ロードバイクやミニベロを観光地のような遠方で楽しみたいとき、輪行するか、車に乗せて運ぶかの2つの方法がある。

それぞれにメリット、デメリットがあるのだが、それぞれを解説してみよう。

まずは輪行から。


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輪行のメリット

移動時間を計算しやすい

基本的にオンタイムで移動でき、車のような渋滞リスクがない。週末だろうが、連休だろうが、ダイヤ通りに動いてくれる日本の電車には感謝である。



車より安上がり

同じ場所に車と電車で向かうとして、たいていの場合は電車の方が安くつく。バイクに運賃はかからないのもありがたい。


例:川口西ICからヤビツ峠(秦野中井IC)に行くケース

高速道路代が往復で6,240円、ガソリン代が1,700円(リッター16キロだとして、往復で160キロ)。合計で7,940円だ。なかなか馬鹿にならん。

電車なら、自走で代々木上原駅まで自走し、そこから秦野駅まで630円。往復でも1,260円。その差6,680円だ。



乗ってしまえば楽チン

運転しなくてもよいので、乗ってしまえば楽だ。車のような事故の心配もほぼない。本を読んだり、スマホをチェックする時間もある。移動しながら仲間とメールで連絡を取り合うことも可能。



事故の危険性が低い

車よりはるかに事故の確率が低い。こないだ、車で高速道路をロードバイクを積んで走ってたとき、オレサマのほんの数キロ先で7台もからんだ衝突事故があって肝を冷やした。こういうリスクは、自動車にはつきもの。



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輪行のデメリット

駅構内(公衆の面前)でバイクをばらしたり、組み立てねばならない

慣れればなんてことないのだが、やったことがないと不安を覚える人もいるだろう。輪行バッグにキレイにフレームやホイールを収納できるか?傷がつかないか?心配でもあろう。ぶっちゃけ、無傷で居続けるのは現実的に無理だ。いつか、かすり傷がつくだろう。




人混みの中を輪行バッグを抱えて歩くストレス

これを気にする人は多いだろう。リュックを背負い、ヘルメットをぶら下げ、それなりにかさばるバッグを駅構内でウンショウンショと運ぶのは、気が重いし、腕も疲れる。



ちなみにオレサマは輪行するとき、わざと「小さめで人出の少ない駅」を選ぶようにしている。間違っても渋谷駅や新宿駅を拠点にはしない。


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※例: 渋谷駅ではなく、ちょっと外して代々木上原駅を選ぶとか



一番前か一番後ろの列車に乗らなければならない

自転車は他の乗客の迷惑なので、基本は隅っこにいるようにせねばならない。プラットフォームを端っこまで歩かされるのは仕方ない。地味に腕がシンドイのだ。また、列車に乗ったあとも、ただでさえでかいバッグが邪魔になっているのだから、隅っこで目立たないようにするのがストレスになる。



ラッシュ時に乗れない

当然だ。これを避けるために早めに出発させられることもある。休日なら通勤ラッシュには遭遇しないだろうが、行楽地に向かう家族連れや観光客と鉢合わせになることは少なくない。



椅子には座れないことがほとんど

バイクを身体で守るように立たねばならない。他の乗客はバッグの中身が高価なものだとは思っていないので、乗降の際、身体や荷物がぶつかってくることもある。揺れる車内ではバイクが倒れないよう、終始保持する必要もある。よって、席が空いていても座れないと思っておくほうがいい。

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TIOGA(タイオガ) コクーン (ポーチ タイプ)

※これを愛用しているんだけど、前輪だけ外すタイプは準備時間が半減されて便利よ(^^)



ダイヤに縛られる

(帰りの)ど田舎発の電車だと、一本逃してしまうと次までけっこー待たされることもある。



まとめ

輪行のメリットは、「安く、オンタイムで移動でき、運転しなくてよくて安全」であること。


逆にデメリットは、「バイクを抱えて駅構内を歩かされる、乗りたい電車に乗れないこともある、座れない」こと、かな。

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