タイレル(Tyrell)のCSI にかぎらず、タイレルのミニベロのフレームは「スラントデザイン」と呼ばれる独特な形状をしている。

なぜこういう構造にされているかは、公式サイトにこう書いてある。

Slunt


まとめるとこうだ。


長いヘッドチューブまわりの剛性を高めるため

なるほど、たしかにヘッドチューブは長いので、ここに剛性が欲しくなるのは当然である。よくあるロードバイクのフレームでは、ヘッドは2個所で接合されているが、タイレル(Tyrell)のCSI は3個所だ。


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フレーム全体の強度をアップさせるため

BB付近からナナメにヘッドチューブの上までまっすぐに伸びた2本のチューブのおかげで、フレーム全体ががっちりした印象を見た目的にも与えてくれる。このデザインは他のミニベロにはない独自性があってよい。


じつは、タイレルを選んだひとつの理由は、「他にないオリジナリティあふれるデザイン」である。タイレルって、遠目からでもわかってしまうんだよね。ミニベロがわんさとあるイベント会場でも、タイレルは一際目を惹くのだ。


このデザインのせいで、自分も徐々に「タイレルっていいなあ」と刷り込みされていったような気がする。


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トップチューブ等の低重心化を図り、ホイールベースの寸法を最適化するためのフレームジオメトリーにするため

たしかにタイレルのトップチューブは低い。まあ、タイレルだけでなく、ダホンやTernやブロンプトン等のミニベロもトップチューブは低めに設定されているんだが、タイレルも例外ではない。


低重心にすると、安定した走りができるのは想像に難くない。そのかわり、ハンドルまでのヘッドチューブが長くなってしまい、剛性が低くなってしまいかねない。それを補うという目的も、スラントデザインにはあるというわけか。


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カッコよさと、実用性を兼ね備えた、素晴らしいデザインだと思う。ちょっと乗ってみたかんじでは、たしかに剛性感がハンパない。硬さとか突き上げという意味での剛性ではなく、バイク全体がひとつの塊のような、一体感が強烈に感じられた。

この辺のインプレッションは、追ってご報告したい。


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※下戸だけど、愛車を愛でつつ飲みたい気分になる……(うっとり)

と、このようにフレームデザインに関しては非の打ち所なしのように思えたのだが、ひとつだけ弱点があった。


ボトルケージが入らない

なんと、スラントデザインの肝となるチューブが干渉して、ボトルケージを取り付けることができない。この狭いスペースにボトルを置くには、相当に小ぶりで、かつ横から抜くようなタイプのものでないとダメである。

あと、仮にケージがハマったところで、走行中に手を伸ばして脱着するのはキツそうだ。しかも、覆いかぶさるように2本のチューブが伸びているため、ボトルすら目視できない。これは困った。


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※まさかこんな弱点があったとは(笑)

このスペースはボトルではなく、予備チューブとかタイヤレバーの場所にしようと思う。あとはミニポンプくらいだろうか。

さて、ボトルをどこに設置するかだが、フレームがムリであれば、シートポストかサドルを使うしかない。そこで、Dahon(ダホン)のMu P8で使っていたサドルに固定するボトルケージを流用することにした。


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※引き続き、タイレル(Tyrell)のCSI に移植して使います


ボトルの場所は決まったが、ツール缶を入れるためのタイレル(Tyrell)のCSI のフレームにも使えるケージが必要だ。さーて、どうやって探そうか……。


追って、ご報告する!