2014年の5月末にフィアットのパンダを購入して、そろそろ1年になる。
走行距離は1万キロとちょっと、ごく平均的な走行距離と言えるだろう。
この1年は、ロードバイク、ミニベロ、そしてパンダに乗りまくった。3台合わせると、1万8千キロくらい走っている計算になる(笑)。
今回は、パンダのロングターム・インプレッション(購入1年編)をお届けする。
トラブル関係
とくに大きな問題は起きていない。
エアバッグの警告灯が表示されたままで消えなかったというマイナートラブルがあったものの、致命的な問題ではなかった。
あと、ワイパーブレードが意外に速く寿命が来てしまうのが少々驚いたが、それも交換してしまえば良いだけのこと。
走行にダイレクトに関わるトラブルはゼロ。イタリア車特有の「すぐ壊れるんじゃないか」疑惑は疑惑のママ終わった。(2年目が怖いがw)
パンダの気に入っている部分
運転がつくづく面白い
うまく説明できないんだけど、たったの二気筒で85馬力しかなく、875ccなのになぜか無性に運転が面白い。月並みな表現になるけど、ハンドリングがキビキビしていて、思ったように思っただけ回る。
田舎の信号のない山道やワインディングロードは得意分野で、元気がありあまった柴犬のごとくブイブイ走る。
※フィアットのイベント会場にて
この楽しさだけで「あぁ、パンダを買っておいてよかった~」ってしみじみ思えるの。ポポポポポポポッっていうエンジン音も愛らしくて好きである。
「パンダの運転の楽しさってのは、主観的な感覚でしかないのか、それともフィアット側の意図した味付けによるものなのか?」が気になったので、定期メンテナンスでディーラーに行ったとき、営業さんに質問してみたの。で、もらった回答に「なるほどな」って思った。
「パンダだけではなく、フィアット車全般に言えることですが、ハンドリングの味付けはキビキビさせてますね。具体的には、ハンドルを左右に目一杯切ったとき、パンダやチンクエチェントは国産車よりも回転数が短いんです。
つまり、国産車のほうがハンドルがより多く回ります。同じ角度をハンドル切ったとしたら、フィアットのほうがよりタイヤが切れるんですね。その特性が影響してはいると思いますよ」
とのことだった。こういう味付けはイタリア人好みらしい。
内外装のデザインが秀逸で可愛らしい
外装は魅力的だけど、内容がイマイチとか、その逆のクルマはごまんと存在する。というか、内外装の両方が高いレベルで満足できるクルマって滅多にないと思う。
オレサマにとって、パンダのデザインは完璧だった。可愛らしくてコンパクト。安っぽいプラスチック製で高級感はゼロなのに、ポップ。貧乏臭さが微塵もない。
※こちらはチンクエチェントの内装(ボディ塗装と内装が同色でオシャレ)
※アバルトはセクシー&ムーディ(シフトレバーがなく、スイッチなのだ)
試乗で中に乗り込んだ瞬間、直感で「あ、オレはこのクルマを買うんだろうな。対抗馬(アウディA1とかVOLVOのV40)なんてどうでもええわ」って思って、その通りになった。
デザイン面に関しては飽きが来ないどころか、ますます愛着が湧いている。10年でも何年でも、走れる限りパンダと共に生きる覚悟である。
扱いやすいサイズ
都内だろうが、田舎の狭い道だろうが、走らせにくいって感じたことは一度もない。軽自動車以上、リッターカー未満のサイズ感はさすがイタリアの市民カーだけのことはある。
ボディもスクエアっぽい形状なので、車体感覚がつかみやすく、縦列駐車も通りぬけもスイスイである。ボディがスクエアな形状なのもあり、車両感覚が極めてつかみやすい。
※運転のド下手糞なオクサマもそう証言しているよ
パンダの気に入っていない部分
アバタもエクボってこともあろうが、不満がほぼないね。
トランクはたしかに小さいけど、後席を倒せばたいていの荷物が入るし、ロードバイクだって2台積める。
強いて言えば、ヘッドライトが暗い印象がって、街灯の少ない田舎の夜道だと「もうちょい光量があってもいいかな」くらいには感じる。まあ、せいぜいその程度。
※真っ暗な田舎の夜道は、「もうちょい明るいといいな~」とは思う。
以上、フィアット・パンダに1年乗ってみての、正直な感想でした。
輸入車選びの本 2015―最新 30項目パーフェクト評価データブックで輸入車のすべてがわかる
オクサマは友人や職場の人から、「フィアットってメーカーはよく知らないけど、この車はカワ(・∀・)イイ!!。コンパクトカーを買おうと思っているんだけど、パンダを試乗してくるわ」って言われることが最近多いらしい。
男性に人気のパンダだが、女性が乗ってもとても似合う可愛らしくて、楽しい車だよ。
コメント