今年の1月にミニベロを、ダホンのMuから『タイレルのCSI 』に買い替えた。
大きな変化は2つあって、一つは"ホイールサイズの変化"。
※左が451ホイール(CSI)で、右が406ホイール(FSX)
Mu の406という小さめの経から、CSI の451というやや大きめの経になった。このおかげで、スピードに乗せやすいし、巡航スピードも2キロ(時速24キロ>>26キロ)アップした。
ちなみに、451は直径にして(406よりも)5センチ大きい。大した差ではないと思うかもしれないが、そうでもないのだ。久しぶりに406に乗せてもらったとき、その加速の遅さに驚いてしまった。(慣れって怖いですね…)
もう一つの変化は、"折りたためなくなってしまった"こと。
フォールディングバイクでなくなってしまったことは、メリットもデメリットもあるので、そのことについてまとめてみよう。
※解体されて、パーツをむしり取られた在りし日のダホンMu…
折りたためないミニベロのデメリット
車に積むのが、ちょっぴり手間になった
フォールディングできるバイクは、車のトランクにカンタンに積める。やはり、ホイールを外さなくてもよいのが大きい。べつにホイールの脱着なんて、時間にしたら大したことないんだけど、それでもないほうが楽なのはは違いない。
なお、ミニベロだからといって、フレームの大きさもミニかというとそんなことはない。CSIは、タイヤ以外は完全なロードバイク。パンダのリアシートに積んでわかったのだが、必要なスペースはBOMA の Refale と変わらない。
※ダホンは、畳んでポン、だけで楽ちんだった
なにしろ、ホイールベースがロードバイク並にあって、パンダのリアシートを丸々覆い尽くすくらいのフレームサイズなのだ。
折りたためないミニベロは、ぜんぜんミニではない(笑)。
※ホイール外して車に積むとわかりますが、ロードバイクのフレームとなんら変わらない大きさにビックリ。小さいのはタイヤだけ(笑)
電車輪行ができなくなってしまった
最大の誤算がコレだった。
なんと、空気を抜かないと、タイヤがキャリパーブレーキを通過しない。履かせているのは1.1インチのデュラノで、これはロードバイクタイヤの28Cに相当する。28Cの太さのタイヤは、キャリパーブレーキを開放しても通過しないんですね。(買ってから知った…)
※リム幅にもよるので、「28Cサイズだけど、なんとか抜けますよ」というお声もツイッター経由で数名からご指摘いただいた。(ありがとうございます)
ただ、AM-9のホイールでは、開放レバーを上げても、この状態 orz
↓
※取れそうで取れないという、絶妙の位置><
ということは、電車輪行がほぼ不可能ということを意味する。
まあ、目的地でハンドポンプで延々とがんばれば不可能ではないけれど、リアで7.5Bar、フロントで7.0Bar を電車から降りるたびに入れるのは現実的ではない。
よって、電車輪行の際は、CSIではなく、BOMA の Refale で出かけることにした。(なんだこの逆転現象は…)
今のデュラノが交換時期になったら、0.9インチのシュワルベワンにしようか検討中。(これなら、問題なく外せるので^^)
折りたためないミニベロのメリット
ヒンジがないので、見た目が美しい
折りたためないことは、デメリットばかりではない。それはそれでメリットもあるのだ。
ダホンのMuは、ハンドルポストの付け根、フレームのど真ん中にわりとでっかくヒンジがあり、ハンドルの中心にも開放用のクランプがあった。
折りたたみ式は、凸凹したシルエット的にどうしても見えてしまう。しかし、一体型のCSI は継ぎ目のないスムースなボディが美しい…。
※部屋の中で、コーヒーをちびちびやりつつ、舐めるように愛でてます
車体が軽い
コンポーネントがデュラエースってこともあるが、それにしても一体型のタイレル(Tyrell)のCSI は軽い。付属品を付けない状態で、7.3キロだった。ちなみにフォークを含まないフレーム重量は1.5キロ。
フォールディングバイクをお持ちの方はわかると思うけど、7キロ台はなかなか到達できない数字だ。
フォールディングバイクは11キロ前後がザラ。ちょっとパーツ交換して9キロ台になり、「お、軽いね!」と言われ、8キロ台だと「すごいじゃん。なにやったの? どれどれ持たせて~」となる。
以前乗っていたダホンのMuは、軽量化をしまくってようやく8.3キロまで持っていった。
(デュラエースのパーツを使うなど)お金に糸目をつけなかれば7キロ台も不可能ではなかったかもしれないが、そこまではさすがにできなかった。
