ロードバイクのペダルをLOOKからSPD(PD-A600)に交換した。



LOOKのペダルも悪くはなかったんだけど、なんとなく違和感をずっと感じていたの。足ががっちりと固定されるロードバイクのペダルは、パワーが逃げにくく、踏みしめて漕ぐには向いている。

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オレサマも「それがロードバイクってもんだろ」と疑問を持たずに使い続けていた。ところが、ミニベロのダホンにつけているPD-A600のほうが、快適に漕げるような気がしたのだ。



人によっては、「SPDは踵が動く感じがしてイヤだ」とか「氷の上を歩いているかのようなフラフラ感が馴染めない」という声も聞く。オレサマは踵に若干の遊びがあるほうが窮屈でなくでちょうどいいのだ。



これは良し悪しではなく、完全に好みの問題なので、正解はない。

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PD-A600は踵までは固定されず、(動かそうと思えば左右にちょっとだけ動く)遊びがあるんだけど、それがどうやら好みであることに加え、「ロングライドや歩行が伴うツーリングには、SPDが向いている」のも交換した理由である。



LOOKとSPDでは、どれくらいクリートの持ちに差があるのか、経験を元にお伝えしようと思う。


LOOKの使用期間

  • 装着したマシン:BOMAのリファール(refale)
  • 2014年1月~2015年6月(18ヶ月)
  • 交換した回数:3回(現在4つめ)

PD-A600の使用期間

  • 装着したマシン:Dahon(ダホン)のMu P8
  • 2013年7月~2015年6月(24ヶ月)
  • 交換した回数:ゼロ


交換回数の差が圧倒的である。予想はしていたが、こんなにもLOOKのクリートの減りが早いとは……。 美ヶ原で1キロ弱未舗装路を歩いた日には、その日だけでクリートが死んだ(薄焼きせんべいのようにペラペラになった)。



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※LOOKのクリートは減るのが早い早い(笑)。

どんなに踵荷重でペンギンのように歩こうとも、むき出しになったクリートは削れていく。これはいかんともしがたい宿命だ。



対照的にPD-A600の長持ちなことといったら、呆れるばかり。ショップの大将に訊いても、「ぜんぜん交換する必要ないよ。まだあと1年は余裕で乗れる」って言ってくれた。



クリートが金属製であることに加え、クリートを囲むアウトソールのおかげでなかなか消耗しない。クリートより先に、シューズのほうが壊れてしまいそうな勢いである。

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※すでにシューズは壊れかけているけど(笑)


この事実を突きつけられて、「だったら、ロードバイクもPD-A600でいいじゃん」って思ったのだ。ロングライドで出かけた先で歩くことも多いし、輪行もするしね。



LOOKは滑りやすいので、輪行で階段を下るとき、「滑って盛大に転けそう」で怖い。想像してほしい、ロードバイクを両手で抱えながら階段でコケることの恐怖を。その点、PD-A600は通常のシューズのようなアウトソールがあるので、歩行がしやすいし、滑る危険性も低い。

クリートカバーをつければいいじゃん


という意見はもっともなのだが、よく家に忘れるし(笑)、いちいち携行しては脱着するのが面倒。



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交換の旨を伝えると、ショップの大将は、


踏める面が小さくなるので、スプリント性能はやや犠牲になるけど、それでもいい?


と確認してくれたが、OKと回答した。ガチレースには出場しないし、鬼漕ぎする機会は極めて少ないので、実用性をとることにした。



注文したのはDahon(ダホン)のMu P8でも使っているシマノの「PD-A600」。アルテグラグレードで軽量かつコンパクト。デザインもSPDにありがちな無骨さがなく、ロードバイクにも似合うのだ。

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見た目もスッキリ。ロードバイクにも違和感はない。 三本ローラーでも試してみたが、もちろん問題なし。脱着もしやすいし、漕ぎにくくもない。むしろ、ガチガチな固定力のあるLOOKよりも、ややマイルドな装着感が個人的には好み。


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PD-A600






ロードバイクとミニベロでいちいちシューズを交換する必要もないし、いいことばかりだ。LOOKシューズとペダルはもちろん大切に保管しておくよ。