2010年10月に買ったダホンのミニベロ、Mu P8を、先日ついに手放した。


使えるパーツ類はオクサマのボードウォークに載せ替え、いまのとこ自分の自転車はロードバイク(BOMAのリファール)のみ。

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ロードバイクで出かける程でもない場所とか、ちょいと駐輪する必要がある場合、実用性に欠けるロードバイクはなにかと不便。よって、どうしてもミニベロは自分専用のモノがほしい。


問題は、次に何を調達するかだ。すでにオクサマには「買ってもよい」と許可はもらってあるので、大手を振ってメーカーと車種を絶賛検討中。まあ、ほぼタイレルのCSI で決まっているんだけど…。


丸5年、ダホンの折りたたみ式ミニベロを使った経験を踏まえて、次もダホンを買うか?と問われたら、「NO」である。


べつにダホンが嫌いということではない。むしろ、リーズナブルなミニベロを作るメーカーだと思っている。知人にオススメのミニベロを教えてと訊かれれば、迷わずダホンを推す。

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ただ、自分が次に買うミニベロは、ダホン(&他のフォールディングミニベロ)にしないというだけだ。その理由を以下にまとめてみる。(裏返すと、なぜタイレルCSI を選んだかという理由でもある)


1.折りたためないフレームが絶対条件

「折りたためることがメリットなのに、それを手放すってどういうこと?」と思われるかも知れないが、折りたためることはデメリットでもある。


Muでは何度かヒンジ部分からの異音に悩まされ、そのたびにショップでグリスアップしてもらったり、増し締めしてもらって対処してきた。その苦労を今後も味わうのは嫌なのだ。


あと、そもそも今回の買い替えは、ヒンジの劣化が最大要因なので、より長持ちするフレームにしたかったというのもある。折りたためる利便性を得ることでフレームの寿命が短くなるのであれば、折りたためないほうがよい。

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折りたためないことで輪行に手間取るだろうが、たいした苦労ではない。それに、車で運ぶにしても、トランクにオクサマのボードウォークを、リアシートにホイールを外した状態のタイレルを乗せれば、2人でミニベロ2台を乗せて出かけるのは楽勝。それに、家の保管はここ数年畳まない状態でリビングにおいてあるくらいだしね。


折りたためるメリットと、折りたためないことで得られるメリットを天秤にかけた結果、後者がベターと判断した。

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2.軽さは譲れない

自転車において軽さは正義なので、重いミニベロには乗りたくない。理由1に関連するが、「折りたためる=ヒンジやボルトやネジが増え、重くなってしまう」のだ。


お金に糸目をつけないのであれば、サドルを骨抜きモノにするとか、(デュラエースの)スプロケット、チェーンに替えるとか、タイヤをより細くするとか、カーボンフォークにするとか、方法はあった。


しかし、費用対効果が低すぎるので除外した。Muもかなり軽量化はがんばったが、最終的に辿りつけたのは、8.3キロほどまで。


個人的には8キロを切らせたいので、であれば一体型のふつうのフレームにするのが手っ取り早い。

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3.ドロップハンドルで乗りたい

これは折りたたみとは無関係だが、次はブルホーンではなく、ドロップハンドルにしたい。理由は、ドロップハンドルのほうがより快適&ラクに長距離を走れるから。


ブルホーンも複数の持ち方ができるので、バーハンドルに比べたら格段に優れているんだけど、やはりドロップハンドルのほうが下ハンもあったりしてポジションが変えやすいのよね。


ドロップハンドル >> ブルホーンバー >> (ストレートの)バーハンドルという順番になる。

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※こちらはダホンのMu Elite



次に買うミニベロでも、100キロオーバーのツーリングには行くつもりだし、秩父や奥多摩でヒルクライムもしようと思っている。夏に参加したツールド妻有は来年も行く予定だけど、それにミニベロで出るのも悪く無い。こういう使い方をするとなると、やはりドロップハンドルにしたくなるのだ。


あと、ドロップハンドルにすることで前傾姿勢が強まるので、ヘッドが折りたためてしまうミニベロだと、ヒンジにかかる体重負荷が気にならないこともない。これも間接的に「折りたためないミニベロ」を選ぶ理由だ。


4.キャリパーブレーキにしたい

Muで地味に不満だったのが、Vブレーキだったこと。何度かキャリパー化も検討したのだが、Muのフレーム構造的に困難すぎて断念した。Vブレーキの不満は2つある。


ひとつは、コントロール制がキャリパーに及ばないこと。制動力は問題ない(というか、むしろありすぎる)のだが、ブレーキシューを当てながらのスピードコントロールがしにくい。

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※こちらは、キャリパーにカスタマイズしたダホンのMu(お世話になってるショップの大将の私物)

下りじゃコーナーなどを通過するとき、ガツンと効かせるのではなく、ちょっとだけスピードを落としたいときの微調整はしにくい。BOMAのリファール(refale)のキャリパーブレーキと比べると…月とスッポンとまでは言わないが、圧倒的な差がある。


もうひとつは、(パンク修理等のために)ホイールを脱着するときに外しにくく、ホイールを戻したあとにレバー位置がズレて微調整が必要になること。これがかなり自分にはストレスだった。


キャリパーブレーキであれば、レバーをひねるだけ。しかし、Vブレーキはめんどい。(1)ブレーキレバーを左右から握ってシューをリムに当てつつ、(2)ブレーキケーブルをウリャっと外す。

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この一連の動作をすると、3回に1回はブレーキシューがズレて、リムに片当たりするハメになる。で、これを微調整するのが神経を使うのだ。さほど難しい作業ではないが、ど素人のオクサマに「やれ」と言っても、ぜったいできないと思う。


スキルのある人ならなんてこと無いのだろうが、自分はこれが嫌い。ロードバイクのキャリパーブレーキのコントロール性能と脱着のお気軽さを知ってしまった今、もはやVブレーキにしようとは思わない。


次のミニベロは折りたためなくするのだから、なおさらホイール脱着は簡便であってほしいのだ。よって、キャリパーブレーキは外せないマスト条件。


ちなみに、女性で、メカには詳しくなくて、手を汚したくなくて、「でも、輪行で楽しみたい」って方には、Vブレーキではなく、キャリパーブレーキのマシンを自分なら薦めるよ。



以上の理由で、次に買うミニベロは「タイレルCSI 」に決めました!



まだフレームが決まっただけなので、コンポーネントやホイールを選ばなくっちゃ…。さて、なにを選ぼうか…(と同時に、価格面でオクサマをどう説得しようか)



自分のプレゼン能力が、意外な形で問われようとしている…!(笑)



続編はこちら >> 【ミニベロ買い替え大作戦 その2】 タイレルのCSIに積むコンポーネントをSRAMのフォースに決めたつもりが、まさかのどんでん返しが待っていた



折りたたみ自転車&スモールバイクカスタム2016



※ミニベロを所有していても、ついつい手を伸ばしてしまう雑誌がコレ(笑)。色んな意味で、目の毒です(笑)。



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