自転車製品ではないのだが、1ヶ月前に購入したウォーキングシューズ、メレル(Merrell)の「ジャングルモック」が舌を巻くほど秀逸だったのでご紹介したい。


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ジャングルモックの公式ページ


ジャングルモックをあまりにも気に入ったので、後日、購入した「オッシュマンズ原宿店」を再訪して接客してくださった店員さんにお礼を述べ、店内を撮影させていただいた。


ジャングルモックのどのへんが素晴らしいか、ご紹介しよう。


モック式シューズって、「本当に使えるの?」という疑問があった

靴ヒモのないモックシューズって、これまで普段履きにしたことはなかった。というのも、「ホールドがイマイチで、カカトがスコスコと抜けるのでは」という不安があったから。家の近所専用の下駄代わりにするならありだけど、下駄に1万円も払うのはちょっとなぁ…って思ってた。

そもそも来店したときは、いわゆるふつうのスニーカー。ニューバランスかアシックスにでもしようかなって気持ちだった。


それが、どれを試履してもしっくりこなかったので、店員さんに勧められるまま、「そんなにおっしゃるなら…」とジャングルモックに足を通してみた。もちろん、モックシューズのイメージは良くなかったので、期待はしていない。


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※下の段がジャングルモックです

ところが、立ち上がった瞬間に「むむっ!?なんだこれ」って思い、数歩歩いて「これにしよう」と決心した。それくらい快適なシューズだった。


ホールドはしっかりするのに窮屈感が全くなくて、めちゃんこ歩きやすい。フワフワなクッションがあるわけじゃないんだけど、ほどよく衝撃を吸収してくれる。すべてがちょうどいい、のだ。


脱ぐ、履くがカンタン

店員さんがおっしゃるには、ジャングルモックは「京都の街を旅行で訪れて歩くのに最適なシューズ」ということ。ずいぶんとピンポイントな用途提案である。


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そこで、なぜに京都旅行?って尋ねてみた。




「寺院や仏閣を訪問すると、何度も靴を脱いだり履いたりを繰り返すでしょう?」


「ええ、土足で入れない場所は多いですしね」



「ジャングルモックは紐がないので、サッと脱ぎ履きができるんです。いちいち靴紐を締め直す手間がないんですよ」



なるほど。たしかに脱ぐのも履くのもやりやすい。お年寄りにとっては、前かがみになって紐を結ぶ作業は回数が重なるとシンドイ作業であろう。成人であっても、面倒だと混じることは想像できる。


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店員さん
「しかも、丸1日歩きまわっても疲れにくい、快適なウォーキングシューズでもあるんです。この2つがジャングルモックの最大の特長です」


ちなみにジャングルモックは世界中で1,200万足も売れているベストセラーなんだとか。メレルの中でも、もっとも長きにわたって売れ続けている定番シューズなんですって。


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歩く場所を選ばない

ベストセラーウォーキングシューズと謳うだけあって、とことん歩きやすい。仕事で都内をけっこうな距離歩きまわるんだが、足にかかるストレスが明らかに減った。


ジャングルモックを買う前はジョギングシューズを普段履きにしていたんだけど、けっこうな短期間でアッパーのメッシュが裂けてくるのよね。ジョギングシューズを仕事でつかうのはよそうと考えて、しっかりしたウォーキングシューズにしたいって思ってたので、バッチリだった。


ソールはしっかりした造りで、滑ることもなく、グリップも問題ない。日常ユースにこんなにマッチしたシューズって、これまで出会ったことなかった。ジャングルモックを買って1ヶ月以上経つが、仕事もプライベートもこれしか履いていない。


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自転車の輪行のときに重宝する

公式サイトの商品紹介には、「アフタースポーツの快適性を追求した、メレルナンバーワンの人気モデルです。 スッと履けるフィット感が心地よく、長時間歩くときも疲れを軽減。 撥水性に優れ、汚れにも強いピッグスキンレザーを採用しています」と書かれている。


ジョギングやサッカー等、走る系のスポーツをする方なら、アフタースポーツの快適性がどういうものかはおわかりだろう。運動後の疲れたときって、キッツキツのシューズは脚が悲鳴を上げるよね。


そんなときって、ややルーズな履き心地のシューズが欲しくなるものだが、ジャングルモックはそういう意味でも適していた。


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※ロングライド後の車の運転が快適で助かる



2015年は、車で秩父や箱根などの遠方に輪行して、1日かけて周回するって楽しみ方を発見したんだけど、行き帰りにも使ってみた。きつすぎないホールド感が疲れた脚にも心地よく、車の運転も快適だったよ。

撥水性もそこそこあるので、雨の日に染みこんでこないのも丸。(ジョギングシューズを普段履きにしていた頃は、雨が振るとあっという間に水が染みこんで、ソックスがすぶぬれになって辛かった…)


ただし、徐々にゴムは伸びてしまう宿命らしい

とまあ、ほぼ文句のないジャングルモックなんだけど、購入前に店員さんに懸念をお伝えした。

「買ってしばらくは快適なのかもしれないけど、いつかゴムがゆるくなって、カカトがスコスコ抜けたりするのではないか?」


つまり、シューズの寿命が短いのではないかと危惧したのだ。



「たしかにゴムはいずれ緩くなります。これはモック式シューズの宿命ですね。ですので、サイズはややタイト目なものをオススメするようにしています。そうしておけば、多少ゴムが伸びても履き続けられますよ」


とのことだ。


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あと、もうひとつ店員さんにいただいたアドバイスとして、

「綿のソックスではなく、ウール素材のソックスと組み合わせると、快適性が向上します。とくにメリノウールは見た目は厚手なんですが、汗を吸収しつつ水分を揮発させやすいので、むしろ快適なんですよ。私は夏でもメリノウールソックスを履いています」


というものもあった。後日、綿ソックスとウールソックスの両方で試してみたんだけど、店員さんのおっしゃるとおり、ウールソックスのほうが断然履き心地が良かったね。


ちなみにメレルは1981年生まれなので、今年で34年になる。1970年代に創業者となるランディ・メレルさんがカウボーイブーツを自宅で創りだしたことがメレル誕生のキッカケ。


オーダーメードなので、注文から納品まで半年かかったにもかかわらず、口コミで人気が広がっていったそうな。アメリカのアウトドアブランドって、こういう”ガレージで生まれた”的なストーリーが多いよね。(メレルの歴史は公式サイトが詳しい


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ベーシックで奇抜なところは何もないジャングルモック、ジーンズにもチノパンにも合わせやすいデザインだと思う。さすがにサイクルウェア&ジャングルモックの組み合わせは違和感があるが、なーに、どうせ車の中は人に見られることはないので構わない。


ということで、歩きやすいウォーキングシューズが欲しい方は、メレル(MERRELL)の「ジャングルモック」を候補に入れることを激しくオススメするよ。


店舗情報

オッシュマンズ原宿店

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-14-29

Tel. 03-3478-4888

営業時間 : 11:00~21:00 / 年中無休


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※竹下通りのすぐそば。原宿駅の目の前という絶好のロケーションです