公道を走らせていただく身であるサイクリストとして、最低限のエチケット・マナーは守りたい。

Global Cycling Network で「How Not To Be A D**k On A Bike | Simple Cycling Etiquette(サイクリストとしてのエチケットについて)」という動画を観て、世界中似たような問題を抱えているんだなーと思った次第。

ということで、日本語に訳してお届けしますね。



目次


交通ルールを厳守する

当たり前すぎていまさら感があるが、法規は守ること。「歩道を走らないようにね」って話していたので、イギリスでも歩行者通路は自転車は基本NGなようだ。

ちなみに、日常的に見かけることが多い交通ルール違反は、

  • 信号無視
  • イヤホン
  • 逆走(右側通行)
  • 無灯火

の4つ。

もはやママチャリユーザーにはルール順守を期待していない。ただ、ロードバイクに乗っている人がマナー違反するのを目撃するのは悲しい。

さすがにロードで逆走はめったにないが、イヤホンは地味に多いですね…。ヘルメットをしていないロード乗りのイヤホン着用率はけっこう高めで、試しにカウントしてみたら、10台中で9台がイヤホンやってた(自分調べ)。これってかなりの割合じゃないだろうか?

よって、ノーヘルのロード乗りには注意するようにしている。ただ、たまにヘルメットは着用しているのにイヤホンしている人もいて、「どういう安全意識なんだろう?」とは思う。

あと、最近はワイヤレスイヤホンが普及しているので、近づかないとイヤホンしているのかどうか見分けがつかないケースが増えてきた。これも非常に困る。

ハンドサイン(手信号)を出す

自転車には車のようなウィンカー、ストップランプがない。そこでハンドサインを有効活用する。事故を未然に防ぐため、車に対してこちらが何をするか&したいのかを知らせるのはすごく重要だ。

ハンドサインだけでなく、アイコンタクトしかり。こちらの意図が伝えやすいってのと、そもそもドライバーがよそ見していないかどうかの確認にもなる。サインを出したから好き勝手に動き回って良いということはないので注意しよう。

あと、ハンドサインは一緒に走る仲間へ危険物を示したりもできるし、声を併用すればさらに有効。2人以上のライドでは必ず行いたい。



赤信号で止まる

上の「交通ルールを厳守する」の繰り返しになるが、赤信号では止まること。自転車だとつい「歩行者意識」が働いてしまう気持ちはわかるが……。ママチャリはほぼ守らないが、ロード乗りでも守らない人はちょくちょく目にする。

いくら高級バイクを乗っていようが、「あー、そういう系の残念な人なのかー」と思いながら後ろ姿を見送っている。チームジャージ姿でやっている人を見ると、サイクリストとしてアレなだけでなく、日常の危機管理意識もさぞかし低いんだろうなと若干軽蔑はする。

交通量の少ない道を選ぶ

交通量の少ない道を選ぶのは、エチケットの意味合いもあるが、それよりも大きいのは「己の身を守る」ため。

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初心者は安心して走れるし、事故のリスクも低い。ただ、走ったことのない道を選ばねばならないこともあるし、遠回りをすることにもなるだろう。土地勘のない場所を選ぶ場合、行ってみて「思ったよりも険しい(or 自転車走行に適さない)道だった…」ってなっては遅い。

そのためには、事前にどんなルートかを地図(紙)かGoogle Mapで確かめておくのがよい。自分は、走ったことのない道を使う場合は事前にストリートビューで道路をチェックする習慣がある。

  • 交通量はどうか?
  • 道幅は十分か?
  • 車線の数は?
  • コンビニや自販機がありそうか?
  • 路面の荒れはどうか?
  • 駅はあるか?(緊急時に輪行できるかどうか)

などをチェックしている。

サイクリスト同士で挨拶をする

すれ違いざまにペコっとお辞儀するのはサイクリストあるある。交通量の多い場所や街中ではやらないが、田舎道とかヒルクライムだとやりがちだ。(登山客同士がすれ違うときに「こんにちはー」って挨拶するのと同じ)

