今乗っているロード(BOMAのRefale)はまだぜんぜん問題なく乗れているものの6年目に入り、うすらぼんやりと「次のフレームは何になるのだろうか」と考えることがある。
買い替えは1~2年先になるのだろうが、気になるのは「その頃、ディスクブレーキがリムブレーキを凌駕しているのだろうか?」ということ。
「いやいや、ゆーても数年でリムブレーキが廃れることはないだろ…」
とは思う。
しかし、各メーカーは昨年あたりから積極的にディスクブレーキモデルを投入していて、雑誌でもよく特集が組まれたりしているので「来てるな」って空気はひしひしと感じる。(まあ、業界が盛り上げようとしてのこともあると思うけど)
「次にフレームを買い替える際、ディスクに行くか否か?」
正直言うと気になる存在だし、見た目もメカメカしくてカッコいい。べつに嫌がる理由はない。デメリットもあるがメリットだって多い。そこで、おさらいも兼ねてディスクブレーキバイクとはどんなモノなのかを独力で調べてみた。
対してディスクブレーキは、ホイール中心部のハブ(車軸周り)に円盤状の金属ローターが付いており、それを特殊な樹脂(あるいは金属)で挟み込んで制御する。
回転する物体を両側から押し付けて動きを止める……という基本概念はいっしょ。で、ディスクブレーキには機械式と油圧式の2種類があしまして……。
最近は油圧がデフォルト。車のタイヤ交換や修理で車を持ち上げる油圧ジャッキと同じ『パスカルの原理』で作動するので軽い力で強い力を生む。
仕組みとしては、ブレーキレバーを引くとリザーバータンク内のオイルがピストンよろしく押し出される。圧力は常に一定でケーブルの中で自由に動くし、液体なので摩擦はゼロ(厳密に言うとそうじゃないでしょうが)。性能的には油圧式に圧倒的な軍配が上がる。
機械式はキャリパーのピボットアームをワイヤーで引っ張ってパッドを動かし、ローターを挟むわけだが、その構造からリムブレーキ版のデュアルコントロールレバーが使える。
構造がシンプルな機械式のほうがメンテナンスはしやすい代わりにワイヤーが長くなり、引きも重くなる。経年劣化も当然する。機械式ディスクブレーキにリムブレーキからわざわざ交換するメリットは少ない。これからディスクロードに乗ろうというなら油圧式で決まりだろう。
カンタンにいうと、フレームから台座がニョキッと飛び出しているのがポストマウント、フレームに直付け(に近い)のがフラットマウント。
ロード用はオフロードの大きな制動力は不要で、それよりコントロール性を重視するために小さい径のディスクローターを使う。よって、キャリパーがフレームにくっついていても問題ない。というか、小さい径のローターを使うならフラットでないと難しい。
ブレーキの制動力を決めるのはディスクローターの大きさ(直径)でして、140mm径を取り付けるにはフレームになるべくキャリパーを近づけた方がいいわけ。そんな事情からフラットマウントが開発された。
※160ミリのローターを採用するディスクロードもある
「フレームはネジが切られていない」のも特長でして、剛性確保が可能となり、トルクがシビアではなくなっている。
フラットマウントのほうがフレーム形状がシンプルになるし、キャリパーがフレームからはみ出さないのでクリアランス確保も用意となり、さらにルックスもスッキリ。
クイックリリースでありがちな「ホイールが曲がって入る」とか「固定が不十分でバイクを持ち上げたらホイールが外れた」といったミスがなくなる。
※たいていはミネラル系だと思う
シマノ、カンパニョーロが使うミネラル系オイルはDOT系よりも沸点が低く、吸湿性がなく性能は安定している。DOT系は沸点が高いし、吸湿性もあるので作業にはやや気を使う。
いずれにしても定期的(1〜2年ごと)な交換は必要となる。まあ、ワイヤー式であっても交換は必要なので特にデメリットではないかもだが。
そこでさらに調べてみたら……
※スラムの油圧です(ブラケットでけぇ・・・)
これは怖い。握るなと言われても、つい何かの拍子で触ってしまって、意図せず動かしてしまうかもしれない。輪行時ならなおさらだ。
