ミニベロにはサドルバッグではなく、Topeak(トピーク) ダイナパックを使っている。


使い出して2年半以上も経つが、すこぶる実用的で、これ以外のサドルバッグはまったくほしくないくらいのお気に入り。




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オレサマなりのダイナパックの利用法とシーンを解説してみよう。

2012年12月にもレビューは書いたのだが、時間を開けた今、どう感じるかを比較する意味でも、無駄ではないと思うので)





サイズと構造

ダイナパックには大と小の2種類あって、オレサマのは小のほう。小とはいえど、サイズはいわゆるサドルバッグの比ではなく、これ一つでほぼあらゆるシーンに対応する。



大はさすがにデカすぎて、見た目のバランスも悪い(と個人的に感じる)。少なくとも、ミニベロには似合わないね。ただ、見た目にかまってられないブルペな方々には、大のほうが向いていると思うよ。




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フタを開けるとメインの部屋があり、フタの中にも収納スペースがある。つまり、デッドスペースがないのである。スペースを無駄なく使いきっているのだ。



これまで使ってて、一度たりとも「でかいサイズにしておきたかったなぁ」って感じたことはないので、ほぼほぼのシーンをカバーできると思うよ。




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メインの収納スペース

小サイズとはいえ、充分にでかいよ。オレサマは弁当箱(ご飯とおかずのタッパーウェアを2つ)、カギ2つを入れている。



仕切りで弁当箱を固定して、地面に平行に運べるので、自転車でどんなに激しく走っても弁当の中身が寄ってしまうことがないのがGOOD。ただ、食べ物の匂いが中でこもるのがイヤなので、ビニール袋で包んではいるけどね。




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※ビニール袋が弁当です(笑)。




通勤じゃないときはここは空のスペースになるので、もっぱら補給食を入れているよ。夏場はここにどっさり塩アメを入れることもあるね。あとは、たまに一眼レフのデジカメを入れることもある。バックパックに入らないとき、スクエアなスペースは便利なのだ。


ただ、一眼レフを運ぶときは衝撃緩和のためにクッション代わりにタオルを敷いてはいる。精密機械を運ぶのはどうか自己責任でどうぞ(笑)。


ちなみに最大積載量は4.5キロ。鉄アレイを運ぶわけでもあるまいし、これだけあればまあ問題ない。






上フタにも収納スペース

ダイナパックの優れているとこは、上フタにも収納できること。外から見ると大したボリュームには思えないけど、ここだけでもかなりの荷物が入る。




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予備チューブ、タイヤレバー、軍手、パッチ、アーレンキー一式、ジップロック、まだ余裕があるよ。工具や予備グッズはほぼこのスペースで事足りるね。チャックで閉じるので、落下もせず、中で荷物が暴れることもない。ナイスアイデアだ。





デザイン

じつは、一番気に入っているのがルックスなのだ。ダイナパックはミニベロにすごくマッチする(と思う)。小径車の長く伸びたシートポストに取り付けると、可愛らしくなる。


なにもつけていない時よりも、むしろカッコイイって思えてしまうのだ。感じ方は人それぞれだけど、オレサマはダイナパックを装着したDahon(ダホン) Mu P8の佇まいは好きだなあ。




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安全装備

サドルバッグのイチバン後ろにリアフラッシャーを取り付けられるフックがある。どの方向からも見やすく、視認性は高い場所だ。あと、目立たないけど反射素材も備わっているのだ。




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輪行のときはどうする?

輪行をするときは、ダイナパックを外しているよ。なぜなら、干渉してシートポストを下げられないから。シートポストを下げずに折りたたみはできないので、そーゆーときだけ修理キットをツールケースに入れ、サドルにつけたボトルケージに収納するのだ。



取り外しはいたってカンタン。2アクションで脱着する。

  1. レバーを上に持ち上げる
  2. 下にあるボタンを押し込む
  3. バッグ本体を後方に引っ張って外す


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これだけだ。5秒ですむ。ベルクロを引っ張ったりする必要はない。取り付けは逆手順でおこなう。



シートポストにつけたアタッチメントも取り外さねばならず、そのときはシートポストを抜いてアーレンキーを使って抜く必要がある。ここだけはちょいとばかし面倒だ。輪行時に使えないのが唯一のデメリットかな。



雨のときはどうするの?

雨には強い。ハードシェルがしっかりとしているので、水はほぼ侵入しない。しかも、雨よけのカバーも付属されてくる。使わないときは、上蓋スペースに収納すればよい。


大雨のとき、iPhoneなどのデジタルガジェットが心配だが、そういうときはダイナパックに放り込む。そもそもハードシェルで防水性が高いことに加え、防水カバーをつければ鬼に金棒。豪雨の中をこれで乗り切ったことが何度もあるが、浸水したことは一度もない。




あと、買ってから気づいたんだけど、泥除け効果もある。雨のときに水しぶきを受け止めてくれるので、背中が守られるね。その代わり、バッグの下が汚れやすいので、ときどき濡れたタオルで拭き取ってあげよう。




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購入前に不安はなかったの?

購入前に不安だったのが、「ちゃんとシートポストに固定されるの?(左右にグラグラしない?)」、「走行中に(衝撃や振動で)外れちゃわない?」、「シートポストを傷つけない?」の3点だった。


結論からいえば、全部問題ない。



アーレンキーでしっかり締め上げれば、ダウンヒルでぶっ飛ばそうが、100キロオーバーのロングライドで行こうが、ブレることはない。




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バックルもしかりで、スイッチで完全にロックしているので、2年半以上使って一度も外れたことはない。ベルクロだけで取り付けているふつうのサドルバッグより頑強で、むしろ安心感がある。


シートポストの傷だが、これも大丈夫。なぜなら、取付金具とシートポストの間に差し込むゴムシートが付属されるから。このおかげで思い切り締め付けることが可能。






経年劣化は?

全くないね。どこも劣化していない。そもそも、複雑な構造をしていないしね。シェルは相変わらず頑丈だし、凹みや傷もない。チャックも快調に動くし、ヒンジのガタツキもない。




TOPEAKの製品はおしなべて耐久性に優れていて、信頼性が高いと思うよ。あ、落車したときに金具をこすってできた傷だけはあるね。そんだけ。




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※左に落車したとき、引っかき傷ができた。






注意事項

ただし、「カーボンのシートポストは未対応」なので、使わないようにね。自分のシートポストがアルミか鉄製であることを確認しておこう。


Topeak(トピーク) ダイナパック




まとめ

  1. 荷物がたくさん運べる
  2. ルックスがステキ
  3. 通勤からロングライド、豪雨まで、あらゆるシーンで活躍
  4. 輪行するときは取り外す必要アリ
  5. 造りは頑丈で信頼性は高い