恥ずかしながら、50歳を超えるまで、一度もグリーン車に乗ったことがありませんでした。

そもそも、普通列車でグリーンに乗るって発想がなかったし、乗っている人は富裕層だと思っていました。

が、気軽に使っている人が多いと知るきっかけがあって、「まじか…」と。
恥多き人生です。

で、試しにサイクリングでの移動に数回利用したら、これが快適すぎました。ということで、グリーン車の利用について学んだことを、まとめてみます。

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ただし、新幹線のグリーン車は別です。あれはプロ野球選手や芸能人が利用するものだという認識なので、今後も利用することはないです。

目次


グリーン車と普通車の違い

普通列車グリーン車は、「普通車よりグレードが高い特別車両」です。

設備やサービスが良く、快適に過ごせるため、運賃以外に別途料金が発生します。

衝撃だったのが、


普通列車グリーン車は指定席ではないため、別途料金を支払っても必ず座れるとは限らない


ということ。

席がないからといってデッキに立ってても、別料金が発生します。なんと理不尽な…。

座れる確証がないまま買うのって、なんか勇気がいりますね。
※後述しますが、払い戻しは可能です

関東でグリーン車がある路線は6つ

以下にグリーン車が設定されています。

  • 高崎線・宇都宮線
  • 湘南新宿ライン
  • 常磐線
  • 横須賀線・総武線快速
  • 上野東京ライン
  • 東海道線

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群馬(前橋や高崎)、栃木(宇都宮)、茨城(水戸や日立や土浦)、千葉(上総一ノ宮や君津)、神奈川(逗子や小田原や熱海)、そして静岡(沼津や三島)にも行けます。

これだけの路線があれば、関東の主だった場所にはグリーン車でアクセスできます。素晴らしい。

普通列車グリーン車の特徴

1.座席が快適

新幹線のように、進行方向を向いています。普通車よりもゆったりしてて、くつろげます。リクライニングできるので寝やすいのもGOOD。

2列のシートは回転させて向かい合わせにもでき、4人グループでの移動にもいいですね。

座席前にはテーブルがあり、食事やPC作業もできます。

細かいことですが、2階建てグリーン車だと「1階席のほうが揺れが少ない」そうです。重心が高いので揺れを感じやすいんだとか。馬鹿と煙は高いとこが好きなんていいますが、私は高いとこのほうが「得した感」があるので、2階を選ぶタイプです(笑)。

2.コンセントや無料Wi-Fiが利用できる

全部のグリーン車に用意されてはいないんですが、コンセントと無料Wi-Fiがあるのはすごくうれしい。

サイクリングで遠出するときって、行きも帰りも長旅になりやすく、気づくと「スマホの電池の残量が残りわずか!」なんてこともあります。

充電しながら移動できるだけで、超安心できます。

3.飲み物や軽食の販売がある

グリーン車では、車内販売があるんですね。売り子さんを見たときはびっくりしました。

新幹線ほどラインナップは充実していなくて、小さなかごを持って売り歩く…くらいでしたが、それでもすごいサービスだなと。

ちなみに、購入できるのは以下の商品です。

<食べ物> スナック、チョコ、ナッツ、柿の種、焼きえいひれ、チーズ、ワッフル、菓子パン

<飲み物> 水、緑茶、ジュース、コーヒー、ビール、チューハイ、ハイボール

駅弁がないのが残念。
あと、チョイスがオッサン向け(笑)。

グリーン車の料金

乗車券の他に「グリーン券」が必要です。
購入当日限り有効、です。

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目的地までの距離別(~50kmまでと51km以上)



曜日別(平日・土日祝)

に加え、

車内購入か、事前購入か

によって分けられています。


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※JR東日本(各社で異なる)


乗る曜日や距離、どのタイミングで買うかで料金がけっこう変わってきます。

車内料金:車内で購入するグリーン券で、事前料金より割高です。駆け込み乗車して、車内で買うと高くつきます。安くグリーン車に乗車するには「事前購入」が必須です。

あと、平日よりホリデーのほうが安いのは驚きでした。
普通、週末や休日のほうが料金って高いのに、グリーン券は逆なんですね。

ということは、平日のほうが利用者が多いってことなんでしょう。(たぶん)

同一方向に乗り継げば、1枚のグリーン券で移動できる

私も説明してもらうまで知らなかったんですが、


【平日料金】【ホリデー料金】が適用される普通列車のグリーン車を「同一方向に乗り継ぐ」場合は、1枚のグリーン券で乗車できる!のです。
(ただし、改札は出たらダメ)


同一方向でないと適用されなくて、別途グリーン券を買う必要があります。

<例>
小田原から東海道本線の普通列車で戸塚まで、戸塚から横須賀線・総武線快速の快速列車で津田沼まで、それぞれグリーン車を利用する場合は、小田原から津田沼までのグリーン券1枚でOK

距離が伸びるほどお得になるというシステム。
これ、すごくないですか?積極的に利用したいなと思いました。

ただ、いまいち理解できていないのが、「同一方向かそうじゃないか」って、どう判断したらいいのか?ってこと。

上記の例以外、たとえば

A 東海道線で小田原から大船に行き、大船から湘南新宿ラインで高崎に行く
B 東海道線で小田原から大船を越えて東京に行き、東京から上野に進み、さらに常磐線で水戸に行く


どっちも「同一方向」って認められるのだろうか…?
同じような気もするけど、曲がっているような気もするし…。
わからぬ…。(今度窓口で確認しよう)


注意点として、グリーン車を乗り継ぐには、

1.降車時にグリーン券情報読み取り部をタッチ
2.乗り継ぎ列車に乗ったら、改めてグリーン券情報読み取り部をタッチ

これをする必要があります。
やり忘れると、最初の列車にまだ乗ったまま、と認識されてしまうからです。

グリーン車が満席だったら?

グリーン券を買ったものの、乗ったら席がなかった…という場合、払い戻しが可能です。これ大事。

グリーン車を使わず、普通車へ移動する場合は、乗務員(グリーンアテンダント)に伝えると手続きしてくれます。ただ、列車内での払い戻しではなく、窓口でやることになりますが。

グリーン車の通路やデッキ等に立っている場合でもグリーン料金が必要になるってルール、知らない人もいるかもです。ちゃんとルールを知らないと、「座ってないから券がなくてもOKしょ」って解釈する人がいそうな気がします。

普通列車のグリーン車の乗り方

1階席と2階席、お好きな方を選んで空席を探します。
自由席なので、空いていたらどこに座ってもOK。

その際、

1.空席を見つけたら、座席の頭上にある「グリーン券情報読み取り部」にSuicaをタッチ

2.空席を示す赤ランプが、着席を示す緑ランプに切り替わる



ふつうに下車するときはタッチは不要で、そのまま降りて大丈夫。

ただし、前述した「1枚のグリーン券で乗り継ぐ場合」は、降車時にタッチしていったん空席にしましょう。で、乗り継いだ列車で再度タッチすること。さもないと、2席を抑えようとしていると判断され、弾かれます。

どこに自転車を置くか

グリーン車の階段って、せまくて移動しにくいです。構造上の問題なので仕方ないです。

じゃあ、どこがオススメかというと、「車端の平屋席」が使いやすいです。

景色が代わり映えしないのが残念ではありますが、

  • 席数が少ない=人が少ないからゆったりできる
  • 半個室感覚で落ち着く
  • トイレに行くのがかんたん
  • 乗降口も近い

という「車端の平屋席」ならではのメリットがあります。

ということで、私は今後、長距離移動のサイクリング旅限定で、グリーン車は積極的に利用しようと思います。


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