ただ、パッドスペーサーを差し込んで予防することは可能。ダンボールで代用してもいい。これだけでブレーキレバーを引いてしまってもパッドがくっつくことはない。輪行時には忘れずに。(ツール缶に常備しとくのが良いと思う)
しかし「故意でなく引いてしまう」可能性はあるのでいずれにせよパッドスペーサーはしておきたい。安いモノ(百円くらい)なので前後用に2個+予備で1個は買っておこう。
が、ロード用ディスクブレーキはMTBとは味付けが違うのでホイールがロックしてしまう心配はない。(当然限度はあるがそれはリムブレーキも同じ)
そもそもモジュレーション(レバーの引き量に対すて発生する制動力)が異なり、MTB用は握り始めからガツンとくるのに対してロードバイク用は緩やかな効きをする。
ちなみにホイールを止める仕事量はリムブレーキもディスクブレーキもほぼ同じなので、ありえない制動力を得てしまって使いこなせないってことはない。
それより注意すべきは「熱」。ブレーキをかけると熱を持つので、ダウンヒルの直後とかはぜったい触らないように。熱いかどうか見た目ではわからない。下手をすると火傷するのでご注意を。
ただ、リムブレーキよりパッドの消耗は少ないのでメンテナンス頻度は低くなる。油圧式は年に1回はフルード(オイル)交換がマストとなる。
乗り方、走行距離によっては2年近く持つこともあるそうだが、命を預けるパーツなので早めの交換を心がけたい。ちなみに交換すると引きが軽く、スムーズになる。
※重量増と相殺している説もあるが(笑)
※めっちゃ走りやすかった・・・
三浦半島でイベントに参加したとき、ディスクロード(メリダのスクルトゥーラ4000)に試乗して”レバーの圧倒的な軽さ”に心底驚いたのを覚えている。あの快適性が当たり前になったら、リムブレーキに戻れなくなるかもしれない。
◇ FRAME主催の『三浦半島パン屋ライド』に参加して、新たな魅力を発見した
まず、パーツがでかく、部品点数も増えるので重くなりやすい。ヒルクライム向きではない。実際、グランツールのレースでもヒルクライムステージではリムブレーキロードを使用する選手がほとんど。
ただ、ホイールが軽く作れるとか、重心が下がるというメリットもあるので、ある程度は相殺されるし、今後技術の伸びでギャップは埋まっていくはず。
スルーアクスル用のエンドスタンド、ブレーキに差し込むスペーサーなどは別途必要だが、まあそれはとくに問題ではない。
ただ、周囲のディスクロード使用者のほぼ全員が「最初は心配したけど、結局ぜんぜん気にならなくなった。ふつうに輪行しているよ」とのこと。それよりもブレーキ(油圧の場合)を握らないことのほうが重要らしい。
自分はリムブレーキロードも所有しておきたい派なので、持つなら「買い足す」。そこで懸念しているのは、リムブレーキロードとディスクロードを併用することによる「ブレーキのタッチ」のギャップ。
乗り換えたときに都度フィーリングを寄せていかねばならないのがどれくらいのモノなのか。気にするほどのことではないのか。経験者の話を聞きたいところである。
予算とか家の中のスペースがない問題とか、ディスクロードに手を出さない理由はいろいろあるけど、「いつかは1台欲しい!」のが正直な気持ち。 (今んとこ予定はないけど)
やるなら「クロモリ × ディスク化」かな…。パナソニックのクロモリフレームにリムハイト40ミリ前後のちょい高めのカーボンホイール…カンパニョーロのBORAあたりを履かせてソロライド用の平地メインマシンとして持ってみたい。
※2014年のサイクルモードにて
あと、トマジーニのサイト(アクションスポーツさん)のサイトに載ってる画像がかっこよすぎて死にそう。これはディスクじゃないけど。
※上記公式サイトのスクショ(ちなみにクロモリではなくステンレスですが)
細身&ホリゾンタルチューブとワイドなホイールってギャップ萌えがあってすごくかっこいいと思うんですよね……。クラシカルっぽさと最新テクノロジーの融合美といいますか。慣れるまでは電車輪行はせず、自走専用マシンあるいは車載輪行限定で使う…かな…。
