Jリーグ観戦のときに移動用に使えるミニベロとして、ダホンのEEZZ D3を購入した。まだ一度も観戦には使っていなくって、純粋なポタリングが楽しすぎてすでに200キロほど走ってしまった。
>> Jリーグ観戦の移動に使える! 機動力そこそこでコンパクトに折りたためるダホンのEEZZ D3を予約しました
>> 下駄用の折りたたみミニベロをダホンで検討して、候補を絞り込みました
ということで、ダホンEEZZ D3のインプレッションをお届けする。あんまり使っている人はいないかと思うので、購入検討中の方々のお役に立てばうれしい。
オクサマは
(´・ω・`) 「じゃっかん間抜けさがあるけどね…。後ろから見ると、シャカリキに回しているわりには進んでいないし(笑)」
とか言っているが、16インチでギア3段なのだから仕方ない。
ルックスについてとても気に入っている点は、「フレームにヒンジが露出しておらず、一見では折りたたみに見えない」とこ。縦折り式の折りたたみ構造なので、通常のダホンやTernのようにフレームの真横にヒンジがない。それによってスッキリした見栄えになっている。
シングルギア時代のEEZZにも乗ったことはあって、埼玉県の川口市から都内の赤坂まで往復50キロ走ったときは、むちゃくちゃ疲れた。そのときは、シングルギアで楽しいのはフラットな15キロまでで、二度と20キロ以上のポタリングには行くまいと誓った。
ギアが1枚しかないので、ちょっとした坂や発進のたびに足を使わされ、脚の筋肉に来た(心肺は問題なし)のだが、2枚の軽いギアが追加されたことで一気に快適に。
漕ぎ出しの軽さの特筆モノで、20インチ(406)のボードウォークより明らかに軽い。スッと漕ぎ出せてすぐにケイデンスを高く持っていける。(その代わり巡航速度はすぐピークを迎えてしまうが…)
フレームとタイヤの位置関係の都合で、シマノは取り付けられない。よって、ここのカスタマイズは不可。
で、このキャリパーブレーキ、ややロングアーチなこともあって剛性は低いと感じた。そして効きはイマイチ。Vブレーキのようにガツンと効くのではなく、あたかもスピードコントロールするかのように減速する。
最初はちょっぴりびびったが、とはいえ、もともとスピードはさほどでないし、このブレーキの効き具合で何の問題もないとすぐに悟った。逆に効きの良すぎるVブレーキだと、前につんのめってしまいかねないわけだし。
よって直進安定性はよくない。手放し運転などもってのほかだ。ただ、ハンドルはクイックで楽しく、小回りがむちゃくちゃしやすいので街乗りではすっごく快適。純粋に操って楽しいバイクだ。
(富士山五合目からふもとまでの)ロングダウンヒルをEEZZ D3では積極的にやりたくはないが、街中の細い路地をスイスイ搔き分けるように走るのはしやすい。
>> ミニベロで富士山に登るときのコツまとめ(登り方&下り方編)
1.35インチ幅のプリモのコメットが太さ的にちょうどいい タイヤはプリモのコメットで太さは1.35インチ。太さ的にはこシュワルベのKOJAKと同じ。乗る前は「やや太いかな?もうちょい細くてもいいかな?」と思ったのだが、走ってみたらジャストサイズ。グリップも乗り心地も悪くない。
規定空気圧は「6BAR弱(84PSI)」なのも乗り心地の良さの理由かも。タイレルのCSIのMinits Lite (パナレーサー)はMAX9.0BAR※だし、オクサマのデュラノ(シュワルベ)も8.0BARなので、その2台と比べるとお尻に受けるショックが一段マイルドなかんじ。
※ Minits Lite (パナレーサー)の既定最大値は9.0BARだが、履かせているバトンホイール側の指定が8.0BARまでなので、実際は8.0BAR以下で乗っている
ちなみに、EEZZ D3のホイールには(リム幅の関係で)1.35インチ以下の細いタイヤは装着できないそうで、コメットを使い続けるしかない。まあ、べつに何の問題もない。
※同じ1.35インチ幅でケンダの「KSMART」というモノもあるそうな。
※シマノのラピッドファイアー式はシフトダウンは親指で押し込み、シフトアップは人差し指で(銃の引き金のように)引いて操作する。
※シフトダウンは手前の大きなレバーを押す
※シフトアップは奥の小さいレバーを押す
※下から見るとこんなかんじ
指先にクリック感があって、なかなか気持ちいい。個人的にヌルヌルしたシフターは苦手なのでよかった。シフトダウンは「カシャコ」、シフトアップは「パキャッ」と音がする。
