安全に、無事故で走ることは、自分のサイクリング人生でナンバーワン・プライオリティ。

仕事と家族を抱える身としては、とにかく何が何でも五体満足で毎回帰宅しなければならない。


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もちろん、不可抗力の事故に巻き込まれることはありえるので、リスクを完全なゼロにはできないけど、やれる努力はすべてやるのがモットー。


自分の不注意や怠慢が原因で事故ってしまったら、悔やんでも悔やみきれないもんね。


ということで、今回ご紹介したい「車道を走るとき、気をつけていること」は、車のDピラーとその死角について。


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※前から順に、A>B>C>Dピラーとなります

ひとことで言うと、「車の死角を理解して、ドライバーに見落とされないよう注意しようぜ」って話です。


左後方は、ドライバーの最大の死角

車の形状と窓の位置、サイズにもよるので一概に断定はしないが、左後ろは一般的に見落とされがちなスポットだ。

自分は以前フォルクスワーゲンのゴルフとポロに合計して14年間乗っていたのでよく分かるんだけど、VWのハッチバックはとにかくDピラーが太くって、死角部分がかなりでかい。


Polopillar

※ゴルフはさらにDピラーが太かった(写真のポロはまだマシなレベル)


そのことは十分認識していたので、斜め左後ろの死角を見落とさないよう左のドアミラーをチラチラ見たり、首を左に振って目視で「自転車やオートバイが近くにいないかな」と確認する習慣があった。


しかし、それを怠るドライバーが多いのは事実。自転車が死角にいると気づかないまま、平気で左折する車はとても多い。左後方に意識を配るのは、面倒くさいのだろう。


ドライバーのそういった習性を事前に把握していれば、「曲がってくるかもしれないから、いつでも止まれるスピードで走ろう」と注意することもできる。


とくに警戒しているのは、業務用ワンボックスのワゴン。社内に荷物がギュウギュウに詰め込まれているかどうかをサッと見て確認するクセがある。


サイドウィンドウがすべて塗装で塗られてあるタイプのワンボックスは、死角がぐんと増すので、さらに注意が必要だ。


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あと、肌感だけど、商用車は仕事で走っているので、配送に間に合わせるよう、(信号の変わり目に突っ込んでくるとか、蛇行運転して追い抜いて行くとか)やや強引な運転をするので、なおさら多めにマージンを確保するほうがいい。


実は、真横も意外に見落とされている

サイクリストは、「車の真横を並走していれば、ドライバーもこっちを認識し、注意して走行してくれるに違いない」と考えるかもしれないが、意外に見落とされると思う。


ドライバーの意識はまず前方、次に後方、最後に横……なような気がしている。

リアウィンドウにプライバシー用のスモークが貼ってあったりする車だと、なおさら気づかれにくいだろう。


サイクリストからしたら、「なんで真横にいるこっちを無視した走りをするの?見えてないわけがないのに、いじわるなの?」と憤るかもしれないが、単純に見えていない(かもしれない)のだ。意外にサイドミラーにも映らないしね。


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ドライバーの心理からしたら、「たかが自転車ごときが、車と併走できるわけがない」という思い込みがあって、自転車の性能を過小評価している可能性は高い。自分だって、自転車にハマるまでは、そんなふうに思っていた。


前に出ても、追い越し&急な左折がある

斜め後ろも、真横も見落とされるのならば、「じゃあ前を走ればいいだろう」と考えたくなるが、自分は無理して車の前に出ることは慎んでいる。なぜなら、ドライバーがそれを嫌がることを知っているから。


そもそも、自転車が自動車と速さを競うことが馬鹿げているし、どうせかないっこないのだから、抜きつ抜かれつみたいな目障りな行為はしないほうがいい。速さに勝る車にさっさと道を譲り、前に行っていただこう。


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イライラしたドライバーの中には、追い抜きざまに急左折してサイクリストの肝を冷やすようなことをしてくる人もいる。


車とは競わず、後方に十分なマージンを確保しよう


自分は、

  1. (とくに左斜め後ろの)死角に入らない
  2. 車とは並走しない
  3. 車の前にも出ない


の3点を心がけ、なるべくセーフティ・マージンを取って、「もし前方の車が急左折をしても、こちらが停止できるスピードで走りつつ、バックミラーとサイドミラーに自分が写り込むポジションで走るように気をつけている。


これがベストの方法がどうかは分からないが、自分はこの心がけで接触事故を起こしたことはない。今後もこの心がけを守るつもりである。



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みなさまの安全運転法や気をつけているマイ・ルールがあれば、ぜひ教えていただきたい。


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