私事ですが、あと半年で50歳になります。
こないだプレジデントに出てた「1万人に聞きました 50代にやればよかった12の後悔」という記事が目に留まり、いろんな感情がわきました。
これから突入する50代という10年間を悔いなく生きるため、噛み締めながら読んだ次第です。
じつは、42歳のとき前前職で「説明しよう。40歳になるとは、こういうことだっ!」という記事を書きまして、わりと広範囲で読んでいただけました。当時は『40歳』でGoogleで1位でした。
※2020年8月時点だと9位にハフィントン・ポストへの転載記事がHITします
それにしても、ジェネレーションがひとつ上に上がるタイミングって、感慨深いですね。言葉にできない「そうか…そうなのか…うむ…」的なものがこみ上げてきます。
※20→30代は若者→おじさん、30→40代はおじさん→本格的オッサン、40→50代は…本格的オッサン→オッサンと爺さんの間…ですかね?
ざっくり自分の40代を振り返るとこんなかんじ。
→方向性を間違った無駄な努力(=悪あがき)をしてたことも
→今は好きなことを好きなようにできていて幸せ
→48歳で夢中になれるジャンル(YouTubeと動画マーケ)も見つかって、学んで挑戦するのが純粋に楽しい
→ネット業界は変化が激しくて面白いのでずっとここにいるつもり
→健康診断の数値はほぼオールA (直近の健康診断で「軽い脂肪肝」とは言われた…)
→喫煙と飲酒を一切してこなかったのが大きい
→基本、ビビリなので健康習慣は人一倍気を使ってる
→歯、目、腰、関節類の大事さを痛感
→古い友人と昔話するってことが人生でほぼなかった
→そういえば同窓会というものに参加したことがない(招待も届かない…)
→そもそも、孤独がまったく寂しくない
→公私でやること、やりたいことで溢れている
→自転車という最高のツールがある喜び
→自分で仕事は作れるので不安はない
→所有欲、収集欲は皆無なので自転車以外で大きな買い物はしない
→物よりも体験(有形より無形)にお金を使いたい
→具体的には旅行(行きたいときに行きたい場所に行ける経済力は大事)
→下の子(娘)が社会人になればひとまず完了
→いつでも会いに行ける距離を保って生活する
→本人の好きなことをやってほしい
→もしかしたら、数年後に祖父になる…可能性も
→祖父になるという心の準備はできていない(汗)
→ただ、気にはなっている
ということで、記事にあった12の後悔を引用しつつ、”50歳を控えたオッサンの独り言”を書いてみます。
※ちょっと長いです
オッサンになると『昔とった杵柄』である程度はこなせてしまって、シンプルに学ばなくなりがち。一つのことに長けているのは良いことですが、狭すぎても問題です。しかも現代は技術や知識の陳腐化も速いですからね。得意分野は磨きをかけつつ、専門性のゾーンを広げていく心がけは大切。
あとは「自分から学びに行く貪欲な姿勢」も必要でしょうね。言われたからやるじゃなく、自分が必要と思うからやるってマインド。組織から出たときに今持つスキルでやっていけるのか?ということは意識しておきたいです。
自分世代は、いまの支給額より少なくなるのは間違いないでしょう。まあ、自分は与えられるカネだけに頼るつもりは毛頭なく、生涯現役でい続けたいのでリタイアするつもり無し。お金はもらうものではなく、自ら作り出すものだと考えているので、年金額がどうなってもヘッチャラだぜって言えるくらいの力は維持しようと思います。
自分の父親世代を見てて思うのは、70歳を越えても働いている人は口先ではボヤいているけど、本当は仕事を楽しんでいるし、生き生きとしているし、知的好奇心旺盛だということ。
記事の中に『組織の中で思うように出世できなかった人は「無力感」というものを学習する』とありました。『自分の限界はこの辺りだな』と考えて学習しなくなる。努力にブレーキをかけるようになるわけです。
『学習性無力感』とも言いますね。抵抗も回避もできないストレスに長期間さらされ続けると、その状況から逃れようという行動すら行わなくなる…行動のことです。
活動の場が勤務先のその部署しかないってなると、そう考えてしまうのも無理はないかもしれません。本来、可能性は他人に決められるものではないのに、長年の習性で他者評価でしか自分を評価できなくなるのは怖い話です。
自分の可能性の有無を手っ取り早く確認するには、枠(会社)の外に出て、実力のみで勝負してみることだと思ってます。通用してもしなくても己の立ち位置を知ることができます。
大抵の場合において自分の能力は過大評価してしまうものなのでそこは要注意なんですが、逆のパターンもあって、「そんな需要があるの?だったら自分はエキスパートじゃん」って発見もあります。