シフトダウンレバーを長押しすると、2段一気にシフトダウンできるのも何気に便利。
なお、リアディレイラーのカスタマイズ、変更はもちろん不可である。
シートポストになんとかならんか?とも考えたのだが、サドルバッグがすでにあるのでこれも不可。
ポタリングマシンとはいえ、水分なしで走るのは厳しい。よって、ボトルもしくはペットボトルをジャージのバックポケットに入れるしかない。やや荷物になるのが少し困る。
まあ、EEZZ D3 で走るときはバックパックか小型メッセンジャーバッグを使うと決めておけば大丈夫。
変則的な技として、トライアスロンの2本のケージが刺さるタイプを導入すれば、ボトルとツール缶を同時収納可能にはなる。ゆくゆくは検討してみようかしら。
あと、これも細かいことなのだが、タイヤが小さくてフレーム位置も低いため、ロックを通すときにしゃがみ込まなくてはならない。これもどーでもいいような話なのだが、よっこいせ…って感じでやる。
>> 全サイクリストへ朗報 軽量性・コンパクトさ・丈夫さ(堅牢性)の三拍子そろった「OTTOLOCK(オットーロック)」を使ってみた(インプレッション)
左のペダルを路肩に引っ掛けて自立させても、サドルで壁に立てかけてもバランスが崩れないのも地味に助かる。スタンドは付属されないので、このようにサクッとどこでも自立できるのは良い。
あと、これもどうでもいいことだが、チェーンリングの位置とカセットスプロケットの位置の高低差が激しく、チェーンラインの角度がものすごいことになってて面白い。
サドルやペダル、ハンドルもそのまま。まあ、独特なフォールディング機構ゆえ、カスタマイズの余地はもともと少ないミニベロでもあるしね。 サイクルコンピューターも当面は導入しないつもり。
とはいえパンク修理キットとマルチツール用にトピークのマイクロウェッジサドルバッグは買っておいた。あとはライトの台座。これ以上はいじるつもりなし。
たたむとiPad miniくらいのコンパクトさになるので、持ち運びもラク。 これは良い買い物をした。
ということで、ダホンのEEZZ D3のインプレッションをお届けしました。使い込んでいくウチにいろんな発見があると思うので、引き続きレポートする予定です。(`・ω・´)ゞ
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>> 下駄用の折りたたみミニベロをダホンで検討して、候補を絞り込みました
ということで、ダホンEEZZ D3のインプレッションをお届けする。あんまり使っている人はいないかと思うので、購入検討中の方々のお役に立てばうれしい。
とにかく可愛いEEZZ D3 のルックス
16インチタイヤの小ささ、ボディの小柄さ、ホイールベースの短さが相まって、かなりキュートなルックスである。男性が乗った姿は「サーカスのクマさんが自転車に乗ったシルエット」っぽくなってしまうが、可愛らしくて許せる(と思う)。オクサマは
(´・ω・`) 「じゃっかん間抜けさがあるけどね…。後ろから見ると、シャカリキに回しているわりには進んでいないし(笑)」
とか言っているが、16インチでギア3段なのだから仕方ない。
ルックスについてとても気に入っている点は、「フレームにヒンジが露出しておらず、一見では折りたたみに見えない」とこ。縦折り式の折りたたみ構造なので、通常のダホンやTernのようにフレームの真横にヒンジがない。それによってスッキリした見栄えになっている。
三段ギアとシングルギアは機動力と疲れが違う
チェーンリングは39Tでカセットスプロケットは9 / 11 / 13T。軽いギアが2枚用意されたことで坂道発進もラクラク。(初期のEEZZは9Tのみのシングルギアだった)シングルギア時代のEEZZにも乗ったことはあって、埼玉県の川口市から都内の赤坂まで往復50キロ走ったときは、むちゃくちゃ疲れた。そのときは、シングルギアで楽しいのはフラットな15キロまでで、二度と20キロ以上のポタリングには行くまいと誓った。
ギアが1枚しかないので、ちょっとした坂や発進のたびに足を使わされ、脚の筋肉に来た(心肺は問題なし)のだが、2枚の軽いギアが追加されたことで一気に快適に。
漕ぎ出しの軽さの特筆モノで、20インチ(406)のボードウォークより明らかに軽い。スッと漕ぎ出せてすぐにケイデンスを高く持っていける。(その代わり巡航速度はすぐピークを迎えてしまうが…)
EEZZ D3 のブレーキ性能はそれなり
