いつもお世話になっているRaphaさんから、サイクリングウェアをモニタリングさせていただくことになった。

広報の小俣さんのご好意で、クラシックソフトシェルジャケットを2週間ほどお借りできたので、そのインプレッションをしてみるね。

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定価は¥47,500  (税込)と、かなりの高級品である。


1月初旬の晴れの日に使ってみた。目的地は原宿だ。自宅の川口市から南に向かって片道25キロほど。往復で50キロだ。晴れてはいるが、気温は6度とまあまあ寒い。さらにかなりの向かい風。冬用のサイクリングウェアをレビューするには最適の日といえよう。


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RAPHA CYCLE CLUB TOKYO(千駄ヶ谷)のサイトはこちら


まずは、クラシックソフトシェルジャケットがどういうウェアなのか、ウェブサイトの情報を元に紹介しよう。

▽▽▽

究極の冬用サイクリングジャケット

タフなウインターライドに頼れるハイパフォーマンスジャケット。オリジナルは2004年に生み出され、世界で最もエレガントかつ機能的なサイクリングジャケットの評を得ながらRaphaのプロダクトの中核を占めるアイテムとして君臨しています。

真冬に終日着ることができるよう開発されたこのジャケットは防風でいて高い通気性を誇り(ド派手なライクラを使用しない信念もあり)、数多くの賞賛を浴びる完成度の高さに達しました。最近では新たに袖口の収納式トリムが追加されています。

もし、あなたのライディング・ワードローブにRaphaを足そうとお考えであれば、この一着です。

ふむふむ、特徴をまとめると、

  • 1.真冬でも終日着用可能
  • 2.高い通気性を誇る

の2点のようだ。


まずは着用してみた感想をば。手に持った第一印象は、「薄くて柔らか。にもかかわらずシッカリした造りである」。


表面は耐水メンブレンを採用していて、見るからに防風性が高そうな印象を受ける。それと、多少の水は弾き飛ばしそう。ただ、「この薄さで寒さがしのげるのだろうか」と少し心配に感じた。

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※左がクラシックソフトシェルジャケットで、右は私物の冬用アウタージャケット(クラフト製)。クラフトのウェアのほうがやや厚手だ。重さはほぼ同じ。


着心地はとてもいい。借り物なのに、まるで自分用にずっと使ってきたようにぴったりと身体にフィットする。単純にフィットするだけでなく、素材にゴワゴワ感がないので、動きやすいのだ。

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※ジッパーが中心ではなく、やや身体の右側にオフセットしている
 

では、ひとつひとつの装備を確認しよう。

フロントジッパーをあげてみて驚いた。なんと、ジッパーのラインが中央ではなく、オフセットされている。下にジャージを重ね着しても開け閉めしやすいようにとの配慮だそうだ。ジッパーの金具が顎に当たらないばかりか、顎の部分が革で覆ってあり、しっとりとした感触が気持ちいい。

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両脇にはベンチレーション用のジッパーが設けられており、ここから汗ばんだ空気を排出できる。これが備わっている冬用ウェアはなかなかない。ウィンドブレーカーだと、ここがメッシュ地になっていることはあるね。

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ポケットの類は前面にはなく、ひたすらに真っ黒。左腕にロゴがあるが、デザインアクセントはそれくらいで、じつに黒い。シックな大人のウェアである。

バックポケットは3つ。カギを保管できるジッパーもあるね。個人的にはこれはマストの装備。カギは絶対に紛失できない貴重品なので、背面のジッパーは助かる。

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左の腰の部分にも目立たないがジッパーがあって、開けると三角形のスペースがある。ウェブサイトには特に記述はなかったが、カギを入れておくのにちょうどよい広さだ。ちなみに携帯電話は厳しい。iPhoneは確実に無理。


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左肩は広範囲が革で覆われている。最初これを見たとき、「なんのためにこんなものがあるんだろう?デザインにしてはやり過ぎな感じだし・・・」と疑問に思ったんだが、ウェブサイトを読んで合点がいった。

メッセンジャーバッグのストラップをズレにくくするための“ショルダーパッド”なのだ。

うーむ、メッセンジャーバッグを日常的に使っている自分自身でさえ、こんな配慮があればいいなって想像したこともなかった。こんなこと、よく考えつくなあ・・・。

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袖口はしっかりとタイトに手首をホールド。風が入ってくる隙間はない。

脇のベンチレーションは本当に機能するのかどうか、まだわからない。もしかすると、気休めでしかないのかもしれない。あと、通気性も高いということだが、こればかりは試着ではわからない。この後に書く走行編のインプレッションをお待ちくだされ。


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※それにしても、お世辞抜きに気持ち良い。「良質なウェアを身にまとっているぜ!」と実感できるよ。



ちなみに、ウェブサイトで謳われているギャランティーポリシーがすごい。

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『Raphaの“Classic”プロダクトを破損した場合、あるいは製品に100%の満足がいただけない場合、購入後30日以内に返品いただければ、全額返金いたします』


こう言い切るからには、プロダクトには相当な自信があるはずだ。


試着しただけで、実は個人的にもう満足してしまったんだが(笑)、サイクリングウェアは走って性能を発揮してナンボ。

実走させてみないことには、本当の意味でのインプレッションにならない。ということで、次回は川口市〜原宿(往復50キロ)を走ってみた感想を書きますね。


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