてはダメ。
機材について、鼻息荒く解説し始めるなんてもってのほか。
「じゃあ、さっそく週末にショップに行こう!店長を紹介してやるよ!おすすめのフレームがあるんだよ!コンポーネントはどうする?やはり最初はシマノかな。105がいい?それともティアグラ?」
…と、はしゃぎたく気持ちはぐっとこらえましょう。
「ウゼェ…」と引かれるのが関の山です。
「ふーん、どうした?まあ相談に乗るくらいできるけれども」
くらいのクールさはほしいところです。
「訊かれたことにだけ答える」のがキモ。
機材やスペックの質問がない限り、自分からは切り出さないように。
こういったギモンにひとつひとつ答えていくことで、「一度、実物を見てみたい」となります。

ここに至るまで数ヶ月かかることもあります。我が家はそうでした。相談されたのが夏で、ショップに連れて行ったのが秋…とかだった記憶です。
ちなみに私には24歳になる長男もいますが、自転車への興味はナッシング。
押し付けても意味はないので、とくに何もしていません。
つまり、自転車そのものが興味の対象になります。
シンプルにハードウェア(性能やスペック、カスタム&機械いじりの楽しさ)で推しましょう。
幼少期に電車やトラック、クレーン車のような働く乗り物を好きだとか、プラモデル、ミニ四駆、ラジコン、プラレールにハマっていたなら素質あり。自作PC、ラジオの工作、DIY好きも見込み大です。
こういう男子であれば、放っておいても、自然と自転車に興味を持ってくれるもの。
比較的カンタンなのはこのパターン。
が、長男はこれに当てはまらなかったので、自転車が興味の対象にはならなかったっぽい。
そもそも、メカに関心がある女子は少数派。
大半は「よくわかんねーし、キョーミねえし」ってなもんです。よって、メカの素晴らしさ、造形美をいくら熱く語っても糠(ぬか)に釘。
よほど幼少期に男子っぽい遊びにハマっていた…とかでない限り、自然に自転車に興味を持つことは期待しないほうがいいです。
一般女子にとって、自転車は「ただの移動手段」です。一般男性にとって洗濯機や電子レンジが「ただの生活用品」であるのと同じ。
よって、自転車本体ではなく、そこに付随するソフトで推しましょう。
「ソフト=行為によって得られるメリット&対価」です。

ハレの食事・スイーツ、海・山の景色、観光等の楽しさ…が相当します。
さすがにフレームメーカーと材質(アルミかカーボンか)は把握してますが、それ以外は無頓着……少なくとも私が知る女性陣はほぼそのパターン。
ってことも少なくないです。
でも、サイクルジャージやアイウェア等のアパレル関連については関心が高く、メーカーに詳しかったり、こだわりを持っている人が多い印象です。
女性サイクリストですらこうなんですから、自転車に興味のない女性は推して知るべし、かなと。
「自分専用のモビルスーツを作らない?」
「自転車を改造して走らせてみない?」
が有効です。
「(体力の)限界に挑戦してみない?」
「1日で〇〇まで行って帰ってこない?」
体力が有り余っている部活男子ならこういう誘い方もOK。
「美味しいパンを買いに行かない?」
「街で食べ歩きしてみない?」
と、目的から入るのが効果的。
まず「行ってみたい!」と思ってもらえないことには始まりません。
無目的に走って帰ってくる…という男子的走り方は、まず理解してもらえません。
(´・ω・`) 「どうやって行くの?クルマ?電車?」
(*´ω`*) 「現地での移動のしやすさを考えて、自転車にしようかと」
(´・ω・`) 「え、クルマのほうが楽でしょ?」
(*´ω`*) 「駐車場や渋滞問題があって、時間が読みにくいのよね」
(´・ω・`) 「じゃあ電車は?」
(*´ω`*) 「現地で徒歩移動が多くなって、意外に疲れるものなんだ」
(´・ω・`) 「自転車か~(疲れそう、汗かきそう…)」
(*´ω`*) 「休憩しながら行くから大丈夫。雑誌で見つけておいたカフェにも寄るよ」
(´・ω・`) 「ふーん…(何を着ればいいの?、どんな道具を揃えればいい?)」
(*´ω`*) 「ジョギングするくらいのウェアとスニーカーで大丈夫」
(´・ω・`) 「(わりと気軽だな…)じゃあ、一度試してみようかな」
なんなら、自転車というワードを使わず、結果的に自転車ででかけていた…くらいの自然な流れがいいです。
サイクリングではなく、「お散歩か遠足にお出かけする」かんじ。

