2010年にダホンのミニベロに乗り始めたのをキッカケに自転車が趣味になりまして、今年で丸10年になります。乗り継いできたバイクはこんなかんじ。

  • 2010年~2013年:ダホンのMu P8(廃車)※アルミ
  • 2014年~2019年:BOMAのRefale(売却)※カーボン
  • 2016年~2020年:タイレルのCSI(現役)※アルミ&カーボン
  • 2017年~2020年:EEZZ D3(現役)※アルミ
  • 2019年~2020年:パナモリのFRCC22(現役)※クロモリ
  • 2020年~:ラピエールのXELIUS SL ULTIMATE Disc(組み立て中)※カーボン

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どれも愛着があるバイクですが、一番手塩にかけてカスタマイズし、大事に扱っていたのがダホンのMu P8 でしたね。スポーツバイクの楽しさを教えてくれたバイクで、暇さえあれば乗りまくってました。人生初ヒルクライムがMu P8での定峰峠で「坂がこんなに苦しいって聞いてないぞぉぉぉ…!」って叫んだのも良い思い出です。一番安いバイクでしたが、愛着は金額に比例しないし、フレーム素材も関係ないんです。

サイクリストになって人生の過ごし方、物事の考え方、価値観は大きく変化しました。以下、良かったこと9個、悪かったこと2個をまとめてみます。

目次


まずは【肉体面】について。

1.すこぶる健康体である

もともとサッカーとフットサルを続けていたので運動習慣はあり、健康も維持できていたのですが、この10年間もずっと健康でした。数年に1回風邪にかかるていど。健康診断もほぼオールAで毎回お医者さんに驚かれました。 

最強のライフハックは健康でい続けること」が持論なので、ちゃんと実践できたのは喜ばしい。アラフィフになってくるといかに健康でいることが大事か…を思い知らされます。このまま次の10年も健康でい続けるためにも、サイクリングは欠かさないつもり。

2.長時間運動しても怪我をしにくい

どんなスポーツも怪我のリスクはあるものの、サイクリングは身体への負荷を自分でコントロールできるので身体を傷めにくい。自転車ほど長時間の有酸素運動ができるスポーツを他に知りません。対人スポーツと違ってぶつかり合いもないし、関節や筋肉をへんな方向に曲げてしまうこともない。年齢を重ねても続けられるスポーツに出会えたのは本当に良かったです。

しかも、運動している間は辛いどころかむしろ楽しさがずっと維持され、ドーパミンが出まくっているわけで、努力している感覚が皆無。運動しなくっちゃ…って気持ちではなく、乗りたい…乗れないと禁断症状が出ちゃう…という欲望の赴くままに乗っています。

3.自由な食生活を送れる

中年になると、一度付いた脂肪を落とすのがすごく難しい。まあ、サイクリングしていてもそれ以上に食べれば太ってしまうわけですけど、自転車のおかげで好きなものを食べても罪悪感がないし、(さほど)太りもしません。なにより、食事が美味しい。健康体で食事制限とか常備薬もないので、自由に食べられるのは幸せなことだと思います。

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次に【心理面】について。

4.ひとりで過ごす時間(サードプレース)の確保

家庭を持っているとなかなか一人の時間を作るのが難しいものですが、サドルに跨っている間は完全に一人になれます。心を無にするもよし、考え事をしながらでもよし(あまり重すぎる内容は注意散漫になりますが)です。

職場でも家庭でもない「サードプレイス(第3の場所)」…ストレス社会を生きるうえでの潤滑油の役割を果たす場所…といったところ。一般的にはカフェ、パブ、喫茶店が当てはまるらしいですが、自分にとってのサードプレイスはソロサイクリングです。

5.挑戦と達成を味わえる

距離、獲得標高……何かに挑戦するって、現実社会だとあまりないか、あっても長期的なものだったりします。自転車なら「自分で設定したゴールに自由に挑戦する」ことがカンタンにでき、短時間で達成感を得られます。人と競う必要もなく、自分のペースでやりたいときに取り組めるのもGOOD。

6.健康的な生活を送る意識が芽生える

ロードバイクの最大の敵は己の体重(というか脂肪)なので、自由に食べては良いものの、節制する意識も同時に働きます。これがいいバランスを生んでいる気がしてて、どか食いとかジャンキーな夜食とかをしないで済んでいます。

食事以外だと睡眠の質と時間にもこだわるようになりました。疲労回復には良質な食事と睡眠が欠かせません。睡眠時間は必ず7時間確保し、身体を酷使したときはプロテインとサプリメントを摂取しています。健康を意識した生活を送っている=結果的に健康が維持できている…ということなのだと思います。

