サイクリングを始めるとき、たいていの方は「ひとりで走る(ソロライド)」ことからスタートする。夫婦で始めるとか、カップルの相方に勧められて、、というパターンもあるが、ひとりでふらっと出かけられるのがサイクリングの良いところ。
ソロライドは疲れたら休めばいいし、腹が減ったら食べればいいし、飽きたら帰ればいい。実に気楽。誰にも気を使う必要がない。
しかし、それだけだと徐々に張り合いがなくなってくるのも事実。「楽であること=楽しい」とは限らないからだ。登山やマラソンは肉体的に苦しい行為だけど、ハマる人は大勢いる。サイクリングも同じ。
「自転車で本気で走ったら、どれくらいスピード出るんだろう?」
「自分の限界を出したら、どこまで遠くに行けるんだろう?」
「他のサイクリストと一緒に走らないと味わえない楽しさや感動ってあるんじゃないか?」
そう思ったあなた、イベントに参加してみましょう。
初心者サイクリストに1と2はゴリゴリのアスリート向けでハードルが高い。1は平均スピードも速いし、勝ち負けの世界なので、基本的に荒ぶっている雰囲気がある。とてもではないが、ビギナー向けではない。
3のロングライドなら・・・と思いたいところだが、「そもそも100キロを走ったことがないのに、100キロライドなんて怖くて出れないよ」と感じるのがふつう。(ロングイベントを楽しむには、平地100キロを余裕を残して走れる体力が欲しい)
「じゃあ、100キロ未満のイベントに出ればいいじゃん」なのはそのとおりなんだけど、「70キロくらい走るのはもうやっているし、わざわざイベント会場にまで遠征して、しかも参加費を払ってまですることでもない気がするのよね」という初心者側の言い分もある。
「ロングはしたい、でも無事に走りきれるかどうかが不安」という、アンビバレントな心理を汲んであげて欲しい。
あと、足切りタイムも設定されているので、いくら人と競わず、マイペースで走ってよいとはいえ限界がある。これも初心者が尻込みする原因のひとつ。
※コスプレして走る人もいる
基本は3〜4人チームでエントリーするので、ひとりぼっちの心細さもない。チームメイトとタスキをつなぐようにバトンタッチするリレーなので、同じ目標に向かうチームスポーツならではの一体感もある。ひとりだとだらけてしまうけど、仲間がいると一所懸命になるもの。
クローズドな場所が必要なので、サーキットとか、閉鎖しやすい湖の周りが会場に選ばれやすい。
レースと名のつく以上、体力の有り余った猛者もいるが、ママチャリ、ミニベロ、クロスバイクで出場する人も多い。
周回コースを制限時間内に走るということは、どんなにゆっくり走っても構わないし、誰にも遅れをとらないのだ。最悪、ガス欠を起こしたらギブアップも可能。それがわかっているので体力の限界を目指せる。これがエンデューロの最大のメリット。
余談だが、自分が初めて参加した「サイクリングイベント」が彩湖(埼玉県)でのエンデューロだった。しかもソロで。(当時は仲間がいなかったので)
初めて他人と一緒に走る経験をしたので、新鮮だったのと、おっかなびっくりな気持ちでスタート地点に並んだのを覚えている。
※上下サッカーウェアで出場した彩湖エンデューロ(2012年)
>>4時間エンデューロ、ワイズカップにDahon(ダホン) Mu P8で出場してきた
緊張感は最初の3周でなくなった。99%がロードバイクの中、ミニベロだったのでバンバン抜かれたし、爆速で迫ってくる先頭集団に多少ビビリはしたが、終始楽しく走ることができた。
周囲がワイワイ楽しげにしている中で、ボッチで場所の設営をし、バイクを組み立て、誰ともひと言も会話せず、黙々と修行僧のごとく走り、2回ほど補給のためにピット(交代と休憩するゾーン)に戻ってカチカチに凍ったオニギリをかじり(雪の降りそうな真冬)、終盤に足が攣って一人で芝生にひっくり返っても誰にも気にかけてもらえなかったのはちょっとだけ心にグッときた(マイナスの意味で)。
そして、思ったのだ。「サイクリングできる仲間が欲しいな」と。
そんなオクサマを連れて行くとしたら、エンデューロを選ぶと思う。ピュアなレースとヒルクライムは論外。ロングライドイベントならなんとか…とは思う。(ミニベロなので、足切りに引っかかる不安がある)
これまで富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎ、筑波サーキットの3つのコースを経験しているが、(オクサマのような本格的ではない)女性サイクリストが楽しめるのは……筑波サーキットとツインリンクもてぎのふたつだろう。富士スピードウェイは登りの斜度がキツく、下りはかなりのスピードが出てしまう。
※フラットな筑波サーキット
筑波はフラットだし、もてぎのアップダウンは比較的マイルド。感覚的な印象では、クロスバイクやミニベロなどのロードではないバイクで出場している人が多かったのは、ツインリンクもてぎだった。富士スピードウェイで目撃した記憶はほぼない。
>>土砂降りの雨の中、筑波サーキットで8時間耐久レースに参加した
