秩父で活動する地域メディア、「ちちぶる」の編集長(浅見)さんといっしょに秩父滝沢サイクルパークBMXコースを取材させていただいた。
ラストの後編では、実際にコースを走らせていただくことになった。
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>> 初心者からプロまで楽しめるBMXコース「滝沢サイクルパーク」で遊びつくせ!(ちちぶる)
指導してくれたのは、BMXのプロライダーであり、インストラクターの資格を持つ高山一成さん(27歳)である。
しかし、本コースを走ることができるのは一定のスキルと経験があるライダーのみ。初BMXの自分は、200メートルほど離れたところにある初心者コースから開始となる。いきなりここではなくて、ほっと胸をなでおろした…。
※ここを走るのではありません
※バイク、ヘルメット、プロテクターすべてレンタルできるので、手ぶらで来てもOKです。
※平坦路でまず練習
ちなみに、本格的にやっている人でも、トレーニングではあえてビンディングシューズを使わないこともあるという。理由は、そのほうが体重バランスを意識せねばならないから。意図的に走りにくい状況にして、身体とバイクの一体感を高めるのだそうな。
シングルギアなので変速の手間はない。脚でひたすら回すだけ。なんだか、子供の頃に初めて自転車に乗ったときの、「プリミティブな感覚」が蘇ってきた。ロードバイクでは気になるホイールがどうのとか、コンポーネントがなんだとかってマシンの性能は一切関係なく、「シンプルに足を回す、進む」という体験が面白い。
※指導してくれる高山さん
バイクに慣れたら、次は「白線の上をゆっくり、はみ出さずに走れるか」のチェック。懸命にライン取りを守ろうとして、ついつい目元が手前の地面に向いてしまうがコレは逆効果。
※体の一部のようにバイクと一体化している…
指導の通りやってみるち、たしかに曲がりやすい。前輪が切り込むようにぐいっぐいっと入っていくので、Rのキツいコーナーでも旋回できるのだ。身体を傾けるだけが体重移動なのではないことが体感できた。
※さすがに高山プロのように風を切るスピードは出せないが・・・(^_^;)
※ちびっこも走っているし、「これはさすがに楽勝だろ」という考えが大間違い
まずは高山プロが走る。スイスイと、しかもほとんどペダルを回さずに体重移動だけでクリアしてしまった。しかし、見るとやるとでは大違い。これがむちゃくちゃ難しい。
平坦な場所がひとつとしてなく、路面状況は刻々と変化し、しかも未舗装路なので重心が少しでもずれるとグリップが失われる。ほんの100メートルほどのコースなのに、身体も脳もすごく疲れる。三本ローラーでそこそこ身についていると思っていたバランス感覚だが、BMXの前では子供だましに思えてしまう。
※ちちぶる編集長もおっかなびっくり走る
舗装路を走るのは段違いで、全身の神経をフル動員させなければならない。ちょっとでも気を抜くと、コースアウトしてしまう。実際、自分も「これ以上体重移動するとコケてしまいそうで怖い」という恐怖心が先に立ち、曲がりきれずに数回アウトしてしまった。見た目はなんてことのないコースなのに、走るとこんなに難しいとは…。
※なんてことのないバンクに見えるのだが…
10回くらい試しただろうか。たった30分程度の練習でも徐々に慣れてきた。これを繰り返せば、確実にバランス感覚は身につくぞ…と思った。
ひとつ悲しかったというか、苦笑いさせられたというか、複雑な気分になったのが、同じコースで遊んでいた小学低学年の男の子が、びっくりするほど速かった。自分とちちぶる編集長がおっかなびっくり走っている真横を、オラオラオラオラ~ってぶち抜かれた。それも何度も何度も(笑)。 やはり、バランス感覚を身につけるには、幼少期から始めるのが良いのは間違いなさそう。
今回、素晴らしい体験ができた。そして大きな学び(バランス感覚あるという自信が崩壊し、BMXはその感覚を鍛えるのにもってこいの方法だと知る)があった。
※紅葉がキレイ…
「ロードバイクしか乗ったこと無いんだけど…」 、「BMXは未体験で自信ないんですけど…」という方でも大丈夫。レンタルできるし、プロの指導もある。敷居が高いと思うかもしれないが、自分も試してみて面白さがわかった。ぜひBMXを一度試してみてほしい。
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\(^o^)/自分ももっとバイクスキルを鍛えねば…
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>> 初心者からプロまで楽しめるBMXコース「滝沢サイクルパーク」で遊びつくせ!(ちちぶる)
指導してくれたのは、BMXのプロライダーであり、インストラクターの資格を持つ高山一成さん(27歳)である。
初心者コースがあるので、安心して試走できる
改めてお伝えすると、「秩父滝沢サイクルパークBMXコース」は、埼玉県秩父市滝沢ダム工事の跡地を使って開発された、全国屈指の規模と施設の充実を誇るコース。スタート台の上に立ってコース全景を眺めたのだが、コブの大きさに震えが止まらない。こんな高さを自転車が跳べることも信じられない。しかし、本コースを走ることができるのは一定のスキルと経験があるライダーのみ。初BMXの自分は、200メートルほど離れたところにある初心者コースから開始となる。いきなりここではなくて、ほっと胸をなでおろした…。
※ここを走るのではありません
駐車場でBMXに慣れるところから始まる