※クルマで現地移動…は女性には喜ばれます
この時点では専用の自転車を持っていないことも多いでしょうから、ミニベロを貸すか、レンタルするか、いっそママチャリでもOK。ガンガン走るわけではないので、スペックは二の次。
1回楽しさを知ってもらえば、2回目につながります。これを繰り返しているうちに、「クロスバイクか、ミニベロがあると便利だよね」という流れになります。
誘いに乗ってこなければスッと引きましょう。
最後に、我が子が自転車に興味を持ってくれたなら、初期段階の本体や消耗品費用等の支援はしてあげましょう。機材スポーツの自転車は、どうしてもお金がかかりますからね。
この辺の記事もどうぞ。
◇ ロードバイクに1年乗った感想 ~行動・価値観・心理の変化&メリットデメリットについて~
◇ サイクリングが好きになった初心者女子のあるある30選
◇ なぜ、ロードバイクを辞めてしまう女性が少なくないのか、初心者女子が考察した結果、3つの改善点があることが分かった
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「どうやって自転車沼にハメたの?」(←言葉が悪いw)と訊かれるので、べつにハメたつもりはないんですが、思春期女子がロードに興味を持ってくれるように心がけたことをまとめてみました。
ちなみに、男女で自転車への興味関心の持ち方は大きく異なるので、そのへんについても触れてみます。
目次
- べつに沼にハメようとは思ってなかった
- 気負わず、焦らず、クールに対応する
- 男女でアプローチ法に違いがある
- 機材に興味のない女性サイクリストは少なくない
- 男女別のサイクリングへの誘い方
- 男女に共通するNG行為
べつに沼にハメようとは思ってなかった
「自転車に興味を持ってくれたらラッキー」と思ったことはありますが、私から勧めたことはありません。なぜなら、「思春期の女子中高生がもっとも耳を傾けたくない相手=父親」を重々承知していたから。だから、自転車の話題すら自分から持ちかけたことはないです。引きずりこもうとしようものなら、バッタのごとく飛んで逃げていくに決まってます。
振り返ると、結果的にこれが功を奏したかなと。

この記事にもありますが、高2年のときに観た『トリガール』という映画が引き金だそうです。
↓
◇ ロードバイクに1ミリも興味のなかった女子高生が、「買うぞ!」と決心するにいたった理由
女子大生2人が人力飛行機サークルに入部して、鳥人間コンテスト選手権大会に出場する様子を描いた青春物語らしいですが、私は観てはいません。ちなみに芝浦工業大学がモデルだそうな。
トリガールがキッカケだったことは、ずっと後から知ったくらいです。
映画を観た
↓
ロードに興味を持った
↓
そういや父が自転車好きだった
↓
相談してみっか
という流れ。
完全な偶然の産物です。
気負わず、焦らず、クールに対応する
娘から「ちょっとロードバイクどうかなと思ってるんだけどさ」と話しかけられたとき、サイクリスト親父としては「キタコレ!」と小躍りしたくなるでしょう。しかし、気負いすぎてはダメ。
機材について、鼻息荒く解説し始めるなんてもってのほか。
「じゃあ、さっそく週末にショップに行こう!店長を紹介してやるよ!おすすめのフレームがあるんだよ!コンポーネントはどうする?やはり最初はシマノかな。105がいい?それともティアグラ?」
…と、はしゃぎたく気持ちはぐっとこらえましょう。
「ウゼェ…」と引かれるのが関の山です。
「ふーん、どうした?まあ相談に乗るくらいできるけれども」
くらいのクールさはほしいところです。
- どんな種類があるの?
- メーカーっていくつあるの?
- いくらくらいするモノなの?
- なんで価格に大きな開きがあるの?
- どこに売ってるの?
- どれくらいスピード出るの?
- 機械音痴だけど乗れるものなの?
- どれくらいの距離を走れるの?
- 公道を走っても大丈夫なの?
「訊かれたことにだけ答える」のがキモ。
機材やスペックの質問がない限り、自分からは切り出さないように。
こういったギモンにひとつひとつ答えていくことで、「一度、実物を見てみたい」となります。

