タカムラ製作所のオーナーであり、フレームビルダー&ラバネロ監督の高村さんに、ロードバイクのポジションを診断してもらった。

詳細は下記リンクを読んでいただくとして、ひとことでいうと「自分は今まで、なんというトンチンカンなポジションで乗っていたのか」ということに気付かされたのだ。

58
※自己判断で、サドルを上げまくり、スペーサーも入れまくり、「これでいいのだ」と信じていたころの私・・・。穴があったら入りたいほど恥ずかしい

関連記事

【ロードバイク初心者に読んでほしい】プロショップ・タカムラ製作所でポジションを徹底的に改善してもらった話


診断の翌日、もう1台の愛車であるミニベロのDahon(ダホン) Mu P8のサドル高をチェックしてみたんだが、果たしてポジションは高すぎた…。こっちもだったか…。

38
※適正の高さよりも、約1.8センチも高すぎたよ!(´Д⊂ヽ

高村さん(タカムラ製作所)に教わったとおり、ペダルを下支点まで降ろし、ビンディングシューズを履いた状態で、膝を伸ばした状態で「かかとがペダルに触れるか触れないか」までサドルを下げてみると、1.8センチほど下がったのだ。

これは、BOMA の Refale(リファール)でされた下げ幅とほぼ一致する。


07
※サドルの高さはパッと見では変化がわかりにくいが、効果は絶大


うーむ、ずっとこの高さこそ最適だと信じて疑わなかったのに、なんということだ。だって、この高さで2年以上乗っているもんね。でも、サドル位置が高すぎると、ペダルを十分に踏み込めないだけでなく、体幹も使い切れないらしい。

高村さんにダメ出しされた後、冷静に考えてみた。「なぜ、自分はサドルを適正ポジションよりも約2センチも上げてしまっていたのか」と。

熟考の末、恥ずかしい理由3つに思い至ってしまったのだが、恥を忍んで告白しよう。

1. 短足である自分を認めたくなかった

もうコレに尽きる。サドルは高ければ高いほど、脚が長いことの証明のような気がして、つい「もっと上げてもいいんじゃないか?」という誘惑に負けてしまったのだ。

そして、一度上げてしまったサドルを戻すことは、短足であることを認めることでもあるので、頑なに下げることを拒んでしまったんだと思う。ちなみに自分は、正真正銘の農耕民族体型(胴長短足)です。


28
※ 奥日光の戦場ヶ原にて


2.サドルが高い=上級者という歪んだ認識

サドルが高いと、(自転車に詳しくない)周囲の知人に驚かれる。

「わー、サドル位置が高い」とか、「そんなにサドルが高くて乗れるんだ」と言われるたびに、「いやー、まぁそこは私も経験者ですからねー、これくらいは苦もなく乗りこなせるんですよぉ、あーっはっはっは!」てなかんじで、上げればあげるほど、乗り手として優れているのだと勝手に思い込んでいた。

0.5ミリ上げて、「まだ漕げる」、もう0.5ミリ上げて、「まだイケるな…」って徐々に上げていたんだよね。

02
※短足であることを知られたくなくて、必死だったんでしょう、きっと…(笑)

なお、「サドルが高いほど、バイクがかっこよく見える」のは事実。これはバイク乗りなら全員同意してくれるはず。

バイクとしての佇まいは、サドルが高いとシュッとして映る。サドルを下げてしまうことで、せっかくのルックスをスポイルしてしまうことが、なんとなく許せなかった。
 

33
※なぜかドヤ顔のオクサマ(笑)。


でもまあ、この中では圧倒的に1と2の誤った認識が原因ですわ。顔から火が出るほど恥ずかしい。

それにしてもショックだったわー。長い間乗ってきたミニベロのポジションも間違っていたなんてなー。でも、考え方を変えれば、プロに診断していただいておいてよかった。でなければ、ずーっと間違ったポジションを信じて走り続けて、いつかケガをしていたかも知れないしね。

高村さんにも、「うちに来といて、よかったねー(笑)」って言われたもん。

これを読んでいるロードバイク初心者の方、もしくは中級ライダーだけどポジションで悩んでいる方は、信頼できるプロショップで診断してもらうことをマジでオススメするよ。


08


初心者のためのロードバイク&クロスバイクメンテナンスBOOK



まったくもってポジションというものは難しいですな…(笑)。