ローディならほぼ全員が体験していると言っても過言ではない「立ちごけ」。

自分も路上で3回、三本ローラーから2回、計5回経験している。ヒジを擦りむく程度の怪我しかしたことはないが、精神的ショックがデカイ(笑)。ちなみに5回全てが、右側への落車だった。


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2016年の自分の目標は、2015年に引き続いて、『無事故で過ごすこと』である。事故は自分も、自分の家族も、お仕事関係の人も、すべて不幸にしてしまう。


さて、Global Cycling Networkのムードメーカー、マット・ステファンさんによる5回の落車が、ただ面白いだけでなく、示唆に富んでいたのでご紹介したい。



Matt

※おちゃめな口調だが、元イングランドチャンプである。


Matt Stephens' Top 5 Crashes





1.ゼロ発進できずにコケる(50秒~)

クリートをビンディングペダルに入れられずにあたふたしている様子を、ウケ狙いで大げさに演じていたら、ズッコケてしまったケース。その場ですってんころりんなのでケガはなかったが、カッコ悪さで言ったら最強かもしれない。


映像のように、両足にクリートをハメた状態からゼロ発進するとき、ペダルが(回せると思って)回せないと、その場に倒れることもあるので、注意した方がいい。


2.坂道でトラクションを失って倒れる(1分30秒~)

マットさんは元プロのサイクリストでイングランドではチャンピオンにもなったことのある方だ。そのマットさんがシクロクロスを体験したときの落車がこちら。

ロードは経験豊富だが、シクロクロスはまだ3~4回したしたことがない。映像ではさほどでもないが、実はかなりの斜度がある。後方を走っているのがマットさんだが、最後の坂をクリアする直前にトラクションを失い、バイクが停まってすってんころりん。こんなにもたやすくコケてしまうものなのだ。


3.ぬかるみにタイヤを取られて落車(1分54秒~)

こちらはシクロクロスレースでの落車。ストレートを走っていても、すべってコケてしまうものらしい。おそらく、前輪がぬかるみにハマり、抜け出せなかったと見える。

レースのようにライダーの人口密度が高いと、ひとりコケると、後続が続々と連鎖的にこけてしまうものである。


4.乗り越えられると思った丸太に激突(2分25秒~)

シクロクロスの練習中の落車。丸太を「乗り越えられる」と判断したマットさんだが、そうは行かず、バイクが止まって横にずっこけた。


5.坂道を登り切れずに転がり落ちる(2分47秒~)

最後の落車もシクロクロスにて。ベルギーでのプロ用の少々シビアなレースコースを走っていたとき、急坂を登り切れず、坂を転がり落ちるように落車してしまい、「ちょっと痛かった。恥ずかしかった」とのこと。これは見るからに難しそうな坂である。


紹介した落車はほとんどがシクロクロスでのモノだったので、シクロクロスをしない普通のローディの方々には参考にならないかもしれないが、落車の瞬間ってこういう感じだとはわかっていただけたのではないだろうか。


自転車からコケる瞬間って、なかなか見れるものではないので、まだコケたことのない方は、参考にしていただければと思う。


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あと、蛇足だが、シクロクロスの発音は正しくは「サイクロクロス」である。 海外動画を見るようになって、自分も初めてそーゆー発音だと知った。


ただ、サイクロクロスより、シクロクロスのほうがかっこよく聞こえるような気がするのは、自分だけだろうか。


それでは、安全運転で2016年もお過ごしください。