サイクリングウェアは総じて高価。そうそう買い換えられるものではなく、1枚買ったらせめて3シーズン(できれば5~6年)は使いたいところだよね。
ちなみに自分は4年前に買った「ビエンメ(BIEMME)」のジャージを(落車のせいで肩がほつれてしまっているけど)今も愛用している。数枚ほど買い足してはいるけど、これまで1枚も破棄したことはない。
サイクリング用ウェアは薄手でデリケートな造りをしていることが多い。よって、家で洗濯するときは他の洗濯物といっしょにしなかったり、乾燥機ではなく、自然乾燥で干すように心がけている方も多いと思う。
そこで、Global Cycling Networkが紹介していた、「サイクリング用ウェアを正しく洗い、長持ちさせる方法」という動画が参考になると思う。翻訳してご紹介しよう。
How To Wash And Care For Your Cycling Kit – Caring For Your Bike Clothing And Apparel
ライド直後のケア
ライドから帰ってきたら一刻も早く汗に濡れたウェアを脱いでしまいたいところだが、脱いでそのまま洗濯カゴにポイはよろしくない。いったん汗を乾かす意味でも、軽く干して空気を通しておこう。
もし、雨や泥に打たれたのであれば、冷水で軽くすすいでおくと、本番の洗濯で汚れが落ちやすい。
サイクリングウェアを洗うのに、実は洗濯機は必要ない。ホテルや旅館の滞在中であれば、洗面台でさっと洗ってしまうことも可能。シャンプーをざっと垂らして、手で揉み洗えばいいのだ。自分も、滞在で出かけるときはそうしている。
※サイクリングウェアは、一晩干せば翌朝には乾いてます
洗濯機でサイクリングウェアを洗うときの注意事項
手で洗うこともできるとはいえ、量が増えると洗濯機のお世話にならざるをえない。洗濯機にジャージなどを放り込む前の注意点として、「ジッパーとベルクロはすべて閉じておく」と覚えておいてほしい。
というのも、ベルクロの面の部分に洗剤が入り込んでしまうから。ジッパーを閉じたジャージは、裏表をひっくり返しておく。ロゴやプリントを守るためだ。
サイクリングウェアは、なるべく他の洗濯物と混ぜて洗うのは避けたほうがよい。とくに、ジーンズのような重くてゴワゴワした素材と一緒にすると、ジャージの表面やビブショーツのパッドが摩耗してしまうからだ。
もちろん、一度や二度の洗濯ではだめになりはしないけれど、繰り返すことでダメージは溜まるし、確実にウェアの寿命は短くなる。面倒ではあるが、長持ちさせたいなら別個で洗うようにしたい。
サイクリングウェアに適した洗剤のチョイス
なるべく刺激の少ないマイルドな洗剤を選ぶ。液体洗剤よりは粉末洗剤のほうがベター。(なぜ粉末が好ましいかの説明はなかった)
「白さ!明るさ!」を強調したモノは避けよう。ウェアの色が落ちてしまいかねない。さらに注意点として、柔軟剤の仕様もやめておこう。サイクリングウェアに施された(防水とか通気性確保の)特殊加工を傷めてしまうことがあるからだ。
なお、水は30度くらいのぬるま湯がGOODとのこと。
どうやってサイクリングウェアを乾かすか?
直射日光からはなるべく避けて干すのが望ましい。乾燥機でいっきに乾かすのはよろしくない。プロのサイクリングチームは乾燥機を使っているけれど、それはサプライヤーから常に新品が供給されるから。自腹購入の一般人は、そういった荒々しい乾かし方はしないほうがオススメ。
あと、ぜったいにサイクルキャップを乾燥機で乾かさないこと。キャップのツバが溶けて、型くずれすること間違いなしだから。
私は洗ってしまったので、ツバがバキバキに曲がってます……(直らない><)
防水・撥水加工されたサイクリングウェアのケア
洗濯と乾燥を何度も繰り返すうちに、防水・撥水加工はなくなってしまう。そこで役に立つのが防水スプレー。これを使えば、新品に近い状態に戻ってくれる。
もちろん、洗うと落ちてしまうので、洗濯のたびに吹きつけてあげる必要はある。
パッドは入念に洗おう
股間が終始触れている場所なので、当然ながらバイキンが溜まりやすい個所である。洗濯機に入れる前に、手揉みでリンスしておくのは賢い心がけである。
ライド直後にほうっておくと、雑菌が繁殖してしまうので、「脱いだらリンス!」を習慣にしておくといいだろう。
洗濯機も掃除してあげよう
洗濯機を洗濯するという発想はなかったので、このTIPSには驚いた。土や泥がシクロクロスやマウンテンバイクに乗る方であれば、なおさらだ。
もしかしたら、バックポケットに入れておいたバルブネジやバルブキャップが混ざりこんで、洗濯機の中でずっとコロコロしているかもしれないからね。
以上、みなさまのサイクリングウェアの長持ちに貢献できれば幸いです。
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