やりたくないことでも仕事なのでやらねばならない…ことは長い人生だと避けて通れません。多少の我慢は必要だとしても、疑問を抱くことを忘れて指示に無条件に従ってばかりだと“使えないおじさん”の出来上がりです。
私は「やりたくないこと」は徹底してやらない、そのためには転職も辞さないって考えなので、転職回数がわりと多め(7回)です。仕事に対する好き嫌いは強めで、妥協して働くことが嫌い。自由にやってきたと言えば聞こえも良いのでしょうが、それで損してきたことも多々あるはず。
ひとつ確実に言えるのは、「でも後悔してないし」ということ。自分で選んだ道だと迷いなく突き進めます。逆に他人にコントロールされると辛い。最終決断は人任せにしない。なので結果オーライです。この姿勢はずっとこのまま続けます。
交渉を有利にすすめるコツは「選択肢(カード)を複数持つ」こと。退職の時点で手持ちのカードが乏しいことに気づいても遅いです。事業を興すにせよ、フリーランスとしてやっていくにせよ、その準備は5年、10年単位でやっていくのがいいかなというのが自分の考え。
副業&複業の良さは単純な収入アップもありますが、「会社の物差しから開放される」という点が大きい。一歩引いて客観的に物事を見たり、フラットな人付き合いができるようになります。
上司に評価されたり、社内で波風を立てないことが主目的な仕事人生を送っていると、そういう発想ができなくなってしまうので、可能性のカードは今のうちに育てておこうと思っています。
35歳以降、年俸制で働く自分は退職金をそもそも想定していません。転職を繰り返しているのと、ベンチャー歴が長いのでそうなってしまいました。そこは正直辛いところ。ボーナスのニュースを見ると「チクショ~、うらやまし~」とホゾを噛みます(笑)。
逆に言うと、退職金を当てに人生設計をしていないので、シュンとすることはなさそう。そんな暇があったらいろんな準備をしておこうと思います。まあ、でも退職金で数千万円とか聞くと「ええですな~~、こちとら生涯労働ですわ~」とは思います(汗)。
「人間はありとあらゆる手段を使って思考という作業から逃げる」って話を聞いたことがあります。
充電してから…ってフレーズ、オッサンだけでなく、若者でも使いがち。これってただの思考停止であり、逃避です。問題の先延ばしをすると後で必ずツケを払わされることになります。
日々の忙しい合間を縫って準備するのは大変なことなんですが、忙しいからこそ工夫して時間を確保するもんです。それができない人は「さあ、好きなだけ時間を使っていいですよ」となっても行動できません。
妖精さんって初めて聞いた…。私の時代は『窓際族』でしたがもう死語でしょうか。ちなみに、窓際族なのに年収2000万もらっている人は『Windows2000』と呼ばれるそうです(悲しい…)。
そういや、私が新入社員の頃、昼までかけて延々と複数の新聞を読んでいるオッサンいたなあ……で、定時前にいつの間にか姿を消していた。女性社員にデスクを拭かせてお茶汲みさせて(そういう時代でした)、どういう気持ちでオフィスにいたんだろう。
まあ、これからはそんな悠長な話はなくなるでしょう。
シチズン時計は製造子会社を対象に550人の希望退職を募集すると発表しました。武田薬品工業は国内ビジネス部門で「勤続年数3年以上で30歳以上の社員」を対象に早期退職を募集すると発表。30歳以上で?とちょっとびっくりしました。
セールスフォースも業績好調なのに1000人の解雇を発表してましたね。
東京商工リサーチによると、今年に入って早期退職や希望退職の募集を発表した上場企業は52社(対象者は9323人)とのこと。業種別では「アパレル・繊維関連」が最多、次いで「電機機器」「自動車など輸送用機器」「小売り」「外食」です。
趣味として教養を養う…なら悪くはないものの、目的のない学びは続かないです。それに学びはいつだってできます。脳が若いうちにたくさん学んでおくべき。
運動習慣がない人が老いてから運動を始める、読書習慣のない人が定年を過ぎてから学習しだす、どちらも無理があります。
そもそも、趣味って努力して見つけるものじゃなくて、「誰がなんと言おうが、好きで堪らない」からやるもの。探すもんじゃないです。
動的な趣味と静的な趣味、両輪を回していこうと自分は思っていて、動的な方は当然サイクリング。静的な方で考えているのは「キャンプ」ですね。
何もかもレンタルできる「てぶらキャンプ」ってのを試してみたんですが、いやし効果のパワーに圧倒されました。安物の肉と野菜をただ焼いて屋外で食う→テントで寝るだけの行為がこんなにも楽しいとは…!
