自分はミニベロからスポーツバイクを始めたこともあり、ロードバイクを所有する今でもミニベロが大好きである。

購入したのはダホンのMu P8(今はP9に進化)のフラットバーハンドルで載っていたんだけど、「もっと長距離を!もっと前傾姿勢で!」ってのめり込むんだ結果、ブルホーンバーを導入した。

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じつは何度か「ドロップハンドルってかっこいいな…Muをドロップにカスタマイズしたいな…」と妄想はしたのだが、Vブレーキとの相性があんまりよろしくないので断念し、ずっとブルホーンバーのまま。
※今はオクサマのボードウォークで余生を送っています(*^^*)

2台めとなったタイレル(Tyrell)のCSI では、憧れだったドロップハンドルモデルを迷わず選択。ハッピーなミニベロライフを送っております。

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さて、90%以上のミニベロユーザーは、どこかのタイミングで自分のバイクを、「ドロップ化できねーかな…」と考えるもの。(自分調べです)

これからミニベロを購入される方の中には、「ドロップハンドルのミニベロって、いったい市場にどれくらいあるんだろう?自分でカスタムするのもいいけど、できれば最初から標準でついているといいなぁ」って方もいらっしゃると思うので、『折りたたみ式&ドロップハンドルで買えるミニベロ』をリストアップしてみました。

ドロップハンドルで乗れるダホンのミニベロ

Mu Elite(ミューエリート)

>> 公式サイトはこちら (&画像引用元)

MUELITE


ダホンの中ではかなり高価な部類。ほぼフラッグシップモデル。フレームもフォークもシートポストもアルミでできており、コンポーネントは現行の105で構成されているが、クランクはFSA (Gossamer Pro ABS BB386 EVO)である。歯数は53/39Tである。

カセットスプロケットは11-28T。けっこうキツめの坂でも大丈夫。殘念なのが、ブレーキがテクトロであること。試乗したこともあるが、やはり効きはよろしくなかった。自分だったら、真っ先にブレーキを交換する。

お値段は、なんと290,000円(税別)。ミニベロにしてはかなり高い。この価格であれば、フル105にしてほしいと思う。

ミドルレンジのロードバイク、エントリーカーボンのロードバイクだって20万円ちょいで買えるのが当たり前の時代なので、ポーン!と即金で買える方はかなりまれなのではないだろうか。

  • 重量:10.0キロ(ペダル含まず)
  • ホイール:20インチ (ETRTO 451)
  • トランスミッション:22 段変速

Dash Altenaダッシュ アルテナ

>> 公式サイトはこちら (&画像引用元)

dash

クラシカルなシルエットのフォールディングバイク。ホリゾンタルフレーム好きな人には響くデザインではないだろうか。フレームもフォークもアルミ製。Dashシリーズの中ではスポーツ仕様となるモデルだ。体格に合わせて、M/Lふたつのサイズが用意されている。

折り畳み部が目立たないLockJawテクノロジーを採用していて、しかもレバーヒンジ構造(つまり、普通の折りたたみモデル)よりも強度が高い。一般的なフォールディングバイクよりも剛性感を感じることができるのは安心材料。

コンポーネントはシマノのクラリスなので8段変速(前後のディレイラー、シフター、ブレーキがクラリス)。フロントディレイラーを合わせて16段は必要にして十分。クランクは53/39Tで、カセットスプロケットは11-32T。相当な激坂でも問題なし。

完成車価格は128,000円(税別)。まずまず、リーズナブルだと思う。 いちおうフォールディングバイクではあるが、畳んでもあまり小さくはならないのがネック。輪行での持ち運びはやや手こずると思う。

  • 重量:M:10.8キロ / L:10.9キロ
  • ホイール:20インチ (ETRTO 451)
  • トランスミッション:16段変速

ドロップハンドルで乗れるTernのミニベロ

Verge X18

>> 公式サイトはこちら (&画像引用元)

verge

クロームとコバルトブルーのコントラストが目に突き刺さる、かなり派手なフォールディングバイク。Ternのラインナップの中では、折りたためる&ドロップハンドルなのはVerge X18のみ。