以上、ディスクロードを買うかな~~どうしよかな~~という人の参考になればこれ幸い。\(^o^)/
ロードバイク最新メンテナンス (エイムック)
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買い替えは1~2年先になるのだろうが、気になるのは「その頃、ディスクブレーキがリムブレーキを凌駕しているのだろうか?」ということ。
「いやいや、ゆーても数年でリムブレーキが廃れることはないだろ…」
とは思う。
しかし、各メーカーは昨年あたりから積極的にディスクブレーキモデルを投入していて、雑誌でもよく特集が組まれたりしているので「来てるな」って空気はひしひしと感じる。(まあ、業界が盛り上げようとしてのこともあると思うけど)
「次にフレームを買い替える際、ディスクに行くか否か?」
正直言うと気になる存在だし、見た目もメカメカしくてカッコいい。べつに嫌がる理由はない。デメリットもあるがメリットだって多い。そこで、おさらいも兼ねてディスクブレーキバイクとはどんなモノなのかを独力で調べてみた。
目次
ディスクブレーキの構造とか特徴とか
いまさら感があるが、馴染み深いリムブレーキはブレーキシューでもって「ホイールのリム(外側の金属 or カーボン)を挟み込んでスピード制御する。対してディスクブレーキは、ホイール中心部のハブ(車軸周り)に円盤状の金属ローターが付いており、それを特殊な樹脂(あるいは金属)で挟み込んで制御する。
回転する物体を両側から押し付けて動きを止める……という基本概念はいっしょ。で、ディスクブレーキには機械式と油圧式の2種類があしまして……。
油圧式と機械式の違い
パッドを動かすための媒体が油かワイヤーかってことでして、油圧式(ハイドローリックとも呼ぶ)は油、機械式(メカニカルタイプ)はワイヤー(ケーブル)を使う。最近は油圧がデフォルト。車のタイヤ交換や修理で車を持ち上げる油圧ジャッキと同じ『パスカルの原理』で作動するので軽い力で強い力を生む。
仕組みとしては、ブレーキレバーを引くとリザーバータンク内のオイルがピストンよろしく押し出される。圧力は常に一定でケーブルの中で自由に動くし、液体なので摩擦はゼロ(厳密に言うとそうじゃないでしょうが)。性能的には油圧式に圧倒的な軍配が上がる。
機械式はキャリパーのピボットアームをワイヤーで引っ張ってパッドを動かし、ローターを挟むわけだが、その構造からリムブレーキ版のデュアルコントロールレバーが使える。
構造がシンプルな機械式のほうがメンテナンスはしやすい代わりにワイヤーが長くなり、引きも重くなる。経年劣化も当然する。機械式ディスクブレーキにリムブレーキからわざわざ交換するメリットは少ない。これからディスクロードに乗ろうというなら油圧式で決まりだろう。
台座の規格、フラットマウントとポストマウントの違い
よくわからなかったのが、キャリパーをフレームに取り付ける台座の規格。フラットマウントとポストマウント2種類がある。カンタンにいうと、フレームから台座がニョキッと飛び出しているのがポストマウント、フレームに直付け(に近い)のがフラットマウント。
フラットマウントとは
2015年にシマノが提唱した新しいディスクブレーキのマウント形式 で、MTBのポストマウントより新しい技術。ロードバイクのディスクブレーキの規格はフラットマウントタイプ。ロード用はオフロードの大きな制動力は不要で、それよりコントロール性を重視するために小さい径のディスクローターを使う。よって、キャリパーがフレームにくっついていても問題ない。というか、小さい径のローターを使うならフラットでないと難しい。
ブレーキの制動力を決めるのはディスクローターの大きさ(直径)でして、140mm径を取り付けるにはフレームになるべくキャリパーを近づけた方がいいわけ。そんな事情からフラットマウントが開発された。
※160ミリのローターを採用するディスクロードもある
「フレームはネジが切られていない」のも特長でして、剛性確保が可能となり、トルクがシビアではなくなっている。
