自転車で遠出するとき、基本的にすべての荷物は自分で運ばねばならない。

主に使うのが、サイクルジャージの「バックポケット」ではあるが、ロングライドにもなるとさすがにバックポケットに全部詰め込むことはできない。(防寒具等)荷物が増える冬場であればなおさらだ。


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いつも視聴させていただいている「 Global Cycling Network 」の動画に、「サイクリングにでかけるときの上手な荷物収納方法」というものがあったので、翻訳して紹介しよう。


How To Pack For A Bike Ride – GCN's Guide To What To Take On A Ride





サイクリングって、意外に荷物が多い

ジャケット、レインカバー、補給食、タイヤレバー、パッチ、予備チューブ(2本)、財布、現金、携帯電話(スマホ)、とそのケース、携帯ポンプ、マルチツール、日焼け止め、スーパーマルチツール、ID、それを入れるボトルケース、ボトル……などだ。

ぱっと見、すごく多いような印象を受けるかもしれないが、収納のコツさえつかめば、100キロ程度のライドであれば手ぶらででかけられるよ。


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ジャージのポケットに詰め込み過ぎない

バックポケットがパンパンになるほど荷物を入れてはいけない。落下するリスクがあるし、荷物の重みでジャージが下に引っ張られて走りにくい。量も重量もほどほどにしよう。


サドルバッグを活用する

サドルバッグは大小様々なサイズ展開がされている。大きめのものを使えば、かなりの荷物が入るのではあるが、見た目がスマートではないので、「あえてコンパクトなサドルバッグを使う」という人も少なくない。

このへんは好みで決めていいだろうが、極端なスモールサイズは実用性が低いのでオススメしない。


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※自分のサドルバッグは小さめだけど、「チューブ2本、タイヤレバー、パッチ」は入ります


動画で紹介されているサドルバッグはこぶりなほうに入るものだけど、「パッチ、予備チューブ2本、タイヤレバー、マルチツール」が(キツキツではあるが)ちゃんと入る。これだけあれば、パンク修理には対応できる。ちなみに自分もまったく同じモノをサドルバッグに入れてあるよ。


そうそう、予備チューブはサランラップで包んでおこう! 裸のままでサドルバッグに入れていると、擦れていつの間にか穴が空いたり、劣化してしまうからね。自分は、チューブ1本づつ、サランラップでしっかり隙間なく巻いて保護しているよ。


サドルバッグに入らないモノをバックポケットに入れる

レインジャケットで携帯ポンプを包み、真ん中のバックポケットに入れる。かさばるものを真ん中に詰めることで、バランスが良くなる。

ちなみに自分は、携帯ポンプはバイクのフレームに装着させてある。硬くて長いものをバックポケットに入れたくないのと、どうせ常に携行するのだから、バイクにくっつけておくほうが持ち忘れの心配がなく、好都合なのだ。


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もしも適当な財布を持っていなければ、スマホとスマホケースの間に紙幣を滑りこませておくという方法もあった。「硬貨のお釣りをもらったら、入れる場所ないじゃん…」と突っ込まずにはいられないが、まあこういう方法もあるということで(笑)。

現金は100均のコインケースとかジップロック袋が無難かつ安い方法だが、動画で紹介されていた驚きの方法が、「20ポンド(3,600円)くらいの紙幣をハンドルのキャップを外し、ハンドルバーの中に突っ込んでおく」だった。

クラシカルな方法なので、今これをマネる必要はないと思うが、まあ生活の知恵だね。

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※たぶん、自分はマネはしない(笑)。


サイクリングにスマホを持って行く場合、汗・雨&落下から守るため、防水ケース等に入れておくのが良いだろう。ジップロック袋でもいいし、なければコンビニのビニール袋でもOKだ。


自分は以前はコンビニのビニール袋かジップロックに包んでバックポケットに突っ込んでいたが、TOPEAK ライドケース(iPhone 5/5S 用)を買ってからは、ハンドルバーに装着している。


地味に重要なのが「IDカード」。万が一事故などのトラブルに見舞われた場合、氏名、住所、血液型、緊急連絡先などが書かれたIDは常に持っている方がいい。自分は財布の中にIDカードをプラスチックカバーに包んで濡れないように保護した上で入れてある。


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CHUMS のエコ スモールウォレットを愛用中

合わせてお読みいただきたい

【自転車乗りには常識だと思うが】 万が一に備えて、オレサマが実践している緊急対策

ソロで事故って、身元確認できなかったら、「マジで死ぬんじゃね?」と思う



補給食やID、カギ等の小物は両サイドのバックポケットに入れるとスッキリ収まり、走りやすいだろう。夏場であれば、日焼け止めはかさばらないし、持参してもいいかもしれない。(自分は荷物を減らしたいので、出発前に塗っておしまいにしている)


クラシカルな運び方

レトロな方法も紹介されていた。実際にプロもやるらしいのだが、プラスチック製のボトル上部をカットし、ツール缶として使う。チューブやタイヤレバー、マルチツール等のかさばる(&そこそこ重い)モノはフレームにくっつけてしまう手もあるのだ。

ビニール袋で包んで、押しこめば雨水にもやられないし、けっこうな量を運べるよ。小さいサドルバッグを使いたい方は、併用してもよいのではないだろうか?


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TOPEAK(トピーク) トライバッグも併用してます(ロングライドでとても重宝する)



以上、サイクリングにでかけるときの上手な荷物収納方法でした。