>>富士スピードウェイチャレンジ100に参加したので、ツインリンクもてぎとのコース比較をしてみる
以上、初心者サイクリストにオススメしたいイベントは、エンデューロであるというお話でした。
エンデューロに参加するとすぐに気づく事実があって、「それはそれはとても高級なバイクとホイールを持つ方がわんさと出場している」こと。全部のバイクの総額を想像したら、軽く億を超えてしまう。めまいがする・・・。
※だいたいこういうイベントに参加すると、「オレもホイール買うぞっ…」ってキモチになります(笑)
かなりの確率で物欲に悩まされることになるので、そこだけは覚悟してお出かけくださいませ。
(^_^;)
ソロライドは疲れたら休めばいいし、腹が減ったら食べればいいし、飽きたら帰ればいい。実に気楽。誰にも気を使う必要がない。
しかし、それだけだと徐々に張り合いがなくなってくるのも事実。「楽であること=楽しい」とは限らないからだ。登山やマラソンは肉体的に苦しい行為だけど、ハマる人は大勢いる。サイクリングも同じ。
「自転車で本気で走ったら、どれくらいスピード出るんだろう?」
「自分の限界を出したら、どこまで遠くに行けるんだろう?」
「他のサイクリストと一緒に走らないと味わえない楽しさや感動ってあるんじゃないか?」
そう思ったあなた、イベントに参加してみましょう。
サイクリング系イベントはざっと4種類
- 順位を競う競技志向の高いいわゆるレース
- 山を登るヒルクライムレース
- 順位を競わず長距離を走るイベント
- エンデューロレース
初心者サイクリストに1と2はゴリゴリのアスリート向けでハードルが高い。1は平均スピードも速いし、勝ち負けの世界なので、基本的に荒ぶっている雰囲気がある。とてもではないが、ビギナー向けではない。
3のロングライドなら・・・と思いたいところだが、「そもそも100キロを走ったことがないのに、100キロライドなんて怖くて出れないよ」と感じるのがふつう。(ロングイベントを楽しむには、平地100キロを余裕を残して走れる体力が欲しい)
「じゃあ、100キロ未満のイベントに出ればいいじゃん」なのはそのとおりなんだけど、「70キロくらい走るのはもうやっているし、わざわざイベント会場にまで遠征して、しかも参加費を払ってまですることでもない気がするのよね」という初心者側の言い分もある。
「ロングはしたい、でも無事に走りきれるかどうかが不安」という、アンビバレントな心理を汲んであげて欲しい。
あと、足切りタイムも設定されているので、いくら人と競わず、マイペースで走ってよいとはいえ限界がある。これも初心者が尻込みする原因のひとつ。
エンデューロレースはレベルを問わずに楽しめる
そこでオススメしたいのがエンデューロレースだ。エンデューロとは、2〜5キロほどのクローズドされた周回コースを決まった時間内で延々と走ること。※コスプレして走る人もいる
基本は3〜4人チームでエントリーするので、ひとりぼっちの心細さもない。チームメイトとタスキをつなぐようにバトンタッチするリレーなので、同じ目標に向かうチームスポーツならではの一体感もある。ひとりだとだらけてしまうけど、仲間がいると一所懸命になるもの。
クローズドな場所が必要なので、サーキットとか、閉鎖しやすい湖の周りが会場に選ばれやすい。
レースと名のつく以上、体力の有り余った猛者もいるが、ママチャリ、ミニベロ、クロスバイクで出場する人も多い。
周回コースを制限時間内に走るということは、どんなにゆっくり走っても構わないし、誰にも遅れをとらないのだ。最悪、ガス欠を起こしたらギブアップも可能。それがわかっているので体力の限界を目指せる。これがエンデューロの最大のメリット。
大会ルール、ローカルルールを守ろう
もちろん、鬼のように速い上級者と初心者が同じコースを共有するため、マナーと大会ルールは遵守する必要があるが、ちゃんと則って走れば大丈夫。怖がることはない。余談だが、自分が初めて参加した「サイクリングイベント」が彩湖(埼玉県)でのエンデューロだった。しかもソロで。(当時は仲間がいなかったので)
初めて他人と一緒に走る経験をしたので、新鮮だったのと、おっかなびっくりな気持ちでスタート地点に並んだのを覚えている。
※上下サッカーウェアで出場した彩湖エンデューロ(2012年)
>>4時間エンデューロ、ワイズカップにDahon(ダホン) Mu P8で出場してきた
緊張感は最初の3周でなくなった。99%がロードバイクの中、ミニベロだったのでバンバン抜かれたし、爆速で迫ってくる先頭集団に多少ビビリはしたが、終始楽しく走ることができた。
周囲がワイワイ楽しげにしている中で、ボッチで場所の設営をし、バイクを組み立て、誰ともひと言も会話せず、黙々と修行僧のごとく走り、2回ほど補給のためにピット(交代と休憩するゾーン)に戻ってカチカチに凍ったオニギリをかじり(雪の降りそうな真冬)、終盤に足が攣って一人で芝生にひっくり返っても誰にも気にかけてもらえなかったのはちょっとだけ心にグッときた(マイナスの意味で)。
そして、思ったのだ。「サイクリングできる仲間が欲しいな」と。
オクサマをイベントに連れて行くとしたら、どれか?