フラットマウントのほうがフレーム形状がシンプルになるし、キャリパーがフレームからはみ出さないのでクリアランス確保も用意となり、さらにルックスもスッキリ。
ポストマウントとは
MTBで使われている方式。大きな径のローターを装着するため、あえて取付台座がフレームから前後方向に数センチ飛び出すことで距離を確保している。ダウンヒルなど、ロードバイクより大きな制動力を必要とするMTBにはこの方式が合っている。リアエンド幅が広い
リムブレーキ用フレームだとフロント100ミリ、リアが130ミリ。ディスクフレームではリアが135ミリか142ミリと広めになる。ローターが入るスペースが必要なのが理由ですね。トレンドは142ミリである。クイックリリースではなくスルーアクスルが主流
ハブに強い負荷が掛かるので剛性を高めるため。フレームとフォークにネジが切ってあり、そこにシャフト(12ミリが多い)をダイレクトに貫いて固定する方式。エントリー系ディスクロードにはクイックリリース式のモノもあるが、マイナーである。クイックリリースでありがちな「ホイールが曲がって入る」とか「固定が不十分でバイクを持ち上げたらホイールが外れた」といったミスがなくなる。
ブレーキパッドはレジンが主流
リムブレーキのブレーキシューの材質はレジン(有機)とメタルの2種類がある。最近はレジンが主流。材質指定のローターもあるので注意しよう。レジンとは
主に有機系の材料を樹脂で固めたもので、特長としては「ガツンとこないのでスピードコントロールしやすい」「樹脂パッドなので金属ローターに優しい」「金属同士で起きやすい音鳴りが比較的静か」フルード(オイル)の種類
ミネラル系とDOT(ドット)系の2種類がある。「オイルにまで種類があるの?選ぶのめんどくさ!」って思うかもだが、メカニックでない限り深く考えなくてよい。というのも、コンポーネントによってあらかじめ指定されているから。※たいていはミネラル系だと思う
シマノ、カンパニョーロが使うミネラル系オイルはDOT系よりも沸点が低く、吸湿性がなく性能は安定している。DOT系は沸点が高いし、吸湿性もあるので作業にはやや気を使う。
いずれにしても定期的(1〜2年ごと)な交換は必要となる。まあ、ワイヤー式であっても交換は必要なので特にデメリットではないかもだが。
ディスクロードに対する素朴な疑問
乗ったことがない人の方がまだ多いディスクロード。知らないことで不安が増してしまうこともあるだろう。自分もそうだ。そこでさらに調べてみたら……
ホイールを外した状態でブレーキレバーを握ったら?
輪行とかメンテナンスでホイールを外したとき、絶対にブレーキレバーを握ってはダメ。ピストンが余計に押し出されてパッド同士がくっついてしまう。くっついたら手で開けるのはまず無理で、マイナスドライバーとかでこじ開けねばならない。出先でやらかすと悲劇である。※スラムの油圧です(ブラケットでけぇ・・・)
これは怖い。握るなと言われても、つい何かの拍子で触ってしまって、意図せず動かしてしまうかもしれない。輪行時ならなおさらだ。
ただ、パッドスペーサーを差し込んで予防することは可能。ダンボールで代用してもいい。これだけでブレーキレバーを引いてしまってもパッドがくっつくことはない。輪行時には忘れずに。(ツール缶に常備しとくのが良いと思う)
リムブレーキ用のエンド金具が使えない?
スルーアクスルだとはめられないので、スルーアクスル用も買うしかない。まあ、リムブレーキとディスクブレーキは構造も形状もまったくことなあるので、「新たに一式買い揃えるぞ」くらいの気概は必要かなと。逆さまにするとエアが入ってしまう説は本当?
バイクをひっくり返すと、リザーバタンク内のエアがシステム内部に入る可能性がある。が、これも逆さまの状態でブレーキレバーを握ったら……なのでそうそう恐れることはない。しかし「故意でなく引いてしまう」可能性はあるのでいずれにせよパッドスペーサーはしておきたい。安いモノ(百円くらい)なので前後用に2個+予備で1個は買っておこう。
急激にブレーキが効いてしまって前に放り出されない?
