タイレルの美しすぎるスラントデザインには、ひとつだけ弱点があった」にも書いたんだけど、「CSI の弱点は、フレームのどこにもボトルケージを装着する場所がない」ことである。

正確には、ダウンチューブに台座があるにはあるが、スラントデザインのチューブが干渉してしまい、とても使えるシロモノではない。(でも、このスラントデザインは気に入っているんですけどね^^)


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※トップチューブに取り付けられないのはデメリットだが、デザイン上は無いほうが美しい



なにしろモロに干渉しているので、仮にケージをむりくり装着したところで、ボトルが刺さらない(抜けない)ことになるのが目に見えている。


スポーツ自転車にボトルが装着できないのはマズい。水なしで走るなど、ありえないからだ。そこで、当面の対策として、サドル用のボトルケージ(XLABのP-CAGE)をつけてみた。


これはこれでカッコいいし、ダホンのMu のころから愛用していたケージなのだが、これにも弱点はあって、サドルバッグの設置場所がなくなってしまう。


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つまり、現状のタイレル(Tyrell)のCSI には、ボトル(もしくはツール缶)の1個しか運べないことになる。最低でも、ボトル1本とツール缶(かサドルバッグ)の合計2個は装着しないとまともに走ることができない。


さてどうしたものかと悩んでいたとき、Twitter経由で「foobohr」さんが救いの手を差し伸べてくれた。

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※foobohrさんの提供写真(うまい具合にサドルバッグも装着されている!)



それが、「MINOURA(ミノウラ) SBH-300 ボトルケージ ホルダー」だ。公式サイトはこちら。 


ひとことで言うと、サドルのレールに装着して使うアタッチメントだ。これ単体では役に立たなくて、別売りのボトルケージを2個ボルトでくっつけることが前提。


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装着はいたってカンタン。サドルのレールに、2本のボルトで「SBH-300 ボトルケージ ホルダー」を固定する。



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※あとは、お好みのボトルケージを固定するだけ。完成である。


装着してみて思ったのだが、取付角度がすごくよろしい。垂直に近い形で収まるので、安定しているし、走っている間にスッポ抜けて落下させる心配もまずない。


じつは、「XLABのP-Cage」という製品を使っていたとき、1回だけ走行中に、水が満タンに入ったボトルが落下したことがあった。


荒川のやや路面の荒れた場所を、ダホンのMu でけっこうなスピードで通り過ぎたとき、ガタガタガタガタってなって、後方でゴトンと音がして、「やばい!落とした」と気づいた。


幸いにして、後ろに誰もいなかったので誰にも迷惑をかけずにすんだけど、「もし真後ろを走っている人がいたら、危なかったよな…」って少し怖くなった。

落下原因は、装着角度の甘さ。けっこう寝た状態で刺さっているので、重くて長いボトルは不安定なのよね。(といっても、3年で1度なので、頻発というほどではないが)


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※落ちたのは、このボトルだった

サドルから落下するぶんには、自分は危険に晒されないけど、後ろを走る仲間が踏もうものなら事故になりかねないのでたいへん危険だ。めったに落下しないとはいえ、危険であるには間違いないので、ボトルは入れないようにしていた。


で、これまではずっと予備タイヤとタイヤレバーを入れた、ゴワゴワしたツールケース専用の場所として使っていた。抜けにくい素材で、かつ軽いモノしか入れないことで、その後落下したことはない。


こんな経験があったので、「最優先事項は見た目ではなく、安全性(安定性)」って決めていたの。その点、「MINOURA(ミノウラ) SBH-300 ボトルケージ ホルダー」はじつによい。


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※ケージも2本、新たにミノウラ製を買って新調しました。


見た目は気にしないって書いたけど、でもできればかっこ良くあってほしいのは山々。ためしにボトルとツール缶を挿してみたら、あらカッコいいじゃないですか。まるでトライアスロンバイクみたい。


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ただ、走行中に補給するのがちょっとシンドイかな……というのが、唯一の懸念。でも、カッコいいから許す!