サイクリングは機材スポーツであるがゆえ、それなりにお金のかかる趣味である。

自分を含め、サイクリストの皆さまはお小遣いをやりくりして、パーツ代や消耗品費用を捻出されていらっしゃることだと思う。


Global Cycling Network に、「サイクリングを通じて節約する方法」というステキな動画があったので、自分の経験を交えてご紹介しよう。



Top 10 Ways To Save Money Through Cycling





1.通勤に使う

電車賃やガソリンの節約になるし、通勤しながら有酸素運動までできてしまう。平日の晩に運動する時間が確保できない忙しい人には一石二鳥だ。ストレス発散にもなるし、よいことづくめ。


自分を例にとると、川口市(埼玉県)~赤坂(勤務先)までは電車だとドアツードアで70分。ロードバイクでも同じ70分。ミニベロなら80分かかる。自転車通勤でも電車通勤でも、所要時間はほぼ同じ。


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ただし、夜はスピードをややダウンして走るので、5分ほど余計に時間はかかるけれど。


2.エナジーバーを自作する

市販のエナジーバーはカロリーがあってレースやイベントでは便利だが、やや値が張るので常用するのは厳しい。


自分も、いわゆるサイクリング用の補給食は買ったことも食べたこともない。そこまで追い込むような走り方はしないし、コンビニで買えるどら焼きやカロリーメイトで充分だから。


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※紅しょうが入りの焼きおにぎり、旨いっすよ(・∀・)


ただ、自作することもたまにあって、焼きおにぎりを作ることはある。自作したほうが断然安いし、添加物レスなので健康的だ。


3.中古品を買う

高価なロードバイクやミニベロを中古で買うのは、少々勇気が必要だ。不安はある反面、掘り出し物を見つけられれば、かなりの節約になる。


個人的に、オーナーの不確かなネットのオークションには手を出すつもりはないが、メーカーが試乗車を放出するタイプの中古バイクであれば話は変わる。


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※自分は新車派です(笑)。

出処がはっきりしていて、さらにはサイクルショップがちゃんと整備して手渡してくれる中古であれば、むしろ積極的に狙っても良いと思う。新車にかなり近い状態で3~4割引で買えるとなれば、かなりお得だ。


4.バイクをキレイに保つ

こまめに掃除することで、パーツの持ちは格段によくなる。ほったらかしで掃除しないと、劣化は早い。個人的に欠かさないのは、チェーンの掃除。乗るたびに乾拭きして、10日~2週間ごとにチェーンオイルを挿している。

フレームも専用ウォッシャーでときどき拭き、ホイールのリムの汚れも200キロほど走ったらパーツクリーナーで落としているよ。


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掃除をクセにしておくことで、異変や摩耗があったらすぐに気づけるので、トラブルが減るという効果もある。


5.サイクリングクラブに入る(仲間をつくる)

自転車は一人でマイペースに始められる気楽さがあって、それはそれでいいものだけど、仲間がいるだけで楽しさは倍増する。それに、先輩方の知識や情報量はスゴイので、初心者ほど、経験者から教わるモノも多い。

ロードバイクのパーツ選びや相場価格、オトクな情報やショップとのつきあい方などなど、一人だと知り得ないことがたくさん学べるのが仲間がいることのメリット。


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ウェブサイトやブログでメンバーを募集していたりするし、地元のショップの有志でつくったクラブもある。あるいは、職場にロードバイク好きが潜んでいる可能性だってある。


ちょっぴり勇気がいるかもしれないが、最初の一歩を踏み出してみれば、きっと仲間はできるはず。どんどん口に出していこう。


6.ドライブトレインのメンテナンスをこまめにする

端的に言うと、「チェーンは消耗品なので、ダメになる前にさっさと交換する」である。伸びきったチェーンを使い続けていると、カセットもチェーンリングの歯もダメにしてしまう。


そうなったら全取っ替えになってしまい、高い出費になってしまう。そのためには、チェーンを定期的に交換すること。


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ちなみに自分は、メンテナンスノートでミニベロとロードバイクそれぞれの走行距離とか、(タイヤやチェーンを)いつ交換したってメモを書き残すことにしている。


記録があれば、「そろそろ3,000キロになるから、チェーンを交換しようか」とか、「4,000キロも走ってしまったから、近いうちに予備のタイヤを調達しておこう」という判断ができる。