いわゆるカックンブレーキ。クロスバイクで多いVブレーキだと急に効いてしまって冷や汗をかくことがある。が、ロード用ディスクブレーキはMTBとは味付けが違うのでホイールがロックしてしまう心配はない。(当然限度はあるがそれはリムブレーキも同じ)
そもそもモジュレーション(レバーの引き量に対すて発生する制動力)が異なり、MTB用は握り始めからガツンとくるのに対してロードバイク用は緩やかな効きをする。
ちなみにホイールを止める仕事量はリムブレーキもディスクブレーキもほぼ同じなので、ありえない制動力を得てしまって使いこなせないってことはない。
ローターで指を切りそう
銀色に輝くローターはあたかも円盤状ナイフのようで鋭利に見えるが、エッジは面取りしてある。よってちょっと触ったくらいではシュパーっと皮膚を切ることはない。それより注意すべきは「熱」。ブレーキをかけると熱を持つので、ダウンヒルの直後とかはぜったい触らないように。熱いかどうか見た目ではわからない。下手をすると火傷するのでご注意を。
ディスクブレーキのメンテナンスってどうやるの?
パッドやローターに油分は禁物。チェーンに注油するときとか洗車時には注意を。ただ、リムブレーキよりパッドの消耗は少ないのでメンテナンス頻度は低くなる。油圧式は年に1回はフルード(オイル)交換がマストとなる。
乗り方、走行距離によっては2年近く持つこともあるそうだが、命を預けるパーツなので早めの交換を心がけたい。ちなみに交換すると引きが軽く、スムーズになる。
フルードの交換頻度
1シーズンに1回やれば十分。ミネラル系のほうがDOT系よりも吸湿性が低いので長持ちしやすい。交換には技術を要するので、プロショップに任せるのが賢明ディスクブレーキのメリット
天候に左右されないブレーキ性能
雨天や水たまりなどの路面からの水はね等の影響が少ない。雨天時にリムブレーキで走ると怖いくらい制動力が落ちるが、そこまでの激しい落ちはない。ホイールが長持ち
リムの摩耗を気にしなくていいので、高価なカーボンホイールも安心して使える。当然持ちも長い。ホイールの選択肢も増えてきたので選ぶ楽しさもある。外周が軽くなるので走り出しが軽くなる
アルミ・カーボンの素材を問わず、リムを薄く軽量に作ることができるので漕ぎ出しが軽くなる。同じ軽量化でも、中心部分が軽くなるよりリムのが軽くなる方が効果は感じやすい。※重量増と相殺している説もあるが(笑)
重心が下る
リムブレーキよりもブレーキ本体がハブにまで下がることで、バイク全体の重心も下がる。よってより安定した走りが可能になる。レバーの引きが圧倒的に軽い
油圧の場合だが、少ない入力でも強いパワーを出力できる。手が小さい&握力が弱い女性でも楽にブレーキをかけられる。長い下り坂のような長時間のブレーキングを要するときでも握力をキープできる。※めっちゃ走りやすかった・・・
三浦半島でイベントに参加したとき、ディスクロード(メリダのスクルトゥーラ4000)に試乗して”レバーの圧倒的な軽さ”に心底驚いたのを覚えている。あの快適性が当たり前になったら、リムブレーキに戻れなくなるかもしれない。
◇ FRAME主催の『三浦半島パン屋ライド』に参加して、新たな魅力を発見した
ディスクブレーキのデメリット
ちょっぴり重量増
物事にはなんでも表と裏があり、ディスクブレーキも完全無欠ではない。まず、パーツがでかく、部品点数も増えるので重くなりやすい。ヒルクライム向きではない。実際、グランツールのレースでもヒルクライムステージではリムブレーキロードを使用する選手がほとんど。
ただ、ホイールが軽く作れるとか、重心が下がるというメリットもあるので、ある程度は相殺されるし、今後技術の伸びでギャップは埋まっていくはず。
輪行で気を使う
輪行をよくするローディ(自分もそう)にはディスクローターが「扱いづらそう…」に映る。触って怪我をするリスクはまずないと思うが、ぶつけて曲げてしまうリスクが怖い。ローターカバーは必須だろう。スルーアクスル用のエンドスタンド、ブレーキに差し込むスペーサーなどは別途必要だが、まあそれはとくに問題ではない。
ただ、周囲のディスクロード使用者のほぼ全員が「最初は心配したけど、結局ぜんぜん気にならなくなった。ふつうに輪行しているよ」とのこと。それよりもブレーキ(油圧の場合)を握らないことのほうが重要らしい。
リムブレーキモデルのパーツが流用不可
これは言わずもがな。なにもかも専用品となるので「新しく1台組むぞ!」という気持ちでいたい。買い足すのか、リムブレーキのロードを売っぱらって乗り換えるか……いずれにせよ費用はかさむがそれもまた楽し、ではないだろうか。(趣味ってそういうもの)自分はリムブレーキロードも所有しておきたい派なので、持つなら「買い足す」。そこで懸念しているのは、リムブレーキロードとディスクロードを併用することによる「ブレーキのタッチ」のギャップ。
乗り換えたときに都度フィーリングを寄せていかねばならないのがどれくらいのモノなのか。気にするほどのことではないのか。経験者の話を聞きたいところである。
もし自分がディスクロードを組むとしたら?
