人生で初めて、三浦半島に行ってきた。ロードバイクでもツーリング目的である。



マグロが有名な場所くらいの知識しかなく、いつか行ってみようかなくらいには思っていたが、機会がなかったのだ。



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※横須賀駅



川口市から日帰りでちょうど100キロ走ったのだが、三浦半島ってけっこうステキな場所だったので、お役立ち情報を交えつつ、感想をまとめてみるよ。



輪行は乗り換えなしのルートがオススメ

輪行するとき、もっとも面倒なことが、「列車の乗り換え」と「それに伴うプラットフォームの移動」だ。乗り換えそのものはたいした作業ではなくても、バイクを抱えて階段を登り降りし、プラットフォームの端っこまで歩くのはなかなかにシンドイ。できることなら、乗り換え無しで1本で移動できる輪行行程を組むことをオススメする。



オレサマは川口駅か赤羽からスタートすることもできたが、どのみち東京駅で乗り換える必要があるのはわかっていたので、東京駅まで自走することにした。プラットフォームを歩くよりも、20キロ走ることを選ぶのがオレサマの流儀(笑)。あと、運賃の節約にもなるしね。



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丸の内側は輪行作業するスペースがいっぱい

個人的な印象だが、八重洲口より丸の内側のほうが輪行作業がしやすい印象だ。改札の外でBOMAのRefale(リファール)をバラし、輪行バッグに包んで改札を通る。


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※後輪を外さずに弾こべるTIOGA(タイオガ)の輪行バッグは便利よ。





あと、SPD-SLやLOOKのペダルむき出しで駅構内を歩くのは滑って危険。クリートカバーを履いておくと、安全かつクリートが摩耗しない。



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※パコッとはめ込むだけ





待ち合わせ場所である横須賀駅には横須賀線で向かうんだが、これなら1本で乗り換えの必要がない。ただ、プラットフォームまで降りると、閑散とした雰囲気である。補給食や飲み物を買うなら、エスカレーターを下る前にキヨスクに立ち寄っておこう。



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バイクの置き場所は、譲り合いの精神で

朝イチに近い早い時間帯であっても、同じことを考えているローディは多い。先頭もしくは最後尾の列車にバイクを置き、他の乗客のジャマにならないようにするのは常識だが、すでに他のローディさんらが陣取っている場合がある。



あるいは、自分らが乗っている車両に別のローディが乗り込んでくることも稀ではない。そういうときは、譲り合いの精神でスペースを有効活用したい。



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横須賀は南国の雰囲気がある

初めて横須賀駅に降り立ったが、都会の喧騒から離れた静けさがあるね。潜水艦と自衛隊(?)の戦艦が海に浮かんでいて、少し驚いた。



街中を走り、やがて海沿いに出る。椰子の木が植わっていたり、潮風が吹いてきたりで、まるでちょっとした南国テイストが味わえる。路面も結構キレイなので、ロードバイクでも走りやすい。



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※駅から潜水艦が見えるのって、すごく新鮮(笑)。



道は片側1車線

道路はひたすら1車線が続く。車の数は都内ほどではないが、ちょいちょい来るね。それに、三浦半島は観光地だし、逗子や鎌倉のある西側は観光名所でもあるので、それなりに混雑する。コンビニにもバイクラックが用意されていて、たいへん助かる。



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※路面がキレイで走りやすいですな





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※椰子の木が植えられてて、南国ムードがある




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浦賀の渡し船ってのがあったので、乗ってみた。



横須賀市のサイトに説明を見つけたんだが、ポンポン船の愛称で親しまれ、浦賀のシンボルになっている浦賀の渡船とのことだ。



東西の浦賀の町を行き来する人の交通手段。なんと時刻表は無く、渡船が対岸にいるときは、呼び出しボタンを押すと、船頭さんが来てくれる。



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※こんな感じで自転車とともに乗りこむ





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※愛車越しに浦賀の港を眺めるのも乙なものである。ちなみに運賃は大人150円。自転車1台50円の合計200円(片道)


浦賀の渡しとは (横須賀市ウェブサイト)



海岸線のわりにはアップダウンは控えめ

強烈な坂がたくさん待ち構えているのかなとおっかなびっくりで臨んだのだが、大した坂はなく、距離も短い。息が上がってしまう難所はなかった。午前中は城ヶ島公園まで行き、そこでランチ。



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※ちゃんとバイクラックがあって便利

しぶき亭

食べログのリンク

公式サイト


サイクリスト歓迎で、しかもレーパン&クリートのまま入店してOKと謳っている。サイクリストにやさしいお店だ。 くわしいレビューは食べログに任せるとして、定食はすべて1000円ぽっきり。マグロ以外にもイカも名物らしいね。イカ焼き、サザエ、マグロのたたき、まぐろのカツ等のメニューもあるよ。