チェーンとタイヤはケチらないことだ。


7.基本メンテナンスはできるようになる

基本的なメンテナンスは自分でできるようになってくと、大きな節約になる。自分は機械いじりが好きなタイプではないので、なるべくショップ任せにしておきたいんだけど、

  • タイヤ交換&パンク修理
  • サドル調整&交換
  • リアディレーラー調整
  • ブレーキシュー交換
  • カセット交換


あたりは自分でやる。


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BBの取り外しとか、(ヘッド周り&ホイールの)ベアリング調整、ワイヤーの交換、ホイールのフレ取り、フロントディレーラー調整等は不得手なので、ショップにお願いしている。


大きな力が必要なものとか、専用の高価な工具が必要な作業はお店に頼んでもいいだろうが、簡単な調整とパンク修理はできるようにしておいたほうがいい。出先で何かあったとき、自力で何とかするしかないからだ。


ロードバイクを買ったら、なにはともあれ絶対にパンク修理はできるようになっておこう。マジで死活問題なので。


8.アルミのバイクにする

アルミはカーボンより安い。昨今はフルカーボンのロードバイクも手頃な価格になってきているが、総じて言えば、カーボンは高価な部類に入る。最初に1台としてとりあえず始めてみるのであれば、アルミロードにして、使い倒すのも手だ。

プロでも、ステムとハンドルはアルミを使う選手は多いそうで、ほんの数グラムの差しかないのであれば、細かなパーツはアルミにしておくのもいいだろう。


ちなみに自分はハンドルはカーボンにしたけど、ステムはアルミのままだし、べつにカーボンにしようとはまったく思っていない。


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※ダホンのMu は、バリバリのフルアルミです

あと、5年乗ったダホンのMuはアルミバイクだし、年末に注文したタイレルのCSI もアルミバイクである(カーボンバックなので、フルアルミではないけど)。ガシガシ使うミニベロは、アルミで良いかなという気がしている。

9.購入するタイミングを見極める

洋服と同じで、新製品が出た直後は狙い目だ。動画内では、9~10月もしくは3月がその時期だと紹介されていた。日本でも、次年度モデルが発表されるのは、9月前後であることが多い。

型落ちモデルはグンと価格が落ちやすい。ロードバイクは前年モデルと最新モデルで劇的に違うなんてことはないので、「どうしても最新モデルじゃなきゃヤダ」ってことでないかぎり、前年モデルを狙うのはおおいにアリ。


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ただし、必ずしも欲しいモデルが残っているとは限らない。ほしいサイズが売り切れていたり、狙っていたカラーがなくなってて、不人気カラーのものしか残っていなかったというのはよくある話。この辺は運に左右されることが多い。


10.グラムとお金の比率

多くの人々は、少しでもパフォーマンスを上げるために、グラム単位で軽量化を試みる。


軽量化に大金をつぎ込むのもサイクリストの楽しみのひとつだし、それを否定するつもりはないんだけど、「金をわざわざかける意味があるのか?」という自問自答はときどきしたほうがいい。


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※さんざん軽量化してきた自分が力説しても、説得力ないけど(笑)。


そこで目安となるのが、「グラム・マネー・レシオ」だ。

軽量化できる重さ ÷ コストで計算する。たとえば、300ドルのカーボンハンドルを買うことで、80グラム軽量化できるとしよう。

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80グラム ÷ 300ドル = 0.26グラム

※1ドルかけて、0.26グラム軽くすることになる。



一方で、こういう軽量化もあって、前後のブチルチューブをラテックスチューブに20ドルで交換することで、80グラム軽量化する場合、こういう計算式になる。

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80グラム ÷ 20ドル = 4.44グラム

※1ドルで4.44グラムも軽くすることができる。


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※ダホンのMu には、かなり軽量化のための出費をしました。


このように、“1グラム軽くするのにいくら費用が掛かっているか”をチェックする習慣は、身につけておいてもいいだろう。


100グラムの軽量化に約1万円かかる」とは、ローディ仲間の間でよく言われることなので、それ以上のコストが掛かっているとしたら、冷静になって考えなおしてもいいかもしれない。


さもなくば、泥沼のカスタマイズ地獄に足を踏み入れることになりますよ……。

( ̄ー ̄) ワタシノヨウニネ…