ダホンのボードウォークをカスタマイズ(ハンドルポストとハンドルバーの切断)したので、結果をチェックすべくオクサマと70キロほど走ってみた。
走ったのは荒川サイクリングロード(左岸)と、都内(葛西→日本橋→二重橋→赤坂→表参道→原宿→池袋→王子→赤羽→川口)だ。
※荒川の左岸
これまでは、「都内の車道なんて、怖いから絶対走りたくない!」と頑なに拒んでいたのを、なかば強引に釣れ出した格好である(笑)。
そしたら、意外にも「都内の車道って怖くない!むしろ楽しいね」とコメントしておった。なぜ車道大嫌い人間だったオクサマが、都内の車道だと走れてしまったのかを確認してみた。
1.路面がキレイで側道が広い
葛西から日本橋、東京駅、二重橋まではたしかに路面はキレイに整備されている。いつも都内を走っているオレサマは忘れていたが、たしかに都内のアスファルトはきちんとしている。クラックや凸凹はすみやかに修理されるんだろうね。
とくに二重橋からの皇居→桜田門→官庁エリアといった国家のお膝元は抜群に走りやすい。やろうと思えば、ミニベロでも鬼漕ぎできる。それくらい超美しい路面である。
あと、皇居って抜群に見晴らしがいいの。ずっとビルに囲まれていたと思ったら、急に視界がパアッと開けるの。観光客が多いのも納得できる。
溜池山王→表参道→原宿も路面はキレイ。あと、側道の面積がわりと広めってのもオクサマにはよかったようで、「右からの車の心理的な圧力をほぼ感じなかった」そうだ。まあ、表参道や青山エリアは自転車の街でもあえうわけで、交通量のわりの自転車は比較的走らせやすい場所である。
表参道から原宿という、おそらく日本屈指のシャレオツスポットも走らせてみた。アルマーニ、グッチ、シャネルにルイ・ヴィトンという、我々に生涯縁のないであろうお店を横目に、スイーーーっと走り抜ける。
歩道はおびただしい数の人で芋を洗う状態だったが、車道は快適。
「おぉぉ…あのガラス張りの店がアップルストアで、こっちにはGUCCI、あっちはルイ・ヴィトン…。うひゃ~フェラーリが路駐している!ぶつからないよう距離を開けねば!きゃー後ろからベンツ、ポルシェ、アウディが抜いてくる~!と思ったら横からはBMWが曲がってきてる!」とオクサマは騒がしい(笑)。
※表参道のアップルストア
原宿の竹下通りの人混みを見せたら、ポカンとしていた。「表参道と原宿はもう一生来なくていいわ…」だって(笑)。
2.車と歩道の間の側道のすり抜けがしやすい
ボードウォークのカスタムで最も恩恵が大きかったのが、「ハンドル幅をカットしたこと」だった。オクサマがこれまで言ってた「車道が怖い」とは、車に追い抜かれるのが怖いのではなく、「側道を通り抜けるとき、サイドミラーに右ハンドルが引っかかりそうで怖い」だったのだ。
なんだ、そういうことだったのか。40センチとほぼ肩幅にしているオレサマのブルホーンやドロップハンドルは、スイスイすり抜けできるのが、フラットバー仕様のバイクだとそうもいかんのだ。
というわけで、このカスタマイズはやっておいて正解だった。
5センチほどハンドルポストを切ったのも効果があった。やや前傾姿勢になり、体重が分散したことで、「お尻が痛くない!」とのこと。これまではアップライトな姿勢だったこともあり、20キロ地点で「お尻がいてててて…」だったのが、70キロでも「ぜんぜんまだイケるぜ」との話しておった。
その代わり、「首が痛くね?」と新たな痛みを発見した。スポーツバイクの世界にようこそ(笑)。律儀に真正面を向こうとせず、若干上目遣いにするといいよと伝えておいた。
3.「東京って小さい」と気づいた
心理的なプレッシャーから開放されたのもデカイ。オクサマは田舎の出身で人混みが苦手。よって、都内には行きたがらない人間だった。よって、「23区は超絶に巨大な空間で、恐ろしい魔物が住み、自転車で走ろうものならたちまちダークな力で殺される」くらいの勢いでビビっておった。(なんだそれw)
都内を自転車で走る人には常識だが、「都内は自転車で楽勝で制圧できる」よね。山手線なんて周回で15キロ弱しか無いし、駅と駅の間も自転車でなら2分とかで移動できちゃう。
「え?さっき赤坂駅だったけど、ここ赤坂見附駅?まだ1分も走ってなくない?」
「もう表参道駅から原宿駅まで来ちゃったの?電車に乗るの、お金的にも時間的にもアホらしくない?」
そう、自転車さえあれば、東京など取るに足らない広さなのだ。土地勘がないと、なんでもかんでも広めに見積もってしまうのだろう。都内をぐるりと一周させたことで、「あたし、東京を手中に収めたわ。もう怖くなんかないわ!」と思わせることに成功した。
※原宿のラフォーレ前にて
池袋を超えたらあっという間に王子だし、王子を抜けたら赤羽。あら、いつも走っている荒川大橋じゃない。って、目の前が川口市じゃん!もう着いたの?ってな調子で、オクサマは10分おきに変わる街の風景に驚いていた。
というわけで、ダホンのボードウォークのカスタマイズは大成功。小柄な女性、腕の短い女性、お尻が痛くなってしまいやすい女性は、ハンドルポストやハンドルバーのカッティングを検討してみるといいと思うよ。
くるくる自転車ライフ
ただ、自己判断で切ってしまうと後戻りできないので、ショップで相談して、腕や肩幅の長さを計測したうえでやろうね!
\(^o^)/
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コメント
コメント一覧 (4)
都内は確かに走りやすい道ですが、空気が悪すぎるのと、信号無視するスポーツバイクが多すぎやしませんか?
奧さまにとって、自転車の楽しさをまた一つ見つける事ができたようで良かったですね。
今度は、「多少遠いけれども美味しいものを食べに行くライド」や、「気持ちのいい景色を堪能するライド」等、奧さまと共に楽しめるライドを計画なさってはいかがでしょうか。
輪行と組み合わせれば、宇都宮の餃子。佐野ラーメン、横浜の中華、江ノ島へのライドも可能となるでしょうし、埼玉県内や都内の洒落たお店巡り等、楽しいライドが可能になると思います。
都内は空気は良くはないですが、まあ許容範囲かなとー。
逆走&イヤホンはマジでなんとかならんものか・・・
中華街もありですね。横浜はクルマで行く気になれないですが、自転車であればむしろ楽しめそう。
まあ、坂が多めではありますが(笑)。
あとは、埼玉県民御用達(?)の秩父方面ですかね。