ロードバイクに乗ってて、ひんぱんに交換するパーツといえば「クリート」ではないだろうか。



マウンテンバイク用のSPDはかなり長持ちするが、シマノのSPD-SLとかLOOK、タイムはクリートがむき出しなので、みるみる摩耗する。「半年も持たない」って人が多い印象だ。



自分も、LOOKを使っていた頃は4~5ヶ月毎に交換していた。ちなみにいまはミニベロもロードバイクも両方SPDにしている。使っているのはシマノの「PD-A600」だ。ミニベロで使って丸3年以上経つが、いまだにクリートはびくともしない。むしろ、シューズのほうが先にダメになりかけている(笑)。

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※新品とボロボロのLOOKペダル



ロードバイクをLOOKからSPDに交換した経緯は、下記記事をお読みくだされ。

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いつもお世話になっている英国のサイクリング動画サイト、「GlobalCycling Network」に、“クリートの交換タイミングの見極め方”の動画があって、勉強になった。翻訳してご紹介しますね。


How To Know When To Replace Your Cleats






クリートの交換タイミングを間違えると、脚のケガにつながる可能性がある

たかがクリートとバカにすることなかれ。クリートが摩耗して薄くなったまま使い続けていると、徐々にポジションが狂ってしまう。



バイクそのものに問題がなくても、クリートが薄くなることで地味にポジションが変わってしまい、クリートを交換したときにイッキにポジション変化が起き、ヒザ等を傷めてしまうことがある。「ギリギリまで使ってやろう」とセコいことは言わず、早め早めの交換を心がけたい。


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見るべきポイントは2箇所

たとえば、シマノとLOOKのクリート構造は似ている。どちらも三角形でそれぞれの頂点がペダルにハマって固定する。チェックすべきポイントは2つあって、ひとつは「ペダルに引っかかる先っちょ」、もうひとつは「ペダルの上に乗るクリートのボディ」だ。



クリートが安全にペダルに固定されているかどうか、クリートがペダルのどの部分に乗っかっているかが大事。



クリートとペダルのコンタクトポイント

一見ボロボロのクリートでも、ペダルに引っかかるツメの部分が極端に薄くなっていなければOK。厚みがあるかぎりは使っても大丈夫。ペダリング中にぐらつきを感じたり、クリートをリリースするのがカンタンになりすぎたら、交換のタイミングだ。


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クリートのボディの厚み

コンタクトポイントよりも大切なのが、プラットフォームとなるクリートのボディ部分。ここが薄くなったり、ナナメに削れてしまうと、ペダルにしっかり固定されなくなる。



さらに、薄く摩耗したままで乗っていると、身体がそのポジションに慣れてしまい、新品に交換したときに身体がびっくりして、故障することもある。ポジションはじつにデリケートなモノなので、変化が大きくならないよう気をつけよう。

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スピードプレイの場合

LOOK、シマノと異なるデザインだが、考え方は同じ。(自分は使ったことがないのでよくわからないが)バネの摩耗が交換のサインとなる。交換の目安としては、5,000~8,000キロでの交換が望ましい。


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クリートの交換方法

まずゼッタイにやってはいけないのが、レース(&イベント)の前日の交換。せめて1週間前には交換は済ませ、体を慣らしておこう。



そして、新品のクリートが手元に届くまでは、クリートを外してはならない。クリートのポジションが微妙に狂ってしまい、元の位置を見つけるのに苦労する。



もともと取り付けられていた位置に正確に載せ替えるには、ちょっとした工夫が必要。用意するのはビニールテープ。4片つくる。ひとつを前に、もうひとつを後ろに、残りふたつをナナメに貼る。ようやくクリートを外してOK。靴底をキレイに拭き取り、ネジにグリスを塗って固着を防止する。

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靴底のマークや溝を信用しない

「靴底にロゴとか溝のパターンがあるからそれをガイドにすればいいじゃん」と思うかもしれないが、靴底のマークはけっこう雑につけられているものなので、信用しない方がいい。



同様に、ネジ穴の位置も左右の靴で完全に対称とはなっていなかったりする。穴の位置も信用しない方がいい。



もし、クリートの取り付け位置が左右で均等になっているか確認するために、定規で計測したいのなら、スタート位置は踵(カカト)から行おう。

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あと、個人的な体験談でいうと、SPDのクリートはむちゃくちゃ長持ちするが、クリートを留めているネジがまれに緩むので、ときどき増し締めしよう。



これまで数回、(ひんぱんに脱着する左足の)クリートが走行中に何度かグラグラになってしまったことがある。なお、LOOKのクリートが緩んだことは一度もない。


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三点で固定するLOOK(&シマノ)に対し、SPDは二点留めなのが理由だと思う。最悪、走行中にペダルから脚を外すことができず、立ちごけしそうになるよ(経験アリ)