カンパニョーロのアルミクリンチャーホイール、『シャマルミレ(Shamal mille)』で100キロほど走ったので、インプレッション(シェイクダウンとも言うね)を書いてみる。



走ったのは自宅(埼玉県川口市)から車の流れの早いバイパスを走って荒川を越えて都内に入り、日暮里→上野→秋葉原→新橋→日比谷→皇居→お茶の水→駒込→王子→赤羽→川口と60キロほど走ってみた。



あとは通勤で数回と三本ローラーで7~8回。ヒルクライムとロングライドではまだ使っていない。


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まあ、プロでも何でもない中肉中背&40代オッサンの感想なので、専門家的な表現はできないのだが、五感をフル稼働させて体感したのでおつきあいください。

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シャマルミレは漕ぎ出しが軽い

漕いでみて「おおっ」と感じたのが、軽さだ。脚で踏み込まなくても、スッと前に進む。ZONDAのときはこうは行かなかった。ホイールの軽さがそうさせてくれているのだと思う。



漕ぎ出しの軽さをありがたいと思うのが、信号のストップアンドゴーが多い街中を走るとき。ゼロ発進であっても脚への負担が少ないため、信号待ちが苦にならない。


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カッチリしたリムとアルミ製スポーク

スピードに乗ってからも、ZONDAとの差を感じることができた。カッチリした乗り心地は鈍感な自分でもハッキリとわかる。アルミのクリンチャーホイールを表現するときによく使われる「カッチリ」がどういうものかを文字で解説するのは難しいのだが、誤解してほしくないのは「ゴツゴツと硬くてお尻が痛い」ではないの。



(粘りがあると言われる)スチールスポークのZONDAだと、感覚的にスポークがややしなっている感じがあった。とくにスピードに乗ろうと加速した瞬間、ほんの一瞬反応が遅れるのだ。


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シャマルミレ(Shamal mille)の場合、リムとスポークが完全に一体化している感覚があって、いくらスピードを出してもスポークに「まだまだついていけますが、あなたのスプリント力はこの程度ですか?」とでも言われているようだ(笑)。



シャマルミレに乗って初めて、「あ、雑誌インプレッションのいう“カッチリ”ってこういうことだったんだ」と理解できた(気がする)。



100キロ以上のロングライドだと、カッチリ感が多少お尻に来るかもよ」とショップの方には言われたが、60キロ程度の距離ではなんの傷みも不快感もない。


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巡航速度がキープしやすい

カッチリしている=スピード維持がしやすい。軽さと硬さのおかげだ。まず三本ローラーで回したときにペダリングの軽さにびっくりし、公道を走って心の中でニンマリできた(笑)。



ただし、早とちりしてほしくないのは、巡航速度が維持しやすい=巡航速度がアップするではない(自分の場合)。まあ、出そうと思えば出せるんだろうけど、それよりも「ZONDAよりもシャマルミレのほうが、少ない出力で同じスピードをキープできる」効果を感じるね。


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プラシーボ効果もちょっぴりあるような気はするけれど(笑)。



悶えるほどカッコいい

シャマルミレ(Shamal mille)の購入を決意するまでに約9ヶ月を要したが、その間、何度も画像検索をしては脳内でBOMAのRefale(リファール)と組み合わせ、「間違いなくカッコイイ、ハアハア…」と妄想を繰り返していたので、シミュレーションはバッチリだった。



よって、シャマルミレの購入に迷いはなかったが、実際に取り付けてみて、想像を凌駕するカッコよさにハートを撃ち抜かれた。



マットなブラックがタイヤと一体化し、レーシーかつ渋い異彩を放っている…。白抜きのデカールがないのが地味かな?と心配していたのだが、むしろこっちのほうが大人っぽくていいと思ったり。


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愛車を眺めて酒が飲めるとは月並みな表現だが、これは誇張でも何でもなく、揺るぎない真実。自分は寝床の真横に置いてあるので、寝る前に5分ほどウットリ眺め、「おやすみ、シャマルミレ…」と一声かけている。



ホイールは性能もさることながら、見た目がものすごく大事。見た目がイマイチだと、いくら数値上のデータが優れていても、乗る気になれないものなの。個人的なホイール購入のナンバーワンアドバイスは、「デザインで妥協するな。心底惚れられるデザインを追求せよ」である。



唯一の不満はラチェット音が極小なこと

見てよし、乗ってよし。ほぼ非の打ち所がないシャマルミレ(Shamal mille)。しかしひとつだけ不満がある。



ラチェット音がすんごく小さい。好みの分かれる所なので一概に短所とはいえないけど、個人的にど派手なラチェット音が好きなのよね。巡航中にペダリングを休めて、「ウィィィィィィィィィィィィッ~~~~~」って爆音をたてて、「ああ、ステキなホイールに乗れて幸せだなぁ」ってしみじみするのが好きなので(笑)。


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しばらく乗っているうちにグリスが抜け、音は徐々に大きくなると言われているので、それに期待。


シャマルミレ(Shamal mille)



以上、シャマルミレの100キロインプレッションでした。


ロングライドやヒルクライムでのインプレッションも追って書きますね。


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