馴染みのショップの大将からは、「CSI のドロップハンドルとシートポスト(アルミ)をカーボンにすれば、さらに軽量化できるよ…ウフフ」と甘い言葉を囁かれているが、どうなることやら(笑)。
安定感のある走りができる
ヒンジのないバイクの精神的開放感は大きい。やはり、折りたためるバイクって、ヒンジがあちこちにあるぶん、剛性は悪くなってしまう。どんなにきつくクランプを締めても、走行中にギシギシするし、経年劣化は気になる。
実際、Muのフレームを丸5年(走行距離は2万キロちょい)で廃棄したのも、ヒンジの摩耗と劣化によるものだった。
※ホイール、シートポスト、タイヤ、チェーンリング、クランク、リアディレイラーはオクサマのボードウォークに移植した。
その点、一体型フレームは気分的にすごく安心。下り坂のコーナーや上り坂のダンシングでも、自信を持って体重をかけて踏ん張ることができる。
折りたたみ式のMu だったころは、
- 「ちゃんとクランプは締めたっけ? (おっと、締め忘れてた。あぶねー)」
- 「緩んでいないか、チェックしなくちゃ (ちょっと緩んでた。こえー)」
- 「フレーム周辺のヒンジから異音が聞こえるけど、ピンポイントで特定できない (特定できても自力では解決できねー)」
といった細かい心配がつきまとった。それらから完全開放されたというわけで、「タイレル(Tyrell)のCSI にして、よかった…本当によかった… 」と思う。
なお、Mu の名誉のために付け加えておくと、折りたためるダホンの気軽さとフットワークの軽さはやはり素晴らしかった。
輪行する心理的ハードルの低さはCSI の比ではないし、車のトランクにポンと積んで、好きな場所に持っていける楽しさは、やはりフォールディングバイクの最大のメリット。
※電光石火で輪行準備できる
自分はCSI を買ったことで、折りたたみ式ならではの機動力を失ってしまった。正直、そこがちょっぴり痛い。
折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ2016
気軽さを取るか、走りを取るかってことで、たまたま自分は後者になってしまったけど、初めてミニベロを買う方で、気軽にポタリングしたり、持ち運びしたい方なら、まずはダホンかTern を検討するのがよいかと思います。
あるいは、すでにロードバイクを持ってて、「セカンドバイクにミニベロを・・・」という方も、ダホンかTernがよろしいかなと。もちろん、予算が許せばBD-1とかブロンプトンもGOODです。
\(^o^)/
コメント
コメント一覧 (9)
・RefaleのDi2化
・気軽に輪講できる3台目(折りたたみ)導入
・CSIの軽量化
・上記に伴うオクサマの説得
(ノ∀`)・゚・。
私もデュラノですが何とか外れますよ。
(ラソアが玄関を占拠したのでCSIは自分の部屋に置けと奥から命令で階段上がるに毎回前輪は外してますし)
アルテとデュラの差?
シューが減ってきたから?
でも輪行はしずらいと思います。
特にサドルにボトルケージ付けてると縦型輪行袋は
ケージが干渉しちゃいますし・・
と色々考えて輪行未経験です。
組み合わせでは普通に着脱できていました。
縦型輪行袋が使えないので横型になってしまいますが、
どうしても横幅が大きくなってしまうので取り回し辛いのは
確かですね。でも何とかなる範囲かと思います。私も何度か
輪行していますが大きな問題には遭遇していません。
Di2はたぶんしないかなー・・・機械式のカチカチ、コチコチが感が好きなので
(*^^*)
タイヤの脱着、無理やり外してみたら、できました。ただ、キャリパーブレーキが少しずれてしまって、片効きになってしまったりしますね。あまり、積極的にやりたくないなーが正直な感想です(笑)
サドルにつけたケージも懸念ですね。輪行バッグに収めきる自信がないかも・・・いちど、トライして記事化してみようかしら。
(^o^)
そうそう!ケーブルアジャスタはショップ店員さんにも、一つの方法として教えてもらえました。見たことがないものなので、どういうメカニズムなのか、もうちょっとくわしく確認しておきます。
m(_ _)m
変化していくさまをみているのが楽しくて楽しくて…(笑)
見た目の可愛さが最大のような。。。あと、ロードバイクよりもスピードが落ちるので、逆に街乗りにちょうどいいです。ロードバイクだと速すぎて都内などでは逆にストレスになる…という逆転現象もありますよ。