関東も朝晩は冷える季節になってきました。

私は「季節によって走る・走らない」ってことはせず、通年同じペースで走ってます。つまり、真冬も週末&祝日はほぼサドルの上。べつにストイックにがんばっている自覚はなく、単に楽しいから…です。

ただし、寒さによる玄関を出るまでのモチベーション維持の難しさはあって、布団の中で「起きようかな…もうちょい寝ようかな…いっそ止めとこうかな…」となる回数は冬のほうが多いです。

Global Cycling Network の4年近く前の動画で「How To Stay Motivated Through Winter(冬でもモチベーションを保つ方法)」ってのがあり、改めて見返しつつ「自分も無意識にやってたことあったな」と感じたのでMy方法を含めて紹介してみます。



目次


(ゆるふわでもいいので)目的を用意する

マジで大事です。
当たり前なんですが、あるとないとでは雲泥の差。

サイクリングに限りませんが、無目的に運動するって無間地獄みたいなものです。高い確率で寒さに負け、ショートカット→帰宅ってなります。

食事でも景色でも観光スポットでもOKなので、自分なりの興味関心に紐付けましょう。当日の朝に目的を考えても寝ぼけ眼なので思いつきません。日頃からアンテナを立て、「あ、ここ行ってみたい」リストを作ると良いです。

私の興味の対象はもっぱら「飲食店、カフェ、神社仏閣、城跡、日帰り温泉&サウナ」でして、めぼしいのはGoogle Map に「いつか行ってみたい」で保存しています。地図上にピンされるので忘れないし、近くを走るタイミングで立ち寄れます。

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※地元の行きたいお店

人に聞いた、Twitter経由で教わった、雑誌で見た、電車の中吊りで目に入った、ネットの記事で印象に残った…ときには、すかさずGoogle Map にピンを立てて保存するだけ。もちろんピンはいつでも外せます。 

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※ここでステータスを変えるだけ

走る前日の晩にでもGoogle Map を眺めていれば、自然と行きたい場所が見つかり、当日の朝に「どこ行こう…」と悶々とすることもありません。

「片道だけ走って輪行で帰る」と気が楽

冬のモチベーションを下げる要素は、つまるところ「寒さ」です。であれば、寒くない走り方を工夫すればよいのです。

行きと帰り、どっちが寒さが身にしみるかと言えば「帰り」です。行きは体力もあるし、ウェアも汗で濡れていないし、気温は上がっていくのでまだ耐えられます。

そこで、「帰りは輪行」にしてしまうのが個人的にオススメ。これだけでめっちゃ行く気が芽生えます。100~150kmを走って、電車で戻る。これなら復路は快適です。

こないだは鎌倉~沼津まで走ってきました。沼津港でアジ尽くし定食を食べ、三島の温泉に入り、日が落ちる直前に三島駅から東海道線で戻る…というルート(130km)です。

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帰りが電車なら日没時間を計算しながら走らなくていいし、日没ギリギリまで走れます。夜間走行の危険もありません。しかも、行動範囲は広がるので行ける場所が増えます。越境するのもわりと楽ちん。

当然、輪行バッグは持参せねばですが、たいして重くもないので苦ではないです。

私がよくやるのは「目的地で温泉を見つけて、日没1時間を切るまでぬくぬくと過ごす」です。湯冷めしないのと夜間走行を避けるため、なるべく駅から近いとこにしています。

少々交通費がかかるのと、電車に乗っている時間がまあまあ長いのが玉に瑕ですが、必要経費と思いましょう。1時間40分くらい電車に乗っていましたが、Netflixで映画を見て過ごしたので苦にはなりませんでした。

(かさばるけど)予備のインナーを持参する

冬のライドはインナーが肝です。冬とはいえ汗はかきます。そして一度濡れると乾きづらいんですよね。濡れたインナーで走るときの寒さときたら……サイクリストなら激しく同意してくれるはず。

良質なインナーはけっこうなお値段がしますが、「予備として持っていく」ために2枚買っておきましょう。輪行バッグと一緒に持ち運ぶとよいかなと。「濡れたらいつでも着替えられる」という安心感は大きいです。

ちなみに自分は「冬場はいかにインナーを濡らさずに走るか」を意識してまして、

身体が温まる→胸元のジッパーを下ろす→冷気を取り込む→冷えてくる→ジッパーを戻す

を繰り返し、汗を蒸発させつつ走っています。(まあ、努力にも限界はあって汗はかいてしまいますけれど)

思い切って機能性の高い冬用ウェアに投資する

価格と性能は比例します。
高いものはそれなりの理由があります。

冬用サイクリングウェアを初めて買いに行ったとき、「見た目はほぼ同じなのにこっちは値段が倍もする!ボッタクリか!」となり、ケチって安いほうを買いまして、微妙だな…って後悔したものです。

インナーとアウターとグローブ、この3点は良質なモノを使うのを強調したいです。 私の愛用品は…

インナー:アンダーアーマーのコールドギア

かれこれ5年以上使ってますがバリバリ現役。抜群に温かい。買い換え予定ゼロ。

アウター:Raphaのソフトシェルアウター

3年前から使ってます。着心地が最高。薄手なのに冷気をシャットアウトしてくれます。落ち着いたデザインなので流行り廃りを感じさせません。買い替え予定ゼロ。

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グローブ:Roeckl

5年ほどお世話になっているドイツのグローブメーカー。サイクリングだけではなく、スキー等のアウトドア関連製品も出してます。相場より2割ほど高い印象ですが、それだけのクオリティです。

ROECKL(リッケル)の冬用サイクリンググローブが最強に使いやすい

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※2年毎に買い替え、丸4シーズンお世話になってます

逆にお金をかけなくてもいいかな?と思っているのはシューズカバー。安いものでもそこそこ防寒性能は高いのと、消耗品なので2シーズンもすると底がボロボロになって交換せなばならなくなるからです。 Wiggle で安い物を買って使い楽してます。

バイクパッキングできる大型サドルバッグが便利

輪行バッグや予備のインナー、ウインドブレーカー等、冬場は荷物が増えます。それだけの荷物を長距離運ぶとなると、リュックよりも大型サドルバッグがベター。背中に汗をかかずにすみます。

TOPEAKのBackloader(バックローダー) 6L でバイクパッキング!ロードバイク&ミニベロの両方で試してみたのでインプレッションします

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※EEZZ D3でも使ってます

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※めっちゃタフ、少々の雨はへっちゃら

Backloader(バックローダー) 6L は丸2年使っており、今ではメッセンジャーバッグやバックパックよりも利用頻度が高いです。

見た目のインパクトが大きいので「なんか重そう、走りにくそう」と感じるかもですが、バックパックを背中に背負うよりもずっと楽です。登坂時に激しめにダンシングすると左右に振れて重量を感じることはありますが、ふつうに走る分にはまったく問題なしです。


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