※会社の友人と
サイクリングと並行して新たに静的な趣味を1個本格的に開始しようと目論んでいます。
ここ読んで胸が痛くなりました…。滑稽と笑うのはたやすいですが、自分は気の毒だなという気持ちに。人間はいくつになってもアイデンティティが必要な生き物なんだなと。
アイデンティティを帰属する場所、拠り所…と解釈すれば、いくつも作れるので、若いうちに確立しておくのがいいんじゃないでしょうか。ただし、勤め先の外でって条件付きで。
自分は幸いにしていろんなブログ運営を15年以上続けているので「管理人」歴は長いです。執筆業は14年なのでライター、編集者って顔もあります。
ブログの恩恵は大きくて、ずっと発信してきたおかげで年齢や立場を超えた交流が生まれています。お金では買えない財産です。
街で石を投げたら高い確率で当事者に当たりそう…なくらいあるあるでしょう。年齢を理由に肩書を奪う、評価を下げる、部署を移動させる会社はダサいなーとは思いますが、これが現実なので手は打っておかないと。
大幅に年収ダウンさせられるのがあらかじめ分かっているなら、そこから逆算して準備しておく。転職、副業、プチ起業等いろいろ手段はあります。どれも軌道に乗せるのは1~2年はかかるでしょうが、努力の方向性を間違えなければ小さな花(単体で食えなくても生活の足しになるレベル)くらいは咲きます。
すべてがここに凝縮されています。重い…。
定年は会社が社員に用意したひとつの通過地点で、その先は何もかも自分で決めていかなければならない。自由でもあり、先の見えない暗闇でもあります。
余談ですが、自分は「逃げ切る」って言葉が大嫌い。自分さえ良ければ下の世代はどうなっても良いって身勝手さが感じられて嫌悪します。
それに「逃げる」って負け犬感ありませんか。そこにとどまれば敵に倒されるから戦わずにスタコラ逃げる…そして安全地帯にじっと隠れて出てこない……それってつまらないです。
自分は悠然と余裕しゃくしゃくでゆっくりと人生を謳歌したいので、逃げも隠れもせずに50代を楽しんでいこうと決めています。
以上、49歳のオッサンの戯言でした… m(__)m
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こないだプレジデントに出てた「1万人に聞きました 50代にやればよかった12の後悔」という記事が目に留まり、いろんな感情がわきました。
これから突入する50代という10年間を悔いなく生きるため、噛み締めながら読んだ次第です。
じつは、42歳のとき前前職で「説明しよう。40歳になるとは、こういうことだっ!」という記事を書きまして、わりと広範囲で読んでいただけました。当時は『40歳』でGoogleで1位でした。
※2020年8月時点だと9位にハフィントン・ポストへの転載記事がHITします
それにしても、ジェネレーションがひとつ上に上がるタイミングって、感慨深いですね。言葉にできない「そうか…そうなのか…うむ…」的なものがこみ上げてきます。
※20→30代は若者→おじさん、30→40代はおじさん→本格的オッサン、40→50代は…本格的オッサン→オッサンと爺さんの間…ですかね?
