サイクリング用の冬用シューズカバーが行方不明になってしまった。家のどこかにあるはずなのだが、見つけ出せないのだ。


使わない期間が長くなる季節モノのアイテムは、いざ使おうとなったときに、「あれ?どこに保管したっけ?」となってしまう危険性がある。

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※ガムテープで補強しながら大事に使っていたのに、どこへ行った……


こういった探しものは、探すことをやめた途端にひょっこりと姿を表すものなので、しばらくは何もせずに待つことにした。買った後に見つかったらすごく悔しいので、再購入もしないと決めた。ただ、その間、足元が寒いまま走らなくてはならないのが辛い。


冬場のサイクリングは、アウターやインナーも大事だが、足先の防寒も地味に重要。夏用のふつうの(メッシュ入り)SPDシューズで気温5度とかの中を走ると、あっという間につま先の感覚がなくなってしまう。


不思議なもので、上下をカンペキなアウターとインナーで防寒していても、足元や指先の末端がかじかむと、走る意欲を奪われてしまう。


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※3年半使ったDMTのSPDシューズがボロボロなので、2015年末にSIDI MTB DOMINATOR 5に買い換えました。このインプレは別の機会に


ソックスを二重にしてもあまり改善はしない。「さて、どうするか」となったとき、Global Cycling Networkでいつか視聴した動画を思い出した。(その動画が見つからない…)


そこで紹介されていた防寒法が、『アルミホイルをつま先に巻く』である。クッキング用のアルミホイルをウィンドブレーク素材として使うわけだ。ハンカチ大の大きさに切り、つま先に巻きつけ、シューズを履くだけでOK。


薄い素材なので、ゴワゴワした装着感はなく、ペダリングにも問題はなさそう。


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※正直言うと、「アルミホイルなんかで防寒できねーだろ」と高をくくっていた


で、実際に年末年始に数回に分けて200キロほど走って試してみたんだけど、これが「なかなか使える!」のだ。アルミホイルの防寒性能、恐るべしである。


もちろん、専用シュースカバーと比べちゃダメだけど、アルミホイルをしている or していないの差は大きくって、少なくともつま先が凍えて走る気力を失うなんてことはなかった。気温は5~8度とまあまあ寒かったにもかかわらず、50キロ前後のライドならなんともなかったよ。


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装着するときの注意点だけど、「つま先にキツく巻きつけないこと」と「シューズをガバッと大きく広げて履く」だね。


もろい素材なので、力を加え過ぎたり、乱暴に足をシューズに入れると、(もっとも防寒したい場所である)つま先に穴が空いてしまう。優しく巻いて、足はゆっくり入れましょう。


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※慣れるまでに、装着時に2回ほど穴を開けてしまった


なお、途中でシューズを脱いだら、そのアルミホイルはくしゃくしゃになる(ことが大半)ので再利用はできない。あくまで1回限りと割り切ろう。よって、ランチ等の休憩場所はシューズを脱がなくても済む場所が好ましい。ソバ屋等の座敷は避けたほうがいいかなと。

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※上手に脱げば、再利用できなくもないが、ちょいと厳しいかな



自転車に乗るたびにキッチンのアルミホイルを使っていると、オクサマに怒られてしまいそうなので、自分専用のアルミホイルを1本買い足して、玄関に常備しておくことにした。


冬用シューズカバーを買おうかどうか迷っている方は、まずはアルミホイルを試してみて、それでも寒かったら購入を考える、でよいと思う。まずはお試しあれ。