タイレルのFSXがほしいよーってブログ記事にしたら、世界に一つだけのDAHON Curve D7 でおなじみ、Keiさんから「よければ、ボクのタイレルFX、乗ります?」ってオファーが届いた。
※憧れのタイレルが我が家に!!!\(^o^)/
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何事も、ブログで発信してみるものである(笑)。というわけで、FXをお借りしてきた。大切な愛車をありがとうございます。
比較対象として、オクサマのボードウォークと乗り比べてみたよ。
折りたたみのしやすさ
折りたたみに関しては、ダホンの圧勝。
ダホンなら、「ハンドルポストを折る→フレームを折る→シートポストを下げる」の3アクションで完了する。
それに対し、タイレルFXはけっこう面倒だ。
まず、シートステーの安全ピンを抜き、クランプを緩める
シートステーの引っ掛かりを外す
後輪ブレーキをかけつつ、フレームを持ち上げながら後輪を前方に蹴りだし、180度回転させる ※ブレーキをかけながらしないと、チェーンがいともかんたんに外れる
フロントフォーク付け根の安全ピンを外し、ダイヤルを回し、クランプを緩め、フォークを追って前輪をぐるりと反転させる
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※フロントフォークが後ろに向かって90度折れる
2本の安全ピンは折りたたんだ後で所定の位置に差し込む ※紛失しそうでちょっと不安になる
ステムのクランプを開放し、ハンドルを15時の方向に90度曲げる
クランプを戻してハンドルを固定する
シートポストを下げる
…と、こんなにも動作が必要になる。タイレルFXは、たしかに折りたたみ式自転車ではあるが、気軽にできるものではない。乗るたびに自宅で折りたたまなければならないとしたら、ちょっと苦痛に感じるかも。
タイレルFXの購入を検討している方は、「折りたたまない状態」で、スタンドを付けて屋内保管することをオススメする。「折りたたむこともできる小径車」くらいに考えておくべき。
折りたたんだサイズ
これもダホンに軍配が上がる。
フレームを真っ二つにして折りたためるぶん、コンパクトにできるからだ。タイレルFXはハンドルポストが動かないタイプなので、どうしても出っ張ったシルエットになるのもマイナス。
ためしに、オレサマのDahon(ダホン)のMu P8と比較してみよう。
↓↓↓↓↓↓
ダホンのほうが、コンパクトなのがお分かりいただけるであろう。
ダホン以外も、BROMPTON(ブロンプトン)やBD-1は、まるで折りたたんだ佇まいまで計算され尽くしているようなフォールディング性能だが、タイレルFXにそれを期待してはダメ。折りたたんだシルエットはお世辞にも美しいとは言えない。
とはいえ、タイレルFXも折りたたみ自転車としては十分コンパクトになる。フィアットパンダのトランクに入れてみたときは、ハンドルが干渉しそうになったものの、きっちりおさめることができた。
※パンダにも余裕で乗ります
それと、なんといってもタイレルは抜群に軽い。折りたたんだサイズがいまいちであっても、持ち上げるのはらくらく。タイレルFXの真骨頂は走行性能だ。自転車は乗ってなんぼであり、折りたたんだ姿は二の次なのだ。
重さ
重さに関してはタイレルFXの圧勝。
フォールディングバイクで「8.9キログラム」はすごい。オクサマのボードウォークは「12キロ(デフォルト)」。カスタマイズしたけどそれでも10キロ前後ある。
フレームを真っ二つに折るダホンやTernのようなバイクの場合、ヒンジの厚みも必要だし、それを固定するクランプのパーツの重量も必要になってしまう。タイレルFXはぱっと見で折りたたみとは気づけないくらい美しく、一体感がある。
で、FXを漕いでみたら、これがまあ呆れるくらい進む進む。がんばらなくても、どんどんスピードに乗れてしまうのよ。