ざっくり自分の40代を振り返るとこんなかんじ。
仕事人生
→40代前半は、したくない仕事に我慢する期間もあった→方向性を間違った無駄な努力(=悪あがき)をしてたことも
→今は好きなことを好きなようにできていて幸せ
→48歳で夢中になれるジャンル(YouTubeと動画マーケ)も見つかって、学んで挑戦するのが純粋に楽しい
→ネット業界は変化が激しくて面白いのでずっとここにいるつもり
健康習慣と健康
→大きな病気と怪我が無縁だった→健康診断の数値はほぼオールA (直近の健康診断で「軽い脂肪肝」とは言われた…)
→喫煙と飲酒を一切してこなかったのが大きい
→基本、ビビリなので健康習慣は人一倍気を使ってる
→歯、目、腰、関節類の大事さを痛感
孤独な時間の過ごし方
→一人で過ごす時間が多い(コロナでさらに加速した感)→古い友人と昔話するってことが人生でほぼなかった
→そういえば同窓会というものに参加したことがない(招待も届かない…)
→そもそも、孤独がまったく寂しくない
→公私でやること、やりたいことで溢れている
→自転車という最高のツールがある喜び
お金
→会社員とフリーランスの二足のわらじ生活(30代なかばから)→自分で仕事は作れるので不安はない
→所有欲、収集欲は皆無なので自転車以外で大きな買い物はしない
→物よりも体験(有形より無形)にお金を使いたい
→具体的には旅行(行きたいときに行きたい場所に行ける経済力は大事)
家族(妻と子)
→2人の子は成人したのでひと仕事は終えた感→下の子(娘)が社会人になればひとまず完了
→いつでも会いに行ける距離を保って生活する
→本人の好きなことをやってほしい
→もしかしたら、数年後に祖父になる…可能性も
→祖父になるという心の準備はできていない(汗)
家族の介護
→幸いにして両親ともに元気→ただ、気にはなっている
ということで、記事にあった12の後悔を引用しつつ、”50歳を控えたオッサンの独り言”を書いてみます。
※ちょっと長いです
12位:(仕事の)守備範囲が狭すぎた
人材を雇う側にとって、ずっとネックになっているのは、とくに大企業出身者の守備範囲の狭さです。たとえば、人事を含めた総務全体を任せたいのに、「実はファシリティー関連しかできません」では選んでもらえないのです
オッサンになると『昔とった杵柄』である程度はこなせてしまって、シンプルに学ばなくなりがち。一つのことに長けているのは良いことですが、狭すぎても問題です。しかも現代は技術や知識の陳腐化も速いですからね。得意分野は磨きをかけつつ、専門性のゾーンを広げていく心がけは大切。
あとは「自分から学びに行く貪欲な姿勢」も必要でしょうね。言われたからやるじゃなく、自分が必要と思うからやるってマインド。組織から出たときに今持つスキルでやっていけるのか?ということは意識しておきたいです。
11位:「年金は夫婦で月24万円」など、一般論を信じ込んでいた
市場価値というのは相対的なものです。希少性までいかなくても、採用ニーズさえあれば、何歳になろうが時給1200円とか年収200万円台とは比較にならない金額で、新たな職を得ることができます
自分世代は、いまの支給額より少なくなるのは間違いないでしょう。まあ、自分は与えられるカネだけに頼るつもりは毛頭なく、生涯現役でい続けたいのでリタイアするつもり無し。お金はもらうものではなく、自ら作り出すものだと考えているので、年金額がどうなってもヘッチャラだぜって言えるくらいの力は維持しようと思います。
自分の父親世代を見てて思うのは、70歳を越えても働いている人は口先ではボヤいているけど、本当は仕事を楽しんでいるし、生き生きとしているし、知的好奇心旺盛だということ。
10位:自分の可能性を過小評価していた