その前に、まずはバイクに慣れねばならない。ダートコースを走るので、フルフェイスヘルメットとプロテクターを装着する。ビンディングシューズは使わない。レースでは使うのだが、初心者が試すときはふつうのシューズでかまわないとのこと。※バイク、ヘルメット、プロテクターすべてレンタルできるので、手ぶらで来てもOKです。
※平坦路でまず練習
ちなみに、本格的にやっている人でも、トレーニングではあえてビンディングシューズを使わないこともあるという。理由は、そのほうが体重バランスを意識せねばならないから。意図的に走りにくい状況にして、身体とバイクの一体感を高めるのだそうな。
子供の記憶を思い出す
サドルは低すぎて座れないので、基本的にはずっとペダルの上に立ちっぱなし。よって、「立ちこぎができる」ことがBMX試走をする際の最低限条件となる。シングルギアなので変速の手間はない。脚でひたすら回すだけ。なんだか、子供の頃に初めて自転車に乗ったときの、「プリミティブな感覚」が蘇ってきた。ロードバイクでは気になるホイールがどうのとか、コンポーネントがなんだとかってマシンの性能は一切関係なく、「シンプルに足を回す、進む」という体験が面白い。
※指導してくれる高山さん
バイクに慣れたら、次は「白線の上をゆっくり、はみ出さずに走れるか」のチェック。懸命にライン取りを守ろうとして、ついつい目元が手前の地面に向いてしまうがコレは逆効果。
少し先を見てバイクの中心でリラックスした乗車姿勢をとると、フラつかずに真っ直ぐ進みますよ。とのこと。
細かい連続カーブが難しい
次に細かくジグザグに曲がる練習。高山プロはいともカンタンに、風を切るようにビュンビュンと旋回しながらカーブをクリアする。どうやら体重移動が肝のようだ。 しかし、平地の舗装道路ですらこれがなかなかうまくできない。体重移動しているつもりなのに、なぜだろう。体重移動のコツは、体の軸の使い方にあります。身体を進行方向に向けると、バイクが自然に曲がります。体重移動のポイントは、どこに体重をかけるかです。へーーー、そんな体重移動の仕方があったとは…。ロードバイクの世界ではあまりお目にかからないメソッドのような気がするんですが…。
BMXほど細かなカーブのシーンはロードレースではないですが、ツール・ド・フランスの中継映像をよーく観察すると、キツいコーナーを下るときとかで使っているのがわかりますよ。
※体の一部のようにバイクと一体化している…
指導の通りやってみるち、たしかに曲がりやすい。前輪が切り込むようにぐいっぐいっと入っていくので、Rのキツいコーナーでも旋回できるのだ。身体を傾けるだけが体重移動なのではないことが体感できた。
※さすがに高山プロのように風を切るスピードは出せないが・・・(^_^;)
初心者コースでも十分すぎる迫力がある
初心者コースは、本コースとはうってかわってこじんまりとしていた。このコース、なんと高山さんご本人が自ら設計し、工事会社に発注して現場監督を務めて造ってしまったそうな。(すげぇ…) 走ってすぐに前言撤回することになるのだが、「あ、これならイケそう」と思ってしまった。※ちびっこも走っているし、「これはさすがに楽勝だろ」という考えが大間違い
まずは高山プロが走る。スイスイと、しかもほとんどペダルを回さずに体重移動だけでクリアしてしまった。しかし、見るとやるとでは大違い。これがむちゃくちゃ難しい。
平坦な場所がひとつとしてなく、路面状況は刻々と変化し、しかも未舗装路なので重心が少しでもずれるとグリップが失われる。ほんの100メートルほどのコースなのに、身体も脳もすごく疲れる。三本ローラーでそこそこ身についていると思っていたバランス感覚だが、BMXの前では子供だましに思えてしまう。
※ちちぶる編集長もおっかなびっくり走る
舗装路を走るのは段違いで、全身の神経をフル動員させなければならない。ちょっとでも気を抜くと、コースアウトしてしまう。実際、自分も「これ以上体重移動するとコケてしまいそうで怖い」という恐怖心が先に立ち、曲がりきれずに数回アウトしてしまった。見た目はなんてことのないコースなのに、走るとこんなに難しいとは…。
※なんてことのないバンクに見えるのだが…
10回くらい試しただろうか。たった30分程度の練習でも徐々に慣れてきた。これを繰り返せば、確実にバランス感覚は身につくぞ…と思った。
ひとつ悲しかったというか、苦笑いさせられたというか、複雑な気分になったのが、同じコースで遊んでいた小学低学年の男の子が、びっくりするほど速かった。自分とちちぶる編集長がおっかなびっくり走っている真横を、オラオラオラオラ~ってぶち抜かれた。それも何度も何度も(笑)。 やはり、バランス感覚を身につけるには、幼少期から始めるのが良いのは間違いなさそう。
今回、素晴らしい体験ができた。そして大きな学び(バランス感覚あるという自信が崩壊し、BMXはその感覚を鍛えるのにもってこいの方法だと知る)があった。
※紅葉がキレイ…
「ロードバイクしか乗ったこと無いんだけど…」 、「BMXは未体験で自信ないんですけど…」という方でも大丈夫。レンタルできるし、プロの指導もある。敷居が高いと思うかもしれないが、自分も試してみて面白さがわかった。ぜひBMXを一度試してみてほしい。
>> 秩父滝沢サイクルパークBMXコース
\(^o^)/自分ももっとバイクスキルを鍛えねば…
コメント
コメント一覧 (3)
軸の使い方は共通してるけど、ダートのような低μ路を走ると、より強く意識して乗らないと上手くいかないということですね。
クルマでも、雪道やアイスバーンで練習すると運転技術が上がりますが、同じ理屈なのかと思いました。
それにしても、子供たちにスイスイ抜かれまくるというのもなかなかに貴重な機会でしたね。
大人になればなるほどそういう経験って無いですもんね^_^
コツを掴むまではムチャクチャ疲れそうですけど)^o^(