サイクリング仲間と、富士スピードウェイで開催された、『富士チャレンジ200』に参加してきた。

富士スピードウェイに来るのは人生で初めて。F1好きな方であれば、聖地のような場所なのだと思う。 ちなみに自分は三重県生まれ&三重県育ちなので、鈴鹿サーキットは何度か訪れたことがある。
※ロードバイクで走ったことはないので、いつか実現させたい

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※残念ながら、雨でした

自分が自転車で走ったことがあるサーキットは、ツインリンクもてぎだけ。ここはボードウォークで1回、ロードバイクで2回、7時間エンデューロにチーム参加したことがあって、とても楽しかった思い出がある。(蛇足だが、もてぎエンデューロはブルホーンハンドルで参加できないので、フラットバーハンドルのボードウォークで出場した。3年前の2013年秋はロードバイクをまだ持っていなかった)

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※こちらはツインリンクもてぎ

富士スピードウェイを走ってみた感想を、ツインリンクもてぎと比較しながらまとめてみる。

各会場でルール、レギュレーションは異なる

もてぎで走ったことがあるから、どこでも同じルールなのかなと思ったらぜんぜんそんなことはなく、レギュレーションを読むとけっこう違って驚いた。きっと、各地でローカルルールが設定されているのだろう。

僕(私)は経験者だから、レギュレーションなんて読まなくていいや~」ではなく、しっかり事前に目を通しておきたい。

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※移動は朝が早い。車の中で読んでおき、仲間と情報確認&共有しよう

もてぎエンデューロと富士スピードウェイチャレンジを比較

もてぎエンデューロは時間耐久レースである。つまり、決められた時間内でサーキットを何周できるかを競う。それに対し、富士スピードウェイは距離があらかじめ決められており、100キロ(もしくは200キロ)をいかに短時間で走るかを競う。

つまり、富士スピードウェイにおいては、速い人(&チーム)は早めに帰路につくわけ。サーキットを長く堪能したいのであれば、4時間とか7時間とか時間がおさえられているもてぎのほうが向いているね。

細かなルールはさておき、大きな違いだったのがコース周回方向。もてぎは反時計回りで走るのに対し、富士スピードウェイは時計回り。クルマやオートバイのレースでは、両方共に時計回りに走るよう設計されているのだが、なぜかツインリンクもてぎは自転車レースに限って反時計回りに走る。

理由はもてぎのコース設計にあって、直線の下りを走りきったあとに直角に曲がるコーナーがあるのだが、これが自転車だと危険すぎるので、あえて逆回りにしている…のだそうな。もてぎを走ったことがある方なら、「たしかにあの直線を集団で下って直角に曲がるのは怖すぎる」と思ってもらえると思う。

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※直角コーナーを曲がってから、登りに入る

ツインリンクもてぎより、富士スピードウェイのほうがしんどい

両コースをデータで比較するとこんな感じ。

ツインリンクもてぎコースマップ

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 5種類のコースがあって、ロードバイクで使うのはロードコース。全長距離、4.8km。コーナー数14(右8、左6ヶ所)、最大直線長762m、最大高低差30.4m。最大斜度は6%。


富士スピードウェイコースマップ  

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ドリフトコース、ジムカーナコース等の複数コースがあるが、ロードバイクイベントで使用されるのはサーキットコース。全長は4,563m、ストレート長が1,475mあり、コーナー数16(左6、右10ヵ所)、最大高低差は40m。

このストレートの長さは国際的に見てもかなり長いんですって。

気になる勾配は、最大が下り10.05%で、最大上りが8.88%。 コース幅員は、ツインリンクもてぎが12~15メートルに対し、富士スピードウェイがはるかに広く、15~25メートルもある。よって、富士スピードウェイのほうが開放感はより高く、周囲のライダーとの距離も確保しやすい。

あと、周囲の景色も富士スピードウェイのほうが良い。 カンタンにまとめると、走行距離は似たようなものだが、富士スピードウェイのほうが直線が2倍長く、高低差も大きめで最大斜度もキツい。

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※富士スピードウェイのホームストレートは長く、よってウルトラ快適(^o^)

1周走る疲労度は、富士スピードウェイのほうが大きいと感じた。 下りはどちらも楽しいが、より長い距離をスラロームしながら走れるのはツインリンクもてぎ。富士スピードウェイはしばらく下ってはまた登る…を繰り返させられる。どちらにもそれぞれメリット、デメリットがある。

落車が起きやすいのはTGRコーナー(第1コーナー)

TGRコーナー(第1コーナー)は、メインストレートのスピードが乗った状態からのフルブレーキングによる進入が勝負所なだけあって、F1でも最大の観戦スポットなんだけど、ロードバイクは落車が起きやすい危険な場所。

当日は雨だったのでなおのことスリップしやすい状態だったが、事務局の方は、「雨のときのほうが安全意識が働くので、むしろ晴天の日より落車回数は少なかったりするんです」と話していた。

とは言え、レース当日は開始直後の2周目でTGRコーナー(第1コーナー)でいきなり落車が発生していたし、その後も(自分が覚えているだけで)4~5回の落車アナウンスを聞いた。 登りとストレート区間での落車はゼロ(たぶん)だったと思う。当然というべきか、下りコーナーで集中して事故は発生しているようだった。

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※フルスピードに近いスピードで侵入してからの鋭角な曲がりが怖い


一緒に参加した知人も、TGRコーナー(第1コーナー)を曲がりきる直前でリアタイヤが30センチほど横に滑り、とっさにカウンターを当てて体勢を立て直して落車を免れたが、「あれは危なかった…。たいしてスピード出してなかったのに、ロードバイクのタイヤっていともカンタンにスリップするんだ…」と震えておられた。

なお、その方は元々バイクのライダーなので、瞬時の判断でカウンターを当てる技術を発揮できたが、ふつうはなかなかできることではない。これを聞いて、自分はTGRコーナー(第1コーナー)はかなり慎重に、スピードを落として曲がるようにした。

落車に関しては、ツインリンクもてぎも富士スピードウェイも傾向は同じで、とにかく下りのコーナーに集中する。原因は大きくこの3つかと思う。

  • 走行ラインを守らず、横同士で接触&落車
  • 前走者のリアタイヤに後続者の前輪が当たって、弾かれて落車
  • スピードの出しすぎでタイヤがグリップを失い、スリップして落車

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では、どうすれば落車を起こしにくいか?安全にサーキット走行を楽しむことができるのか? イベント当日、専門家による講習会に参加してきたので、次回は「安全にサーキットコースを走るコツ」をお届けします!