今回、ディスクロードについて調べてある程度の知識を得たおかげで、食わず嫌いな気持ちがちょっと薄れた。予算とか家の中のスペースがない問題とか、ディスクロードに手を出さない理由はいろいろあるけど、「いつかは1台欲しい!」のが正直な気持ち。 (今んとこ予定はないけど)
やるなら「クロモリ × ディスク化」かな…。パナソニックのクロモリフレームにリムハイト40ミリ前後のちょい高めのカーボンホイール…カンパニョーロのBORAあたりを履かせてソロライド用の平地メインマシンとして持ってみたい。
※2014年のサイクルモードにて
あと、トマジーニのサイト(アクションスポーツさん)のサイトに載ってる画像がかっこよすぎて死にそう。これはディスクじゃないけど。
※上記公式サイトのスクショ(ちなみにクロモリではなくステンレスですが)
細身&ホリゾンタルチューブとワイドなホイールってギャップ萌えがあってすごくかっこいいと思うんですよね……。クラシカルっぽさと最新テクノロジーの融合美といいますか。慣れるまでは電車輪行はせず、自走専用マシンあるいは車載輪行限定で使う…かな…。
以上、ディスクロードを買うかな~~どうしよかな~~という人の参考になればこれ幸い。\(^o^)/
ロードバイク最新メンテナンス (エイムック)
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コメント
コメント一覧 (18)
ディスクブレーキ気になりますよね~!(^^)!でも自分も輪行派なので購入は躊躇しちゃいます。
ホイールのシェアもできなくなりますし、
次回買うロードもリムブレーキ仕様にしちゃうんだろうなぁ・・
cyclegadget
がしました
リムブレーキ用とディスクブレーキ用がラインナップされてる機種で比較すると、ほぼ間違いなくディスク用の方が重くなってるはずです。
ブレーキトラックが不要とはいえ、制動力はハブ→スパーク→リム・タイヤと伝わってはじめて効くので、スポークホール周りを強化するなどの対策がされてる物が多いので、リム単体でみてもむしろ重くなる傾向かと思いますが…
cyclegadget
がしました
どっかでリムブレーキの呪縛を解かないとディスクに移行できないですね。
思い切って2台運用…か…ううむ(シェアできないのがな~~~)
yoshimotoya120さん
ディスクホイールのほうが構造的に重くなる宿命は避けられないですね。
それにしても、私はてっきりリム単体ならディスクに分があるとおもってました…。
うーん、一長一短ですねえ、、、
cyclegadget
がしました
さらにリム外周部が軽くなる、これは本当かもしれませんが、より軽いリムというのはより高いペダリングスキルを要するわけで、下手な人が乗ると疲れます。巡航ならむしろ重いリムの方が有利です。慣性の法則です。ただ街乗りはまた別です。軽い方が有利。でもディスクが活躍するのはダウンヒルやロングライドの後半というのを考えると、どうなりますかね。
こう見る限り、ディスクブレーキというのは、プロがレースなどで乗ることを前提にされています(どんな技術もそうですが)。なので一般ではディスク化の流れというのは今後数年間はあまり進まないと思います。でもメーカーはプロの需要を重視しますから、ディスクモデルは確実に増えていくでしょう。今リムモデルの人たちの買い替えも進むと思います。
でも僕はリムブレーキもディスクブレーキも正直一長一短だと思うんです。なのにメーカーはエントリーグレードまでディスク化の手を伸ばす。R7000がいい例です。おそらく「リムブレーキは時代遅れだよ〜。買い替えな〜。」とでも言って買い替えを促進したいんでしょう。
なのでディスク化の波は確実に来るでしょうが、リムブレーキがなくなることもないでしょう。そう願います。あ、でもディスクローターは女子ウケいいですよ。オシャレって。
cyclegadget
がしました
ディスク化の流れ…確実に本流になりつつありますね。
ガチでレースに命をかけているのならいざ知らず、一般のサイクリストならば、軽さ云々よりも天候に左右されない制動性能を発揮できるディスクブレーキの方がアドバンテージがありますね。
私も以前はディスクブレーキアンチだったのですが、安全性の面から次はディスクブレーキ仕様のロードを購入する方に梶を切りました。
