昨年末から今年の春にかけて施策→検証→再度施策→検証を繰り返していたHASILハーフパンツの仕様がようやくFIXしました。

【HASILのハーフパンツ試作品が完成】 テストライドしたら課題がたくさん見つかったので練り直し中

あーでもない、こーでもない、良かれと思って試したら逆効果だった、だったらこうすれば良いのではないか、いや待てまだ改良の余地がある……いった具合にわりと行ったり来たりをを繰り返しました。

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やっとこさ満足いく仕上がりになりましたので、ちょっとご紹介させてください(*´∇`*)

目次


カラーは2色展開

ベージュとブラックです。どんなウェアにも合わせやすいようこの2色にしました。

自分が欲しかった「こんな機能があったらいいな」を盛り込みました。シーン別にご紹介しますと…。

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輪行移動のための工夫

左右のサイドポケットを設けた

通常のポケットに加え、太ももの横にスリット式のポケットを作りました。輪行している時ってちょいちょい荷物が増えますよね。切符、キオスクで買ったおやつ、バイクを列車内で固定しておくためのストラップ、そしてスマートフォン。

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/アクセスしやすいよう、斜めにスリットを設けてあります\

バックポケットがすでにいっぱいだと手で持つしかなく、でも輪行バッグも持たなきゃ行けないし…と、追加でポケットが欲しかったんですよね。

あと、仮にバックポケットに余裕があっても、歩行中&輪行バッグを持った状態だと、意外に背中へのアクセスってしにくいものです。いちいちヨッコラセーってやるの面倒ですもんね。

ラファのブルベ用ビブショーツに似た機能のモノがありますが、イメージはそれ。

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お尻にはあえてポケットを設けず サイクルパンツの中には「お尻にポケットがある」モノを時々目にします。が、それって走行中の邪魔にならないかな…?と疑問でした。周囲にヒアリングしても、「結局、使わなくなるよね」って意見が多かったので、いっそ排除することに。

お尻周りは余計なことはせずに、極力シンプルにしています。

走行中の工夫

ペダリングでも突っ張らないようお尻周りに余裕

お尻周りをシンプルにといっても、ふつうのパンツのパターンで縫製すると「ペダリングしにくい」ことが判明。なるべくスッキリしたシルエットにしたいってのもあって細めにしてみたら、ペダリング時に突っ張ってしまってダメでした。ダボっとしないほどほどに余裕がある…ラインを見極めたつもりです。

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/こっちはブラック仕様\

私は身長(172センチ)のわりにお尻が大きく、太ももが太めなので、そんな自分でも問題なく走れる設計にしてあります。

汗をかいても乾きやすいサラッとした生地

一般的な生地よりも(ジャージほどではないですが)ストレッチ性があり、ペダリングの邪魔をしない「テトロン(ポリエステル繊維)」を使っています。

細かいことをいうと、東レと帝人が製造するポリエステル繊維のブランド名でして、機能的にはポリエステルに近いです。

  • イージーケア性に優れる
  • 丈夫
  • シワになりにくい
  • 速乾性に優れている

という特長があります。

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熱には強くないので、アイロンは厳禁。

速乾性を重視しすぎるとカジュアルさが失われるし、カジュアルさを追求しても汗でベタッとしてしまう。乾きやすさとカジュアル感を両立するちょうどいい生地を選んだつもりです。

ベルトストラップとバックルは薄手でペダリングしやすいものに

試作品ではベルトが厚く、走行中に腹に食い込んでくるというか、異物が腹部に接触している感があってちと気になりました。そこで、やや薄めでしなやかさのあるタイプに変更。

股間の生地補強

サイクルパンツでは欠かせない補強ですね。外側に乗せるかんじで当ててしまうと出っ張ってしまってなんとなくカッコよくないので、内側に入れています。こうすることで綺麗な面にすることができました。

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/裏側から補強生地を当て、外からは浮き上がって見えないようにしてあります(写真はプロトタイプ)\

街中での工夫

短すぎず長すぎない丈の長さ

ここはかなり試行錯誤を繰り返した部分でして、何パターンで検証した結果、(直立時に)裾の先端が膝小僧にややかかるが、すっぽり隠れはしない……のがベストという結論です。

完全に個人的失敗なんですが、7分丈のサイクルパンツを買ったものの1シーズンで使うのをやめてしまった過去がありまして…理由は「短足がさらに強調されてしまう」から(汗)。シュッとしている人ならカッコいいのだろうけど、自分はあかんかった…。

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かといって短すぎると小学生の少年っぽくなってしまい、これはこれでなんだか締まらない印象を与えそう。そういう経験を加味して決めたのが、膝が隠れないギリギリのラインなのです。

内蔵式ベルト&バックルでお手洗いにも行きやすい

ベルトも乾きやすい生地ですし、内臓型にしてあります。バックルはプラスチック。なのでそのまま洗濯OKです。

サイドに目立たないようにゴム素材を仕込んでいまして、そうすることでフィット感を高めています。

600キロ走ってみてのインプレッション

手前味噌ですが「すごくいい!」です。

まず、ペダリングしやすい。どこも邪魔してこないのでペダリングに集中できます。非サイクリング用の既成品だと「なにかを我慢し続ける」ってことになってどれもうーむな感じだったのがまったくない。サイクリングに最適化できたと思います。

電車移動も抵抗感ないし、(ジャージ上下では躊躇する)ちょいとお洒落なカフェ・レストランの入店もしやすくなりました。ものすごく気軽に輪行&街乗りできるようになったのが嬉しいです。

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/腹出てる…痩せよう…\

あと…サイクルジャージ上下でファミレスってなんとなく抵抗ありません?私はあります。めちゃくちゃ浮いてしまう気がするんです。ドリンクバーがあっても、後ろ姿をガン見されている気がしてお代りに行けない……んですけど、私だけでしょうか。

上下サイクルジャージだと走りやすいのは間違いないんですが、出先で「ここはやめておこう、あそこも入りにくい…」てなってしまって行動が制限されるんですけど、サイクルジャージにほどよくなじむパンツを履いているだけで、心理的安心感がすごく高まります。


ということで、引き続き準備作業に勤しみます(^^)


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