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店員のおじさん 「うちはサイクリストさんには特別サービスでソフトクリーム出しているから、食後に食べていってね!(^^)

我々 「ソ、ソフトクリームのサービス!?」


そう、しぶき亭ではサイクリスト(自転車&オートバイ)にソフトクリームを振る舞ってくれるのだ。



おじさんによれば、「もともとはイカのゲソ焼きを配っていたんだよ。でも、あまりにもサイクリストがたくさんやってくるもんだから、ゲソが足りなくなってしまって、じゃあソフトクリームにしようってなったの」とのこと。



今日は暑かったし、ゲソ焼きよりはソフトクリームのほうが嬉しかった(笑)。





しぶき亭は食べログにも掲載されているよ!ぜひ読んでね!


ですって。



70歳はゆうに越えているであろうお爺さんが、「食べログ」とか「うちのホームページ」って言うのがちょっと隔世の感があって、感慨深かった。ウェブはこんなところにも浸透しているのね…。あ、ただ公式サイトはかなりウェブ0.2な印象だったので、もうちょい手を加えてもいいかも、とは思った(笑)。



このしぶき亭、どうやら神奈川方面のサイクリストの御用達の場所らしく、検索するとここを紹介するブログがいっぱい見つかるね。

ちなみに、城ヶ島に行くには有料の橋をわたらなければならないが、自転車は無料だよ。



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三浦半島の西側は大渋滞

城ヶ島からは鎌倉目指して一気に北上。追い風もあってスイスイと気持よく走れるのはいいのだが、片側1車線の道路が大渋滞で我々もたびたび足止めを食らってしまう。道路が狭いので、強引なすり抜けが出来ないのよね。これには少々閉口した。



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走っては止まり、走ってはスピードダウンを繰り返しながら、葉山~逗子を越える。ビーチには大勢の観光客がBBQしたり、サーフィンしたり、じつに楽しそうであった。おしゃれで居心地のよさ気なカフェもたくさんあって、「ここで1日過ごしたいな!」って思ったほど。



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鎌倉は人が多すぎて走りにくかった

鎌倉で仲間と分かれて、大船まで行き、そこから輪行で戻ることにした。さすが鎌倉だけあって、老若男女の観光客が大挙して押し寄せてて、車道にもけっこう人がいて、ロードバイクでも走りにくかったね。あと、車が数珠つなぎに連なっていて、走行には気を遣った。




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鎌倉はステキな場所だけど、車で来ると駐車場を求めてさまよう羽目になりそう。ミニベロで輪行のが、こういう観光地の最高の楽しみ方ではないだろうか。



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大船駅って、輪行に適した最高にアクセスのよい場所だ

鶴岡八幡宮>北鎌倉駅経由で大船駅に到着。ここから戻ることにした。大船駅を初めて使ったんだけど、「東京か新宿で乗り換えしなくっちゃならないんだろうなあ。ロードバイクを抱えながら大きな駅で乗り換えするのはシンドイな…」と意気消沈していたら、なんと籠原まで直通の東海道線があるではないか。



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※鶴岡八幡宮はすごい人出




恵比寿、渋谷、池袋、赤羽、浦和と主要な駅を舐めながら北上してくれるというありがたい路線があるのである。ということで、大船から浦和駅まで、ずーっと座って移動することが出来たのである。大船から浦和まで、たったの1時間ちょいで運んでくれた。



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るるぶ横須賀 三浦 逗子 葉山





すごいぞ、大船駅。感謝だ、東海道線。今後、神奈川に走りに来たときは、大船駅を拠点にしようって決心したほどの利便性の高さである。




参考リンク

横須賀市ウェブサイト上

葉山町ウェブサイト

逗子市ウェブサイト

鎌倉市観光情報ポータル

あと、鎌倉つながりで「海街diary 1 蝉時雨のやむ頃」というマンガも紹介させてほしい。鎌倉を舞台にした、4人の女性らとそれと取り巻く家族&親戚縁者、周囲の人間関係をさわやかに描いた作品。吉田秋生原作で映画化もされるよね。



海街diary 1 蝉時雨のやむ頃





『月刊フラワーズ』(小学館)で不定期連載されていて、いちおう少女漫画ってことになるんだろうけど、男性にもおすすめしたい。40歳を越えたおっさんのオレサマが、主人公の中学生で四女の浅野すずに感情移入しまくってしまい、読む度に涙目になる。だから、電車の中では読まないって決めてる。



あと、長女の香田幸(こうだ さち)が地味な色気があって好み(笑)。