細かすぎジャパンカップサイクルロードレースのレポート、続きです。
<参考リンク>
細かすぎるジャパンカップサイクルロードレース観戦レポート ~クリテリウム編 その1~
発表によれば、クリテリウム会場には過去最高の4万1千人の観客がいたそうだが、現場にいたオレからすると、「思ったほど混雑してないな。っていうか、こんなもん?」って思ったほど。
※アップに向かう競輪ガールズ
去年のツールドフランスさいたまクリテリウムには20万人ってことだから、その5分の1か。
さいたまのときは人垣ががすごくて、後ろにいるとまったくレースが見えず、歩道が全部塞がっておしくらまんじゅう状態だったが、それに比べたらまるでピクニック。
※ドラパックの選手らの引き締まった脚
買い物袋を手に持った地元のお婆さんと、「今日は何かイベントでもあるのかい?」、「ええ、ジャパンカップっていう自転車のレースがもうすぐ始まるんですよー」ってやりとりがあってホノボノしちゃう。
※サポートカーも出撃
要は、ジャパンカップって局地的にファンと関係者の間でだけ盛り上がってて、それ以外の大多数は気にもせずにスルーしてるのかな。
宇都宮市全体が熱狂して、ブリッツェンのファンが大挙して押し寄せて、街が揺れる的なのを想像してたんだけど、違うのね。ちょっと残念。
で、15:50にパレードランが開始。選手が通り過ぎると歓声があがる。目の前で見るトッププロはカッコいいね。体つきがすばらしい。
※ハイタッチで答えてくれる選手らも
んで、3周がパレードで、その後本番が20周。 風のように目の前を通り過ぎては、コーナーで減速し、再び加速の繰り返し。
それにしても速すぎで写真がうまく撮れない。選手の顔の識別は不可能。
かろうじてユニフォームで「いまのはキャノンデールだ」、「後ろにティンコフ・サクソとスカイがいたぞ」ってわかる程度。コーナーからの立ち上がりはハッキリ識別できる。
それにしても加速のスピードがエゲツない。オートバイじゃねえの?って思うくらい、飛ぶようにすっ飛んでくのよ。どんなギア比で回してんだろ?
最初の数周は「うわ~~」とか「すげ~~」って感心しながら観てたんだけど、徐々に目が慣れてくるというか、6周めくらいで飽きてきた…(笑)。
まあ、直線をいったりきたりするだけなので、変化が乏しいのよね。
4人の逃げができていたが、坂バカ氏いわく、「まず、逃げは決まらない」って言ってた。
直線、折り返し、直線のこのコース、しかも直線の距離が700メートルくらいでは、しょっちゅう減速を強いられてしまい、逃げても決まりにくいのだそうだ。
事実、逃げていた集団も、きっちり計ったかのように残り2周くらいで吸収され、最終周は集団をコントロールしていたSKYが先頭を陣取って、最終コーナーを曲がって行った。 オレサマの場所からはゴールは見えないが、たぶんSKYの誰かが勝つんだろうなって思った。
最終の周回で、日本人選手は明らかに披露していた様子が見て取れた。付いていくだけで、必死だったんだろうな…。
案の定、優勝はスカイのサットン。2位はガーミン・シャープのヴォンホフで、3位はスカイのスイフトだった。(と後のニュースで知った)
日本人では宮澤選手の8位が最高だったとのこと。
<参考リンク>
【レース詳報】かみ合ったチーム力と個人の力 スカイ勢がジャパンカップクリテリウムを制圧
ちなみに、ニュースでは“観客が熱狂”って書いてあったりしたけど、現地にいたオレサマがハッキリ言っとく。熱狂はしてないよ(笑)。局地的に盛り上がってはいたけど。
選手が前を通り過ぎる瞬間だけは「アレアレ!」って歓声を飛ばすけど、概ね淡々とされていらっしゃったよ。J1サッカー観戦のほうが、よっぽど熱狂的だ。