前後のキャリパーブレーキはシマノではなくダホンの純正。どこ製かはわからないが、まあノンブランドにロゴを印字しただけだろう。フレームとタイヤの位置関係の都合で、シマノは取り付けられない。よって、ここのカスタマイズは不可。
で、このキャリパーブレーキ、ややロングアーチなこともあって剛性は低いと感じた。そして効きはイマイチ。Vブレーキのようにガツンと効くのではなく、あたかもスピードコントロールするかのように減速する。
最初はちょっぴりびびったが、とはいえ、もともとスピードはさほどでないし、このブレーキの効き具合で何の問題もないとすぐに悟った。逆に効きの良すぎるVブレーキだと、前につんのめってしまいかねないわけだし。
EEZZ D3 のホイールベースは短いので直進安定性はイマイチ
ホイールベースはわずか850ミリ。ボードウォークが1,020ミリでタイレルのCSIが1,060ミリなので短さが際だつ。よって直進安定性はよくない。手放し運転などもってのほかだ。ただ、ハンドルはクイックで楽しく、小回りがむちゃくちゃしやすいので街乗りではすっごく快適。純粋に操って楽しいバイクだ。
(富士山五合目からふもとまでの)ロングダウンヒルをEEZZ D3では積極的にやりたくはないが、街中の細い路地をスイスイ搔き分けるように走るのはしやすい。
>> ミニベロで富士山に登るときのコツまとめ(登り方&下り方編)
1.35インチ幅のプリモのコメットが太さ的にちょうどいい タイヤはプリモのコメットで太さは1.35インチ。太さ的にはこシュワルベのKOJAKと同じ。乗る前は「やや太いかな?もうちょい細くてもいいかな?」と思ったのだが、走ってみたらジャストサイズ。グリップも乗り心地も悪くない。
規定空気圧は「6BAR弱(84PSI)」なのも乗り心地の良さの理由かも。タイレルのCSIのMinits Lite (パナレーサー)はMAX9.0BAR※だし、オクサマのデュラノ(シュワルベ)も8.0BARなので、その2台と比べるとお尻に受けるショックが一段マイルドなかんじ。
※ Minits Lite (パナレーサー)の既定最大値は9.0BARだが、履かせているバトンホイール側の指定が8.0BARまでなので、実際は8.0BAR以下で乗っている
ちなみに、EEZZ D3のホイールには(リム幅の関係で)1.35インチ以下の細いタイヤは装着できないそうで、コメットを使い続けるしかない。まあ、べつに何の問題もない。
※同じ1.35インチ幅でケンダの「KSMART」というモノもあるそうな。
スラム風のシフターはしっかりしたクリック感があって良い
3段ギアを変速するシフターは当然ながらシマノ製ではなく、ダホンの専用。シフトダウンもシフトアップも親指で前に向かって押し込むタイプで、「スラム風」だといえば伝わるだろうか?※シマノのラピッドファイアー式はシフトダウンは親指で押し込み、シフトアップは人差し指で(銃の引き金のように)引いて操作する。
※シフトダウンは手前の大きなレバーを押す
※シフトアップは奥の小さいレバーを押す
※下から見るとこんなかんじ
指先にクリック感があって、なかなか気持ちいい。個人的にヌルヌルしたシフターは苦手なのでよかった。シフトダウンは「カシャコ」、シフトアップは「パキャッ」と音がする。
シフトダウンレバーを長押しすると、2段一気にシフトダウンできるのも何気に便利。
EEZZ D3 のリアディレイラー形状にエモーショナル感は無いのが残念
リアディレイラー愛好家としては、メカの形状にはワクワクしない。もっとスラムちっくなエモいメカメカしさを期待していたが、それは叶わなかった。まあ、機能としては十分なので不満はない。単に見た目の問題だ。なお、リアディレイラーのカスタマイズ、変更はもちろん不可である。
EEZZ D3 にボトルケージは付けられない構造なのでカバンに持つしかない
EEZZ D3 の最大の欠点は「ボトルケージを装着できない」こと。縦折りゆえフレームど真ん中がバキッと折れ曲がり、本来ケージのある場所に何もとりつけられない。シートポストになんとかならんか?とも考えたのだが、サドルバッグがすでにあるのでこれも不可。
ポタリングマシンとはいえ、水分なしで走るのは厳しい。よって、ボトルもしくはペットボトルをジャージのバックポケットに入れるしかない。やや荷物になるのが少し困る。
まあ、EEZZ D3 で走るときはバックパックか小型メッセンジャーバッグを使うと決めておけば大丈夫。
変則的な技として、トライアスロンの2本のケージが刺さるタイプを導入すれば、ボトルとツール缶を同時収納可能にはなる。ゆくゆくは検討してみようかしら。