多くの方が、「『自分はどうやらこの辺りまでだな。50過ぎたし、今更スキルアップや人脈拡大のために必死に頑張らなくてもいいや』と、限界を勝手に決めていた」と、後悔しているのです
記事の中に『組織の中で思うように出世できなかった人は「無力感」というものを学習する』とありました。『自分の限界はこの辺りだな』と考えて学習しなくなる。努力にブレーキをかけるようになるわけです。
『学習性無力感』とも言いますね。抵抗も回避もできないストレスに長期間さらされ続けると、その状況から逃れようという行動すら行わなくなる…行動のことです。
活動の場が勤務先のその部署しかないってなると、そう考えてしまうのも無理はないかもしれません。本来、可能性は他人に決められるものではないのに、長年の習性で他者評価でしか自分を評価できなくなるのは怖い話です。
自分の可能性の有無を手っ取り早く確認するには、枠(会社)の外に出て、実力のみで勝負してみることだと思ってます。通用してもしなくても己の立ち位置を知ることができます。
大抵の場合において自分の能力は過大評価してしまうものなのでそこは要注意なんですが、逆のパターンもあって、「そんな需要があるの?だったら自分はエキスパートじゃん」って発見もあります。
9位:「やりたいこと」と「やりたくないこと」のバランスを考えていなかった
上司に指示されるまま仕事をして10年、20年たつと、「やりたいことが何かなんて、考えても仕方ない。どうせ上の指示通りにやらないといけないんだから」と思うようになってしまいます
やりたくないことでも仕事なのでやらねばならない…ことは長い人生だと避けて通れません。多少の我慢は必要だとしても、疑問を抱くことを忘れて指示に無条件に従ってばかりだと“使えないおじさん”の出来上がりです。
私は「やりたくないこと」は徹底してやらない、そのためには転職も辞さないって考えなので、転職回数がわりと多め(7回)です。仕事に対する好き嫌いは強めで、妥協して働くことが嫌い。自由にやってきたと言えば聞こえも良いのでしょうが、それで損してきたことも多々あるはず。
ひとつ確実に言えるのは、「でも後悔してないし」ということ。自分で選んだ道だと迷いなく突き進めます。逆に他人にコントロールされると辛い。最終決断は人任せにしない。なので結果オーライです。この姿勢はずっとこのまま続けます。
8位:低い条件の再雇用に甘んじてしまった
「再就職・転職や起業は面倒だし、社会保険もあるし」という安易な気持ちから、新入社員より低い条件の再雇用に甘んじてしまい、「別の選択をすればよかった」と、後悔している人がたくさんいる。
交渉を有利にすすめるコツは「選択肢(カード)を複数持つ」こと。退職の時点で手持ちのカードが乏しいことに気づいても遅いです。事業を興すにせよ、フリーランスとしてやっていくにせよ、その準備は5年、10年単位でやっていくのがいいかなというのが自分の考え。
副業&複業の良さは単純な収入アップもありますが、「会社の物差しから開放される」という点が大きい。一歩引いて客観的に物事を見たり、フラットな人付き合いができるようになります。
上司に評価されたり、社内で波風を立てないことが主目的な仕事人生を送っていると、そういう発想ができなくなってしまうので、可能性のカードは今のうちに育てておこうと思っています。
7位:退職金、年金があまりに少なくシュンとしてしまった
企業が50代や40代後半の社員に向けて「セカンド・ライフ研修」を実施… ~~中略~~ 金額を見た瞬間、思っていたよりもあまりにも少なくて「シュン」としてしまうので、暗い雰囲気の研修となるそうです。
35歳以降、年俸制で働く自分は退職金をそもそも想定していません。転職を繰り返しているのと、ベンチャー歴が長いのでそうなってしまいました。そこは正直辛いところ。ボーナスのニュースを見ると「チクショ~、うらやまし~」とホゾを噛みます(笑)。