<参考リンク>
沿道には過去最高の4万1000人 宇都宮のド真ん中でジャパンカップクリテリウムを満喫
ツール・ド・フランスさいたまに比べたら余裕を持って観戦できて、それはとっても嬉しかったんだけど、それまでの報道や雑誌とかでの紹介がすごかったので、実際に現地で感じた落差にややショックを受けたかな。
「自転車レースって、自転車の街の宇都宮でさえ、まだマイナーなのか…」って寂しく思ったの。勝手に期待してたオレサマが悪いんだけどさ。
観戦後、ホテルに帰ろうと歩き出したら、ニューイタヤホテルの前に選手が続々と戻ってきた。で、至近距離で何人もの外国人選手とすれ違ったんだけど、体がデカイ!でもってごつい!さらに手足が長い!正直、圧倒された。
こんな身体でフルパワー出したら、そりゃ日本人の体格じゃかなわんでしょう・・・。努力とか才能だけでは越えられない壁を感じた。
柔道みたいに体重別の種目であれば日本人にも勝機はあるんだろうが、この体格差はズルいわー。 「こいつらに体力で勝て」って新城や別府には要求できんわ。
※子供にボトルやグローブを渡す、優しい選手たち
んで、その後ホテルに一旦戻った。
駅前まで来ると、さっきのレースの熱狂がウソのように静まり返ってて、イベント感が皆無(笑)。
さらに駅東側にいくと、薄暗い閑散とした地方都市。なにこのギャップ(笑)。
夕飯は当然餃子のマサシ(駒生店)を食べに行った。
電話したら、「19時過ぎに閉店ですよ~早く来てね~」と言われたので、慌ててクルマで駆け付けた。ギリで間に合った。
※チャリでは来てないけど、「チャリで来た」ポーズ(笑)。
焼き餃子と水餃子とご飯。うまい。うますぎる。シンプルなのに飽きが来ない。オレサマの中でのキングオブ餃子はマサシで決まり。
夜は何もすることがないので、さっさと寝て翌日の森林公園でのレース観戦に備えて就寝。5時起き&6時前に宇都宮駅から自走で会場に向かう予定。
<関連記事>
細かすぎるジャパンカップサイクルロードレース観戦レポート ~クリテリウム編 その1~
細かすぎるジャパンカップサイクルロードレース観戦レポート ~ロードレース編 その1~
細かすぎるジャパンカップサイクルロードレース観戦レポート ~ロードレース編 その2~
オレサマの中で、栃木でイチバンよかった温泉は那須の「鹿の湯」
ここのお湯はマジで最高。雰囲気もいい。
早め(夕方)に店じまいするのが玉に瑕だけど(笑)。

コメント
コメント一覧 (2)
選手の体格差ですが、今回のランプレの来日メンバーは全員日本人体格でしたよ。
クネゴさんはジロ制覇にツール新人賞獲得がありますが、体格としては平均的な日本人以下ですね。
写真に写っているコンティ選手も身長172cmで小さいですが、山岳もスプリントもITTもソコソコ走れるオールランダーで先日のブエルタでも複合賞で2回表彰台に登ってますね、平坦ステージで1桁着順もあります。
日本人に足りないのは、体格ではなく自転車ロードレースの環境ですね…
ところで、ここ近年ジャパンカップで活躍した選手が大成するパターンが多いので、そういう選手を探したりする楽しみがありますね。
コンティ選手は2~3年後が楽しみです!
>今回のランプレの来日メンバーは全員日本人体格でしたよ。
そうなんだ!なんかその場の雰囲気に圧倒され、脳内で勝手に補正したのかも(^_^;)
>身長172cm
私と同じだ・・・。たしかに環境もまだまだかなーって思いました。例えがあってるかどうかわかりませんが、サッカーのJリーグ創設前の「日本リーグ」の雰囲気を感じました。
頑張っているだけでメディアも前向きに書いてくれるような。選手も観客もメディアもまだまだ成長しないと日本は強くならないかもですねー・・・。