こないだ、自動車免許の更新をしてきた。

クルマを中心とした講習だったんだけど、自転車乗りにも大いに関係ある話が聞けたので、自転車というコンテキストに合わせて紹介してみる。


「へぇ、知らなかったなー」と思ったのが、自動車のUターンの法規制について。いまは若干緩和されているそうで、クルマにとっては、Uターン(転回)できる場所が増えているそうな。


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※外苑前の交差点です。

クルマにとっては便利なことで、自転車乗りには関係なさそうだけど、実は大いに関係があるのだ。


たとえばこんな状況を想像してほしい。


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中央分離帯のある国道を、ロードバイクで走っているとする。


交差点で対向車線からのクルマが右折待ちをしている。優先権はこちらにあるので、右折してこないのを確認しつつ交差点に侵入。


すると、同じタイミングでクルマも右折してきて、「ちょっとちょっと~」ってビビる。が、クルマは右折するつもりではなく、Uターンしようとしていた…。(よって、ロードバイクの通過お構いなしに侵入してきたわけ)


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※免許更新時の資料より抜粋



いかがだろうか。「わかるわ~。同じこと感じたことあるわ~」と頷いてくださる方も少なく無いと思う。



今後、Uターン車が増えれば増えるほど、ひやりとさせられるサイクリストも増えるだろう。この状況に因るクルマと自転車の接触事故も、もしかしたら増加するかもしれない。


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※表参道交差点は右折矢印信号タイプ。でもって、Uターン禁止標識はなかった。よって転回OKである。


自分も経験があるけど、転回してくるクルマって、まるで自分にぶつかってくるかのような気がして、自転車を運転しててビビるし、視線がクルマにどうしても向く。


よって、どうしても前方不注意になってしまうのだ。そのタイミングで(信号無視している)歩行者が横切ろうものなら……事故の可能性満載である。


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※青山一丁目の交差点(ホンダのビルのあるとこ)も、UターンOKな場所。

この法令は平成24年4月から施行されているそうだが、右折矢印の出るタイプの信号機のある場所は原則許されることになった。なお、当然ながら、あらゆる道路でUターンが許されているわけではない。


右折矢印信号であっても、「Uターン禁止の標識がある交差点ではUターンは不可」なのだ。つまり、どんな状況でもまず標識が優先される。


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※神宮前三丁目交差点も、右折矢印信号タイプ。転回禁止はされていない場所のようだ。


なお、埼玉県民だとわかると思うけど、たとえば国道16号とか、17号のバイパスは矢印はあるタイプの信号が多いけど、「Uターン禁止」って標識が出ているケースがほとんど。スピードが出る区間は、わりとUターン禁止になっていることが多い印象だ。


見知らぬ街へツーリングに行ったときなど、交差点でいちいちUターン禁止標識など目に入らないだろうから、せめて「右折矢印がる信号では、クルマがUターンしてくるかもしれないから気をつけよう」と思っておくのが、我が身を守るためにもよいだろう。


このことを知らないサイクリスト(&ドライバー)は多い気がするので、みなさんの初心者サイクリストのお知り合いにぜひ教えてあげていただきたい。