ただ、ひとつ気がかりなのは、ディスクキャリパーのライフがどれくらいなのかです。
モーターバイクや車のように分厚いキャリパーはスペース的にも重量的にも無理だから、一体どれくらい使ったらキャリパーの限界が来るのかがわからないです。
cyclegadget
がしました
昨年の10月にフルカーボンのバイク(3台目)を買い足したのですが、
リムブレーキかディスクブレーキかで悩みました。
結局リムブレーキにしたのですが、
理由はホイールを頻繁に着脱するから。
保管をする際、室内スペースの関係でホイールを外しますし、
タイヤの減りを少しでも均等にするために、500km毎のローテーションをしてます。
ホイールを装着する際に、ローターとパッドのクリアランスを毎回しっかり保てるか不安だったものですから。
ディスクブレーキのメリットは頭の中では理解できてますが、
所有する他の自転車とのブレーキタッチが変わることの不安も大きかったですね。
いざ使ってみたら、二つの不安も杞憂に過ぎないのかもしれませんが、
雨の中は走りませんし、(急な雨は別ですが)
昔ながらのリムブレーキで楽しんでます。
cyclegadget
がしました
ディスクブレーキ化・タイヤのチューブレス化の流れは続くでしょうね。かと言って、リムブレーキとクリンチャータイヤは無くならないでしょう。これは皆さん否定しないかと。軽さや安さを求めるニーズがある以上、無くなりはしないでしょうから。
ロードはリムブレーキ、クロスはメカニカルディスクブレーキという生活ですが、日常生活でディスク使ったネガって全く感じていなくて、むしろメンテナンス性考えたら油圧よりメカニカルディスクって選択も有りだと思っています(油圧だとメンテナンスの手間増えるし)あと、ぶつけて曲がる?ライフが心配?使い分けでのフィーリング?ほぼ心配ありません(厳密に言えば有るケド)
フォーマットが変わるので一両買い増しになりますが、そこは仕方ないでしょうね。
余談)
むしろ、次期DURA ACEでDi2が無線化するのかどうかが気になる。個人的に12S化は要らないんだけど(リアエンド142mmの標準化を見据えてのことなら有りだけど)
cyclegadget
がしました
タイトルの1~2年後の普及率ですが、雰囲気的に微妙たと思います。。
私の周りでの話ですが、ディスク否定派の人は、レース派の人で、高級パーツの所有数に比例して、否定しているように感じます。
大枚はたいて買ったパーツが使え回せないとなれば、私だって否定的になるでしょう。
しかし、最近のロードバイク事情は、レース至上主義ではなくなっているようなので、今の雰囲気が続けば、意外とディスクの普及は早いのではと思っています。
cyclegadget
がしました
私はこの度ディスクロードをバラ買いしました。
完成日時は未定です。笑
デメリット多数を承知の上、ディスクを購入した訳ですが、峠を走る機会が多い関係で下りのブレーキングによる発熱でチューブをやられた経験が数回あり、チューブレスタイヤに梶を切ったこともあります。
対象療法と根絶治療の違いだと思ってます。
出先のパンクでトラブった時の大変さはチューブレスで懲りました。
これから組むわけですが、今から楽しみで仕方ありません。
cyclegadget
がしました
くわしい解説ありがとうございます。勉強になります(^^)
私はリムブレーキのシンプルさと扱いやすさが好きなので、残ってほしいですね。。
しかし、ディスクが女子受けするとは知りませんでした
charikettaさん
ディスクキャリパーの寿命。。。まったく意識したことすらなかったです。
勝手にすんげーもつ。。。って考えてましたが、たしかにそんなことはないですよね。
久保さん
私は輪行バリバリ派なので同じ不安はありますね。
ただ、使っている人に言わせるとどーってことないって言いますし。
何事も慣れ野よーな気もしています。
Kashmirさん
両方を使っている方のご意見、参考になります。
次期Di2は・・・無線なのかしら、、夢があっていいですね。ワクワクします(^^)
通りすがりさん
>高級パーツの所有数に比例して、否定しているように感じます
あ、、たしかにそれはあるかと。否定というか、モノの性能は認めるけど、行くに行けないよ~って心の叫びカモしれませんね(;^ω^)
KDDI55さん
おめでとうございます!
