近々、ヒルクライム好きの知人と、群馬県にある「榛名山(リンク先はウィキペディア)」に行くことになった。もちろん、ヒルクライムである。

何人かの仲間同士で、速さを競わず、ワイワイと登るだけではあるが、榛名山は初体験なので、予備知識無しで行くのはなんとなく怖い。


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※松本市から美ヶ原高原を、何の情報もなしに登ったときは、マジで死ぬかと思ったね…


榛名山といえば、「榛名山ヒルクライムin高崎」(通称ハルヒル)が有名で、なんと5,000人もエントリーするんですって。富士ヒルクライムには及ばないが、ヒルクライムレースとしてはかなり規模が大きい。


そんな山に、なんの予備知識も持たずに挑戦するのは命知らずな行為。ということで、榛名山のヒルクライムについて、いろいろ調べてみた。榛名山に行こうかな~どうしようかな~と悩んでいる方のお役に立てばこれ幸い。

榛名山とは

ウィキペディア情報をサイクリスト的にまとめると、こんなかんじ。

  1. 群馬県にある上毛三山(じょうもうさんざん)のひとつ。※残り2つは赤城山と妙義山
  2. 山頂にはカルデラ湖である「榛名湖」と、中央火口丘の榛名富士溶岩ドームがある。
  3. 榛名山周辺には伊香保温泉をはじめ各種の温泉が出ている。
  4. 中腹の展望台からの眺めが良く、渋川市を一望できる。



ただ、ウィキペディアには肝心の斜度情報がない。(当然だ)

Haruna

※前橋市、高崎市の左上のほうにある山です。



ということで、ハルヒルの大会要項ページをチェックしたら、コースごとの平均斜度が書かれていた。


  1. 榛名湖コース  総距離16.1km (計測距離14.7km・平均斜度6.0 %)
  2. 榛名神社コース 総距離11.6km (計測距離11.4km・平均斜度5.21%)
  3. 初心者コース  総距離6.7km  (計測距離6.5km ・平均斜度4.64%)



ふむ、平均斜度6%なら楽勝じゃね?」と思ったのであれば、考えが甘いか、相当な脚の持ち主だ。


ハルヒルのコースマップを見ると、なんと、後半(神社を越えて)からがきつくなっている。当たり前だが、ヒルクライムは後半になればなるほどキツいスポーツ。よって、このコースプロファイルはなかなか厳しいということがわかる。


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※榛名湖という湖が頂上にあるようだ。榛名湖で画像検索すると、すごくキレイな写真がいっぱい!


しかも、一緒に行く榛名山経験者によれば、「平坦区間もあるし、序盤はアップダウンがあります」とのこと。


この言葉をよく解釈すれば「休める区間がある」だし、悪く解釈すれば、「ってことは、平均6%って斜度は当てにならん…(楽をしたぶん、どっかで借金を返すことになる)」である。


なお、榛名神社~ゴール区間の3kmの平均勾配は「9.7%」だ。個人的感覚だと、8%を越えるとキツい。10%以上は息も絶え絶えである。


ルートラボで公開されている榛名山ヒルクライムin高崎の全行程を見ても、前半と後半で明らかにキツさが変わる。


詳細なレポートを書かれていらっしゃる方のブログがあったので、参考として貼っておく。(すごく詳細な情報で助かる)


やはり、後半に苦しむことになりそうだ…。


youtubeで「榛名山 ヒルクライム」で検索すると、それはそれはたくさん動画がヒットする。


この動画を見てたら、序盤で落車が起きて、ビビった。一瞬、時速40キロ以上出てたけど、こうやら一時的に下り区間があったようだ。それにしても、本気のクライマーの選手らはすごいスピードで走られるんですね…。


ミニベロやクロスバイクで出場している出場者もいらっしゃった。すごいなあ。


このように、登りに行く山を事前に映像でチェックしておくのは良いと思う。「あぁ、こういう感じの坂と景色なのか」と知っているかいないかだけで、気分的にずいぶん変わるものだ。


あと、個人的にぜったいオススメしたいのが、「坂の距離を知ったうえで走る!」こと。ゴールの見えないマラソンは頑張れないのと同じで、頂上が何キロ地点なのかわからないままではペース配分もできないし、心が折れる。


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※ヒルクライム経験者は首がちぎれるくらい頷いてくれると思うけど、「キツかった山も、ようやく終わりか!?」と思った直後に、延々と道が続いていると、「殺して…いますぐ殺して…」って思うよ(笑)


あと、ヒルクライムの「ラスト2キロ」が、えげつなく長い。平地の2キロはあっという間だが、登坂で2キロ走るのって、けっこう時間がかかるし、体力も消耗するので、距離が短いからって侮るのは厳禁です(笑)。