お盆に帰省したとき、おとん(73歳)が「ついにサイクリング用のサングラスを買ったぞ!」と見せびらかせてきた。



そこにはなんとオークリーのケースが…。なに! サイクリング初心者の分際でトップアスリート御用達の高級アイウェアを買っただと?



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※たしかにオークリーのロゴだ




でもなんか安っぽいし、新品なのに汚れている。オークリーって3~4万円もするのに、こんなチャチなケースなの?




(`・ω・´) 「これはな、4枚の交換レンズが同梱されてくるんだ。すごいだろう?



チェックを開けてみると、なるほど4枚のレンズがある。しかし、そこはかとなく漂う安物感。本当にオークリーなのだろうか?嫌な予感がするが、オトンはうれしそうだ…。
(ちなみにオトンはオークリーを買ったつもりはなく、ただ単にやすかったから買っただけ。その結果、オークリーもどきが届いたのだ)



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(´・ω・`) 「本体を見せてくれる?」



(`・ω・´) 「おう、これだ。軽くてカッコいいだろ




手にとった瞬間にわかった。完全なパチもんである。高速道路のサービスエリアにすら置いてないだろうというチープさ。酷いクオリティ。オークリーどころのハナシではない。



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※メガネの枠みたいなのはいったいなんだ(笑)。




レンズの裏側にメガネのような意味不明の枠がある。レンズを外してみてびっくりした。ダテメガネ状態。

【追記修正】(2015年8月25日)
コメント欄にて、「枠の穴はメガネレンズを挿入するためなので、穴が空いている事自体に問題はないですよ」とご指摘いただきました。早とちりしてしまいました。お詫びして訂正いたします。

m(_ _)m

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(´・ω・`) 「…いくらした? あと、どこで買った?」



(`・ω・´) 「1,200円だ。アマゾンで買ったぞ。検索したら1,000円そこそこのがいっぱい見つかったから、カッコ良かったこれにした



(´・ω・`) 「…これ、オークリーってブランドの箱に入っているけど、オークリーではないよ」



(`・ω・´) 「な、なんやと!!!




ためしにアマゾンで検索したら、安すぎるアイウェアが続々と見つかるではないか。(あえてリンクはしない)




ケースを開け、レンズを指すスポンジを引っ張ったら、パコッととれた。仕事が雑!というか、こんな商品は仕事とは呼べん。もはや何から何までひどくって、親子で大笑いしてしまった。



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※手が抜けるところは徹底的に手を抜くと、こんな仕上がりになります。




(´・ω・`) 「この交換レンズ、UVカット機能なんて期待したらダメだと思うよ。こういう製品を作る業者の商品に誠意を感じるのは危険だと思う。大事な目に関わることだし」



(`・ω・´) 「(ショックで唖然としつつ)…だ、だとしてもだ。もったいなから車で運転するときに、フツーのサングラスとして使えるよな?



(´・ω・`) 「UV機能があればいいけど、このレンズに備わっているかどうかは未知数だし、使わないほうがいい。暗いレンズだと目の瞳孔が開いてしまう。んで、UVカット機能のない状態で、でも紫外線はガンガン降り注ぐからむしろ目に悪い」

※この知識はサイクリング仲間のブロガー『世界に一つだけのDahon』、Keiさんに教えていただいた。

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※平静を装ってはいるが、ショックを隠せないオトン




オトンが今回の不可思議なアイウェアを買ってしまった理由は、

  • ブランドの知識が皆無(オークリーって何?ってレベル)
  • 適正価格を知らない
  • 本物のアイウェアを触ったことも、顔にかけたこともない
  • amazonで売られていたから安心した

である。




スポーツにおいて、身体に直に装着するものは、少々高くても良い物を使うべきだ。



ちなみに本物のオークリーはこんなかんじね。



Oakley

※画像引用元はこちら(オークリー公式サイト)




サッカーであればシューズやソックス。野球ならグローブ。ロードバイクならアイウェア、グローブ、ビンディングシューズ、ブラケット、サドル、ヘルメットがそれに当たる。




良いものはそれだけで快適性が高い。気持よく使えるということは、すなわち安全かつ自信を持って競技に打ち込めるということ。



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ということで、翌日自転車ショップに出かけ、ちゃんとしたアイウェアを買ってきた。買ったのは調光レンズ付きのTIFOSIのTALOS(タロス)です。調光付きで8,000円台は破格。

※オークリーはさすがに手が出なかった(笑)。




なんでも、アメリカではもっともポピュラーらしく、サイクリストに広く認知されているブランドとのこと。



(`・ω・´) 「さすが、ちゃんとしたアイウェアはぜんぜん違うの~



(`・ω・´) 「こ、これが本物のオークリーか…わしが買ったニセモンとは似ても似つかん…」 ※(ショーウィンドウに並ぶオークリーを眺めつつ)



と驚いていた(笑)。



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知識のないまま買物をすることの恐ろしさが、おわかりいただけたであろうか?




改めて書いておくと、amazonの商品ページには、「オークリーです」とは書いていなかった。よって、正確にはオークリーのニセモノではない。ただ、オークリーのロゴを付けたケースに怪しげな商品を詰め込み、UV機能が本当に備わっているかどうかわからない物を、保証書も説明書も無しで送りつけてきた。


箱にすら入っていなかったので、どこの誰が作ったモノかもわからない。(ケースだけがダンボール箱で送られてきた)


こういう商品も中には紛れ込んでいるので、購入の際はちょっぴり注意していただきたい。