フレーム、フォーク、シートポスト等はすべてアルミ製。 X18の名が示すとおり、リアディレイラーは9速。「いまどき9速?なんで?」って気がしないでもないが、理由はカセットスプロケットにカプレオを採用しているから。

カプレオとは、シマノ作の小径車用コンポーネント。 トップに9Tを備えているので、チェーンリング(53T)と組み合わせることでかなりの高速が出せる。
※ギア比は「9-10-11-13-15-17-20-23-26」

トップに9Tを持つカセットスプロケットってほぼないので、ハイスピードを出したいってミニベロユーザーには重宝されているのがカプレオである。

カプレオの解説は下記記事がオススメ。

DAHON Curve D7を最速にするSHIMANO Capreo(カプレオ)とは?(世界にひとつだけのDAHON)

ホイールには、Kinetix Pro X Deep Dishというディープリムホイールが採用されており、なかなか目立つしカッコイイ。¥237,000(税別)という価格を安いと見るか、高いと見るか…。

シフターがSORA、フロントディレイラーもSORA、リアディレイラーはかろうじてアルテグラ(6700系だが)、クランクがFSAと統一感にも欠ける。個人的には「やや高いかな…」だろうか。税込みで20万円を切ってほしいところである。

  • 重量:公式サイトに記載なし
  • ホイール:20インチ (406)
  • トランスミッション:18段変速

Ternには、Surgeというアーバンスポーツクロスオーバーなミニベロを、上位モデルのSurge(kitt design)があり、どちらもドロップハンドルモデルではあるのだが、残念ながらフォールディングバイクではないのでここでは取り上げない。

カンタンに紹介だけしておくと、Surgeは完成車価格で¥89,000(税別)とかなり思い切った価格設定をしている。(コンポはクラリス)

Surge(kitt design)
は攻撃的で独特な雰囲気をまとう。11速の現行105をメインコンポーネントに採用している。¥198,000(税別)と、2倍以上の価格差があるが、Kitt design Carbon Tri-spoke Wheel(キット・デザイン カーボン トライスポーク)(451)というカーボン製のバトンホイールがデフォルトでついてくる。

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※迫力満点のバトンホイール

別売りで10万円はするので、ほぼこれによる価格差と思っていい。コンポーネントが105であることを考慮に入れると、コストパフォーマンスは優れている。

ドロップハンドルで乗れるパシフィックサイクルズジャパンのミニベロ

Reach R20

Pacific Cycles Japan(パシフィックサイクルズジャパン)は、1985年に創業された、台湾の老舗自転車メーカーであるPacific Cycles の日本法人。

長らく、「BD-1」の名称で愛されてきたミニベロだが、Pacific Cyclesと輸入元であるミズタニ自転車との日本総代理店契約が2014年末で終わり、2015年からはカドワキカラーワークスの子会社の(株)ファビタ内にPacific Cycles Japan(パシフィックサイクルズジャパン)事業部を開設したらしい。
※ミニベロ界隈では、けっこう話題になりましたね

パシフィックサイクルズジャパンはBirdyで有名だが、完成車でドロップハンドルモデルは存在しない。
※カスタマイズしている人は大勢いらっしゃるようだが

そんなパシフィックサイクルズジャパンのウェブサイトで見つけたのが、Reach R20である。「どこへでも連れ出せる、モバイルロードレーサー」らしい。こんなミニベロがあったなんて知らなかった。初めて目にするバイクだ。

reach

2017年モデルは、第4世代となる最新型REACHだそうで、ということはきっと何年も前から存在したモデルなのであろう。自分の勉強不足を深く恥じ入った次第である。

完成車価格は¥285,000(税別)でけっして安くはなく、ミドルレンジのロードバイクも狙える価格。面白いのは、ディスクブレーキを採用している点だろうか。

前後のサスペンションを備えるだけでなく、サスペンション硬度変更システムという画期的な機構も併せ持つ。なお、前後のディレーラーはTiagra(ティアグラ)。

いろんなギミックがあるというだけですでにワクワクしてくる。人とはちょっと違ったミニベロに乗りたい!という方は、検討してもよいのではないだろうか。(希少なモデルであろうから、実車を飾ってある店舗を見つけるのが難しそうだが)