やらなくてもいいことだけど、やると互いに気持ち良い。お辞儀してもノーリアクションだとちょっと悲しいが…(笑)。

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ドライバーに感謝の意を示す

ドライバーはけっこうな割合でサイクリストのために我慢してくれている。

交差点で待って先に行かせてくれるとか、狭い道路で対向車線から車が来るので追い抜けないとか、「あ、こっちに配慮してくれているな」と感じたら、手を軽く振る or 会釈するなどして感謝の意は伝えたい。さも当然かのように振る舞われるとイラッとくるものだ。

ごくまれに、普通に走っているだけなのにやたら幅寄せしてくる車とか、クラクションをひっきりなしに鳴らしてくる車もいるが、そういう連中の挑発には乗らないように。

コメント欄にあった「サイクリストにイラッとくる瞬間」

上記動画のコメント欄に「サイクリストにムカつく瞬間」とか「マナーについての意見」がたくさん書かれてあって、参考になったので、かいつまんでピックアップ&翻訳してみよう。


◇ 平気でゴミを道に捨てるサイクリストには辟易とさせられるさせられる。ゴミはポケットにしまって家に持ち帰るか、しかるべき場所で捨ててほしい。

◇ 登りで他のサイクリストを抜くときは、しっかり力を溜めて、深呼吸してから一気に加速して抜きつつ「こんにちは」と挨拶しているよ。全然余裕でこのスピード出してます感を漂わせながら!w

◇ こっちが挨拶しているのに無反応されると悲しくなるね…。僕に挨拶を返すより走りに集中したいんだろうなと思うことにしているよ。

◇ だから夜間に無灯火で走るなと言ってるだろうが!

◇ ロンドンでは赤信号でも平気で無視するサイクリストの多いことよ…。

◇ 車が僕を待ってくれたり、スペースを開けてくれたりするときは、こっちは満面の笑みで手を振ってお返ししているよ。そうすると、相手も同じようにしてくれる。些細なことかもしれないけど、サイクリストの印象をよくするから他の人にもマネしてほしい。

◇ 赤信号を無視した自転車に轢かれそうになったことがある。そいつは「馬鹿野郎!」と怒鳴りながら突っ込んで、そのまま車に激突しやがった。仕方ないので救急車は呼んでやったので、少なくとも僕のことを「馬鹿野郎」とは思わなかったんじゃないかな?

◇ すげぇ高級バイクに乗っているくせに、ヘルメットを着用しないサイクリストっていったいなんなの?

◇ ハンドサインを出す前には後方確認してほしい。抜こうとしているところで唐突に腕を伸ばしてくるサイクリストがいるが、ハンドサインってのは「そちらに行こうと思ってますよ」という意思表示であって、「今から曲がるから車は俺のために道を開けろ」って意味じゃないからね!

◇ 峠を下っているときの習慣なんだが、先の見えにくいコーナーでは後ろにいる車に「対向車が来るかもだから待って(抜かないで)」とハンドサインを出す。で、対向車が来ないことを確認してから、「どうぞお先に」と手を振るようにしてる。で、その先の信号とかでその車が止まってたら、「さっきのハンドサインって必要だった?意図は伝わった?」と確認するようにもしているよ。

◇ 歩行者も通行する道ではスピードを落としてほしい。犬の散歩をしてる人、子供もいたりするから。レースしたいならしかるべき場所でやってください。

◇ 1970年代から乗ってて今も現役サイクリストです。もっぱら田舎道を走ることが多いんだけど、経験が長いせいか、危険を察する第六感は養われまして、デカいトラックが来たら路肩に寄せて停止するようにしています。田舎道は路面が荒れていることも多く、無理して走るのは危険ですし。80年代に酔っ払い運転の車に接触されたことはあって、さすがにそれは予見できませんでしたね。まあ、避けることのできないトラブルもあるってことで、常に注意はして走りたいものです。


以上、「How Not To Be A D**k On A Bike | Simple Cycling Etiquette(サイクリストとしてのエチケットについて)」の翻訳紹介でした。


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