4年と10ヶ月使ったロードバイクのコンポーネント(6800系アルテグラ)をDi2に交換することにした。デュラエースとアルテグラで散々迷ったのだが、コスト的理由でアルテグラ(R8050)をチョイスすることに。

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ということで、電動コンポーネント(Di2)の導入を決めたキッカケとか理由について書いてみます。

目次


6800系アルテグラって本当に優秀

6800系アルテグラ、もうすぐ丸5年(2014年1月購入)になろうというのに、フロントもリアもぜんぜん問題なく使えている。それにしても、シマノの品質って本当にすごいって感心する。動作はいたって快調だし、文句のつけようがないコンポーネントだ。よって、不具合とか故障が原因で交換するのではない。

まあ、もともと6800系アルテグラは完成度が高く、シマノ的にも大成功とは聞く。

経験則で言うと、「ディレイラー本体に投資するよりも、ワイヤーさえ定期的に新品に交換していればメカって気持ちよく使える」もの。ワイヤーの劣化は目視確認がしにくいので、交換が遅れがちになる。「1年に1回交換する」って自分の中で周期を作るのがいいと思う。交換すべきかな??まだいけるかな?ってグズグズ悩むより、スパッと刷新した方が精神衛生上もよい。

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満足しているにもかかわらず、コンポーネントを交換しようと思ったワケは……「単純にそろそろ変えたいなって物欲のせい」です(笑)。

ここ2年近く、「今度のコンポはどこのメーカーにしようか」ってうっすら考え続けていた。カンパニョーロもスラムも検討した。カンパではコーラス、スラムではフォース。
※最上級グレード(カンパニョーロならスーパーレコード、スラムならRED)は逆立ちしても手が届かない…

カンパニョーロの12速グループセット(スーパーレコード&レコード)のインプレッション

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カンパニョーロのコーラスがカッコいいのでいっぱい写真を撮影させてもらった

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SRAM Red eTap Wireless のインプレッション

※我ながら、呆れるほどどのコンポーネントにしようか検討しまくっている…(苦笑)。


身近なメカニックさんやサイクリストの知人、実際に使っているユーザーさんら話を聞いた結果、カンパニョーロもスラムも割高ってのと部品入手が面倒だったり、時間がかかると判明。あと、「品質をフラットな目線で比べれば、シマノの圧勝」と多くの人が口をそろえる。一度交換したら何年も使い続けることになるので、「やっぱシマノかな…」って結論となった。

機械式からDi2へ変えようと思った理由とか背景

もともとは電動化する気持ちはまったくなかった。どのメーカーを選ぼうがその気持は同じ。なぜなら、機械式の”クリック感&操作している感覚”が好きだから。

ただ、大金をかけてまで6800からR8000にバージョンアップすることには躊躇していた。機械式から機械式ってのも芸がないし、海外のインプレ記事にも「6800からR8000にアップグレードしても劇的変化はない。焦らなくてよし」って書いてあったのも心に引っかかっていた。

あなたのロードバイクを見せてください!(第2弾:Hongfu のSERAPH)」で紹介したSさんのバイク(R8000)に試乗させてもらったときも、「たしかにCyclingTips のインプレ記事のとおりだな」と感じた。もちろん、新型はとってもステキなんだけど、今の6800系も悪くないし、わずかな差でしかない印象を受けたから。だったら焦って飛びつく必要はないと考え、いったんはコンポーネント換装プランに蓋をしようとした。

ところがある日、ヒルクライム中にリアディレイラーが不調を起こし、ローギア(1速)に入らなくなってしまった。しかたなく、ダンシングを多めにして坂をクリアしたのだが、距離が長かったら脚が売り切れていたかもしれない。
※結局、ただのワイヤーの緩みと後に判明

この一件がキッカケとなって、「思い切って電動化するのも面白いかも」と気持ちがゆるぎ始めてきた。

すべてのサイクリストが激しく頷いてくれると思うのだが、電動コンポーネントが心底欲しくなる瞬間ってのがあって、それは「アップダウンが連続する山岳地域を走ったとき」である。

