以前、「【サイクリストは気をつけよう】 サイクリングに誘われなくなってしまう10のパターン」という記事を書いたのだが、否定的なことを書くのは個人的に好きではない。

ならばということで、逆に「またサイクリングに誘いたいと思わせる人の特徴」を10個ばかり挙げてみることにした。


20140720_074051


書いていたらすさまじく長くなってしまったので、今回は半分の5個を紹介してみるね。

後編はこちら

「またサイクリングに誘いたい」と思わせる人に共通する10の特徴(後編)


1.前日にリマインドしあう

「明日、走ろうぜ!」って急に決まる場合もあるが、たいていは1~2週間、もしくは3週間以上前に予定を組むこともあるのがサイクリング。

そうすると、どうしても「相手はちゃんと覚えてくれているかな?忙しくって、忘れてしまってないかしら?」と不安になるものだ。


「大人なら、予定管理はしっかりしてくれているだろう」という楽観的に考えて当日を迎え、「●●さん、遅いなー。電話してみよう」と電話したら、「あれ?今日だったっけ?勘違いしてた~」ってなることも。


よって、たいてい1~2日前に確認も含めて、「今週末、よろしくお願いしますね(*^^*)」と送るようにしている。


で、先方から「予報では晴れですね。風向きは南風らしいので、行きは向かい風ですががんばりましょう(^o^)」なんてご返事があると、「おおっ」って思う。


20140720_073230


ちなみに、自分はあらゆるスケジュールをGoogle Calendarで管理していて、事前にリマインドを自分自身に飛ばすようにして、ケアレスミスを防いでいる。

1本のメールか電話で事足りるので、リマインドは(相手のを待つのではなく)積極的にしたほうがよいと思う。


2.ハンドサイン、声のコミュニケーションをする

ハンドサインは、サイクリング初心者には「照れくさい」「大げさ」行為かもしれない。自分も最初はそう感じてて、「自転車って、こんなにコミュニケーションするものなんだ」と驚いたものだった。


そんなことする必要あるのかしら…と思いながら後ろを走っていたが、すぐに「なるほど、こりゃ照れている場合じゃないな」と強く思った。


というのも、自転車にはウィンカーもブレーキランプもない。車なら、前方の車の挙動を予測して走ることができるが、自転車にはそんな機能が一切ない。


20140720_073953

※サイクリングロードは見晴らしがいいのでついハンドサインをサボりそうになるが、いつでもどこでも実践しましょう


とくに怖いのがブレーキ。人の後ろを走ってて、ハンドサインも声掛けもないまま急にブレーキングされると、衝突しそうになってものすごく焦る。


車を運転する人は想像してみてほしい。ウインカーもブレーキランプもないクルマを運転しようと思うだろうか?NOだろう。そんな車が前を走っていたら、怖くて近寄れないのではないはずだ。自転車も同じである。


ハンドルとコミュニケーションは、自分と周囲の安全運転に欠かせない。こういった心配りができる方は、ステキだなと思う。


3.相手を選ばず、幅広い楽しみ方ができる

サイクリストの力量は幅広い。むちゃくちゃ体力がある人もいれば、運動経験のなかった初心者もいる。そういう人たち同士でグループライドする場合、どうしても体力の有り余った人は「物足りない」と感じるだろう。


体力があり、経験も豊富な方といっしょに走ると、「初心者の自分に付き合ってくれて、退屈していないのかな?」とか、「本当はもっとガンガン飛ばしたいのに、自分のせいで我慢を強いてしまっていないかな」とこちらが心配になることがある。


20140720_080736


そういう心配を投げかけたとき、「いえいえ!こうやって一緒に景色を愛でるのが楽しいんじゃないですか(^o^)」と一笑に付してくださる方は、「懐の深い人だ…」と思う。

体力の低い人に合わせてあげている、仕方なくペースを落としてあげる・・・という姿勢を見せず、どんな人とでも楽しめるスタンスを持っている方は、お誘いしやすい。


4.マナー、交通ルールを守る

アタリマエのこと過ぎて、「以上!」なんだけど、このへんの感度が違いすぎる人だと困る。ルールを守りすぎて困ることはない。困るのは、「アバウトすぎる方」だ。


これまでの経験上、一緒に走ってて平気で信号無視をするような人は一人もいなかった。ただ、難しいのが、グループで走っているときの交差点への入り方。具体的には、黃信号になったあたりで「行くか」「止まるか」の意思決定。


20150506_104016


4~5人で街中を走っているとしよう。


先頭は前方の路面&信号の状況を後方に伝える役目があって、信号が青から黃に変わったとき、「このまま全員で進行するか、止まるか」を即座に判断して後方に伝えなくちゃいけない。


本来は、黄色になった時点で止まるべきなんだけれども、交差点に侵入してしまうタイミングで杓子定規に急ブレーキをかけると、後続へのサインが間に合わず、クラッシュする危険性がある。


このへんのタイミングは非常に難しいが、「このスピードで止まってしまうほうがむしろ危険」と判断した場合は、「行くよ!」と声を出し、黄色でも通過してしまったほうがよいこともある。


20150506_101514


まあ、そういう状況に陥らないよう、いつでも止まれるスピードで信号の変わり目を予測しながら走るのが吉ではある。


常に、周囲の安全と、後続の安全に配慮したサイクリストは安心感がある。


5.カギを持参する

グループライドでなにげに困る瞬間が、誰もカギを持っていないとき。


「きっと、誰かが持っているだろうから、いっしょにワイヤーを通してもらえばいいや」と互いに考えてしまい、定食屋の前で「誰も持ってないんかいっ(笑)」と、突っ込み合うという笑えない事態になることも。


自分のバイクは自分の責任において守るのが基本であり、ゆめゆめ仲間のカギを当てにするべきではない。


理想を言えば、全員がカギを持参し、その複数のカギでもって全員のバイクを絡め合うようにぐるぐるに巻いてガードするのがよろしい。


20150506_123748


カギをちゃんと持参している人は、地味に「大人だなあ」と思う。

後編はこちら

「またサイクリングに誘いたい」と思わせる人に共通する10の特徴(後編)