みなさまのツール缶(or サドルバッグ)の中には、どんなモノが入っているだろうか?

スペース的に限りあるし、さほど個人差はないかと思うけど、自分の場合は…

39 HDR-2
※オクサマのサドルバッグ

  • 予備チューブ(クリンチャー)
  • タイヤレバー(3本)
  • タイヤブート

だけ。

CO2ボンベは使わず、ミニポンプをロードバイクとミニベロのそれぞれに装着させている。ボンベは使いたいときに「出ない!」とか「失敗してガスがもれちゃった!」となるリスクがどうしても怖いから。

28

あと、マルチツールをミニベロのツール缶には入れている。ちょっとした調整をしたいときとか、六角ネジを増し締めしたいときって突然やってくるものなので。

奥多摩駅で仲間のクリートが外れる事故

GW中に奥多摩を走ってきたのだが、奥多摩駅に仲間数名と集合し、バイクを組み終わり、さあ出発!ってなった瞬間にひとりが「クリートのネジが外れてグラグラになった。シューズがハマらない」となるトラブルがあった。

別の仲間が持参していたアーレンキーをサッと差し出し、事なきを得たのだが、そのとき自分はマルチツールを持っていなかった。
※ミニベロのツール缶に入れっぱなしにしていた…

01
※ここが外れてもとに戻せないと、走れない

で、思ったのは、「2台乗りをするなら、やっぱそれぞれのツール缶に工具は入れておかねばならないな」ということ。

最低限の工具さえあれば良い

「え、アーレンキーのセットを全部持つの?重いしそもそも入り切らないよ…」と不安になるだろう。セットで携行する必要はなく、最低限の2本を持っておけばよい。

それが4ミリと5ミリ。この2本さえあれば、ほぼ問題ない。スポーツタイプの自転車で使用頻度がもっとも高いのが4ミリと5ミリなので。あと、6ミリもあればほぼパーフェクト。

39

クランク増し締めとかペダル交換するには径が大きなタイプが必要だが、ここがライド中に緩むことはまずないし、もし緩んだのなら日頃のメンテができてない証拠。

緩む可能性があるのは、シートクランプ、ステムやドロップハンドルの付け根、ブレーキシュー、シューズのクリート、サドル、ヘッド・・・あたり。そのへんは4ミリと5ミリで対応できる。よって、この2本だけツール缶(サドルバッグ)に入れておくだけでおおよそのトラブルは回避できるわけ。

ただし!同じパーツでも、使うネジのサイズは違うことも。たとえばタイレル(Tyrell)のCSI の場合、ヘッドは5ミリがマッチするが、BOMA の Refale は6ミリである。サドルも同じく、適合するネジサイズが異なっている。

なので、一概に「これは5ミリ」、「あれは6ミリ」と断言はできない。自分のバイクで使えるかどうかが肝心なので、4と5ミリでよいのか、6ミリも持っておくべきなのかはチェックの上で判断いただきたい。


09

SPDは4ミリで締められますが。。。


26

LOOKはダメでした・・・

どこが緩みやすい、あるいは調整する頻度が多いってのは個人差があるかもなので、どのネジは何ミリが必要なのか、合わせてみてチェックするといいかも。

アーレンキーはセットで持っておきましょう

自宅でのメンテナンス用にセットでアーレンキーは持っておきましょう。「整備は全部お店に任せてる」って方でも、ちょっと自分でいじらなければならないケースはあるものだ。

セット商品は7か9本セットであることがほとんど。自分が持っているセットは9本タイプで、1.5ミリ~10ミリ刻み。
※7本セットだと1.5~6.0ミリのはず

13
※マイ・アーレンキーセットです

もともと持っているアーレンキーセットは自宅整備専用なので、それとは別に4と5を買い足しておくことにした。ということで、ホームセンターで買ってきた。一本350円ほど。

59
※ちなみに正式名称はアーレンキーではなく、「六角レンチ」らしい


店員さんに「アーレンキーの売り場はどこですか?」って訊ねたら通じなくて、「アーレンキー?アーレン…?えっと、もしかして六角レンチのことですか」と慌ててらっしゃった。アーレンキーが一般用語だと思っていたので、勉強になった。

100円ショップでも買えるが、安かろう悪かろうで個人的にオススメしない。見た目はちゃんとしていても、精度が微妙に狂っていたりしてネジを舐めてしまう事故が起きやすい。一度舐めると、素人の手では負えなくなることが多く、結局高くつく。

31

工具は少々お高めのモノを使うようにしている。やはり高いものは握りやすく、回しやすく、力をかけやすい。自分の9本セット(ベッセル社)は、ホームセンターで5,000円くらいだったと記憶している。数年前に買って、今も非常に満足して使えている。

余談だが、数週間前にSIDIのビンディングシューズが突然壊れた。甲の部分を締め付けるバンドが根元からポッキリ折れてしまったのだ。ベルクロ2本で固定できるっちゃできるが、グラグラ感は否めず、走りにくい。

補習パーツを注文しておいたが取り寄せなのでしばらく時間がかかる。その間、シューズをどうしようかと迷った結果、三盆ローラーで使っているお古のDMTを復活させることにした。靴底は見る影もないほどボロボロになっているが、ベルクロ、バンド、クリート共にいたって健康。フィット感もすばらしく、使用にまったく問題なし。

27
※捨てなくてよかった

で、DMTでタイレルとボーマで使っている(どっちもSPDなのでシューズが共用できる)のだが、数日前に「あれ?左足のクリート位置がズレてるない?すごく漕ぎづらい…」って感じた。夜間だったのと、残り10キロ程度だったのでそのまま帰宅したが、果たしてクリート位置がズレていた。

4ミリのアーレンキーでさっそく直しておいたが、長年使っているとネジはどうしても緩むもの。これがロングライドの途中で、工具を持っていなかったら、走りが楽しめなくなっていただろう。クリート位置ってめっちゃ重要。左右たった1ミリのズレでも「気持ち悪い!いますぐ直したい!」ってなるもんね。

というわけで、ツール缶には4と5ミリ(万全を期すなら6ミリ)のアーレンキーを入れておくとよいですよ、というお話でした。