逆に言うと、退職金を当てに人生設計をしていないので、シュンとすることはなさそう。そんな暇があったらいろんな準備をしておこうと思います。まあ、でも退職金で数千万円とか聞くと「ええですな~~、こちとら生涯労働ですわ~」とは思います(汗)。
6位:「ちょっと充電してから考えます」……“思考停止病”になっていた
「50代を卒業したら、何をしたいですか?」という質問に、組織人としてではなく個人として答えられる人が少ないのです。そのため、「えーと、ちょっと充電しながら考えますよ」なんて答になるのですが、これが「思考停止病」の顕著な例です
「人間はありとあらゆる手段を使って思考という作業から逃げる」って話を聞いたことがあります。
充電してから…ってフレーズ、オッサンだけでなく、若者でも使いがち。これってただの思考停止であり、逃避です。問題の先延ばしをすると後で必ずツケを払わされることになります。
日々の忙しい合間を縫って準備するのは大変なことなんですが、忙しいからこそ工夫して時間を確保するもんです。それができない人は「さあ、好きなだけ時間を使っていいですよ」となっても行動できません。
5位:「働かないオジサン(オバサン)」になってしまった
歴史の長い大手企業では、下の世代や若手社員から「働かないオジサン(オバサン)」と揶揄される50代が増えています。 ~~中略~~ 朝しか存在を確認できないことから、「妖精さん」という奇妙な呼び方まで登場する始末です
妖精さんって初めて聞いた…。私の時代は『窓際族』でしたがもう死語でしょうか。ちなみに、窓際族なのに年収2000万もらっている人は『Windows2000』と呼ばれるそうです(悲しい…)。
そういや、私が新入社員の頃、昼までかけて延々と複数の新聞を読んでいるオッサンいたなあ……で、定時前にいつの間にか姿を消していた。女性社員にデスクを拭かせてお茶汲みさせて(そういう時代でした)、どういう気持ちでオフィスにいたんだろう。
まあ、これからはそんな悠長な話はなくなるでしょう。
シチズン時計は製造子会社を対象に550人の希望退職を募集すると発表しました。武田薬品工業は国内ビジネス部門で「勤続年数3年以上で30歳以上の社員」を対象に早期退職を募集すると発表。30歳以上で?とちょっとびっくりしました。
セールスフォースも業績好調なのに1000人の解雇を発表してましたね。
東京商工リサーチによると、今年に入って早期退職や希望退職の募集を発表した上場企業は52社(対象者は9323人)とのこと。業種別では「アパレル・繊維関連」が最多、次いで「電機機器」「自動車など輸送用機器」「小売り」「外食」です。
4位:地域デビュー、妻と旅行、学び直しや趣味は暇つぶしにしかならなかった
「妻と旅行三昧」にしても、そう思っていたのは夫だけで、妻は友達との方がよっぽど楽しく、「夫と旅行なんて冗談じゃないわ」という感じだったり、そもそもしょっちゅう旅行できるだけの資金がないという残念すぎる結末も耳にします
趣味として教養を養う…なら悪くはないものの、目的のない学びは続かないです。それに学びはいつだってできます。脳が若いうちにたくさん学んでおくべき。
運動習慣がない人が老いてから運動を始める、読書習慣のない人が定年を過ぎてから学習しだす、どちらも無理があります。
そもそも、趣味って努力して見つけるものじゃなくて、「誰がなんと言おうが、好きで堪らない」からやるもの。探すもんじゃないです。
動的な趣味と静的な趣味、両輪を回していこうと自分は思っていて、動的な方は当然サイクリング。静的な方で考えているのは「キャンプ」ですね。
何もかもレンタルできる「てぶらキャンプ」ってのを試してみたんですが、いやし効果のパワーに圧倒されました。安物の肉と野菜をただ焼いて屋外で食う→テントで寝るだけの行為がこんなにも楽しいとは…!