  • 重量:10.5キロ
  • ホイール:20 inch (451)
  • トランスミッション:20段変速

ドロップハンドルで乗れるブロンプトンのミニベロ

残念ながら、完成車で買えるドロップハンドルモデルは、ブロンプトンには存在しない。すべてフラットバーモデルばかり。おそらくだけど、ブロンプトンをドロップハンドルにカスタマイズしている人はいないのではないだろうか。

と思って「ブロンプトン ドロップハンドル」で画像検索したら、ふつーにいらっしゃいますね…。

brompton

検索するまでは、「ブロンプトンにドロップハンドルの組み合わせって、違和感しか無いなあ…。似合わないんじゃないの?」って思っていたのだが、なんのなんの、クラシカルな雰囲気と戦闘的なドロップハンドルのギャップ萌えがすごくよい。

ブルホーンバーとの組み合わせをしている方もチラホラ。ミニベロのカスタマイズに注ぐ愛好家の皆様の異常な愛情というか、執念のようなものを感じる…。
※誉め言葉です(^^)

ただ、ふと思ったのは、ドロップハンドルにすることで、ブロンプトンの真骨頂であるフォールディングサイズのコンパクトさはどうしても失われると思う。そこはトレードオフであろう。

ドロップハンドルで乗れるジャイアントのミニベロ

IDIOM 0

>> 公式サイトはこちら (&画像引用元)

giant

アルミフレームとカーボンフォークの組み合わせ。ブレーキ、前後ディレイラー、シフター、クランクなど、すべてティアグラで統一してあって、完成車価格 ¥120,000(税抜価格)。さすがコストパフォーマンスの鬼、ジャイアントだけある。

訂正とお詫び
IDIOM 0 は、折りたたみ自転車ではありませんでした。コメントでオーナーさんからご指摘あったとおり、1,2はハンドルポストが折り曲がりますが、ドロップハンドルモデルの0は折りたためません。お詫びして訂正いたします。

  • 重量:9.2キロ
  • ホイール:20 inch (451)
  • トランスミッション:20段変速

ドロップハンドルで乗れるKHSのミニベロ

F-20G

>> 公式サイトはこちら (&画像引用元)

KHS

フレームもフォークもクロモリ。フレームはReynolds500クロモリで、ソフトテールである。税抜本体価格が¥110,000なので、「お、わりと安いぞ」という気もするのだが、そのぶんパーツはそれなりのモノになっている。

コンポーネントはクラリスなので8速。フロントディレイラーとの組み合わせで16速。本気のミニベロライフを楽しみたい人にはやや物足りないだろう。不満はブレーキがテクトロなのと、タイヤがKENDAであること。自分だったら、いの一番にこのふたつを交換する。

F-20Gのウレシイ点は、フレームサイズがSとMの2種類あること。「他モデルは大きすぎ。ちょうどいいフレームがなくて困ってる」といった小柄な方や女性にはありがたいモデルである。

KHSはドロップハンドルモデルは1つしか無いけれど、ブルホーンモデルはたくさん用意されている。理由は分からないが、KHSならではのこだわりがあるのかもしれない。

蛇足だが、自分がMuからタイレル(Tyrell)のCSI に乗り換えた際、密かに同時進行で比較検討していたのが「P-20RC」だった。

KHSは、あまり乗っている人は多くはないが、いいバイクを作るメーカーだと思う。

  • 重量:12.5kgキロ
  • ホイール:20 inch (406)
  • トランスミッション:16段変速


以上、「ドロップハンドルのミニベロがほしいんだけど」と相談されたら、紹介しようと思っているミニベロをご紹介しました。上記のバイクであれば、どれを買っても幸せになれるに違いない。

もし「ここ忘れているよ!」とか情報ありましたら、コメント欄等でおしらせくださいませ。
※タルタルーガとか、忘れてた・・・チェックせねば 

 

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