>ブレーキングによる発熱でチューブをやられた経験が数回
あー、、カーボンホイールだと熱が伝わりやすかったりしますもんね。わたしはまだ経験ないですが、破裂しそうでこわい・・・
cyclegadget
がしました
雨の日もブレーキが効くというのはありがたい。雨の日に乗る機会は割合からすると低いですが、そういう時こそ危ない。経験が少ない上に効かないのです。雨のなかだと消耗も早いし集中力も切れます。事故ってだいたい集中力の切れたときに起きますからね。そういう時の為に安全装置というのはあるのかと思いますので。
天気良くても初心者で長い下りがある場合も助かるのでは?下ハンできない、ダウンヒル苦手だとリムブレーキはかなり危険な気もします。
お金はある程度度外視できて女性で初心者なら油圧ディスクは必須かも?
重さは…まあ、どうなんでしょ。少なくともヒルクライムのみでなければ問題ない。気がします。
あとメーカーも規格も大体決まって勢いもついてきましたから止まらないような気もします。
プロはほぼディスク化の流れだそうですし。(Teamskyのような総合が強いチームは山岳ステージで大体先頭集団にいます。なのでチームカーが入れないエリアでのパンク等によるサポートの遅れで、大幅なタイムロスを嫌いリムブレーキに拘っているそうな。メーカーの意向が強く平坦やワンデーにつよいチームは確かにディスク化してますね。)
なので、次のフレームはディスクモデルです。
とはいえ、私は今はリムブレーキモデルの所有なのでしばらくリムブレーキにお世話になり続けます。
せめてヘルメットだけは安全性重視のものに変えました。
cyclegadget
がしました
向かい風とか、60キロ-40キロとか常に減速との戦いのときは回転の軽いリムの方がいいと思います。もっとも馬力があれば外周が重くても全然問題ないでしょうか。
cyclegadget
がしました
cyclegadget
がしました
わたしも一台のみ保有で全損にされたため、流れに乗ってディスクとしましたが、下りのブレーキングが楽になった感はあります。
あとロードバイクの手入れや掃除の時に気軽にホイールを外せる気がします😃
最初は700グラムくらい重くなってしまったことが気になりましたが、乗ってしまえばそれほど気になりません。
私個人としてはディスク化してよかったです。
cyclegadget
がしました
今私は余った機材でクロモリを組もうとしていましてそれはリムブレーキなんですが、今度買うときはディスクもいいかも、、、って考えだしています。最大の問題は、置き場所がない…ことw
cyclegadget
がしました
DOTフルード自分で交換してみましたが、機械いじりが得意なことも相まって困ることなく終了。
吸湿と劣化は気にしなきゃいけませんが、吸湿してくれる分キャリパー周辺から水分が侵入しても沸点が大きく落ちないのは安心できるのではと勝手に思ってます。
とにかくこのブレーキフィーリングの気持ちよさを味わうともうリムに戻れませんね…キャンプライドすることもあるので荷物が増えても安定感抜群です。
既に超高級ホイールを買っている人、ヒルクライムの超軽量バイクに乗ってる人以外は次の候補にわざわざリムブレーキを選ぶ必要性は薄いと感じます。
cyclegadget
がしました
フルードを自分で交換できるほど手先が器用なんて羨ましいです(^^)/
キャンプライドだとたしかに荷物多くてディスクが有用ですね。
つぎに新調するならディスクか…。まだ電アル(リムブレーキ)にしたばかりなのでもうちょい先になりそうです(;^_^A
cyclegadget
がしました
ダウンヒルないならマジでいらない
エスわヴェンジ買ったけど
cyclegadget
がしました