オクサマ(ボードウォーク)と芝川沿いをいっしょに走ったんだけど、ふと振り返ったらオクサマをはるか後方に置いてけぼりにしてしまった(笑)。
あまりにも走行性能が違いすぎる。同じ20インチ(406)であるにも関わらず、だ。ミニベロをタイヤサイズで判断してはイカンのである。
自転車に関しては軽さは紛れもない正義。値段と軽さは明確に比例する。「やはり、タイレルは高いだけのことはあるな!」ってナットクした。
直進安定性
「ミニベロなんて、タイヤが小さいし、ふらふらして走りにくいに違いない」って考えている人がいるが、それは大きな誤解だ。
ミニベロでもピンキリあって、タイレルFXはピン(つまり、良いもの)に当たる。断言してもいいが、タイレルに乗って走行性能に文句をいう人って、まずいないんじゃないかな。ママチャリとか安いクロスバイクしか乗ったことのない人がタイレルに乗ったら・・・別次元の走りが味わえるよ。約束してもいい。
直進安定性はやはりタイレルFXの勝利。理由はホイールベースの長さだ。ミニベロってぱっと見はどれもホイールベースが狭そうに見えるものだが、タイレルFXは違う。
ボードウォークが102センチなのに対し、タイレルFXは107センチ。5センチもの差がある。たった5センチでも、走行性のはかなり変わるよ。狭い場所をちょこまかと走るには、ホイールベースの短いMuが向いているが、真っ直ぐな道を高速移動するにはタイレルFXのほうに圧倒的な分がある。
ブレーキング&コントロール性
これもタイレルFXが勝つ。
ロードバイクと同じキャリパーブレーキは、スピードコントロールがじつにしやすい。思った分だけ、思ったように止まる。
ダホン等、大半のミニベロに採用されているのはVブレーキかショートVブレーキ。Vブレーキはガツンと効くのが長所でもあり、短所でもあって、コントロール性能ではキャリパーにかなわない。比べてみると、悔しいほどハッキリわかってしまう。
※この角度からのFXのフレーム、超カッコいい……
デザイン
見た目は人それぞれなので断言はできないが、やはりタイレルは美しい。クロスしたリジッドフレームは横から見てもカッコいいし、継ぎ目を見てもきれいな処理になっている。フレーム中央のヒンジがないので、いかにもロードバイクっぽいのだ。
あと、リアから見たシートステーのセクシーなうねりもたまりませんな。美人は横顔も後ろ姿も美しいのと同じで、よいバイクはどの角度から見ても惚れ惚れするものだ。
翻って、ボードウォークのシートステーはストレート。実用的かもしれないが、これでは所有欲は満たされないのもまた事実(笑)。
タイレルFXの感想
乗ってみて感じたのだが、タイレルFXはぜひドロップハンドルでかっ飛ばしたい。
お借りしたモデルは丸型のバーハンドルだったので、力が加えにくいかったのと、長時間乗っていると手のひらが痛くなってきた。バーハンドルですらこんなにも快適に走ることができるのだとしたら、ドロップだったらいったいどんな世界が待っているのだろうか…。
このフレームなら、フル・アルテグラにしても惜しくない。
いつかタイレルを所有できる日が来たら、ぜったいにドロップハンドルモデルを選ぶよ。
ということで、ますますタイレルFSXが欲しくなってしまったでわないか…(笑)。
うっとりと眺めながら、コーヒーで晩酌 (*´∀`*) ビューティフルやわ…
コメント
コメント一覧 (2)
折り畳むこともできる自転車とはまさにその通り!という感じです
そして詳細な解説で所有者である私も欲しくなってしまいましたw
そんなにFX良かったっけ!???
ドロップにしてタイヤも23mmの細いものにすると別次元になりますよ。スピード出すぎて怖いですが涙
さて、これよりも上のランクにFSXがあります。購入準備進んでいますよ!?w
イベント会場で見た、スラム搭載のFSXが、、、気になってしまいます。。。笑
お値段的にはちーと厳しすぎますが、一応夢として持ち続けますよ!