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※ブロッコリーをタケノコとパプリカ、塩昆布で炒めたもの

◇ ビタミンCが豊富なブロッコリーを美味しく食べるレシピを集めまくってみた


最後にQOL(Quality of Life)です。

7.他の趣味と組み合わせて拡張できる

自転車にハマると、他の趣味も拡張します。つまり、掛け算で人生が豊かになる。サイクリング以外に自分が好きなものは、旅行、温泉(サウナ)、サッカー観戦、読書&映画で、読書&映画以外はサイクリングに組み合わせることができます。

あと、キャンプも最近ちょっとかじってみて、「キャンプには自転車とは別のいやし効果がある!」と確信しました。夕日を見ながらスーパーの安い肉を雑に焼いてダラダラと食う…栄養とか野菜も食べなくちゃとか忘れ、ひたすら食いたいものだけを食らう…ことがこんなにも楽しいとは…。すぐ横にテントがあり、寝たいときに寝れるので帰宅時間を気にしなくてもよい。快適極まる空間でした。

まだ道具は持っていないし、何から買うべきかの知識すらないですが、手ぶらキャンプとかチェアリングからスタートしてみようと考えてます。ロードバイクでキャンプ場に行き、手ぶらでキャンプする…キャンプ通からしたら邪道かもですが、1回やってみたい。

椅子さえあればどこでも酒場「チェアリング」とは!?

チェアリングとは(Wikipedia)

8.人生で退屈することがない

自転車にハマると「暇でやることがない」という概念から開放されます。なぜなら雨さえ降っていなければサイクリングするから、です。逆に雨天だと困ってしまうわけですが、自分の場合はブログを書く時間に充てるので常に何かしらやることがあります。逆に土日が好天だとサイクリングがはかどりすぎて執筆作業が進まず、夜にヒーコラPCに向かうことも。

なのでヒマでやること無いよ~ってぼやいている人が、自分には不思議に見えます。自転車さえあれば、これからの人生「常にやりたいことがある」状態。これってかなり幸せなことだと思います。

9.オクサマとの時間を持てる

オクサマと自分は映画や音楽のテイストがかなりずれてて、いっしょに楽しめることが非常に稀です。オクサマはクラシック&オペラ、家族や恋愛ドラマ、法廷&サスペンス系映画が好きで自分はロック&オルタナティブ、スポーツ系ドキュメンタリー、戦争&男臭い映画を好むので常に衝突します。片方が楽しんでいるときはもう片方が我慢するかんじ。それが「サイクリング」という共通趣味を得たことで、楽しく長時間過ごすことができます。

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良いことしかなかった…と言いたいところですが、ほんの少しデメリットにも触れておきましょう。

10.年中日焼けしている

悪いことなのかどうかわかりませんが、オールシーズンで外にいる時間が長いせいか日焼けがとれません。冬場はロングスリーブなんで手足は日焼けしないかわりに、顔は常時うっすら「アイウェア焼け」していてみっともない気はします。夏場にこしらえた日焼けがずっと消えず、翌年の春になり再び焼けていく…というサイクルに陥ってます。

11.金銭感覚が夫婦して狂う

自転車好き夫婦あるあるでしょう。オクサマはまだ理性を保っている方だとは思いますが、こないだ立ち寄った自転車ショップでクロスバイクを見て、「6万円か、安いね」ってつぶやいて「いや、待って!!一瞬でも6万円を安いと思ってしまった自分はどうかしてる…!」と我に振り返っていました。いいかんじに狂っていて好ましい傾向です(笑)。

自分も人のことは言えず、車両本体が6万円だと安いと感じてしまいます。しかし、自転車以外になると金銭感覚は素に戻ります。こないだ6年間乗ったパンダの1年点検をしたところ、バッテリー、ミッションオイル、スパークプラグ等の消耗品交換が一気に来てしまい、なんと10万円もかかってしまって軽くのたうち回りました。あと、iPhone SE(第二世代)が49,800円(128GB)で登場するまでは7万円そこそこの買い替え価格にビビって機種変更ができませんでした。(今もiPhone7を使用中)

ただ、金銭感覚が狂ってきたとはいえ、妻は「そもそも趣味ってそーゆーもんだろが。日常生活で節約はしても、趣味くらいケチくさいこと言ってんじゃねーよ」と励ましてくれるので、ありがたくその言葉に引き続き甘える所存です。

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