冬用のサイクリンググローブに、ROECKL社の「Rosselo」を買った。
200キロほどこのグローブで走ってみて、つけ心地も防寒性もカンペキと言っていいくらい気に入っているんだけど、ふと「そういえば、サイクリングの冬用グローブってどうやってお手入れすればいいのだろう?適した方法はあるのだろうか?」という疑問がわいてきた。
夏用グローブであれば、薄手だし、「石けんでシャワーを浴びながらゴシゴシ手洗いしてしまえばいいや」って感じに扱っていたのだけれど、厚手のグローブをお湯に浸したり、ガシガシもみ洗いすると傷めてしまうような気がしたのだ。
そこで、ROECKL社のお問い合わせ窓口にメールで質問させていただいた。なお、ROECKL社の製品は、千代田区東神田にある株式会社 百瀬製作所さんのお取り扱いだ。翌日、スポーツ事業部の方からとてもご丁寧な回答をちょうだいした。
ブログ掲載の許可を頂いたので、以下に引用しながらご紹介する。
「Rosselo」のお手入れに関して
Rosseloの洗濯
- 本製品は洗濯機での洗濯機は不可です(親指・人差し指部にタッチスクリーン対応の為に本革を使用しているのが理由です)。
- 約30℃迄の水温にて、弱い力での手洗いをお勧めします。
- 柔軟剤・洗濯用洗剤は使用せず、繊細な生地用のモノを少量ご使用下さい(ドイツ等、中央ヨーロッパでは「Kernseife」という固形石鹸が使用されています)。
なんと、洗濯機に放り込んではいけないらしい。本革でできた部分を傷めてしまうんですって。ぬるま湯で手洗いが基本である。よく覚えておこう。あと、「柔軟剤、洗濯用洗剤もNG」だ。
次に、正しく洗った後の乾かし方、保管方法も教えていただいた。
保管
- 湿気の少ない清潔な場所にて保管下さい(カビ・匂い等防止の為)。
ふむふむ、ここは想像通りだった。風通しの良い日陰で自然乾燥させるのが正しいマナー。さらに、いくつか追加質問にもお答えいただいた。
Q1 普通の固形石鹸を使っても良いでしょうか? 柔軟剤・洗濯用洗剤を使ってしまうと、どんなマイナスがあるのでしょうか?(ゴワゴワになる、防寒性能が失われる等)
A1. 柔軟剤とは、簡単にいうと繊維をコーティング処理する様なモノで、繊維同士による摩擦抵抗を軽減し、生地(衣類等)の触感を柔らかくします。同時に滑りが良くなり、静電気の軽減にも効果があります。
これが一般的なメリットと言われていますが、一方で吸汗(吸水)性に悪影響が出ることがあります。グローブの場合ですと、内部の汗・湿気の処理に悪影響が出ることが予想され、ベタつきの要因になります。
普通の固形石鹸や洗濯用洗剤を使用した場合、繊維間に洗剤が入り、同様に吸汗性に悪影響が出る場合があります。また、本革部の劣化・硬化に繋がる恐れもあります。
Q2 ぬるま湯だけ(石鹸や洗剤ナシ)でも効果はあるでしょうか?
A2. ひどい汚れや多量の汗等の対応として、ぬるま湯のみでは不十分な場合もあるかと思いますので、繊細な生地用の洗剤を少量しての手洗いをお勧めします。
Q3. 夏場の保管の際、洗って乾かした上で箱に入れ、煎餅菓子にあるような乾燥剤を添えておくことに意味はあるでしょうか?
A3. 保管に関しては、「湿気が少なく、清潔な環境下での保管」をお勧めしますので、乾燥剤を添える事は無駄ではないと存じます。
まとめると、
1.繊細な生地用の洗剤で、ぬるま湯を使って洗うこと
2.日陰で自然乾燥させること
3.オフシーズンは乾燥剤を入れておくのは、(多少は)意味がある
冬用サイクリンググローブは安い買い物ではないので、大事に長く使いたいものだ。お手入れや保管法でお悩みの方の参考になれば幸いである。なお、お取扱店はこちら。
株式会社 百瀬製作所さん、親切なご回答、ありがとうございました!
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