オクサマは、ほとんど夫としか走ったことがない。自分の会社の仲間との短めのライドに連れて行ったことはあるが、それも数える程度。他人との集団走行とか、お金を払って参加するイベントとは無縁。そんなオクサマを連れて行くとしたら、エンデューロを選ぶと思う。ピュアなレースとヒルクライムは論外。ロングライドイベントならなんとか…とは思う。(ミニベロなので、足切りに引っかかる不安がある)
これまで富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎ、筑波サーキットの3つのコースを経験しているが、(オクサマのような本格的ではない)女性サイクリストが楽しめるのは……筑波サーキットとツインリンクもてぎのふたつだろう。富士スピードウェイは登りの斜度がキツく、下りはかなりのスピードが出てしまう。
※フラットな筑波サーキット
筑波はフラットだし、もてぎのアップダウンは比較的マイルド。感覚的な印象では、クロスバイクやミニベロなどのロードではないバイクで出場している人が多かったのは、ツインリンクもてぎだった。富士スピードウェイで目撃した記憶はほぼない。
>>土砂降りの雨の中、筑波サーキットで8時間耐久レースに参加した
>>富士スピードウェイチャレンジ100に参加したので、ツインリンクもてぎとのコース比較をしてみる
以上、初心者サイクリストにオススメしたいイベントは、エンデューロであるというお話でした。
エンデューロに参加するとすぐに気づく事実があって、「それはそれはとても高級なバイクとホイールを持つ方がわんさと出場している」こと。全部のバイクの総額を想像したら、軽く億を超えてしまう。めまいがする・・・。
※だいたいこういうイベントに参加すると、「オレもホイール買うぞっ…」ってキモチになります(笑)
かなりの確率で物欲に悩まされることになるので、そこだけは覚悟してお出かけくださいませ。
(^_^;)
コメント
コメント一覧 (4)
初めてクロスバイク購入して片道21㎞の通勤に尻が慣れた頃いきなり片道80㎞、往復160㎞をレーパンやパット入りウェア無しでパンク対策もせずに走ったカディエはかなりお馬鹿さんなのでしょうか?(-_-;)
しかもその1週間後にいきなり石川県有数の本格的なヒルクライムコース、医王山夕霧峠に装備そのままで挑んだカディエはアホなのでしょうか?( ; ゜Д゜)
自転車2年目に知り合いからジャイアントを安く譲ってもらったのをきっかけに自転車の話を出来る人は出来たけど休みが合わず未だにボッチライドが続いているので今年はイベント参加を決意
その選択肢が宝達山ヒルクライム、ガチのヒルクライムレースイベントなのは無謀なのでしょうか?(´・ω・`)
大変申し上げにくいのですが、極上のお馬鹿さんだとお伝えします(いい意味で)
行動力と勇気は賞賛に値すると思いますよ(マジで)
エンデューロも楽しいですよ~\(^o^)/
>カディエ先生
往復160km+ヒルクライム、何事もなく走れて良かったですよね。
パンク対策や安全対策って、はじめの頃はその重要性を知らずに走ってて、知識や経験ができてきた後でビビりました。
免許持たずにクルマ運転してて、家帰ってからそれに気づいてビビるのと似てるというか…