※会社の友人と
サイクリングと並行して新たに静的な趣味を1個本格的に開始しようと目論んでいます。
3位:組織の名前ではないアイデンティティを確立できていなかった
定年後に名刺を作り、裏に出身企業名や「元部長」などの肩書、はたまたご丁寧に出身大学・学部まで入れているシニアがいますが、これも「アイデンティティの喪失」を恐れた典型と言えるかもしれません
ここ読んで胸が痛くなりました…。滑稽と笑うのはたやすいですが、自分は気の毒だなという気持ちに。人間はいくつになってもアイデンティティが必要な生き物なんだなと。
アイデンティティを帰属する場所、拠り所…と解釈すれば、いくつも作れるので、若いうちに確立しておくのがいいんじゃないでしょうか。ただし、勤め先の外でって条件付きで。
自分は幸いにしていろんなブログ運営を15年以上続けているので「管理人」歴は長いです。執筆業は14年なのでライター、編集者って顔もあります。
ブログの恩恵は大きくて、ずっと発信してきたおかげで年齢や立場を超えた交流が生まれています。お金では買えない財産です。
2位:モチベーションがどうしても湧かなくなってしまった
年収だけでなく、役職定年になったとたんに上司が年下になったり、経験やキャリアをあまり生かせない部門に異動になるのも、モチベーションダウンの原因になっています
街で石を投げたら高い確率で当事者に当たりそう…なくらいあるあるでしょう。年齢を理由に肩書を奪う、評価を下げる、部署を移動させる会社はダサいなーとは思いますが、これが現実なので手は打っておかないと。
大幅に年収ダウンさせられるのがあらかじめ分かっているなら、そこから逆算して準備しておく。転職、副業、プチ起業等いろいろ手段はあります。どれも軌道に乗せるのは1~2年はかかるでしょうが、努力の方向性を間違えなければ小さな花(単体で食えなくても生活の足しになるレベル)くらいは咲きます。
1位:定年後の人生設計をしておくべきだった
ここには、
・『人生に定年はない』と気づけなかったという後悔
・『80歳以後も人生は続く』と自覚しておくべきだったという後悔
・何も考えず、無為に過ごしてしまったという後悔
も、含まれています
すべてがここに凝縮されています。重い…。
定年は会社が社員に用意したひとつの通過地点で、その先は何もかも自分で決めていかなければならない。自由でもあり、先の見えない暗闇でもあります。
余談ですが、自分は「逃げ切る」って言葉が大嫌い。自分さえ良ければ下の世代はどうなっても良いって身勝手さが感じられて嫌悪します。
それに「逃げる」って負け犬感ありませんか。そこにとどまれば敵に倒されるから戦わずにスタコラ逃げる…そして安全地帯にじっと隠れて出てこない……それってつまらないです。
自分は悠然と余裕しゃくしゃくでゆっくりと人生を謳歌したいので、逃げも隠れもせずに50代を楽しんでいこうと決めています。
以上、49歳のオッサンの戯言でした… m(__)m
★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!
★You Tubeチャンネルもやってます
コメント
コメント一覧 (8)
私、BOMAのバイドとダホーンVics20赤に乗っている59歳のお爺さん(孫ができたので)です。
フェイスブック 鈴木克典で書いてます。
cyclegadget
がしました
Vide、かっこいいバイクですよね(^^)
私も好きなデザインです。
cyclegadget
がしました
私も、BOMAのALLUMER-αに乗ってる56歳です。(以前はCofy2です) ちなみにペダルは、Eggbeater 3です。
cyclegadget
がしました
ALLUMER-α、特徴的なフォルムなので遠目からでもわかりますね。
エッグビーターとBOMA(もう乗ってないですが)繋がり、、、なのもなんだか嬉しいです!
cyclegadget
がしました
ありがとうございます。
自分は40代半ばにさしかかる「おっさん」ですが
30代でフリーランスになったとき、
とても視野が広がったことを思い出しました。
現役とか引退って何だろうと最近よく思います。
人生は地続きなのに。
自転車記事も、いつも楽しく拝読してます!
cyclegadget
がしました
私は50歳になり、今後を意識していたタイミングでした故。
昨年から私はXELIUS600SL(完成車)に乗っているので、勝手に親近感抱かせてもらってます。
応援しております。
cyclegadget
がしました
現役とか引退って主観でしかないですもんね……。
生涯現役でいたいので、健康管理は本当に大事だと思います。
健康あってすべてが成り立っているので。
cyclegadget
がしました
ゼリウスつながりということで、お気が向きましたら取材に立候補いただけるととても嬉しいです。ご検討ください(^^)
cyclegadget
がしました