もしも、2台ロードバイクを所有することを許されるなら、2台目はディスクブレーキ搭載のクロモリにしようと思っている。理由は、カッコイイのと、ブレーキタッチが軽いから。あと、クロモリのしなやかなバネ感も味わいたい。



とくに、パナソニックのORCD02なんて、最高にイカしていると思う。もしくは、アンカーのRNC7 EQUIPEも悪くないね。



もちろん、2台目の予定などまったくない。新しいホイール(シャマル ミレ)を注文した直後にそんなことをオクサマに言おうものなら、どんな仕打ちが待っているか、想像しただけで身震いする。



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GCNの動画で、「ディスクブレーキはツール・ド・フランスで使われても良い段階なのか?」を論ずる動画があって、実際に路上テストしていたのを興味深く視聴した。翻訳しつつ、紹介するね。

Are Disc Brakes Ready For The Tour De France? Road Disc Brakes Vs. Rim Brakes | GCN Does Science



※GCNって素晴らしいコンテンツを量産しているんだけど、ブリティッシュイングリッシュが聞き取りにくい…(T_T)



1.ディスクブレーキの懸念 オーバーヒート

下り坂でずっとブレーキをかけたまま走ると、油圧が熱くなりすぎることがあり、パフォーマンスが低下する。テストは18キロの下りを”リアブレーキをかけっぱなし状態”で下ったら、ローターはどれほど高温になるのか?というもの。



かなりエクストリームなテストあったが、結果はブレーキは問題なくかかり、パフォーマンスは落ちなかった。



Disc06

※実際にツールのコースで検証してた。




ディスクブレーキがレースで認められない理由の1つに、(落車事故のとき)回転する(&熱を帯びた)ローターが人体に接触して、裂傷を起こすというのがある。動画では、ソーセージを回転させたローターに当てていたが、なるほど軽く焼けて傷がつく。指が当たれば、確実に危ないだろう。

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※ソーセージをローターに当てるということを思いつく発想力に脱帽(笑)。


ところが、回転するスポークにソーセージを当てたら、ものの見事に切断されてしまった。スポークのほうがよっぽど破壊力があるということなので、ローターばかりを問題視するのはどうなのかしら?という気はした。


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※こんなかんじに焼けます(笑)。



2.ディスクブレーキの懸念 登坂能力

ディスクブレーキのデメリットとして、「重い」はよく言われることだ。たしかに、ブレーキがごついぶん、パーツ単体の重量はアップしてしまう。その反面、リムブレーキのバイクはキャリパーの取り付け位置に強度をもたせる必要があるので、フレーム重量につながるので一長一短でもある。



さらに、ツール・ド・フランスのバイクは、UCI規定に合わせるために、あえてオモリを装着せねばならなかったりするので、ディスクブレーキの重量増は思ったほどデメリットではないとも考えられる。

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3.ディスクブレーキの懸念 下り

動画では一人がキャリパーブレーキ、もう片方がディスクブレーキを使って比較していたが、やはり下りでのコントロール性はディスクブレーキに軍配が上がるようだ。自信を持ってスピードコントロールできたとのこと。



性能面だけで言えば、ディスクブレーキは十分にレースに投入できると結論づけていた。ただし、ディスクブレーキにはひとつ大きな問題があって、複数の規格が混在すること、がある。



トラブルの際にホイールを交換するとき、ディスクサイズ等がバラバラだと使えない。ニュートラルカーに積んでおくホイールも、選手全員の仕様をカバーするのはほぼ不可能。このへんのハードルもまだ採用されていない理由の1つなのだろう。

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※それにしてもこの2人、楽しそうだなあ…。(切断されたソーセージを見て大笑いする図)


ロードバイク「規格」便利帳


レースの話はさておき、個人レベルであればディスクブレーキを使ってそのメリットを享受することはなんの問題もない。むしろ、おおいに使ってみるべきだと思う。



なにしろ、ブレーキタッチの軽さは特筆モノだからね。レースに出場しない人や、ロングライドとか通勤専用マシンとしてであれば、ディスクブレーキのロードバイクはナイスなチョイスではないだろうか。唯一、デリケートなディスクがむき出しになってしまう輪行だけはオススメできないが…。



それにしてもGCNの方々の「なんでも検証してやろう」という熱意と行動力に感服する。自分も見習いたい。