ここに至るまで数ヶ月かかることもあります。我が家はそうでした。相談されたのが夏で、ショップに連れて行ったのが秋…とかだった記憶です。
男女でアプローチ法に違いがある
性差によって、自転車に興味をもたせるアプローチ方法があると思ってまして、ここを誤ると刺さりません。ちなみに私には24歳になる長男もいますが、自転車への興味はナッシング。
押し付けても意味はないので、とくに何もしていません。
男子の場合:ハードで推す
一般的に男子はマシンやガジェットが好き。つまり、自転車そのものが興味の対象になります。
シンプルにハードウェア(性能やスペック、カスタム&機械いじりの楽しさ)で推しましょう。
幼少期に電車やトラック、クレーン車のような働く乗り物を好きだとか、プラモデル、ミニ四駆、ラジコン、プラレールにハマっていたなら素質あり。自作PC、ラジオの工作、DIY好きも見込み大です。
こういう男子であれば、放っておいても、自然と自転車に興味を持ってくれるもの。
比較的カンタンなのはこのパターン。
が、長男はこれに当てはまらなかったので、自転車が興味の対象にはならなかったっぽい。
女子の場合:ソフトで推す
男子より難しいのが女子でしょう。そもそも、メカに関心がある女子は少数派。
大半は「よくわかんねーし、キョーミねえし」ってなもんです。よって、メカの素晴らしさ、造形美をいくら熱く語っても糠(ぬか)に釘。
よほど幼少期に男子っぽい遊びにハマっていた…とかでない限り、自然に自転車に興味を持つことは期待しないほうがいいです。
一般女子にとって、自転車は「ただの移動手段」です。一般男性にとって洗濯機や電子レンジが「ただの生活用品」であるのと同じ。
よって、自転車本体ではなく、そこに付随するソフトで推しましょう。
「ソフト=行為によって得られるメリット&対価」です。

ハレの食事・スイーツ、海・山の景色、観光等の楽しさ…が相当します。
機材に興味のない女性サイクリストは少なくない
女性サイクリストと話してて驚かされるのは、「愛車がどんなパーツで組まれているか知らないし、興味もない」人がけっこういること。さすがにフレームメーカーと材質(アルミかカーボンか)は把握してますが、それ以外は無頓着……少なくとも私が知る女性陣はほぼそのパターン。
・コンポーネントは?→シマノ!
・ホイールはどの銘柄?→さあ?
・ホイールの構造は?(クリンチャーとか)→完成車なのでよくわからない
・タイヤは?サドルは?→考えたこともない
・ギア比は?→さあ?
・カスタマイズはしないの?→どうして?何をために?
・メンテナンスはしてる?→チェーンオイルくらいは。基本的にお店(or 夫 / 彼氏)に任せてる
ってことも少なくないです。
でも、サイクルジャージやアイウェア等のアパレル関連については関心が高く、メーカーに詳しかったり、こだわりを持っている人が多い印象です。
女性サイクリストですらこうなんですから、自転車に興味のない女性は推して知るべし、かなと。
男女別のサイクリングへの誘い方
男子の場合
「通学がめちゃくちゃ楽しくなるマシンがあるんだけど?」「自分専用のモビルスーツを作らない?」
「自転車を改造して走らせてみない?」
が有効です。
「(体力の)限界に挑戦してみない?」
「1日で〇〇まで行って帰ってこない?」
体力が有り余っている部活男子ならこういう誘い方もOK。
女子の場合
「海が見えるレストランに行かない?」「美味しいパンを買いに行かない?」
「街で食べ歩きしてみない?」
と、目的から入るのが効果的。
まず「行ってみたい!」と思ってもらえないことには始まりません。
無目的に走って帰ってくる…という男子的走り方は、まず理解してもらえません。
(´・ω・`) 「どうやって行くの?クルマ?電車?」
(*´ω`*) 「現地での移動のしやすさを考えて、自転車にしようかと」
(´・ω・`) 「え、クルマのほうが楽でしょ?」
(*´ω`*) 「駐車場や渋滞問題があって、時間が読みにくいのよね」
(´・ω・`) 「じゃあ電車は?」
(*´ω`*) 「現地で徒歩移動が多くなって、意外に疲れるものなんだ」
(´・ω・`) 「自転車か~(疲れそう、汗かきそう…)」
(*´ω`*) 「休憩しながら行くから大丈夫。雑誌で見つけておいたカフェにも寄るよ」
(´・ω・`) 「ふーん…(何を着ればいいの?、どんな道具を揃えればいい?)」
(*´ω`*) 「ジョギングするくらいのウェアとスニーカーで大丈夫」
(´・ω・`) 「(わりと気軽だな…)じゃあ、一度試してみようかな」
なんなら、自転車というワードを使わず、結果的に自転車ででかけていた…くらいの自然な流れがいいです。
サイクリングではなく、「お散歩か遠足にお出かけする」かんじ。