スポーク本数が多く、ワイヤーロックがやや通しづらい
OTTOLOCKのカギを愛用しているのだが、平べったい形状のせいで16インチホイールのスポークの間を通しにくい。まあ、大したことない話なのだが。あと、これも細かいことなのだが、タイヤが小さくてフレーム位置も低いため、ロックを通すときにしゃがみ込まなくてはならない。これもどーでもいいような話なのだが、よっこいせ…って感じでやる。
>> 全サイクリストへ朗報 軽量性・コンパクトさ・丈夫さ(堅牢性)の三拍子そろった「OTTOLOCK(オットーロック)」を使ってみた(インプレッション)
EEZZ D3 は重心が低く、駐輪時は安定している
フレーム位置が低いってことは、低重心なわけで、いったんスピードに乗るとわりと安定するのはグッド。左のペダルを路肩に引っ掛けて自立させても、サドルで壁に立てかけてもバランスが崩れないのも地味に助かる。スタンドは付属されないので、このようにサクッとどこでも自立できるのは良い。
あと、これもどうでもいいことだが、チェーンリングの位置とカセットスプロケットの位置の高低差が激しく、チェーンラインの角度がものすごいことになってて面白い。
EEZZ D3 にはカジュアルウェアが似合う
ビブショーツで乗るキャラのバイクではないこで、サイクル短パンを使うことにした。レーシーではないミニベロにはカジュアルサイクルウェアが似合うと思う。もしくは、フツーの私服でもEEZZ D3のような16インチミニベロならマッチする。今後のEEZZ D3のカスタマイズ予定
下駄的に使うバイクなので、なるべくカスタマイズはせず、素の状態で乗ると決めている。手をかけすぎると、愛着が湧きまくって気軽に駐輪できなくなるので。(すでに愛着がむちゃくちゃありますが…)サドルやペダル、ハンドルもそのまま。まあ、独特なフォールディング機構ゆえ、カスタマイズの余地はもともと少ないミニベロでもあるしね。 サイクルコンピューターも当面は導入しないつもり。
とはいえパンク修理キットとマルチツール用にトピークのマイクロウェッジサドルバッグは買っておいた。あとはライトの台座。これ以上はいじるつもりなし。
EEZZ D3用にGIZA Products (ギザプロダクツ)の輪行バッグ買いました
Amazon で1,500円だった16インチ用の GIZA Products (ギザプロダクツ)の輪行バッグを購入した。一回試してみたが、なんの問題なく使えたどころか、ただ広げてEEZZ D3を入れてチャックを締めるだけなので1分で完了しちゃう。「なんじゃこの楽チンさは…」と呆気にとられるほど輪行がカンタン。たたむとiPad miniくらいのコンパクトさになるので、持ち運びもラク。 これは良い買い物をした。
ということで、ダホンのEEZZ D3のインプレッションをお届けしました。使い込んでいくウチにいろんな発見があると思うので、引き続きレポートする予定です。(`・ω・´)ゞ
折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ2018
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コメント
コメント一覧 (4)
ボトルケージ(?)はこれがお薦めです。私はブロンプトンで使っています。
ボトルゲージを取り付ける為のアダプターがあります。
これを使えば、ハンドル(横棒)や小径車のトップチューブ(縦棒)部分に好きなボトルゲージが使えます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B003AI3WWC/ref=psdc_15334601_t1_B003AI1SKK
自分は似た奴を買って、小径車のビアンキ・フレッタのハンドルやトップチューブに
着けていました。
(輪行時はトップチューブを折るタイプだったので毎回外してました。
取り付け&取り外しはワンタッチなのでそれほど苦でもありませんでした。)
うどんさん
フロントバッグ…そっか、わすれていました。折りたたみ方をチェックしつつ、前後どっちかにつけるのを検討してみます。たしかにワイヤーはちょっとじゃまになりそう。。。
impactdiscさん
こ、これはなかなかナイス…!いいですね。うーん、これもありだな…
anzさん
始めてみました!ミノウラってこんなのも出していたんだ・・これなら好きな場所に取り付けられますね。