2015年の6月にロードバイクのタイヤを交換した。


もともと使っていたのは、ミシュランのPro4。それを「パナレーサー Race L Evo2」に替えた。サイズはどっちも23C。


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※手前がパナレーサー Race L Evo2です



Pro4にとくに問題はなかったんだけど、リピートしたいと思うほどでもなかったので、「ちょっと他メーカーさんのを試してみようかしら」とパナレーサーに手を出した。先輩ローディがパナレーサーを使っていて、オススメしてくれたのがその理由。


その方は「パナレーサー Race A」のオールマイティな方を愛用していたんだけど、自分はより軽いLを選んでみた。

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ちなみにパナレーサー Race シリーズは、DとAとLの3種類ある。

  • トータルバランスに優れたオールラウンドのは「type A(=All around)」
  • 「3Dケーシング」でタイヤ全体を覆って、耐パンク性能を強化した「type D(=Duro)」
  • ヒルクライムやタイムトライアルなど、0コンマ1秒を削りたい場面で威力を発揮する軽量タイプの「type L(=Light)」

それぞれの重量は下記のとおり。


パナレーサー Race D

  • 700×23C(230g)
  • 700×25C(260g)


パナレーサー Race A

  • 700×23C(210g)
  • 700×25C(240g)


パナレーサー RACE type L

  • 700×20C(175g)
  • 700×23C(185g)



L(light)は抜群に軽い。純粋にタイヤそのものの重量もそうだし、路上での転がりもバツグン。三本ローラーで漕いだときも、「わっ!なんだこれ、回るっ!」ってなるくらい感激した。


軽さと転がり性能に期待しよう。その代わり、耐久性は目をつむろう。パンクも増えるかもしれないなぁ」と思いつつ、実験のつもりで買ってみたわけ。


D、A、Lそれぞれについては、シクロワイアードさんの乗り比べインプレ記事がくわしい。


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※びっくりするほど薄くてやわらかい。「こんなに薄っぺらで大丈夫かしら?」と最初は不安だった



前置きが長くなってしまったが、ここからが「パナレーサー Race L Evo2」のインプレ。結論から言うと、「今後は、ずっとパナレーサーのレースシリーズのお世話になる!」と決めた。それくらい大満足している。


意外に長持ち

8ヶ月で4,800キロ走ったんだけど、Raceシリーズ中でもっとも耐久性は低いはずなのに、意外に劣化していない。これにはいい意味で期待を裏切られた。


パナレーサー Raceシリーズは形状の特徴として、先端がやや尖っており、(極端に言うと)三角形状になっていて、それが転がり性能に寄与している。


あと、他のユーザーから「バイクを傾けたときのグリップ力が高い」という話も聞いて、それは自分も実感している。その反面、「直進安定性は、やや犠牲になっているかも」とも聞かされた。


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※シャマルミレとマッチして、カッコいいんです…(笑)



ただし、この走行距離は「三本ローラー」も含むので、純粋な公道だけを走った距離ではないことをお断りしておく。


三本ローラーでもタイヤは摩耗するけど、ブレーキはかけないし、ストップ&ゴーもないし、キレイなアルミ円柱上を転がっているだけなので、摩耗スピードは遅い。よって、公道のみの走行であれば、劣化はもっと進んでいるはずだ。それを差し引いても、自分的には大満足の耐久性である。


なお、先端が尖った形状のおかげで、転がり性能はすこぶる良い。初めて走ったときは感激した。軽さと転がり性能を重視したい人には、全力でパナレーサー Race L をオススメしたい。


パンク回数はゼロ

パナレーサー Race L Evo2でのパンクは8ヶ月でゼロ。期待していなかったぶん、この結果には驚いた。


ちなみにミシュラン Pro4では、寿命を迎えるまでに3~4回パンクした。同じようにローラーで回し、同じように公道を走っているのに、不思議とパナレーサーのほうがパンクしない。


タイヤの磨耗チェックでわかりやすいポイントは、トレッド部(タイヤ中央)のゴム。新品のうちは丸かった先端が、磨耗するにつれ中央部分が平らになってくるのだが、さほど激しくは劣化していない。もちろん、指で触ると減りはわかるので、あと2ヶ月で交換かなあという気はしている。


夜中や寒い季節の路上のパンク修理は凹む。ゼロにはできないが、なるべく頻度は減らしたいよね。


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空気圧に注意していたおかげかも

パンクゼロでいられた理由は、きっと人一倍空気圧に気を遣っていたからだと思う。「耐久性はDやAに比べれば低いはずだから、乗るたびに入れよう!」って心がけていた。距離に関係なく、翌日必ず規定値まで入れた。これはもう癖にした。


入れ忘れるのが嫌なので、常に視界に入る玄関先にフロアポンプを置いた。パンクゼロで過ごせているのは、この習慣のお陰だと思う。


ロードバイクのタイヤは高圧なぶん、空気も抜けやすい。1週間も放置すると、指で触ったら「ん、ちょっと減ってるな」ってわかるくらい減る。だからこそ、空気をきちんと入れておくのが大事。


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単純なことだけど、これだけでずいぶん変わるものだって実感している。


もしかすると、ミシュラン Pro4 を使っていた頃よりも、空気圧には敏感だったような気がする。結果的にこれが吉と出たのかも。なお、自分の空気圧は「フロントが7.0 bar」で、「リアが7.5 bar」にしている。(体重は69キロ)


ロゴデザインが消えないのがマル

サイドウォールのロゴは、どうしても擦れて消えてしまうもの。パナレーサー Race L とて例外ではない。が、その進行スピードが遅いように感じる。


ロゴはデザインのアクセントになるので、できれば新品に近い状態であってほしいものだ。これも気に入っている部分。


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以上、8ヶ月で4,800キロ走らせたパナレーサー Race L の劣化具合とインプレッションでした。


まだ使えそうなので、もうちょっと引っ張ってみようかと思います。