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レバー操作の軽さは機械式の比ではなく(なにしろワイヤーを引く力が不要で、スイッチを押すだけ)、とくにフロントディレイラーの軽さは病みつきになること請け合い。ツールド妻有に参加するたびに「せめてフロントだけでも電動だったらなぁー」って強く思う。起伏の激しいロングライドの終盤では、指先の力もなくなってくるので非常にありがたい。あと、ワイヤーがないから劣化とか伸びや劣化がなく、調整と交換から解放される。

そんなわけで、「人生は1回きり!いっちょ、電動コンポーネントで行こか」と気持ちを奮い立たせたのである。さしづめ、「命短し恋せよ乙女」ならぬ、「命短し買ったれDi2」といった趣だろうか。

電動(Di2)化にすることの不安とか恐怖

バッテリー切れのリスク、故障の可能性

精密機械かつ電気機器なので故障もありえるし、バッテリー切れを起こして道端で立ち往生…って可能性もゼロではない。まあ、シマノの公称ではフル充電で1,000キロ走れるとのことで、少なく見積もっても700~800キロは走れそう。

自分のロードバイク月間走行距離は400キロ(ミニベロ100~200キロなので合計500~600キロ)なので、月イチで充電しても余裕のよっちゃん。残量を示すインジケーターもあるし、まあ問題にはならないだろう。予備バッテリーをひとつ買い足しておけば完ぺきかなとは思うが、その必要性もなさそう。

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/これは機械式のR8000です\

なお、BOMA の Refale のフレームはDi2 設計ではないため、バッテリーはシートポストに埋め込む方式ではなく、外に剥き出しになる。個人的には、むしろバッテリーの脱着がしやすいので歓迎してるくらい。

周囲の電動コンポーネント使用者は、例外なく「電動にしたら機械式に戻れない」と口を揃える。故障して立ち往生したって経験談は誰からも聞いたこともない。いったん取り付ければほぼメンテナンスは不要だし、防水なので雨天走行でも不安なし。うーむ…いいこと尽くしではないか…。良くも悪くもパンドラの箱を開けてしまいそうでちょっと怖い(笑)。

弟がジャイアントのフラッグシップモデル、TCRアドバンスド(Advanced)SL1を買っていた

機械式ならではの操作感の喪失

ただ、電動だと楽チンではあっても、マニュアル操作ならではの操作感がなくなるかも?という不安は少し残っている。機械式コンポーネントの「自分でレバーをカチカチ操作している感&クリック音」が好きでして、それが失われるのではないだろうか。

変速スピードは電動のほうが速いだろうし、効率的なのだと思う。プロレースの世界では電動がスタンダードであることを鑑みても、きっとそうなのだろう。だが、指先でシフトチェンジすることで得られる情緒的な喜びがそこにあるのもまた間違いない。
※実際、それが好きで「あえて電動化しない」って知人も大勢いる


※機械式コンポーネントを操作しているとき、気分はアムロ・レイです(^^)

まあ、Di2 の便利さに慣れたら忘れてしまう気もしますが…(笑)。

「プロレーサーは大半が電動コンポーネントだし!」と自分の背中を押す

もちろん、電動コンポーネントだから速く走れるわけではないし、急激に何かが変わるわけではない。ただ、快適性が高いので疲労が蓄積しにくいって効果はある。

最終的にDi2を決意したのは、「だってほら、プロも使ってるし!」という自己説得。1.プロが使っている→2.それは良いものだから→3.アマチュアにとっても良いもののはず→4.だから自分も使うべき…という魔の四段論法である。

この四段論法はすこぶる便利なので、ふるってご活用ください(財布が軽くなる副作用がありますが)。

もうひとつ余談だが、オクサマは電動コンポーネントと電動バイクを混同していたという恥ずかしい過去がある(笑)。

電動コンポーネントに関する、オクサマのトンデモ勘違いに夫は腰を抜かした

ということで、11月初旬を目処にアルテグラ(R8050)への換装が終わる予定!
レビューはもちろん、換装の様子もお伝えしていこうと思います。

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