先日、ダホン(Dahon)のMu P8で走ってて珍しいトラブルに遭遇した。こんなこともあるんだーって経験だったので、ぜひ共有しておこうと思う。

結論から言うと、「地面に落ちていたビニール袋を踏んで、プーリーに巻き込んでしまった」のだ。走れなくなったわけではなく、まあなんとか走って帰宅はできたがその時の様子はこんなかんじ。



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※生まれて初めての体験でしたわ……。


いきなりペダルが回らなくなって焦る

仕事先からダホン(Dahon)のMu P8で自宅に戻る途中に起きた。時間は夜の9時半ごろ。川口市内の車道を走ってたら、いきなりペダルが回らなくなった。

瞬間的に「パンクかっ!?」って冷や汗をかいたのだが、どうやら違う。



バイク本体は慣性で転がっているし、タイヤに異変はなさそうだ。パンクでないとしたら、ブレーキシューがホイールに当たっているのかもしれん。その場では、ふたつしか原因は思いつかなかった。

とりあえずペダリングを止め、バイクを歩道に運び込み、前後のタイヤを触る。問題ない。両ホイールを空転させてみる。これも問題なし。なぜだ?なぜペダルが回転しないのだ?前にも後ろにもがっちりと何かに押さえつけられたかのように動かない。


ビニール袋が盛大にからまった

バイクをひっくり返してみて、「あら!」と驚いた。

ビニール袋がテンションプーリーにしっかりと巻き込まれてしまったのだ。ふつう、ビニール袋が落ちていたら避けて走るが、現場はやや暗くて路面状況が確認できなかったのだ。



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※翌日、ショップにて


指で掴んでグイグイと引っ張ってみるが、ビクともしない。プーリーとケージの間にぐるぐる巻になっており、とてもじゃないが素手でなんとかできるレベルではない。うーむ、困った。


しかも、ものすごい北風が吹いていて、じっとしていると体温がどんどん奪われてしまう。指もかじかんで、細かな作業もできない。冬場のトラブルはこれが怖い。


余談だが、冬のパンクは萎える。なにしろ、寒さで震えながら交換作業をさせられるハメになるからね。夜間だと輪をかけて最悪で、作業できる程度の光をもとめて、バイクを手で押してさまようこともあるよ(笑)。



だから、冬はどの季節よりも空気圧チェックは欠かさないし、パンクに対して敏感になっているのだ。



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※冬場のパンク修理はマジで死ねる(笑)。


落車しなくてひと安心

閑話休題。とりあえず、指で剥がせるだけビニールを「おりゃーーーー」と無造作に引きちぎった。なんとかテンションプーリーが回転し、ペダルが回るまでは回復させた。あとは、ゆっくりと走って無事に帰宅できたよ。

ビニール袋を踏んでしまうと、タイミングによってはこのような事故が起きる。プーリーに絡まった瞬間は、スピードを出しておらず、ゆるゆると漕いでいたので、さほど衝撃はなかったものの、これがグイグイとスピードアップしているときだったら、バランスを失っていたかもしれない。



帰宅してからそんなことを考えていたら、少し怖くなってきた。



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プーリーをバラしてビニール袋を剥がし取る

自宅で爪楊枝で押したり、引っ張って格闘したものの、自力では取れなかった。というか、まったく取れる予感すらなかった。

翌日、ショップに持ち込んで、プーリーを外してなんとか解決。




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誰でもできる自転車メンテナンス




ある程度は自分でメンテできたほうがいいけど、すべてを自力でできるようになる必要はないと思ってて、「自分の手には負えない」って思ったら速攻でお店に持っていくようにしているよ!


ということで、たかがビニール袋と侮ることなかれ。異物はなるべく踏まないよう、気をつけて走行してくださいね。