※クルマで現地移動…は女性には喜ばれます
この時点では専用の自転車を持っていないことも多いでしょうから、ミニベロを貸すか、レンタルするか、いっそママチャリでもOK。ガンガン走るわけではないので、スペックは二の次。
1回楽しさを知ってもらえば、2回目につながります。これを繰り返しているうちに、「クロスバイクか、ミニベロがあると便利だよね」という流れになります。
男女に共通するNG行為
1.無理強いしない
親の命令ほどうざいものはありません。誘いに乗ってこなければスッと引きましょう。
2.人の趣味を批判しない
自転車に興味を持ってもらえなかったとして、腹いせに彼(彼女)らの趣味を貶めないように。人の趣味を理解できなくてもいいけれど、批判・否定して趣味に優劣をつける行為はアウト。親子間の溝を深めるだけです。最後に、我が子が自転車に興味を持ってくれたなら、初期段階の本体や消耗品費用等の支援はしてあげましょう。機材スポーツの自転車は、どうしてもお金がかかりますからね。
この辺の記事もどうぞ。
◇ ロードバイクに1年乗った感想 ~行動・価値観・心理の変化&メリットデメリットについて~
◇ サイクリングが好きになった初心者女子のあるある30選
◇ なぜ、ロードバイクを辞めてしまう女性が少なくないのか、初心者女子が考察した結果、3つの改善点があることが分かった
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コメント
コメント一覧 (6)
我が家の場合はこんな感じでした。
ソチ冬季オリンピックのフィギュアスケートを見て
娘がスケートをしたいと言い出した。
シューズを買ってやってスケートに連れ出す。
スケート選手が夏のトレーニングに
自転車を使っていることをテレビで知る。
そういえばお父さん、自転車に乗ってたなぁ。
私も冬以外は自転車に乗ってみようかなぁ。
ミニベロを買い与える。
もちろんヘルメット等の周辺用具も一緒に。
自転車店主を巻き込んで、その気にさせて、ロードバイクを買い与える。
結構な投資をしましたね。
ロードに乗り始めたのはいいのですが、
気が向いた時しか一緒にライドしてくれません。
ランチ等で釣るんですがなかなか。
100kmライドなどと言い始めたら即アウト。
未だにフラペのまま。
メンテは全て私任せです。
でも、時々の親子ライドは楽しいですね。
cyclegadget
が
しました
女性から、コレどうでしょうか?という意見を求められた場合、間違ってもまじめに答えて
こうした方が良くなると思います・・・などとは口が裂けても言ってはいけません。なぜか?
ほとんどの場合、同意を求めているだけなのでここはあっさりと賛同してやり過ごしましょう。
まともな意見を言ってしまうと敵としか認識してくれず以後口も聞いてくれなくなるからです。
あ!決して女性差別ではありません単なる個人的な経験談ですので悪しからず(汗)・・・。
cyclegadget
が
しました
娘さんくらいの自転車との付き合い方、じつは圧倒的多数派な気もしますね。沼にハマっている我々のほうが少数派・・・という(^_^;)
cyclegadget
が
しました
男性は文字通り受け取る生き物、、、な気がしますね。(単純なのでw)
cyclegadget
が
しました
cyclegadget
が
しました
焦らず、じっくりと(^^)
cyclegadget
が
しました