前々から、「プロのロード選手はどれくらいの空気圧で走っているんだろう」という素朴な疑問がずっとあった。
皆さまも同じ疑問を、一度は持ったことがあると思う。
だけど、そういった疑問を解消してくれる情報は見つけられないでいた。
トッププロであれば、自分のようなホビーライダーよりも、圧倒的にハイプレッシャーな空気圧にしているに違いない。(根拠のない、ただの予想だけど…)
Global Cycling Network で関連動画を探していたら、ちょうどおあつらえ向きな動画を見つけた。ドバイ・ツアー2016の会場で、レース開始前の選手に「キミのバイクの空気圧はどれだけ?」と、突撃インタビューしたモノである。
なかなか興味深い内容だったので、翻訳してご紹介しよう。
ちなみにドバイ・ツアーとは、アラブ首長国連邦のドバイを舞台にして2月に行われる自転車プロロードレースのステージレースのことだ。
How Hard Are Your Tyres? Tyre Pressures Of The Pro Peloton | Dubai Tour 2016
Alex Dowsett (モビスターチーム)
「しかるべき人が僕のバイクのタイヤの空気を入れているから、自分では空気圧は知らないんだ(笑)。たぶん、110~115PSI(7~8Bar)じゃないかなと思う」
Matt Goss (ワンプロサイクリング)
「たいていいつも140~150PSI(10Bar)にしているよ。かなり高い方の空気圧だとは思うけど、僕は硬いほうのフィーリングが好きなんだ」
Sammy Sanchez (BMCレーシング)
「116~145PSI(8~10Bar)かな。かなり高い方の空気圧だと思うけど、今日のステージは平坦路しかないから、これくらいでちょうどいいんだ。天気もいいし、路面が濡れることもないからね」
Koen De Kort (チーム・ジャイアント・アルペシン)
「ハッキリは知らないんだけど、たぶん130PSI(9Bar)くらいだと思う」
Owain Doull (チーム・ウィギンズ)
「さあ、どうだかな?まあ、メカニックを信用しているから心配していないよ(笑)」
Lieuwe Westra (アスタナ・プロチーム)
「よくわからない。たぶん、130~145PSI(9~10Bar)くらいじゃないかな。高い方の圧だけど、路面が綺麗だから大丈夫」
Lars Boom (アスタナ・プロチーム)
「116PSI(8Bar)くらいじゃないかなあ」
Yaroslav Popovich (トレック・セガフレード)
「うーむ、良い質問だ。130~145PSI(9~10Bar)かな?メカニックじゃないから知らないし、僕の知ったこっちゃないよ。信頼しているから大丈夫でしょ(笑)」
Matteo Trentin (エティックス・クイックステップ)
「かなり高めに設定しているよ。9Barくらいなはずさ。PSIではいくつかわからないな。路面はキレイだし、アスファルトの状態も良好だから、高めの空気圧でも問題ない」
Iljo Keisse (エティックス・クイックステップ)
「116PSI(8Bar)くらいかな。フランスやベルギーのように路面が悪く無いから、高めの設定でも大丈夫さ」
Ben Swift (チーム・スカイ)
「116PSI(8Bar)くらいで走るよ。いつもよりは少々高めの設定にしている」
Matt Brammeier (ディメンションデータ)
「130~140PSI(9~10Bar)かな。少々高めだけど、路面コンディション的には問題ない」
以下、他の選手らのコメントを並べていく。
Tony Martin (エティックス・クイックステップ)
「109~116PSI(7.5~8Bar)かな」
Ben Hermans (BMCレーシング)
「130PSI(9Bar)だと思うよ」
Mark Renshaw (ディメンションデータ)
「116PSI(8Bar)くらいだね」
Daniele Bennati (ティンコフ)
「123PSI(8.5Bar)だね」
うーむ、トッププロ選手なのに、意外にチャランポランというか、深く考えていないんだ……。もっとシビアにメカニックさんに要求しているかと思いきや、メカニック任せな選手が大半だった。(細かく気にする選手もいるとは思うけど)
まあ、選手本人よりもプロのメカニックに任せ、従うるほうが、結果に結びつくということだろうね。餅は餅屋ということかな。
ちなみに自分のスペックとタイヤとその空気圧を紹介しておくと、、、
スペック(45歳のオッサンライダー)
- 身長: 173センチ
- 体重: 69キロ
ロードバイクのタイヤと空気圧
- BOMAのリファール
- パナソニックのパナレーサー Race L (23C)
- フロント: 7.0bar
- リア: 7.5bar
ミニベロのタイヤと空気圧
- タイレルのCSI
- シュワルベのデュラノ(28C)
- フロント: 7.0bar
- リア: 7.5bar
ミニベロもロードバイクも同じ空気圧にしています。理由は、ただなんとなく(笑)。
(^_^;)

コメント
コメント一覧 (4)
コンチのチューブラー
サーベロS3、ファストフォワード
フロント9.5、リア10
ですね。
適性よりも0.5高いですが、そっちの方がしっくりきます(笑)
因みにプロの方って意外と大雑把な方も多く、同じサイズなら他人のロード乗ってても気がつかない人も多いんだとか(笑)
でも、さすがプロ、その日のコースにおける路面コンディションはしっかりチーム・ミーティングか何かで押さえていて、その上で高めの圧をチョイスしている選手が多いみたいですね。やはり高めの方がバイクが走ってくれる印象があるのかな。
空気圧って、タイムへの影響と言うよりは、やはりライダーのフィーリング上の好みってのがあるんでしょうね。
どう言う基準で高い低いを決めてるのか知りたいですね。
あまり正確性はない動画だったので、情報はこれが限界でした。それにしても、選手のおおざっぱさにはあきれるやら、笑うやらでした。
コンディションによってどう使い分けているのか、選手のタイプではどうなのか、山岳ではどうなのかも知りたいですね。